4226-151124 Apple PencilとmazecでiPad Proは完全手書き入力してます〈写真はiPhone 6s Plusでゴブランのお料理〉
日々、iPad Proの使用時間が最も長い。MacよりもiPhoneよりも長い。これは1988年にMacを使いはじめて以来、初めての状況。使用時間がMacより連日長い、というデバイスがとうとう現れました。
その最大の要因はApple Pencilとmazec。
Apple Pencilの書き心地は万年筆にも匹敵するほど。従来の各種スタイラスペンとは雲泥の差です。スタイラスペンは、iPadの画面に接触させたあと、ちょっと動かしたら筆跡が現れる感じ。いわば、ボールペン的。
一方、Apple Pencilはペン先がiPad Proの画面に接触する直前に筆跡が描かれ始めます。あたかも毛細管現象によって万年筆のニブから紙の表面にインクが乗るかのような「感触」を覚えます。だから、たとえばひらがなの濁点をトントンと素早く打っても、ちゃんと筆跡として残る。書き損じることがありません。
また、同じことがハネやハライでも生じます。つまり、Apple Pencilが画面からほんの少し浮いた後も、筆跡が伸びるのです。ものすごく自然。不気味な程、ナチュラル。
それがあの万年筆独特の「ヌメヌメとした」筆記感すら醸し出します。筆圧ゼロでOKなのも万年筆と同じ。万年筆が大好きなshioは、この「感触」に感動。いつまでも書き続けたいと思わせる万年筆と同じくらい、いつまでもApple Pencilで書き続けたい。
その願いを叶えるのがmazec。全アプリで手書き文字入力を実現する日本語入力環境です。当初、iPad Proの純正日本語入力にテンキーフリック入力がないことを憂い、ATOKを入れましたが、実はもう全く使っておりません。ATOKがお馬鹿さんだという本質的問題以前に、そもそもmazecによる手書き入力をApple Pencilで行う方が圧倒的に心地よいからです。
iPad Pro、Apple Pencil、そしてmazecの三位一体が、デジタル文字入力の世界にぬくもりをもたらしました。Appleのエンジニアのみなさん、及びmazecを開発してくださった浮川夫妻とMetaMoJiのみなさんに心底感謝しております。
shioがその3つを使って電車の座席で文章を書いていると、立っている人も左右に座っている人も、じーっとその様子を観察しています。確かに、さらさらと書く手書きの日本語が次々と「活字」になってゆく様は、初めて見る人には近未来感に満ちていることでしょう。
現在、実際の万年筆で文字を書く機会は、学生たちが毎日授業の最後に提出するオピニオンペーパーにコメントを書くときと、学内外の文書にサインをするときくらい。それ以外に言葉を記述するのは、キーボードでタイプするかテンキーでフリック入力するのが常です。
しかし、ペンを手にとって文字を書く、特に漢字を筆記するときの脳の働き方は、タイピングとは些か異なる印象です。字形を考え、整えながら描く感覚。だから、1日の中でこうして手書きで文章を連ねてゆく時間があるといい。効率ならキーボードに親指シフトでタイプするのが速いに決まっているけれども、そうでない記述のしかたも楽しむのが優雅。
iPad Proにはタイピングより手書きが似合います。
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