
EOS 40D / EF28mm F1.8
ひとつ前のエントリーで、学生が作成した試験問題案を掲載したところ、ポジティブな反響をいただいております。どうもありがとうございます。

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このような方式で著作権法の期末試験問題を作成するのは、2005年1月に続いて2度目です。
前回分はこちらに掲載しております。
→http://shiology.com/shiology/2005/01/281050115_.html

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このときは「著作権法」の講義が半期4単位であったため、毎週2コマ180分で行っていました。しかし、今年度は半期2単位、毎週1コマ90分の講義ですので、内容は単純に半分になっております。その結果、問題のバラエティーも前回よりも少ない印象です。また当時と今とは著作権法的にホットなトピックが異なるので、内容も違います。

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さて、このように期末試験問題案を学生から募集することにはさまざまな意図とメリットがあります。

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まず、第1回目の講義で、「期末試験問題は学生たちに作っていただく」ことをアナウンスします。それによって学生たちは、毎回毎回、「問題探し」をしながら講義を聴くことになります。自然と「問題意識」が養われます。

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学生たちが大学に入るまで、小学校から大学受験にいたる学校生活においては、常に「問題」が与えられてきました。とくに大学受験では与えられた「問題」に対して適切な「唯一の答え」(あるいは「予定された答え」)を迅速かつ効率的に見つけ出すことが求められます。

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しかし社会は必ずしもそうではない。
たとえば製品を製造する工場の歩留まりを下げている原因がラインのどこにあるかを突き止めるには、多くの検証を要します。またコード(プログラム)にひそむバグを見つけ出すにも多くの労力を必要とします。歩留まりが低いとか、プログラムが正常に作動しない、といった「現象」は誰の目にも明らかであっても、その原因たる「問題」、解決すべき具体的な「問題」は簡単に判明しないことが多い。すなわち「問題」は与えられるのではなく、見つけ出すものなのです。「現象」という結果を観察することによって、その原因たる「問題」の所在を明らかにすること。これが学生時代に身につけるべき大切な能力の一つです。

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「問題発見」ができるようになるためには、常日頃の心がけによる問題意識の醸成が肝要です。
そのために大学では、ゼミで、「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」を問い続ける。そして講義でも漫然と受動的に情報を享受するのではなく、自ら問を発し続ける姿勢が望ましいと考えます。そのような積極的態度で講義に参加してもらえるように、shioはさまざまな方策を講じています。学生が期末試験問題を作る、というのもそのひとつです。

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では、どんな問題を作るか。
実際に問題作成を学生たちに依頼するにあたり、「いい問題」とは何かを説明します。
「いい問題」を作った人には、成績も加点します。

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「問題」さえ見つかればその解決方法を複数考えることができます。一つの問題に対して「答え」は無限にあるからです。「唯一の答え」なるものが存在する場合もありますが、少なくとも法律学においてはほとんどの場合、答えは無限にあります(だからたとえば一つの事件でも地裁、高裁、最高裁と、裁判をするたびに判決が異なる)。

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従って「いい問題」の基準の一つは、答えのバラエティーが豊富なことです。
答えが一つに定まるような問題は、「知識」を問うばかり。今の世の中、情報源は無数にありますから、知識なんて簡単に得られます。知識の有無、知識の多寡を問うことに大きな価値はありません。

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大切なのは、それらの知識、情報に基づいて、どのような判断をするか、どのような「知恵」を出すか、です。
そこにはその人の価値観が反映されます。
従って、「いい問題」は、解答する人の価値観に基づいてその人なりの知恵を表現できるような問題です。

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学生に問題を作ってもらうメリットは講義のクオリティーにも現れます。
学生たちは自分が理解した範囲で問題を作るでしょう。ということは、shioは、学生たちが問題を作れるほど理解できるように講義をする必要があります。こうして学生たちが作った問題案のリストは、shioの講義にたいする評価でもあるわけです。

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大学は、コミュニティーです。
コミュニティーとは、ひとりひとりの貢献を積み重ねて成り立つものです。
ゼミはもちろん、講義においても、ひとりひとりが自分にできる貢献を見つけ、実践する。
在学中にそれを継続することによって、次第に自分らしい貢献のスタイルを磨き、やがて卒業した後に社会のさまざまなコミュニティーにおいてその人らしい貢献ができるように成長する場。それが大学です。
学生による問題作りは、そんな大学における貢献のアカデミックな要素の一つだと思います。

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今回の写真は、成蹊大学の第2学生食堂。
ヘルシーなバイキング。
1グラム=1円という至極合理的なシステムです (^_^)
そのうえ、その日の「ぴたり賞」の重さに盛りつけた人は、無料!!

GR Digital 2007