4396-160512 shioゼミの「教えあい」と「半学半教」 #dp0Q
法学教育を面白くしたい。法学教育を進化させたい。深化させたい。
普段はオンラインで情報交換している他県の大学で法律を教える教員の方々と、お目にかかってお話しする機会がありました。
関心を集めたのは、shioゼミの運営方法。
ゼミはすべて学生が運営します。ゼミにおけるshioの関与はアドヴァイザ的。ゼミは学生のものです。
例えば具体的にはこんな感じ。
- 4月初回のゼミの前に、最初に扱う判例の候補を学生が4つ選んでLINEに流す
- 学生たちが投票して決定
- 学生たちが3班に分かれる
- ゼミ合宿、食事会、OB会など企画は全て学生たちが進める
- 判例の全文は自分たちで原文を取得(冊子、データベースとも)
- 週1回のサブゼミ(今年は火曜日)は班ごとに、班長を中心として進める
- 週1回の本ゼミ(今年は金曜日)では、毎回異なる学生が司会を務め、議論を進行する。
- shioは基本的に議論の推移を聞きながら、見守る
- 議論が隘路に入り込み、壁に撞着した時、学生が助けを求めてきたらヒントを出す。「さっき○○を議論の前提にしたけど、法律要件は本当にそれでいいの?」などと。
最後の点を話した時、「学生が行き詰まるまで何も言わないんですか!!」と驚かれました。
迷路の行き止まりには自分で行ってみて行き止まりを確かめてほしい。あらかじめshioが「そっちは行き止まりだよ」なんて言ってしまったら迷路の醍醐味をshioが奪ってしまう。
毎回、議論の途中で、あるいは議論の最後にshioが話を引き取って、ヒント、考え方、事実の法的意味、条文の読み方、論述の文章表現などを示し、法解釈と法適用のお手本を示す。また学生たちが議論を進める。その繰り返しで、ゼミは進展していきます。
教育とは教えないこと。ゼミでshioはとことん、教えない。ヒントは出すけど、教えない。学生たちが自分で自分の解を見出して欲しいから。教わったことなんて翌日には忘れる。自分で考えたことはなかなか忘れないし、もし忘れてもまた自分で考えられる。
そこで学生同士で「教えあい」を始める。「教えあい」する場が大学。shioの授業でもshioゼミでも、「教えあい」が基本。特にゼミでは顕著です。
shioが12年間在学した慶應義塾大学における福澤諭吉先生の「半学半教」を実践しております。
ゼミの主人公は学生たち。shioはゼミ生たちの全人的な成長を心から願っております。
〈写真はすべてシグマ「dp0 Quattro」で撮影〉
【追記】そんなshioゼミの様子が、成蹊大学のイメージムービーに少しだけ映されています。ショートバージョン(2分)の1:21~、ロングバージョン(5:30)の4:53~です。
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