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2015.11.19

4212-151110 「授業中の私語」なんてない〈写真はiPhone 6s Plusで福岡マラソン〉

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「民法1」の授業を見学にいらした高校生からの感想が「授業が始まるときに先生が前に立ったら、さっと教室が静かになって授業中に私語がないことに驚いた」でした。shioはその感想に驚いた。

大学で教えて18年。授業中、shioが話している時に学生が静かなのは至極当たり前だし、逆にshioから学生たちに問いかけると何人もが挙手して発言する授業が日常です。「静かにしてください」と言ったことはないし、そんな必要が生じる状況もない。

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「授業中の私語」なんて本当にあるのかしら。もしあるのなら見学してみたい。「私語の世界」を覗いてみたい。

思うにそれは、教員が「授業」できていないクラスなのではないでしょうか。つまり、「授業中の私語」ではなく、そもそも「授業」ができていないから学生たちが喋っている、という状況だと推測します。

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「授業」とは「業」を「授ける」もの。教員が何らかのスキルのお手本を見せて、学生たちがそれを実際にやってみることによってスキルに習熟していく時間、空間。

例えば体育の授業なら、教員がお手本を見せ、「では、やってみよう」と学生たちが実際に練習する。外国語の授業なら教員が外国語を喋り、学生たちがそれに習って喋る。それと同じ。

「授業は体育」。

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shioは法律科目で「授業」を行っております。学生たちが様々な思考、言語化、定義、作図、検索、文章作成といった作業を実際に行います。

もし教員が「授業」ではなく「独演会」や「朗読会」をしているとしたら、内容如何では学生たちは興味を惹かれず、それ以外のもっと楽しい話を始めることでしょう。カラオケで気持ちよく歌っている人の歌を聴いている人はほとんどいないのと同じ。

もちろん、独演会も朗読会も本当に素晴らしければ、聴衆は聴きます。プロの演奏家が素敵な演奏をしたり歌っているとき、聴衆は聴く。

それとて、学校の授業においては要素の一つに過ぎない。ステージで歌っているバンドに合わせて、来場者も立ち上がり、歌ったり踊ったりしているライブのような状況がベター。でも授業はそれでも不十分。

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授業の主人公は学生たち。学生たちが主体的にパフォームできるようにさまざまな仕組みや仕掛けを用意するのが教員の仕事(=「授ける」)であり、授業はそれによって学生たちが多様な作業(=「業」)を行う場です。

昨今、「アクティブラーニングを実施せよ」と言われます。そもそも「ラーニング」とはアクティブなもの。ラーニングとは「身につける」ことだから、アクティブでないラーニングはありえない。

shioの授業は昔も今も、アクティブラーニングです。「授業」なのですから、それが当たり前だと思います。

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