Fountain pen

2015.06.03

4040-150522 shioの授業は「万年筆推奨」

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shioの教室では、学生たちがたくさん書きます。書いて、書いて、口でしゃべって、また書いて。その繰り返し。

「考えることは書くこと、書くことは考えること」です。カントが「手は体の外に出た脳である」と言わなかったとしても、「書いて考える」ことが大切。

書けば自分の頭の中の思考が言語化され、表に出て、客観化される。それを目で見ることによって、「数秒過去の自分」という「他者」の見解から「今の自分」がフィードバックを得る。それによって思考が進む。

だから書くことが大切。

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そのため、shioの授業ではいわゆる「レジュメ」という紙の配布は一切ありません。すべて学生たちが自分でノートを書く。「書いて考える」という思考プロセスを実践して欲しいから。

shioが慶應義塾大学の経済学部、法学部、そして大学院に在籍した12年間に「レジュメ」というものが配布された経験はありません。Stanford Law SchoolでVisiting Scholar(客員研究員)をしていた2年間にもありません。

だから学生たちが「レジュメ漬け」になっている現状は不思議で仕方ない。「レジュメ」に書いてあるような重要な内容こそ、学生たちが自分の手でノートに記し、その書く行為によって思考し、理解につなげ、記憶を確かなものとする。それが次のステップへの興味や疑問につながっていく。

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ノートを書く際の筆記具には「ペン書き」、それも「万年筆書き」を推奨しています。

ペン書きを勧める本質的理由は「消せない」から。鉛筆で書くと簡単に消せる。コンピュータで書いても簡単に消せる。でも思考とは1本の線。1本の道筋。だから思考の足跡を残す。消さない。

社会で提出する手書き書類はペン書き。内容が改ざんされないように消せない筆記具で書く。書いた内容には責任が伴う。だから就職活動でもペン書き。就活の段になって初めてペンをとり、慣れないペンで書類を書いて難儀するよりも、普段からペンを使うことでその扱いに慣れて、ペンで書くことが「普通」なことになる方がいい。

万年筆で書くと、筆跡が上手く見える。インクの濃淡が自然に出るから、下手な字も「味」になる。文字で損をしにくくなり、ともすると見栄えが良くなって得をするかもしれない。

万年筆は筆圧ゼロで書ける。だから筆圧をかけずに書くという書き方に習熟すれば、長時間書き続けられる。そこが筆圧を要するシャープペンシルやボールペンとの大きな相違。疲労も小さいし、腱鞘炎になるリスクも少ない。楽に書き続けることができるすばらしい筆記具。

スキャンしたときにくっきり写るのもメリット。学生たちからの提出物はすべてScanSnapでスキャンしています。スキャンしたPDFは自動的にEvernoteに送られ、iPad上のMetaMoJi Noteで開いてコメントを書き込んだり、授業出使う板書に張り込んで投影するから、くっきり見えるのは重要なポイント。

そのような理由で、ペン書き、とくに万年筆書きを推奨しております。

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2012.04.07

2699-120402 ペリカン・イエローデモンストレーター

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iPhone4

shioゼミの卒業生とSkypeで話していたら、万年筆の話題に。
話しながら、ペリカンの情報をWebで見たら、黄色い透明な万年筆に一目惚れ。
「ペリカン万年筆 M205 DUO イエローデモンストレーター(ハイライターインク付)」

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iPhone4

イエローの蛍光ペンとして使えるインクがセットされています。
届いたパッケージがおしゃれ。
書いてみると、本当に蛍光イエロー!!
すばらしい!!

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iPhone4

2010.11.15

2193-101109 ミケランジェロさん

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GXR+28mmユニット

4つ前に「ノート&ダイアリースタイルブック vol.5」(趣味の文具箱・エイ出版社)が発売されたというエントリーを書きました。
「2189-101105 ノート&ダイアリースタイルブックvol.5」→http://shiology.com/shiology/2010/11/2189-101105-vol.html

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GXR+28mmユニット

そのとき取材にいらして、この流麗な記事を書いてくださったのは、「ミケブログ」をお書きになっているミケランジェロさん。
ミケブログ→http://blogs.dion.ne.jp/lamlinji/

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GXR+28mmユニット

文具への愛にあふれるブログで、以前から読ませていただいていました。
そのミケランジェロさんが取材にいらしてくださったのです。
なんとありがたい!!

文具に対して大変造詣が深い。
何を話題にしてもご存知。
おかげで楽しいインタビューでした。

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GXR+28mmユニット

そのときに話題になったのが、万年筆の片手操作。
「2157-101004 万年筆の片手操作」→http://shiology.com/shiology/2010/10/2057-100104-51e.html

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GXR+28mmユニット

shioは万年筆のキャップを片手で脱着するのですが、ミケランジェロさんはインクの吸入を片手で行うとのこと。
インクの吸入はいつも両手で行っていたshioは、それ以来、インクも片手で入れてみています。
でもちょっと手が大きいため、インクボトルのフチに手が接してインクが付いてしまうこともあり、まだ試行錯誤中 (^_^)

ミケランジェロさん、どうもありがとうございました!!

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GXR+28mmユニット

2010.07.29

2087-100726 ネジのあそび

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SIGMA DP2

21年使い続けている2本のモンブラン・マイスターシュトゥック149。
ピストン吸入式なのが好き。

ペリカン・スーベレーン800もピストン吸入式。
好き。

両方使うとピストンのネジの作りに違いを感じる。
回転したときのあそびの有無。
モンブランはあそびがあって、やわらかい。
ペリカンはあそびがなくて、かっちり。

どちらかというと後者が好みかなぁ。。。

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SIGMA DP2

2010.04.25

1992-100422 セーラー・超微粒子顔料インク「青墨」

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すべてGXR+GR Lens A12 50mm F2.5 Macro

注文してあったセーラーの超微粒子顔料インク「青墨」が届きました。
http://www.sailor.co.jp/BUNGU/nanoink/index.html#seiboku_b

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shioは中学生のときからノートを含めほぼすべて万年筆で筆記しています。
基本のインク色はブルー。

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ここ数年はパーカーの「ウォッシャブル・ブルー」。
常用する数本の万年筆に入れています。

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これを含め一般的な万年筆のインクは染料なので,書いた後にこすったり水に濡れたりすると,にじんでしまいます。

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顔料インクならその心配は小さい。
耐久性,耐光性,耐水性は抜群です。

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しかしその一方,顔料インクはペン先に詰まりやすい。
毛細管現象を利用している万年筆はインクの通り道が細いため,詰まる危険が高いです。

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そこでセーラーは数年前に超微粒子顔料インク「極黒(きわぐろ)」を開発,発売。
shioも使っています。
ブルーも開発中ときいていたので,顔料ブルーの発売を待ち望んでいました。
そしてとうとう「青墨(せいぼく)」が発売されました。

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書いてみると独特の色合い。
乾くのが速い。
書いた後,色の変化が数分で収まります。
乾いた後は指でこすっても平気。

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大変気に入りました。

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以後,オピニオンペーパーのコメント書きに大量に使用しています。
任意提出のオピニオンペーパーですが,今年は提出数が多く,週に300〜400枚くらい,コメントを書いてます。

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インクフローも順調で,高速で書き続けても問題ありません。
ウォッシャブル・ブルーを入れている他の万年筆にも順次,入れようと思います。

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測量野帳に書いてもばっちり。
これはステキなインクです(^_^)

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2009.11.04

1818-091101 パイロットMR

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GR Digital 3

中学入学祝いに伯父からいただいた万年筆,パイロットMR。
中学1年のときからノートはすべてこの万年筆で書いています。
以来,大学2年の夏にモンブランのマイスターシュトゥック149を2本買うまでの8年間,毎日使い続けた万年筆。

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GR Digital 3

久しぶりに出してみました。
ニブがボディーと一体成型された流麗なデザインが美しい。
インクが固まっているので,水に浸すこと三日三晩。
当時のカートリッジを差し込み書いてみる。
あぁ,この書き味,なつかしい。
大切なので持ち歩かずに,デスクに置いて使うことにします (^_^)

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GR Digital 3

2009.04.29

1627-090424 直筆メイル

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Ricoh GR Digital 2007

モンブランのインクを2本、プレゼントでいただきました。
ブルーブラック(Blue Black)とレイシンググリーン(Racing Green)。

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Ricoh GR Digital 2007

ブルーブラックはセーラーのキングイーグルに。
レイシンググリーンはセーラーの長刀コンコルドエンペラーに。
それぞれ入れました。

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Ricoh GR Digital 2007

その昔、モンブランのブルーブラックは、shioのメインユースでした。
最近は、もっと明るいブルーがメインになっています。

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Ricoh GR Digital 2007

そんなわけで、久しぶりにブルーブラック。
落ち着いた発色です。

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Ricoh GR Digital 2007

一方、レイシンググリーンはまったく初めて。
渋い!!

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Ricoh GR Digital 2007

自分では買わない色のインクをいただくのは大変嬉しいことです。
どうもありがとうございました。

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Ricoh GR Digital 2007

いただいたインクを入れた万年筆で直筆のお礼状をしたため、EOS 5D Mark IIで撮影して、メイルで送りました (^_^)

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Ricoh GR Digital 2007

2009.04.09

1607-090404 EFの効用

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Ricoh GR Digital 2007

測量野帳(コクヨ・セ-Y3・スケッチブック)でEFの万年筆を使うようになるまで、M以上の太めのニブ(ペン先)を常用していました。
でも、EFを使ってみて、明らかな効用を発見。

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Ricoh GR Digital 2007

インクの減りがゆっくり。

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Ricoh GR Digital 2007

太いニブの万年筆を使っていると、多い日は一日2回、インクを入れます。
でも、EFだと、1日に1回以上入れることはないし、次に入れるのは数日後。

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Ricoh GR Digital 2007

本日、最も頻繁に使っているブルーのインクボトルが空になって、ふと気づいたEFの効用です。

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Ricoh GR Digital 2007

2009.04.06

1606-090403 なめらかピンク

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SIGMA DP1

ひさしぶりにセーラーのペンクリニックに行きました。
2005年に渡米する前は頻繁に通っていましたが、2007年に帰国して以来、今回が初。
http://www.sailor.co.jp/NEWS/event/index.html

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SIGMA DP1

是が非でも調整していただきたかったのは、ピンクのインクを入れているセーラーの「プロフィット21銀」のひっかかり。
http://www.sailor.co.jp/BUNGU/profit_21gin/index.html

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SIGMA DP1

受注生産で購入したEFですが、右上から左下方向のストロークで、若干ひっかかりを感じる。
ブルーのインクを入れている「プロフィット21」(EF)ではそういうことはないので、両者を交互に使っているとなお顕著な違和感です。
http://www.sailor.co.jp/BUNGU/profit_21/index.html

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SIGMA DP1

終始ニコニコしながら人々に応対しつつ、調整作業を進める長原幸夫さん。
shioの順番が回ってきて症状を申し上げると、早速顕微鏡でニブ(ペン先)を観察。
そして調整。

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SIGMA DP1

おかげさまで、気持ちよ~く書ける「なめらかピンク」になりました。
2本を併用しても、違和感ゼロ。
スバラシイ!!
感謝、感謝です。
さすが「細美研ぎ(さいびとぎ)」を開発された確かなテクニック。
http://www.sailor.co.jp/BUNGU/saibitogi/index.html

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SIGMA DP1

これで、測量野帳(コクヨ・セ-Y3・スケッチブック)に標準装備しているセーラーの3本、すべてなめらか~な書き味。
思考もなめらか〜 (^_^)

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SIGMA DP1

1605-090402 クラック

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Ricoh GR Digital 2007

2本持っているモンブラン149のうち1本に、クラック!!
ヒビが入っていることが判明しました。

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Ricoh GR Digital 2007

もっとも頻繁に使っている万年筆。
なんかインクが漏るなぁと思っていたら……。

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Ricoh GR Digital 2007

買ったのは1989年夏。
7,000日も持ち歩いて使えば、そういうこともあるでしょう。

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Ricoh GR Digital 2007

さてそこで。
採点と校正用に赤インクを入れていたセーラーの長刀研ぎに、ブルーを入れて、普段使いにします。
http://www.sailor.co.jp/BUNGU/profit_nagi/index.html

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Ricoh GR Digital 2007

実は、持っている万年筆のうち、もっとも気に入っている書き味。
「1本選ぶとしたらどれ?」ときかれたら、迷わずこれ。
長刀研ぎで日本語を書く感触がたまらない。

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Ricoh GR Digital 2007

ブルーとピンクを入れたEFの2本とともに、測量野帳に標準装備する万年筆3本が、すべてセーラーになりました。
これはこれで美しい (^_^)

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Canon EOS 5D Mark II, SIGMA MACRO 50mmF2.8 EX DG

成蹊学園の桜。
日々の変化もうつくしい (^_^)

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Ricoh GR Digital 2007

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