終日、研究室でPagesを使って細かい作業。
Pagesでの作業は楽しい。見た目がシンプルかつきれいなので、ずーっと作業をしていても気持ちがいい。安定度も全く問題なし。
18時、Sに誘われて、M、Hとともにいせやへ。
shio語録:恋は需要、愛は供給。
研究室に戻ってMacで芸術劇場を見る。フリードリヒ・グルダ・メモリアルコンサートをMacで録画。オケは新日本フィル、ピアノはアルゲリッチさんとグルダの二人の息子。ピアノ3台プラスオケという編成ながら、うるさかったりせず、とても美しく優しい音楽でした。
ちなみにMacで2時間4分録画したファイルは1.74GB。MPEG1です。
Macではテレビが見られないと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、ちゃんと見られます。録画もできます。録画予約もできます。shioはPixela社のCaptyTV(Firewire接続)を使っています。
ただし、業務にメインで使っているMacには接続していません。
仕事中に気軽にテレビが見られてしまわないほうがいいから。
仕事に使わない私物のMacにつないであります。
芸術劇場を見ながら、仕事をしつつ、Epson F-3200を使って6×7のポジフィルムをスキャン。このフィルムスキャナ、11月に買ったまま箱の中で眠っていました。なかなか設置する機会がなかったのだけど、昨日の来客中に、おしゃべりしながらデスクの上に配置しました。今日はそれをMacにFirewireで接続して、ためしに使ってみたのです。
shioは20世紀の終わり頃、ブローニーフィルムで6×7や6×4.5の撮影をたくさんしておりました。ブローニーフィルムというのは、フィルムの幅が6cmあるフィルムのこと。それを長さ7cmで使うカメラを6×7(ロクナナ)、長さ4.5cmで使うカメラを6×4.5(ロクヨンゴ)と呼びます(他に、6×6、6×8、6×9があります)。特に6×7はお気に入り。6cm×7cmという微妙な矩形がイイんです。shioは縦位置の写真が好き。だけど縦位置にすると、当たり前だけど幅が狭くなる。その点、6×7というフォーマットは、縦位置で最も幅が広いフォーマット。そこがshioが好きなところ。
また6×4.5のカメラは、カメラを普通に構えたとき、縦長の写真が撮れる。それがイイ。普通のカメラで縦位置の写真を撮る場合、カメラをどちらかに90度回転させて構える必要があるけど、6×4.5はその必要がないんです。それがスバラシイ。
shioは6×7をMamiya7、6×4.5をFujifilmのカメラを使っていました。Mamiya7は研究室にありますが、Fujifilmの方はかなり前に売ってしまいました。なお今6×4.5を買うなら迷わずBRONICA RF645にゼンザノン45mmF4。フィルムでスナップ撮影する楽しさをとことん味わえます。220フィルム1本で32枚撮影できます。
さてMamiya7で撮影した大量の6×7写真。
F-3200で14枚程スキャンしました。うわー、きれい。
いろんな設定でスキャンしてみたけど、2400dpiの24bitカラーで十分。それでも約6400×5100ピクセルくらいになるので、3264万画素ということになります。EOS 20Dが約800万画素だから、約4倍。ちなみに3200dpiでスキャンしたら、8300×6800ピクセル、つまり5644万画素!! すごーい。空の高さとか雲の質感とか金属の冷たさとか……。やっぱり表現力が全然違います。うーむ、やっぱりフィルムはいいなあ。
というわけで今日の写真はスキャンしたものから2枚。
先日、東京YMCAの副総主事より機関誌「東京YMCA」7月/8月号に掲載する原稿のご依頼をいただきました。依頼されたタイトルは「YMCAキャンプの特色──野尻小学生キャンプと野尻学荘──」。990字。締め切りは7月6日。そこで本日執筆しました。昨日のshiologyで書いた内容に通ずるところがあるので、こちらにアップします。
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YMCAのキャンプは楽しい。楽しいことが最大の価値である。野尻小学生キャンプにおける子どもたちの生き生きとした笑顔がその証左であるし、毎年の参加者に占めるリピーターの割合が高いことも何よりの証である。
ではその楽しさの源泉は何であろうか。野尻学荘に10年以上参加し、その後現在まで野尻小学生キャンプに8年間かかわっている筆者が考えるに、それは3つの要素の循環に収斂するように思う。
第1に最も重要なのは「表現の場と機会」が多分に備わっていることである。木の葉や枝などを用いて創作した工作や絵画。グループで練習を繰り返すスタンツや合奏。ヨットやアーチェリーなどで競う技や得点。それら多種多様な形で自己表現をする機会がちりばめられている上、その成果をキャンプコミュニティー全体が集っている食後に発表するという更なる「表現の場」が用意されている。自己の可能性を存分に発揮したい若いキャンパーたちにとって、自分の存在をアピールする創造的表現欲求が十全に満たされることが、彼らの成長の礎である。
第2に、キャンパーたちの多様な表現を、リーダーをはじめとするコミュニティー構成員すべてが「感謝と賞賛」によって迎えることである。一所懸命にふきんをしぼってテーブルを拭いてくれた1年生に感謝し、きれいになったことを賞賛。みんなの前で歌ってくれたことに感謝し、その音楽性を賞賛。蝉の抜け殻の在処を教えてくれたことに感謝し、それを発見したことを賞賛。キャンパーたちは自己の行為や表現が感謝され賞賛されることによって躍動感を覚え、表現することの楽しさ嬉しさと安寧を得るのだ。それが更なる表現のインセンティブになることは言うまでもない。
第3は、そのような感謝と賞賛を受け続けることによってキャンパーが「受容感と帰属感」を持つことである。自分の表現が認められ、自分という人間が受け入れられる。この受容感は、円満な家庭で得られる安心感と類似するものであり、次第にキャンプコミュニティーに対する帰属感へと昇華するのである。
キャンプの「楽しさ」は、これら3つの要素が互いに作用しあうことによって生み出されるものである。言い換えれば3要素の循環がキャンプの生命線なのだ。
69歳の野尻学荘と9歳の野尻小学生キャンプ。キャンプという生命体が、好循環によって「限りなき成長」を続けてゆくよう祈っている。
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この文章に書かれていることを「リーダーの役割」という視点に置き換えると、以下のようになると思います。
・メンバーたちに表現の場と機会を提供すること。
・メンバーの様々な行為に感謝し、表現を賞賛すること。「ほめる」こと。つまり、「アリガトウ!!」と「スバラシイ!!」。
・メンバー一人一人を、ありのまま受け入れること。
そして、メンバーたちの自立のプロセスをともに歩むことができる優しい心の持ち主。それがリーダーだと思います。
会計学者の友人がshiologyの040703にコメントを付けてくださいました。どうもありがとうございます。
なるほど。Happy Hacking Keyboardはもっと使い込んでみないと良さが分からないのですね。了解。せっかく買ったんだから少なくとも2ヶ月は研究室で使ってみることにします。さっそくいま、付け替えました。しかし、こんな身近に(といっても物理的には彼はカナダにいてとても遠いのだが)4年も使っている人がいたとは。買う前にメーリングリストででもきいてみれば良かったです。アドバイス、感謝です。
今日は朝、CD-ROMをS先生に届けるついでに、ロースクールの共同研究室にあるPowerMac G5のセッティング。ちょうどK先生がいらしたので色々とお話。
ランチは別のK先生と。K先生が4カ国語を使えるようになったoriginをうかがう。なるほど。
研究室で仕事。
そして上記の原稿執筆。
そんな一日でした。
明日、晴れるといいですね。
YMCAで野尻小学生キャンプの打ち合わせ会。今年も70人を超える参加者を得て、活気にあふれるキャンプになりそうです。楽しみですね。
日ごろ大学で学生たちと話していると、恋と愛の違いとか、恋愛と結婚の違いがよく話題になります。今日も20歳前後のキャンプリーダーたちの間でそれが話題に。これは人類にとって極めて普遍的なテーマ。したがって、古今東西、いろいろな人が様々な表現をしています。その中で、shioが最も実感するのは以下のことば。
恋とは求め続けるもの。
愛とは与え続けるもの。
shiologyでは040619で、giveとtakeは最初にgiveありき、ということを書きました。誰かがgiveしてくれたから、別の人がtakeできる。当たり前のことです。たとえばインターネットは、誰かがホームページをアップしてくれたから(give)、別の人がその情報を見る(take)ことができる。至極単純な前後関係です。giveあってこそ、takeできるのです。
しかしヒトの欲望は底知れず、常にtakeし続ける。もちろんそれ自体は自然なことではあるけれども、冷静に考えてみるともし自分がtakeしかしていないならば、自分は社会に対して何ら貢献していないことになる。多くの人が社会にgiveしてくれた様々なものをtakeして生きているのだから、自分も何かしらgiveしたい。そして実際にgiveする。なにがしかのものをgiveできるようになったら、それを人は「大人」といい、「社会人」というのでしょう。
同様に、特定の異性からtakeしようとする関係が恋。それをいくつか経験するうちに、異性を理解し、異性に対してgiveできるようになったとき、それが愛なのだと思います。そしてふたりの異性がお互いにそれをできる間柄になれたとき、結婚しても破綻を来さない関係ができるのだと思います。なぜなら、夫婦という単位は、それだけでひとつの小さな完結した社会です。その社会において両方がgiveせずtakeばかりしていたら、そのうちtakeするものはなくなります。得るものがなくなった相手とは、一緒にいる意味を見いだせません。小さな社会に好循環が生まれるためには、常に双方がgiveし続けることが不可欠なのです。
愛はあふれるものです。
他者を愛すると、つまり他者にgiveし続けると、その相手は愛で満たされ、そのうち愛があふれます。そしてそのあふれた愛でまた人を愛します。ステキな愛の循環です。
キャンプでリーダーをするみなさん、子どもたちに存分に愛を注いでください。きっと子どもたちもその愛を受け止めて、他者を愛する豊かな心の持ち主になると思います。
愛にあふれたキャンプにしましょう。
give, and give, then given.
他者に与え続けていると、きっといつか自分も与えられる。
リーダーをする意味はここにあるのだと思っています。
さっき、shioがみんなに言いたかったのは、こういうことです。
また語りましょう。
さて写真の話。
今日はCaplio GXで225枚ほど撮影しました。ISO400でも十分使えます。もちろん画像はノイズが乗り、荒れていますが、写真として破綻するほどではない。撮れないより撮れる方がいい。また、ピントが素早く合うのも重宝です。
写真とは瞬間の芸術、刹那の描写。撮りたい瞬間にピントが合わなければ、それを写し取ることができません。多くのデジタルカメラは、ピントが合うまでの「ロスタイム」が長い(レリーズタイムラグと呼ばれています)。長過ぎる。それがためにいままで、キャンプで動き回る小学生を撮るような場合には、仕方なく一眼レフのデジタルカメラを使っていましたが、今日一日、子どもたちを被写体にCaplio GXを使ってみて、「使える」感触を得ました。
Caplio GXが欲しいと思っても、ちょっと価格が高いなぁ、という人へ。
同じリコーのCaplio RXなら、実売実質価格、30,000円程度です。レリーズタイムラグはCaplio GXと同等、快速。接写も1cmまで寄れる(これ、かなり重要です)。そしてレンズは28mmのワイドから100mm望遠まで必要十分。これに、ハギワラシスコムの256MBのSDメモリカード(転送速度10MB/secのもの)を入れれば、十分でしょう。幼稚園や保育園で子どもを撮る機会が多いRさん、これ、いかが?
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