4424-160609 ミネルヴァ大学を知って日本の大学教員も変わろうよ
2014年にサンフランシスコで開学したミネルヴァ大学。その日本事務局長さんにお話を伺いました。
この大学、魅力的です。世界中から優秀な学生が集まる。合格したスタンフォード大学を蹴ってミネルヴァ大学に入学した学生が今年は3人いるとのこと。入試はオンラインで受けられるので、日本の高校生、日本の大学生、どんどんトライしてほしい。
1学年150名が、全員寮生活。授業は15名程度で、みんな同じ場所に集まっているのにヘッドセットをつけて画面を通して話す。すべての発言が自動的にトランスクリプト(文字起こし)されて分析され、各人の発言時間を計測するため。
いわゆる「オンライン大学」とは「オンライン」の意味が全く異なる。目の前にいて、普通にしゃべれる状況にあるのに、記録、評価システムのためにITを使っている。
授業中、学生ごとに発言の多寡が一目瞭然。教員の画面上には、発言の多い学生が緑、発言の少ない学生が赤く表示される。教員は発言の少ない学生に発言の機会を与えることができる。
それは教員側も同じ。教員の発言が多すぎると、自動的に教員の発言にストップがかかる。素晴らしい。だから教員は教室にいる必要がない。むしろ、直接学生と喋ってしまえないように離れた場所にいてオンラインだけでやりとりするシステムの方がいい。
教室は学生がトレイニングする場所、学生が思考し、発言する場所なのだから、教員が喋っている時間に制限をかけるという仕組みは望ましい。
これ、日本の高校生、大学生に是非トライしてほしい。米国の著名大学と比べて、学費は格段に安い。
そして日本の大学教育は、このような教育手法が実際に行われているということを知って、大胆に変革することが必要。教員が一方的に話し続ける20世紀型の「講義」をダラダラとやっている場合ではない(21世紀、「講義」なら教員が録画してYouTubeにでも置いておけばいい)。
いかに学生が考えるきっかけを与えるか。いかに学生からアイディアを引き出すか。いかに学生がそれを言いたくなるような教室の雰囲気を作るか。いかにその発言を肯定するか。
それらが、教員に求められる資質。知識という過去を教える(ないし押し付ける)「講義」からすぐにでも脱却すべき。
ミネルヴァ大学の第1学年で教える3つのこと。
- クリティカル・シンキング
- クリエイティブ・シンキング
- エフェクティヴ・コミュニケーション
そうありたい。
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