4188-151017 大学でも「授業」をしよう〈写真はiPhone 6s Plus〉
その弁護士との話はさらに続く。
最近、大学で授業を担当し始めたという彼女は、shioの授業方法にも興味津々。そこで、shioの授業の手法をお話ししました。
焦点は、いかに大学で「授業」を実践するか。「講義」ではなく「授業」を成り立たせるにはどうしたらいいか。shioは多岐にわたる工夫をし続けています。
小中高校では「授業」を行うのが当たり前。一方、大学では伝統的に「講義」が行われてきました。shioが大学生の時に受講したのも、ほとんどが「講義」。600人などというサイズの大教室でも、比較的小規模のクラスでも、おしなべて「講義」でした。
「講義」は一方的に「義」を「講」ずる。教員が一人で一方的にしゃべり続ける。単なる情報伝達。今の時代、情報伝達なら教員がスタジオで講義を録画して動画配信すれば十分。「講義ノート」やいわゆる「レジュメ」を作成して読み上げるだけの朗読講義なら、プロのアナウンサーに読んでいただいた方が聞きやすい。
したがって現代において、もはや「講義」を教室で行う価値なし。shioは講義はいたしません。
shioが学生の時、ひとつだけ、学生を席順に次々と当てていく授業がありました。著名な弁護士の先生が債権総論を展開していく演習で、shioはその内容が大好きでした。法学部で受けた最も好きな内容のひとつです。しかし、順に当てていく方法には賛同できない。学生たちは、自分があと何人目にあたるかばかりを気にしていて、その瞬間に教室で扱っているトピックに身が入っていなかったからです。だから教員になったshioは、挙手していない学生を順に当てていく、ということは原則としていたしません。
教室の主人公は学生たち。彼らに「業」を「授」けるのが「授業」です。
教員は、学生たちが多様なアクティヴィティ(業)を行いたくなるよう、あの手この手で動機付ける。まずは教員が自分で楽しそうに、面白くやって見せる。そのやり方を説明し、彼らが楽しく実践できるよう、場を構成する(授)。それがコーチたる教員の役割です。
「授業は体育」。学生たちが教室で脳みそをフルに使ってアクティヴィティできる仕組みと仕掛けを工夫し続けるのが、ものすごく楽しいです。
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