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2016.06.18

4430-160615 社会科学系の学生が大学で身につける究極のスキルは

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shioゼミは文章を書く機会が多いです。そしてそれをお互いに添削し合います。

例えば今週の1年生のゼミ。 先週のゼミで出た課題は「刑法200条が削除されるきっかけとなった事例の地裁、高裁、最高裁の判決文を読んで、1.事実関係を時系列で把握し、2.判決のロジックを教えてください」。

学生たちは5名ずつ3つの班ごとに、図書館で『最高裁判所刑事判例集』の該当号を探し出してコピーし、さらに判例データベースで原文をダウンロードし、読む。各班が上記の課題をまとめたPDF書類をサイボウズLiveに共有して今週のゼミへ。

shioがゼミの教室に行ってゼミ開始。みんなに課題を検討した感想を聞いた後、「今日は書いてみようか」とA4の回答用紙を配布(書くとは全く予告していない)。

1枚目に書くのは事実関係。ストーリーを書く。裏まで埋まるほど書いてもまだ書き足りないという学生もいるほど、みんなよく書く。

全員、書き終わったら、回答用紙を5人右の人に送って(つまり別の班のメンバーまで回して)、赤ペンで添削とコメント。書き終わったらさらに5人右の人まで送って(つまりもう一つの班のメンバーまで回して)、今度は青ペン(あるいは赤以外のペン)で添削とコメント。最後に本人まで戻す。

コメントは、「いいところ」と「ここをこう変えたらもっと良くなる」というポイントについて書く。

次に新しい用紙を配布して、今度は最高裁判所のロジックを書く。書き終わったらまた用紙を回して、前回とは別の2人が添削、コメント。本人に戻す。

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これで自分が理解できているところ、把握できないないところが一目瞭然。

shioは一言、「次回までにやってくることはわかったよね」。みんな深く頷く。

次週までの1週間、班ごとに適宜サブゼミを開いて「教えあい」。事実とロジックを説明できるように相互に訓練してくることでしょう。今回の回答は回収してshioも読み、必要があればコメントし、スキャンして次週に返却します。次週のゼミではもう一度、事実とロジックを書く予定であることは伝えました。

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なぜこのような「書く」訓練をするか。

美術大学の学生は卒業する時、油絵、彫刻、アプリなどの作品を創作できるはず。音楽大学の学生は卒業する時、音楽表現ができるはず。建築学部の学生は卒業する時、建築物を設計なり構築なりできるはず。理工学部の学生は卒業する時、物質を化学合成できるとか、内燃機関を設計できるとか、プログラムを組めるとかのはず。

つまり、大学を卒業したら、何か新たな付加価値のあるものを創り出すスキルを身につけていることが期待される。そのために日常的に繰り返し繰り返し、絵を描く、彫刻を彫る、コード(プログラム)を書く、作曲する、設計図を描く、模型を作る‥‥。「形にする」のだ。何度も何度も、「形にする作業」を繰り返すのだ。

机上の空論に価値はない。知識の堆積に価値はない。実際に成果物を創り出し、付加価値を生み出せるスキルが求められる。

社会科学系の学部を卒業した学生にはどんな付加価値を生み出し、「形にする」スキルを期待できるだろうか。統計をとって分析できるとか、経済予測できるとか、簿記をつけられるとか、事案を法律構成し法適用できるとか。いろいろあるけれど、どの分野であっても、最終的にはそれを文章で表現することが求められる。

すなわち社会科学系学部の卒業生は、分野に応じた的確な文章を書く能力を身につけていることが期待されるのです。文章によって「形にする」のです。メイル、企画書から論文まで、状況、相手、内容に応じて柔軟に、適切で付加価値のある文章を。

だから日常的に書く。書く。書く。いろんな文章を書く。書いて「形にする」。書く訓練こそ、大学4年間の文系学生の日々。日本語で、他言語で。

文章を繰り返し書くことによって、文章力を磨く。書く力を身につける。文章という形にする。これがshioゼミの重要な目的です。

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