Ricoh GR Digital
検索していたら、偶然、shiologyを紹介してくださっているページを発見しました。
「美しい写真と論理のサイト「shiology」」
→http://asiamoth.com/mt/archives/2006-11/09_2347.php
ご紹介、どうもありがとうございます。
紹介のしかたが軽妙でとっても面白いです。スバラシイ!!
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flickrが「無制限」になったことは前回のエントリーでお知らせしました。
以来、ガンガン、写真をアップしております。「2GBまで」なのと「無制限」なのとでは、心理的には天と地ほどの差があります。flickrの使い方も根本的に変わりました。ワークフローも変わりました。
さっそくKさん(名前を出しても良いのかもしれませんが一応イニシャルで)から、クールなコメントをいただきました。
「もう写真を手元に保管する時代じゃないですね、こうなれば。手元の物はキャッシュ。」
さすがKさん。この「天と地」の差を一言で表現なさっています。
ちなみにキャッシュとはcache。
コンピューターがアクセス速度を上げたりするために一時的に作成するファイルのことです。人間でいえば短期記憶のこと。お金(cash)じゃないですよ (^_^) フランス語のcacher(隠す)が語源。
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まず大きな変化は、セレクトせずにアップするようになったこと。
従来は(って一昨日まではということですが)、撮った写真をApertureに取り込んだ後、写真を全画面表示して、右に送りながら、星印を付けてレイティングし、「いい写真」と思えるもののみをアップロードしていたのです。でもこれからは、ごく少数の本当に使い物にならない写真をApertureで「棄却」した上で、全部をアップロードします。
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写真の善し悪しって、人それぞれ。
shioが「いい」と思ったものを人はそう思わなかったり、shioはいいと思わなかったものを他の人に「いい」と言われたり。だから、「選ぶ」というのは本当に難しい作業なんです。アップロードの時点で「選ぶ」という作業をすると、またその中からshiologyに載せる写真を「選ぶ」のと合わせて、2回、写真選択の作業をすることになります。でも、1回ですむならその方がいい。ともかく撮った写真のほとんどをflickrに上げてしまってから、shiologyで使う写真を選ぶ。この方が、効率がいいです。
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flickrに「全部」保存できることは、安心感にもつながります。
現在、いろんなものをオンラインに保管する方がある意味「安全」な時代。手もとにある何万枚もの写真、複数のハードディスクに、何重にも保存しているけど、クラッシュするかもしれないという不安は常につきまとう。DVDやCDだって同じこと。読めなくなるリスクや落としたり盗まれたり捨てちゃったりする可能性は常にある。その点、オンラインの方が安全性は高い。もちろん、オンラインだからって完全に盤石な訳ではないけれど、リスクヘッジとしては有力です。
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また、友人に写真を見せたりさしあげたりするのも、簡単。
Macが身軽になります。いままではたくさんの写真が、shioのMacBookのハードディスクを圧迫していたけれど、Apertureで元ファイルを外に置けるようになったので、だいぶ楽になりました。でも、そのうえさらに、flickrにアーカイビングしてしまえば万全。過去の写真をApertureで友人に見せて、「あ、この写真ちょうだい」って言われたときに、いままでだと、「元ファイルは家のハードディスクに置いてあるから、帰ったら送るね」なんてことになっていたけど、すべてがオンラインにあればその場でflickrに行って、取ってくればいい。あるいはリンクを教えるだけでいい。超便利。
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さて、そのような一連の作業をするのに適した環境。
それは、“Aperture” + “FlickrExport for Aperture”です。
・Aperture →http://www.apple.com/jp/aperture/
・FlickrExport for Aperture →http://connectedflow.com/flickrexport/aperture/
“Aperture”はアップルのすばらしき写真ライブラリーソフト。
“FlickrExport for Aperture”はApertureからflickrへ写真をアップロードするためのプラグイン。これを足すと、flickrの使い勝手が格段に向上します。撮影からflickrへのワークフローが快適。何十枚もの写真を一括してflickrにアップできます。
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“FlickrExport for Aperture”にある、「かゆいところに手が届く」機能。
(1) flickrにアップロードした写真には、アップロード後、Apertureのライブラリーに任意のキーワードを自動的に付加することができる。shioは、「flickred」と入れてます。そうすれば、すでにflickrにアーカイビングした写真かどうか、フィルタリングすることができます。
(2) flickrにアップした写真には、flickr上での固有のIDが付きますが、“FlickrExport for Aperture”はこのIDを取得して、Apertureにあるその写真のメタデータに書き込んでくれます。
(3) 同様に、flickrでその写真が置かれているページのURLも取得して、メタデータに書き込んでくれます。Apertureでそのメタデータを表示すれば、MacBookでその部分を「2本指タップ(右クリックに該当)」するだけで、そのページを開いてくれます。この機能があるおかげで、大量の写真をflickrにアップしても、それらが迷子にならずにすみます。また前述のように写真選定作業をApertureで行って選んだ写真をflickrから引っ張ってくることも手間がかからないのです。
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これらの機能があるため、Apertureとflickrが、有機的につながります。
なお、“FlickrExport for iPhoto”もありますが、機能がちょっと異なります。
→http://connectedflow.com/flickrexport/
flickrにアップロードしてアーカイビングするだけなら、“iPhoto”+“FlickrExport for iPhoto”でも十分。でもメタデータに上記のような情報を付加するにはApertureの環境が便利です。
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写真を撮るようになって以来、撮影した写真の扱い方をいろいろと試行錯誤してきました。撮ったあと、どこまでをして「一段落」と考えるか。そのあといい写真を選んで引き伸ばすのですが、その前段階として撮影後にすべての写真に対してどこまでやっておくか。
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・ネガフィルム:とりあえずの同時プリント。
・リバーサルフィルム:現像されたフィルム。
・デジタルの初期(20世紀の終わりの数年):Macのフォルダにそのまま保存してFinderで管理。
・iPhoto:Macを買ったら標準で入っている写真ライブラリーソフト「iPhoto」にすべて保存。この方法は最も簡単・便利。誰にでもお薦めできます。その場合、写真ファイルの保存先はハードディスク。適宜バックアップ。
・Aperture:扱う写真が大量な人はこれに保存。ファイルの保存先はハードディスク。適宜バックアップ。
・flickr:そしてこれが今。iPhotoでもApertureでも、前述のように“FlickrExport”を使うことで、flickrへのアーカイビングを一連の作業に組み込むことができます。これでバッチリ。
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http://www.flickr.com/upgrade/には、こう書いてあります。
Here’s what you get...
- Unlimited storage
- Unlimited uploads
- Unlimited bandwidth
- Unlimited sets
- Permanent archiving of high-resolution original images
- Ad-free browsing and sharing
flickrの主たる目的は、いままでは「share」でした。他の人と一緒に写真を楽しむための場。
でも、「無制限」時代になって、「archive」の要素が増してきました。人類が撮影する写真を、アーカイビングしようとしているのです。アーカイブとしての存在意義が問われるのは、10年後、50年後、100年後、1000年後……。形を変えていったとしても、はたしていつまでflickrが存在し続けるのか。紙よりも長く、石よりも長く、存在し続けることができたとき、初めて「デジタル」が、記録媒体としての価値を証明することになります。
ここに掲げられた中で最も重要なのは、「unlimited...」ではなく、「permanent archiving」なのです。
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