2778-120620 感動の親指シフト化キット
GR DIGITAL 4──販売されている状態のまま、変更を加えていない「HHKB Professional JP」
PFU製の極上キーボード「HHKB Professional JP」。
→http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/hhkbprojp/
吸い付くようなキータッチが極上です。
これを使うとtypo(ミスタイプ)が減るという優れもの。
愛用の万年筆のごとく、もっと文章を書きたい、と思わせてくれる逸品です。
WindowsとMac、両方に対応しています。
Windowsなら買ってきたまま使えます。
Macでは背面のDIPスイッチの1番と5番をonにし、下記のサイトからMac用のドライバを取得してインストールすればOK。
→http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/macdownload.html
普通のキーボードですから、「ローマ字入力」も「JISかな入力」もできるのは当然。
でもshioは昨年4月1日以来、一貫して「親指シフト」での入力にこれを使っています。
親指シフトは富士通が開発した1980年からある日本語タイピングのためのキー配列です。
長年の愛用者がたくさんいます。
ローマ字入力の57%の打鍵数で日本語をダイレクトにタイプできますから、速くて効率的で楽チン。
この1年間にshioの周りでも何人も親指シフトに転向しました。
WindowsでもMacでも親指シフトできます。
そのためのソフトの一例を挙げましょう。
Windowsで親指シフトを実現する「やまぶき」→http://yamakey.seesaa.net/
Macで親指シフトを実現する「KeyRemap4MacBook」→http://pqrs.org/macosx/keyremap4macbook/index.html.ja
なお、現在発売中の月刊MacPeople7月号に掲載されているshioの連載「知的生産のMac術」(124-125ページ)では、Macを親指シフト化する方法を書いています。
GR DIGITAL 4──スペースキーの右隣のキーが[J]の直下に位置しているので親指シフトしやすい
さて「HHKB Professional JP」で親指シフトするのは、このキーボードが親指シフトに適しているから。
[右シフト]に使うキー(スペースキーの右隣のキー)が[J]直下にあるからです。
そのままでも十分親指シフトできますが、親指シフト専用キーボードにはかなわない。
とはいえ、Macで親指シフトする人が増えているのに、Mac用の親指シフト専用キーボードは存在しない。
WindowsユーザーでもHHKB Professional JPの極上な打ち心地でタイピングしたい人もいるはず。
HHKB Professional JPを今よりさらに親指シフトに適した形に改良できたらいいなぁと願っていました。
以前、その旨、HHKB Professional JPのメーカーであるPFUにお願いをしたことがあります。
すると、なんと昨日、PFUからご連絡をいただきました。
「HHKB Professional JPを親指シフト化するキートップを試作したので、モニター試用していただきたい」とのこと。
GR DIGITAL 4──親指シフト化キット(仮称)の試作品
本当に開発してくださった!!
感謝と感嘆。
ありがたすぎます!!
すぐさま「ぜひに!!」とお伝えしたところ、試作品を持ってきてくださいました。
GR DIGITAL 4──まずは中央の2つだけ入れ替え。左右同一のキートップ。これだけでも十分に親指シフトできます。
見ると、shioがリクエストしたものよりもはるかに親指シフトに最適化されています。
すばらしい!!
さすがPFU。
さっそく研究室で使っているHHKB Professional JPに装着
感動です。
親指シフト専用キーボードといっても過言ではないデキ。
GR DIGITAL 4──4つすべて入れ替え。元のキーとの比較。
スペースキーとその右隣のキーが、まったく同一サイズの2つのキーに置き換わります。
それぞれが[左シフト]と[右シフト]になる。
どちらの親指も打鍵位置が自由になり、断然、タイピングしやすくなります。
すばらしい。
親指シフト専用キーボードとほぼ同等の使い勝手なのではないでしょうか。
さてこの4つのキートップからなる「親指シフト化キット(仮称)」。
現在試作品段階。
これが商品として発売されるためには、量産用の金型を起こす必要がありますから、ある程度の購買予測が立つことを要します。
はたして、どのくらいの方がお買いになるでしょうか。
以前書いた通り、現在、Facebookには「親指シフトグループ」ができています。
その掲示板でこれに付いて書いたところ、すでに「3セット買います!!」などの声が寄せられています。
(発売されたらshio自身も2セット購入予定です)
多くの方々からそのようなご希望をお寄せいただけたら、PFUもきっと商品化(量産)を前向きに検討してくださると思います。
もしご興味があれば、ぜひ、Facebookの「親指シフトグループ」でご意見をお寄せください。
こちらです。
→https://www.facebook.com/groups/oyayubishift/
また、twitterやメイルで私宛にご連絡をいただいても歓迎です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
GR DIGITAL 4──キートップの裏面。元々のスペースキーと比較すると、軸から端までの距離が等しいことがわかります。つまり設計上、軸からこのくらい離れた位置をタイピングしても問題ないということでしょう。すばらしいです。