4089-150710 まっすぐ描写のシグマ「dp0 Quattro」で前ボケの迫力〈写真はdp0 Quattro〉
7月10日、シグマ「dp0 Quattro」が発売されました。ベータ機を使わせていただいて以来、待ちに待った発売。
超広角、新時代の到来です。
2008年3月にシグマが世界初のAPS-Cサイズセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「DP1」を発売して以来、各社からAPS-Cサイズ撮像素子を搭載したコンパクトカメラが続々と登場して新たな時代を築いたように、「dp0 Quattro」によってシグマはまた、新しい時代を拓きました。
超広角専用カメラという新ジャンルの幕開け。「0」という命名は伊達じゃない。
この超広角がすごい。換算21mm、実焦点距離14mmという超広角ながら歪曲が全くない、素直すぎる写り。
だから超広角本来の描写を得られる。すべてが「まっすぐ」写る。すばらしい超広角レンズ。歪曲(ディストーション)がないから「ゼロ」というネイミング。写せば納得の「ディストーション・ゼロ」。
いままで「超広角」といえばグインと樽型に歪曲した描写による「迫力」が特徴のひとつでしたが、dp0 Quattroはその歪曲がまったくない。「超広角」の概念を一新。カメラを垂直に構えて撮影する限り、縦横のラインがまっすぐ写ります。気持ちいい!!
それを実現しているのが8群11枚のレンズ。入ってきた光を少しずつ少しずつ曲げていくことで、歪曲の発生を極限まで抑制しています。
デジタル補正に頼ることなく、100%光学的に素性のいい高品位な光をセンサーまで届けたい、というシグマの心意気。ここまで贅沢なレンズ設計では社長決裁がおりないだろうとレンズ設計者が提案を躊躇したほどの企画を通して製品化した山木社長の写真とカメラに対する信念と愛情の賜物です。ありがたい。
歪曲による「(擬似的な)迫力」が全くない分、超広角本来の「迫力」を得られます。
被写体に寄る迫力。超広角なのに背景が美しくボケる迫力。そしてピントを合わせた被写体より手前にあるものを大胆にフレイミングに取り込める超広角だから、それがふんわりボケる「前ボケ」を生かして、遠近感が演出する迫力。
超広角の美しいボケ味、歪曲のない超広角。dp0 Quattroで新しい写真表現の世界が拓かれます。
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