shioの周囲でビブラムファイブフィンガーズ(Vibram FiveFingers)を履き始める人が増えています。その方々からだいたい共通のご質問をいただくので、買ったら最初にやることをまとめておきましょう。
シールを剥がす
まず最初に、靴の底(靴の裏ではなくて、靴の内側で足の裏が接する面)に貼ってある白くて四角いシールを剥がしましょう。これ、貼りっぱなしのまましばらく履いてしまうと、剥がれにくくなります。
素足か、ソックスか
shioは、ビブラムファイブフィンガーズを10足くらい持っているので、ソックスを履いて履く用と素足用を分けています。平日はスーツなどにソックスを履いてビブラムファイブフィンガーズ、週末は素足でビブラムファイブフィンガーズ。ソックスを履く場合は、もちろん5本指ソックス。
「素足で履くと臭くなりませんか?」という質問を受けます。実は最近、以前と比べてあまり臭くならないのです。正確に言うと、ビブラムファイブフィンガーズを連日履くようになった2012年当初は、素足で履くとすぐに臭くなっていました。しかし1年、2年と経つうちに、足の裏がとてもきれいに変化。まるで赤ちゃんの足のように、ツルツル、スベスベ、プニプニになりました。硬い箇所は全くないし、ガサガサもすべて消えました。すると、素足で履いても臭くならなくなったのです。
ビブラムファイブフィンガーズを履いて歩くと血行が促進されるため、足の裏に溜まっている汚物が払拭されたように感じています。足はむくまなくなったし、足裏マッサージも欲しなくなりました。
それでも臭くなった場合は、「きえ〜る」を一吹きしておけば、匂いは消えます。「きえ〜る」はバイオの力で脱臭する100%天然材料の消臭剤です。
したがって、最初は靴下を着用し、足の裏が綺麗になってきたら素足で履く、というのはいかかでしょうか。とはいえ、これはshioの体験に基づく意見なので、ぜひいろいろと実験して、結果を教えていただきたいてす。
指が入らない
さて、いよいよビブラムに足を入れてみる。すると多くの人が、指がうまく入らないそうです。履くのに時間がかかるとのこと。
残念ながらそれは、自分の指をコントロールできなくなっている証拠。普段の生活で足の指を意識をする必要が全くないため、感覚が鈍っているのです。自分の体の一部なのに、それも他ならぬ「指」なのに、意識が及ばない。
その現実を目の当たりにして、みなさん愕然とするようです。何日も履き続けていると徐々に指を意識できるようになり、すんなりと履けるようになります。
最初は短い距離から
そして短い距離を歩く。いきなり長距離には使わない方がいいと思います。
厚みのあるソウルの靴を履いて歩いていたときは、かかとが最初に地面に着地していたはず。重心より前、身体よりも前に蹴り出した位置で、かかと着地していたはずです。すると、前進しようとする身体に対してかかとがブレイキをかける。かかと着地というのは、不合理で無駄の多い歩行運動なのです。またかかとにはクッションが何もないので、着地の衝撃がすべて、足首、膝、股関節、腰、背骨、首、脳まで伝わってしまう。
一方、ビブラムファイブフィンガーズを履くと、主として前足部(土踏まずより前の平らな部分)で着地するようになります。着地位置も、身体の重心のほぼ真下。まさに裸足で走り回る、歩き回るときと同じ着地体勢。
すると土踏まずを形成しているアーチがサスペンションとなって、着地による衝撃を吸収します。そのときに、足首から前足部にかけての筋肉と骨格がフル稼働。柔軟な板バネのように、着地を和らげ、衝撃を足首より上に伝えないように働きます。
そこで大切なのが足の筋肉。特に足首より先、爪先までを構成する筋肉。それがアーチを支え、クッションの役割を果たします。
長年、靴を履いて生活しているときには使われていなかったその筋肉は、機能が著しく衰えています。その状態で、もしいきなり長距離を走ったりしたら、衝撃を吸収しきれず、脚のどこかの関節を故障する可能性が高いです。だから最初はゆっくり、短い距離を歩く程度にして、足の筋肉を徐々に慣らしていくのがいいと思います。
shioは現在、平均1日15,000歩、少ない日は10,000歩、多い日は25,000歩ほど歩いています。だいたい10〜20kmです。足に筋肉がつき、土踏まずの周囲の筋肉が発達していることを感じ取れます。以前はクルマ、そのあとは自転車によく乗っていましたが、ビブラムファイブフィンガーズを常用するようになってからは、クルマも自転車もめっきりご無沙汰です。単純に、歩くのが気持ちいいから。歩くのが楽だから。