SIGMA dp3 Quattro

2015.06.19

4060-150611 Twitterのダイレクトメッセージの上限が140字→1万字になるらしい〈写真はdp3 Quattro〉

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Twitterのダイレクトメッセージ(DM)で文字数の上限が、7月に、現在の140文字から1万字に大幅増加するらしい。

そうなると、Twitterの使い方が変わってきそうです。自分宛につぶやくツールとして有益。

そこで、通常の公開アカウントとは別に、非公開アカウント(通称「鍵アカウント」)を作っておくと便利。iPhoneのTwitter公式アプリでは、画面右下の「アカウント」ボタンの長押しで、複数のアカウントを簡単に切り替えられます。鍵アカウントのプロフィール写真を独特なものにしておけば、アカウントを間違えることもないでしょう。

非公開アカウントを持っていると、公開アカウントでつぶやかない「個人的なつぶやき」を、公開アカウントから非公開アカウント宛のDMとして書くことができます。DMの上限が1万字になると、140字制限のある通常のつぶやきより長い文章を、自分の公開アカウントからその鍵アカウント宛のDMに書く、という使い方ができる。140文字だとちょっと足りないという長めの文章を書けるのはありがたい。

Twitterに対応した各種のクライアントアプリがDMの1万字に対応して、インターフェイスをどのように進化させるか、楽しみです。

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2015.06.15

4051-150602 【親指シフト】のキーボード選び

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【2015年12月31日に数か所、追記、修正しました】

2011年4月1日に日本語入力を「ローマ字入力」から「親指シフト」に転向して以来4年。筆舌に尽くしがたい快適さ。ベストな日本語タイピングが親指シフト。すでに何度もblogに書いてきました。

shioの周囲で、文章をたくさん書く人、文章を書くことの重要性を理解している人、文章を楽しく書きたい人々は、どんどん親指シフトに転向していっています。毎日、たくさんの答案を書くロースクールの大学院生はもちろん、学部の学生たちも親指シフトへ。

いったん親指シフトの快適さを知ってしまったら、ローマ字入力していた昔の自分が不憫でなりません。1980年代から親指シフトを知っていたのになんでもっと早く親指シフトにしなかったんだろうと。

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しかし、2011年になってから親指シフトを始めたことが、かえって良かったとも思っています。常に最新のコンピュータ環境で快適に親指シフトできるから。

20世紀終盤のワープロ専用機時代には「親指シフト専用キーボード」が存在しましたし、PCの時代になっても当初はそれが売られていました。もしshioがその時代から親指シフトしていたら、もしかしたらそのキーボードに固執してしまっていたかもしれない。「親指シフトするなら専用キーボードじゃなきゃダメ」などという凝り固まった「思想」を持ってしまったら不幸です。

でも2011年に親指シフトを始めたshioは、幸いにしてそういう「専用環境」の呪縛はありません。すべて現代の一般的な道具で、快適な親指シフト環境を実現しています。

shioが親指シフトで日本語入力するために使ってるキーボードは3つ(もちろん欧文もそのキーボードで行います)。

  1. MacBookの本体キーボード
  2. Apple純正「Magic Keyboard - JIS
  3. PFU製「HHKB Professional JP

どれも超快適です。専用キーボードの必要を感じません。

MacBookの本体キーボードだけで快適に親指シフトでタイピングできるので、電車の中でも、喫茶店でも、空港でも、フライト中も。Macをパッと開いた瞬間から親指シフトで文章を書ける。「親指シフト専用キーボード」にこだわっていたら、こういう利便性は得られなかったと思うと、2011年になってから親指シフトを始めてよかったとさえ感じます。

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何度も言いますが、「親指シフト専用◯◯」は何も必要ありません。親指シフトはMacでもWindowsでも、他の一般的なJISキーボードでもOKです。いまでも依然としてネット上に「親指シフトには専用◯◯が必要」という情報が散見されますが、古い情報や思い込みに基づく書き込みです。

2015年の現在になって再び親指シフトが支持されるようになったのは、日本語タイピング方法として優れていることはもとより、「専用環境」は必要なく、「多様な環境」で、自由に、そして無償で親指シフトできる状況が整ったからだと思います。shio自身も、もしMacとMac本体のキーボードで親指シフトできなかったら、どんなに優れていると知っても親指シフトに転向することはなかったことでしょう。

そもそもshio的には、親指シフトとMacが組み合わさって快適性を感じているのですから、Macで親指シフトできることに意義があります。(もちろんWindowsでも同じように親指シフトできますし、そのことの意義は大きいです。shio自身はWindowsを使う機会がゼロなため、Windowsの親指シフト環境も全く試していないので言及できないというだけ)

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現在、shioの親指シフト環境は、下記の通りです。

  • Karabiner:Macのキーボードレイアウトを変更する無償ソフトウェアです。Macにこれをいれれば親指シフトできるようになります。さらに次の「orzレイアウト」を入れることでより快適に親指シフトできるようになります。Karabinerのおかげで、Macで容易に親指シフトできるようになりました。作者に感謝!!
  • orzレイアウト:キーボードの右半分を1列右にずらす親指シフトレイアウトです。これによってホームポジションが右に1列ずれるため、Macの「かな」キー(Windowsだとり「変換」キー)を右親指シフトキーとして使うにあたって手や指の位置が自然になります。orzレイアウトのおかげで、すべてのJISキーボードで快適な親指シフトが実現されました。作者に感謝!!
  • Mac標準の日本語入力プログラム(通称「ことえり」):Macに標準搭載されている、非常に賢いかな漢字変換。最短でも句読点まで入力してから変換すると、ほとんど再変換や修正を必要としないほど的確な表記を得られます。日本語をスラスラ書くためにMacを使っていると言ってもいいほど完璧な変換結果なので、気分良く書き続けられます。shioは句読点変換をonにしているので、句読点まで文章をタイピングし、句読点を打った瞬間に的確なかな漢字混じり文が現れる。素晴らしい。なめらかで高速な入力ができる親指シフトに最適な日本語入力プログラムだと感じます。【2015年12月31日追記:2015年11月以降、最新のOS X 10.11に搭載された「ライブ変換」がさらに素晴らしい。入力すると自動的に仮名漢字混じり文を生成してくれるので、もはや人間が変換操作をする必要がなくなりました。変換、修正、確定の必要がないため、ひたすら入力を続けられます。】

すべて無料。Macで親指シフトを実現するのは簡単です。その設定方法はすでに何度か書いています。

それに加えて、あると便利で快適性が増すために使っているものがこちら。

  • HHKB Professional JP:shio的に現代最高のPFU製キーボード。自宅でも研究室でも使っています。その絶妙な触感は、よく調整された万年筆のヌメヌメとした吸い付くような筆記感に匹敵する。どんどん筆が進みます。研究室では立ち机の前に2台並べて、左手用と右手用、デュアルで使っています。以前はMacBook AirやMacBook Proとともに、持ち歩いて使っていました(MacBookになってからは持ち歩いていません)。PFUに感謝!!
  • かわせみ2:気分次第でことえりから替えて使うMac用の日本語入力プログラム。安定していて、軽快で、柔軟なカスタマイズと強力な辞書編集がありがたい。作者に感謝!!【2015年12月31日追記:上記のようにMac標準の日本語入力プログラムで「ライブ変換」ができるようになったため、もう残念ながら「かわせみ2」は使っておりません。】

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さて、そのキーボード。HHKB Professional JPがいいのは当たり前ですが、Macのキーボードも相当いい。いままでMacの中でも「MacBook Air」のキーボードがもっとも好きでした。剛性が高くて、安定しています。またApple純正の「Magic Keyboard - JIS」も快適です。Mac本体がUSキーボードの場合はこれを使えばOK。

現在、shioが最高と感じるApple製のキーボードは、最新のMacBook本体のキーボード。発売されて以来、1ヶ月以上にわたって使っていて、これベスト。小さい力と最小の動きでサラサラ書ける。親指シフトでタイピングしていると画面上をカーソルが高速で右に進み文章が伸びていくので、軽く小さい動きでサラサラ書けるMacBookのキーボードは親指シフトのリズムにマッチしています。

というわけで、現状、MacBook本体のキーボード、「Magic Keyboard - JIS」、そしてHHKB Professional JPの3つが、shio的にベストな親指シフト入力のためのキーボードです。

なお、念のため付記しておきます。親指シフトの「同時押し」とは、親指と他の指とを、本当に「同時に」押し込むことをいいます。親指シフトキーを「押しながら」他のキーを押す「ながら押し」ではなく、同じタイミングで押し込む「同時押し」です。これが親指シフトのキーポイント!!

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2015.05.09

4023-150505 【Apple Watch】を使えるようになった本質的な理由はMacBookのサイズ〈写真はdp1 Quattro、dp3 Quattro〉

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shioは長年、腕時計をしないで生活してきました。腕時計なしの「watchレス」生活。いつからだろうか。考えてみると、1995年代後半から。

1995年以降、PowerBook 500シリーズ、5300シリーズ、そして1997年以降のPowerBook G3シリーズを経て、2002年、チタニウム製のPowerBook G4に至り、ディスプレイのサイズは10インチから15インチまで拡大。それに伴って、ボディサイズも大きくなっていきました。

タイピングの途中、手をMacに置くと、時計のベルトが当たる。チタニウム製のボディにガチャっと当たる。

それが不快で、いつしかMacを使うときには腕時計を外すようになりました。なかば無意識に外してしまうから危ない。特に喫茶店などで時計を外してしまうと、管理する手回品が増える。置き引きに合わないように、席を立つときに置き忘れてしまわないように、意識を注ぐ対象がひとつ増えます。

そんな経緯で、shioの生活は「watchレス」へ。90年代後半から徐々に使わなくなり、21世紀に入ると、腕時計は基本的に自宅の書斎に置きっ放し。キャンプのとき、ヨットに乗るとき、海外や出張に行くとき、そして試験監督をするときなど、必要なときに限って使用するアイテムになりました。

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4月10日に注文したMacBookが4月17日に届いて使い始め、4月24日の発売日に衝動買いしたApple Watchを使い始めて以来、腕時計を身につけていることの違和感がありません。その理由は簡単。MacBookの使用中に手をパームレストに置いても、ベルトがMacBookに当たらないから。12インチのMacBookはコンパクト。Apple Watchをつけている左手をパームレストに置いても、MacBookのフチに当たるのは手のひらの付け根の骨の位置。ベルトは全くMacに干渉しません。

なので、日中、Apple Watchを外す必要がない。外したくもならない。実際、朝、腕にApple Watchをはめてから、夜、帰宅してお風呂に入るまで、一度も外していない。Macを使うときも外さない。

試してみると、MacBook Air 11インチでもベルトは当たらない。13インチのMacBook AirやMacBook Pro Retinaだと、フチに当たります。したがって、MacBook Air 11インチを日常的に使い始めた時点で、腕時計を常用してもOKな生活スタイルに変化していたということ。MacBookになり、Apple Watchを手にすることによって、そのことに気づいたという次第。

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Macのサイズが拡大したことによって使わなくなっていた腕時計。Macの小型化によってベルトが当たらなくなり、そのことをApple Watchによって気づきました。Macの小型化は、そんな効用もあったのです。

2015年、腕時計を身につける生活スタイルへ。当面はApple Watchで。

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4020-150502 関東学生ヨット連盟春季大会のVIP艇からdp Quattroでレース撮影

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顧問をしている成蹊大学ヨット部が参加する関東学生ヨット連盟春季大会。

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VIP艇を出してくださるとのことなので、各大学ヨット部顧問の先生方とともに乗船させていただきました。葉山港を11時頃に出港して、夕方16時近くまでレース観覧クルーズ。

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撮影機材はシグマ「dp1 Quattro」と「dp3 Quattro」。

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同乗したみなさんは400mmなどの望遠レンズと一眼レフですが、shioはシグマdp Quattroの2台がいい。

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ただ一人望遠レンズを使っていないshioに、みなさん何度も「いいの、撮れました?」とおっしゃる。そこで船上でiPad Air 2に読み込んでご覧に入れる。

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美しく緻密な描写をiPad Air 2のRetinaディスプレイで拡大して見れば、dp Quattroが欲しくなる魔術。他社のカメラとは異なり3層構造の撮像素子を使うシグマ製カメラの撮影原理を説明すると、その超高画質の理由をご納得いただける。

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「でも、お高いんでしょ?」

「10万円弱です」

「本当に? 安い!!」

ですよね。キヤノン、ニコンのフルサイズ一眼レフを使っている方が、このシグマdp Quattroシリーズの超高画質を見たあと、その価格を聞いたら、みなさん一様に「安い!!」って驚きます。

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夜は恒例の懇親会。

各大学の選手、顧問、監督、コーチ、そしてOBたちとおしゃべり。

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2015.04.25

3998-150410 【新MacBook】注文完了〈写真はdp1/2/3 Quattro〉

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4月10日16:20ころ、新型MacBookの注文が完了しました。朝、6:30に自宅を出て、9時からの1限は多摩美術大学で授業、3・4限に成蹊大学で大学院のゼミというスケジュールの間も、MacBookの発売が楽しみ。休み時間など、合間合間でApple Storeのサイトを見て、発売が開始されていないことを確認。

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16:10ころ、とうとうApple Storeがオープンし、MacBook発売。すぐに注文完了。

12インチMacBook 512GB - スペースグレイ

  • 出荷予定日: 1-3営業日
  • お届け予定日: 2015/04/16 - 2015/04/18 : 通常配送
  • 1.2GHzデュアルコアIntel Core M(Turbo Boost使用時最大2.6GHz)
  • 8GB 1,600MHz LPDDR3 SDRAM
  • 512GB PCIeベースオンボードフラッシュストレージ
  • Intel HD Graphics 5300
  • バックライトキーボード (JIS) + 製品マニュアル(日本語)
  • アクセサリキット

という構成。

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次に下記の3つを注文。

  • Apple 29W USB-C電源アダプタ
    • 出荷予定日: 1-3営業日
    • お届け予定日: 2015/04/12 - 2015/04/15 : 通常配送
    • ¥ 5,800
  • USB-C - USBアダプタ
    • 出荷予定日: 1-3営業日
    • お届け予定日: 2015/04/12 - 2015/04/15 : 通常配送
    • ¥ 2,200
  • USB-C充電ケーブル(2m)
    • 出荷予定日: 1-3営業日
    • お届け予定日: 2015/04/12 - 2015/04/15 : 通常配送
    • ¥ 3,500

安心して5限のゼミに向かいました。

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2015.04.07

3990-150402 ScanSnapからMetaMoJi Noteへダイレクトにスキャンして編集できるようになった!!〈写真はシグマdp3 Quattro〉

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ScanSnapMetaMoJi Noteが連携!!

4月1日、PFUとMetaMoJiから、両社の製品を連携する発表がありました。MetaMoJi製の手書きアプリ「MetaMoJi Note」にPFU製の高性能スキャナ「ScanSnap iX500」、「ScanSnap iX100」から紙の書類を直接スキャンして取り込み、書き込みや編集ができるようになったとのこと。すばらしい。

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すでにその機能を含んだMetaMoJi Noteのアップデイトver.3.5.3がリリースされています。これ、まさにshioが待ち望んでいた機能です。

紙で受け取った書式書類にMetaMoJi Noteで書き込む場合、いままではまずScanSnapでその紙をスキャンし、Evernoteに取り込み、EvernoteからMetaMoJi Noteに送っていました。それがこれからはダイレクトにできるのです。

またひとつ、ペーパーフリー業務が前進。ありがたい!!

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2015.03.31

3985-150328 LINEの利用を再開しました〈写真はdp3 Quattro〉

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LINEの利用を再開しました。

  • ガラケーユーザーと連絡する必要が生じ、メイルとLINEから選択することになり、キャリアメイルは使うべきではないのでLINEで
  • セキュリティのレベルが上がった。
  • iPad用のアプリがリリースされて、ひとつのアカウントをiPhone、iPad、Macで読み書きできるようになった

直接お会いした人とQRコードでつながることにいたします。

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3983-150326 Macの「Mail」がクラッシュしなくなりました〈写真はdp1 Quattroとdp3 Quattro〉

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「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」を使い始めて以来、悩まされてきた「Mail」のクラッシュ。直りました。MacBook Air 11インチも直りました。

メイルを書いているときや、単に起動しているだけで突然「Mail」が終了してしまう現象。Web上に上がっているさまざまな解決法を試してみたけど解決しませんでした。メイルを書く機会は激減しており、実質的に支障はないため、そのまま様子を見ていました。

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直ったきっかけはOS X 10.10.3 Preview版のインストール。以前、OS Xの再インストールを試したときは改善しなかったのですが、10.10.3 Preview版をインストールしたら完治。1週間以上起動し続けていても、まったく問題なし。安心しました。

MacBook Air 11インチも同様に、Yosemiteにして以来、ときどき「Mail」がクラッシュしていました。Yosemiteにする前はクラッシュなんてまったく無縁だったのに、OS X 10.10 Yosemiteをインストールして以来、ときどきクラッシュ。iMac 5Kと同様、OS Xの再インストール、iCloudの再ログインなど色々と試しましたが改善せず。

iMac 5Kが直ったので、MacBook Air 11インチも10.10.3の正式版がリリースされたら直るだろうと思ったのですが、ものはためしで、いったんSSDを初期化してからOS X 10.10.2をクリーンにインストールしてみました。すると、クラッシュなし。完全に直りました。

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3982-150325 2002年8月の月刊アスキー『私の仕事の「ザ★ワザ」』原文と2015年版〈写真はdp1 Quattroとdp3 Quattro〉

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3月21日のブログで、2002年8月の月刊アスキーに書いた記事「さがしものはMacにまかせて」に言及しました。

その原文を掲載しておきます。各段落ごとに「・→」として、2015年現在の状況を付記しておきました。ご参考まで。

200208アスキー私の仕事の「ザ・ワザ」

月刊アスキー2002年8月号(第26号8巻)305ページ

リレー連載 私の仕事の「ザ★ワザ」11 塩澤一洋(成蹊大学法学部助教授)

さがしものはMacにまかせて

私はインターネットにおける契約法・著作権法を研究しながら大学教育に携わっています。15年にわたって使っているMacは私にとって非常に有用な文房具であり、有能なデータベースです。Macを利用する様々な用途の中から、データベースとしての利用方法について、その一端をご紹介しましょう。

  • → 1988年にMacを使い始めてすでに27年になりました。依然として有用な文房具、そしてデータベースです。

データベースの本質は網羅性です。したがってMacをデータベースとして使うためには、日頃から何でもMacに放り込むことになります。

  • → 現在も全く同じ。

まずはテキストデータ。たとえばホームページを見ているとき、有益な情報はどんどんクリッピングします。プラウザ上で範囲指定したらエディタなどにドラッグアンドドロップすればOK。HTMLで保存することもありますが、文字情報のみに意味がある場合はクリッピングで十分です。また仕事柄判決などのデータベースを多用しますが、必要なものはすべてテキストで保存します。

  • → クリッピングの方法が変わりました。すべてEvernoteに保存しています。MacではSafariにEvernoteクリッピングのプラグインを入れて、ワンタッチで保存。iPhone/iPadでは共有ボタンを押してEvernoteを選択しています。
  • → 判決文もEvernoteに保存。昔はMacが自分の書庫でしたが、現在はEvernoteが書庫。なぜなら、Mac/iPhone/iPadからいつでも共通に使えるから。

このようにさまざまな情報をテキストで保存しておけば、あとは必要なときに検索をかけるだけです。3秒ほどでMacがすべての文書の内容を検索し、必要な文書を探し出してくれます。また過去のメールはすべて保存してあり、1日に何度も検索して利用する重要なデータベースです。

  • → Mac標準の「SpotLight」(control+スペースキー)を使って、Macの中に記録、保存してあるどんな情報も瞬時にみつかります。13年前は3秒ほどかかっていましたが、今は瞬時。ファイルの中身も全文検索対象なので、ファイル名を工夫するといった手間は不要。
  • → Evernoteに保存してあることがわかっている資料、あるいは確かEvernoteに保存したはずという資料はEvernoteで検索。これも瞬時にみつかります。
  • → すべてのメイルはAppleのiCloud MailとGoogleのGmailに二重化してあります。さらに、添付ファイルがついたメイルは自動的にEvernoteにも保存されるように設定してあるので三重化。サッと見つかります。

一方、学生への講評、推薦状その他教育上繰り返し作成する文書や事務的な定型的文書はすべてファイルメーカープロで書式を作り、学生などのデータベースとリレーションを張っています。書類作成の手間と時間を最小限にすることができ、作った書類がすべてデータとして利用できますので、教育上も有益です。

  • ファイルメーカーPro、最近まったく使っていません。定型書類の書式はPDFで配布されているので、それをiPadのMetaMoJi Noteで開いて、書き込みます。
  • → 作成した書類も提出時にPDFでEvernoteに保存されますから、上述のようにデータベースとしてあとで利用できます。

ではテキストデータにならないものはどうするか。すべてデジタルカメラで撮ります。紙の新聞や雑誌は切り抜きなどせずにその場で撮影。講演会などのプレゼンもレンストランのチラシも撮る。あとはMacに吸い上げておけば、iPhotoやPixelCatで簡単に見られます。適切なファイル名をつけておけば検索も瞬時です。

  • → テキストデータにならないものはScanSnapでスキャンです。スキャンしたものはすべてPDFになって自動的にEvernoteへ。ScanSnapがない所ではiPhone/iPadの「Scannable」アプリでスキャン(撮影)し自動的にPDFに変換されてEvernoteへ。

このようにMacをデータベースとして利用するために大切なことは、手間をかけないことです。コンピュータを使うことは、我々文系の人間にとって目的ではなく手段なのですから、手間のかからないソフト・ハードを使いたいのです。Macは常時20個以上のソフトを立ち上げたまま使い続けても全くフリーズしないのが何よりありがたいと思います。

  • → 手間をかけないのは昔も今も同じ。どの作業も手間ゼロです。
  • → そういえば20世紀のMacはよく「フリーズ」したものでした。21世紀のMacは普通フリーズしません。ありがたいことです。

【画像1のキャプション】コンピュータを使うと目を酷使する。そこでできるだけ目に負担をかけないために、私の研究室ではディスプレイを遠く(本棚)に置き、目線よりも下に見下ろす位置にレイアウトしています。こうすると長時間使用しても目が疲れません。

  • → いまも研究室のMacは書棚に置き、目から約120cmの距離で使っています。ただし、見下ろす位置ではなく、目の高さでまっすぐ見る高さにしています。立ち机なので、まっすぐに立って頭を重心に乗せた楽な位置でディスプレイを見るためです。

【画像2のキャプション】私はすべてにおいて右利きですがマウスは左手で使います。左側はテンキーがない分、ホームポジションから近いですし何かと使いやすいです。また光学式マウスのマウスパッドとして牛革を敷いています。

  • → もちろんマウスは今も左手。キーボードの右にMagic Trackpadを置いて、用途に応じてマウスと併用しています。

【私の道具リスト】

  • ハードウェア:PowerMacintosh G4 Cube 450MHz + アップル 22 inch Cinema Display, PowerBook G4 667MHz, PowerBook G3 400MHz, HP Deskjet 970Cxi, EPSON PM-950Cなど
  • デジタルカメラ:CANON EOS D30, CANON EF単焦点レンズ6本, SIGMA 20mmF1.8, CANON IXY200aなど
  • ソフトウェア:ARENA Internet Mailer, AppleWorks, EGWORD/EGBRIDGE, iPhoto, iTunes, Office X, NewNOTEPAD Pro, OnmiOutliner, Sharlock, TextEdit, コトノコ, ファイルメーカープロなど

以上。

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2015.03.23

3977-150320 shio的作文環境の理想郷「Ulysses」〈写真はdp3 Quattro〉

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MacとiPadでUlysses(ユリシーズ)を使い始めました。究極の作文アプリ、shio的に作文環境の理想郷と言ってもいいくらい気に入っています。このblogの原稿も3月11日の記事以降、すべてUlyssesで書いています。

shioは以前、Ulyssesの初期のバージョンを試用したことがありましたが、日本語入力に難があって、すぐに止めてしまいました。現在は、日本語入力の問題は一切なく、極めて安定して軽快に入力できます。

今回、使い始めたきっかけは @goryugoさんの記事→ マークダウンで書けてApple製品でほぼ自動同期が可能なエディタUlysses

ありがたい情報に感謝です。

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いままで、論文などの長文はScrivener、blogの原稿はMac/iPhone/iPad標準の「メモ」、それ以外をEvernoteで書いてきました。つまり、「メモ」やEvernoteのようにMac/iPhone/iPad間で確実に同期できて、Markdownをきちんと扱える、Scrivenerのように安定して論文や小説でも書けるほど堅牢な作文環境を求めていたのです。

Ulyssesがまさにそれでした。shioが望んでいた以上に使い勝手がいい。作文環境を探す旅のゴールかもしれません。

なお「標準テキストで書きたいならTeXやHTMLで書けばいい」という方々には向きませんので悪しからず。タグなどできれば見たくないけどアプリに依存しない標準テキストですべて書ければいいなぁ、と感じているshioのような人に最適です。

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文書の扱い

書いている文章はすべて書いたそばからローカル(MacやiPad)とクラウド(iCloud)に自動的に記録されます。さらにクラウド経由で、自分がUlyssesを使っているすべてのMacとiPadにも自動的に届きます。必要があれば以前の内容(バージョン)に戻すこともできます。

Macで行ういろいろな作業に関し、ファイルの「保存」操作を必要としないのは、いまや当たり前。「保存」操作を忘れたら作業の結果が全部消えたなんて、20世紀にはよく聞きましたが今は昔の話。UlyssesもMac/iPadのアプリですから、当然、「保存」操作不要。すべて自動で記録されます。

文書はグループ化したり、フィルタをかけて自動抽出できるのもMacの普通のアプリと同じ。

全体の構成

MacのMailアプリやEvernoteと基本的に同じ3ペイン構成です。Command+1、2、3を押すことで、1ペイン、2ペインに変更できます。全画面表示で1ペイン(エディタのみ)にすると完全に本文だけが表示される状態。作文に集中できる環境です。

「暗いモード」にすると、背景が黒に近いグレイ、文字が白くなって目に優しい。眩しくないので見続けていても目が楽。夜中にベッドで書くときにも重宝です。shioは常時、この「暗いモード」にしています。

文字数カウント

1行の文字数を指定できます。また文字数カウントも常時表示、非表示を選べます。

さらにScrivenerのように目標文字数を設定でき、達成率も視覚的に把握できます。

拡張された標準テキスト(Markdown)とプレビュ

本文だけでなく、文字列の意味もすべて標準テキストで記述します。つまり強調、引用、見出し、リスト、脚注、リンクなど、一切アプリに依存しない単純な文字列、すなわち標準テキストで指定(マークアップ)するのです。その指定のルールが「Markdown」。

すべてをMarkdownで行うのがUlyssesの重要な特徴です。Markdownで指定しておけば、Markdownを扱える環境なら全て同様に解釈される。だから、アプリがクラッシュして文書ファイルが壊れるとか、将来アプリの開発が終了して文書が読めなくなるといった心配から解放されるのです。

このblogも2012年12月以降、Markdownで記述しています(→2960-121218 Markdownを使うことにしました)。Markdownで書いた原稿をblogのサーバが解釈してHTMLに変換し、ブラウザに表示。そのblogの原稿をいままでEvernoteや「メモ」を使ってMarkdownで書いていましたが、Ulyssesだと、その記述が実際にどのように表示(表記、表現)されるのか、常時、プレビュできます。

Ulyssesで書いた文章は、さまざまな形式で書き出せます。単なる標準テキストはもちろん、Markdown、HTML、ePub(電子書籍)、PDF、RTF(リッチテキスト・そのままMicrosoft Wordで開ける形式)など。それらをいつもプレビュできますから、たとえばblogの原稿を書きながら、それが実際にどのように表示されるか、常時、横に表示しておくこともできます。

脚注のMarkdownが楽

論文を書くときに必須なのが脚注。Markdownで脚注を付ける場合、番号や任意の文字列など脚注ごとにユニークな(個別の)文字列を使う必要があります。

Ulyssesはすべて共通に「(fn)」でOK。これだけでもUlyssesを使うメリットがあります。もちろん、書き出すと自動的に脚注番号として連番を振ってくれます。

リンクも簡単

MarkdownではWebサイトへのリンクも簡単に記述できます。従来もEvernoteなどでタグを書いてきましたが、Ulyssesでは操作がもっと簡単。リンクを貼りたい文字列を指定してcommand+Kを押し、URLを入力(ペイスト)するだけ。

そして見た目がきれい。Markdownのタグやリンク先のURLは普段は隠れていますから、文章を文章として見ながら書き進められます。

タイプライタースクロール

スクロールの仕方を選べます。このうち便利なのは「タイプライタースクロール」。文字を書くカーソルは常時画面中央の列にあり、前後の文字列が上下にスクロールする、というタイプライターのようなスクロール表示です。特に画面の下の端で文章を書くのは見にくいですが、このタイプライタースクロールを有効にすると、いつも文章の前後を見渡しながら書き進めることができます。

HTMLのタグもそのまま使える

shioは、flickrに置いた写真をblogに貼るとき、flickrが自動的に生成するHTMLタグをコピペします。Ulyssesでは、そのタグをペイストするとき、前後を「~」で囲うことで「ソース」に指定すれば、そのままHTMLのタグとして書き出されます。プレビュでもflickrの写真が表示されるので、写真の順序を確認したり、本文と平仄を合わせたりするのが楽。

Mac版もいいしiPad版もいい

どちらもすごく洗練されていて、使いやすい、見やすい、かっこいい。動作も軽快で、安定していて、文章を書くのが楽しくなります。

どちらで書いてもiCloud経由ですぐさま内容が同期されますから安心。あとは(現在製作中とアナウンスされている)iPhone版のリリースを心待ちにしています。

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使い始めるにあたって、まず2015年1月1日からのblogの原稿をすべて読み込んでみました。すべてうまく機能しています。

次にblog以外の原稿を書き始めました。書きやすい。そして完璧に安定した動作。素晴らしい。

すべてをUlyssesで書けます。というか、なぜかもっと文章を書きたくなります。面白い。

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Ulyssesは前述の通り、リンクを貼るのが簡単。そこで、ここ数年はblog上でリンクを貼る際、アフィリエイトしていないことを明示するためにURLを直接記述していましたが、Ulysses導入を機に普通の埋め込み型のリンクに戻すことにしました。

リンク先は今まで同様、できる限りオリジナルのペイジ(例えばメイカーの製品ページ)に直接張り、アフィリエイトは一切致しません。shioにとってblogは書きたいことを書く場であって、お金儲けの手段ではありませんから。

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Ulyssesは、普通の文章を書く環境として現状shio的ベスト。大変気に入りました。4月10日に発売予定の新型MacBookUlyssesを使うと最高の書斎になりそう。

UlyssesのWebサイトから無料お試しアプリをダウンロードできます。

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