4322-160228 写真は原点から引き下がって写す──CP+最終日のトークショウ
2月28日、CP+最終日。シグマブースのトークショウの1人目。10:45から。
初日のトークショウをご覧になった方から「shioさんの写真を見ると、自分はまだまだ寄りが足りないと思いました」とのコメントを前日にいただきました。「寄り、ですか。なるほど。実は僕は「寄る」という発想はないんです。では、次回はその話をしましょう」
ということで、最終日のトークショウではdp Quattroシリーズとsd Quattroの写真をご覧に入れながら、shioが撮影するときの発想法とその撮影手順について、話しました。
トークショウでご覧に入れた写真の枚数は下記の通り。
- dp1 Quattroで撮影した写真:14枚
- dp2 Quattroで撮影した写真:3枚
- dp3 Quattroで撮影した写真:9枚
- dp0 Quattroで撮影した写真:30枚
- sd Quattroで撮影した写真:112枚
撮影するとき、まず被写体の中に「原点」を定める。指で指せるような「点」、「一点」です。その原点から離れてゆき、最初に撮影できる位置がレンズの最短撮影距離。それを360度、考える。つまり、原点を中心とし、最短撮影距離を半径とする球を想起します。その球の外側すべてが撮影可能領域。
あくまでも被写体の中にある「原点」がその写真の世界の中心。自分がいる位置を中心として被写体に「寄る」という自己中心的な発想はいたしません。自分を出発点として「寄る」と考えるから、世に言う「写真は引き算」という発想が生まれる。「写り込んでしまう不要なものを除外する」という排除の発想です。
そういったマイナス指向の発想をshioは好まない。被写体があって初めて表現できるのが写真だから、あくまでも被写体に対して謙虚に、感謝と敬意をもって、引き下がるのです。
原点を中心として自分が引き下がってゆき、原点を引き立たせるために必要な要素が入ったところで、写す。それがshioの撮影における発想法。その撮影手順は、引き下がった点にカメラをホールドし、原点にピントを合わせ、シャッターボタンを押す。
シグマのカメラが優れてその撮影手順に適している、というのが今回のトークショウの内容です。詳しくは当日の動画〈↓〉をご覧くださいませ。
@Fox_now 撮影
なお、そのようなshioの撮影手法を3時間にわたって講義したDVDが発売されております(3,000円)。下記サイトにご案内がございます。
- 明日の教室 第21弾 写真をカクシンしよう !!
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