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2015.06.30

4069-150620 シグマ「新製品体感イベント」にてdp1 Quattroで撮影

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6月20日、青山「polygon」にてシグマの「新製品体感イベント」が開催されました。シグマ製品の無料貸し出しを受けられるので、10時開場の5分前に開場にshioが到着した時にはすでに20名くらいの方々の列。

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shioの目的は山木社長のプレゼン。開始まで展示を拝見したりみなさんとおしゃべりしながら待つ。shioがdp0 Quattroで撮影した写真も1枚、展示されていました。

とくに、dp Quattroシリーズの分解展示が圧巻。レンズ、パーツの一つ一つまできれいに並べられて美しい。

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11時、山木社長のプレゼン開始。話がわかりやすい。面白い。楽しい。すばらしき紳士。いつもイケメンです。shioのメモを転載しておきます。内容のすべてを記録しているのではなく、shioが気に入ったポイントのみです。

  • dp Quattroシリーズは「コンパクトカメラ」というカテゴリーではない。現在、シグマはdp Quattroを「コンパクトカメラ」とは呼んでいない。このセグメントを示す呼称が必要。
  • シグマの工場は、手作り試作品の工作精度が高い。
  • レンズの光学的なディストーションを許容し、デジタルによるディストーション補正を許容すると、レンズユニットはびっくりするほど小型化できる。しかしそれと引き換えに、ディストーション補正によってディテイルは消失する。消失したディテイルは二度と戻ってこない。だからシグマは光学性能の向上を追求し、デジタル補正はやらない。
  • 倍率色収差も補正しないで済むよう、収差の最小化を追求している。
  • dp0 QuattroはAF性能を改善した。特に低コントラスト、低照度で改善。
  • その向上したAF性能を、dp1 Quattro、dp2 Quattro、dp3 Quattroにもファームウェアアップデイトで実現する予定。dp0 Quattro発売までにはリリースする。
  • SIGMA Photo Pro 6.3.0は解像感重視。
  • 専用ビューファインダーAV6。長めのアイポイント。アルミの削り出し。
  • 「dp0 Quattro LCDビューファインダーキット」は価格抑えめに、「dp0 Quattro」と同日(7月10日)発売予定。
  • 「24-35mm F2 DG HSM | Art」の発表。世界初のフルサイズ用F2ズームレンズ。単焦点クラスの高光学性能。3本の単焦点クラスレンズを1本のズームレンズに。
  • カメラは買い換えてもレンズは資産として長く使うものだから。
  • 「DG」は、センサー面からの反射によるフレア、ゴーストに対するコーティングを施している。フィルムはマット面だから反射光が散乱するが、センサーはガラスだから、入射光がそのまま反射する。その反射光に対してレンズ側での対策が必要。
  • 28mmF1.4は悩んでる。すでに24mm F1.4 DG HSMと35mm F1.4 DG HSMを出していますが、みなさん、28mmF1.4は必要ですか?
  • LCDビューファインダーは、レンズと同じ光軸上で被写体を見ることができるのがいい。
  • 来場者からのリクエスト:USB充電できるようにしてほしい。その他。

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その後、「2015年7月発売予定、価格未定」とされていた「dp0 Quattro LCDビューファインダーキット」の発売日が「2015年7月10日・オープン価格」(dp0 Quattroの発売と同日)と発表されました。

ベータ機を使わせていただいたshioの経験上、この超広角なdp0 Quattroこそ、もっとも「LCDビューファインダー」を必要とするモデルだと感じています。ファインダの隅々までよく観察してフレイミングし、ピントを厳密に確認するためには、LCDビューファインダーがあったほうが明らかに見やすい。実際、ベータ機を使わせていただいた1週間、ほぼずっとLCDビューファインダーをつけっぱなしで撮影していました。ときどき外してみたけれど、やはりあったほうが撮影しやすいし、結果もいい。

いままでdp1 Quattro、dp2 Quattro、dp3 Quattroにはなかった「LCDビューファインダーキット」がdp0 Quattroには設定されたところに、「dp0 QuattroにはLCDビューファインダーを付けて使ったほうがいい」というシグマからのメッセージが現れていると感じます。

dp0 Quattroの発売、本当に楽しみです。

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2015.06.29

4068-150619 久しぶりにSENSIのビーサンを購入

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いまでこそshioといえばビブラムファイブフィンガーズですが、 ビブラムファイブフィンガーズを常用するようになった2012年8月以前は、shioといえばビーサンでした。ビーサン、ビーチサンダルです。英語ではもともと「thongs(サン)」ですが最近は「flip-flops(フリップフラップ)」の方が適切でしょうか。

街でビーサン。研究室でビーサン。登山もビーサン。雪渓を登るのもビーサン。

足には裸足がベスト。何も履いていないのがベスト。それに最も近い履物はビーサン。足の裏を怪我しないために、フラットな面が1枚あればいいから。

現在では、鼻緒の存在を意識しなくていい本当に素足感覚の5本指シューズ「ビブラムファイブフィンガーズ」の方が快適。ビーサンよりビブラムファイブフィンガーズの方が見た目も靴に近いので、スーツなどに合わせる普段履きにもベター。

指が自由に動き、全面フラット。それが快適な履物の基本です。

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shioが過去、最も好きだったビーサンは、イタリア製SENSIの二層構造のモデル。履いていた当時、1988年のロスオリンピックでアメリカ水泳チームの公式ビーサンでした。ソウルが二階建てなので、間から水がはけて、滑らない。ソウルが完全にフラットなので歩きやすい。かかとがせり上がっていないから、歩いても走っても立っていても快適。数年間、ビーサンはこればかり履いていました。

その後、日本では手に入らなかったので、長年、他のビーサンを履いてきましたが、残念ながらSENSI以上のビーサンには出会えていません。最近、またAmazonで売られているのを発見。ビブラムファイブフィンガーズしか履かなくなったshioですが、SENSIもビブラムファイブフィンガーズもフラットなソウルの履きやすさは共通。そこで1足、購入しました。今回は、二層構造になっていないモデル。

偶然か必然か、Vibramもイタリア、SENSIもイタリア。shioが好きな履物はイタリアン。

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2015.06.25

4067-150618 リコー「GR II」発表──超万能カメラ「GR」の存在意義〈写真はGR〉

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リコーから「GR II」が発表されました。7月17日発売とのこと。すぐにヨドバシカメラに電話して予約しました。

2013年発売の(初代)「GR」は現時点でもっとも撮影領域が広いカメラ。どんなところに行くにも、必ず持っていく。出張や旅行の前に、ほかのカメラは「どれを持参しようかな」と楽しい悩みが毎回あるのですが、GRだけは「必需品」なので、悩むことはない。必ず持参する。そして旅先で「カメラ1台しか持って入れない」という状況に遭遇すると、確実にGRが選ばれる。

GRとはそういうカメラです。手に収まる小ささでありながら、一眼レフに普及型ズームレンズなんかを付けた機材より、きれいな写真が撮れる。写真とは「カメラを持った自分がそこにいる」ことによって初めて実現する表現なので、カメラはできるだけ小さい方がいいし、軽い方がいいし、静かな方がいい。明るくても暗くても撮影できる方がいいし、撮影した瞬間に間違いなく確実に撮影できてほしい。そういった「カメラの本質」にもっとも近いのがGRです。

友人から「カメラ1台買うなら何がいい?」ときかれたら、「そりゃGRでしょう」と答えるのが定番。完全オートで誰でも簡単に使えて、シャッターボタンを押すだけできちんとした写真が確実に撮影できる。写真展に出せるクオリティの画質が撮れる手のひらサイズ。GRとはそういうカメラです。

もちろん、質問した友人のカメラに対する志向が異なる方向を向いていたら、別のカメラを提案します。でも「普段はiPhoneやケータイでしか写真を撮らないけどそろそろ本格的な写真が撮れるカメラがほしい」という人にはGRです。そういう人が一眼レフなんて買っても絶対に持ち歩いたりしないから宝の持ち腐れになるだけ。GRなら「ポケットやハンドバッグに入るサイズで一眼レフ級の画質」を楽しめます。

shioも、家族や子供たちと遊びに行って、自分も色々なアクティビティを一緒にする状況では、持参するのはポケットかベルトポーチにGRのみ。子供の写真とか家族の写真はGRが多いです。例えば子供と一緒にアスレチックをしながら遊具の上で子供を片手で写す、なんて一眼レフじゃ無理。GRの独壇場です。公開していませんが、shioのライブラリにはそういった状況で撮影したGRの写真が山のようにあります。

長年ボランティアで参加している東京YMCAのキャンプでも、オフィシャルに「フォトグラファ」として撮影するときは、一歩引いた位置から写すので他社のカメラを使います。でも、キャンプに参加している小学生のメンバたちと一緒にワイワイ遊びながら「撮影も」する、というときは決まってGR。

自分も相手もカメラの存在が気にならない小サイズ。輪の中で、和の一員として「参加」しながら撮影できる。GRは「参加者視点」の写真を写せるカメラなのです。相手が近いからワイドに写せる性能が必要。だからGRのレンズは広角28mm相当。本当によくできたカメラです。

また、誰でも確実に写せるので、旅行先で周囲の人に渡して自分たちを撮影していただく場合も、GR。緑マークの全自動モードにダイヤルを回して手渡せば確実に撮影していただけるので、安心してポーズをとれます。

そんな「万能」カメラが「GR」。2013年5月24日発売。今日までに20,263枚撮影しました。その間、故障ゼロ。それから2年経った2015年7月17日、「GR II」が世に出る。本当に楽しみです。

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GRからGR2への変更は、Wi-Fi搭載とホワイトバランス改善。

現在GRでEye-Fi Mobiカードを使ってGRからiPhoneに画像を転送していますが、正直言って不便。iPhoneと繋がりにくいし、アプリが独自のクラウドにアップロードしたがるし(もちろんoffにしています)、アプリのインターフェイスがわかりにくい。いつしか使わなくなりました。その点、GR2はカメラ自体がWi-Fi機能を持つので、アプリのデキ次第では使い勝手がいいかもしれません。それがとても楽しみです。

そしてホワイトバランスが改善されるとのこと。これ、非常に大切。もしこの点が大きく進歩していれば、それだけでも購入する価値があります。その実力は、実際にたくさん撮影してみてから判明することでしょう。

そんな「GR II」。発売が待ち遠しい。

大人数で自撮りするにもGR〈↓〉^^

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2015.06.24

4066-150617 久しぶりのやしま

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1990年代の学生時代によく行った渋谷の讃岐うどん「やしま」。ビルの耐震工事のため、2008年に代々木公園駅近くに移転して、二代目店主さんが「麺喜 やしま(富ヶ谷店)」を営業中。

一昨年、渋谷に三代目が「麺喜 やしま(円山町)」をオープン。ようやく行ってみました。shioの注文はいつも「ホット」。当初「冷やし」というメニュがあって、それと同じ具を乗せてお出汁を温かくしたのが「ホット(冷やし)」の語源。甘く煮たこんぶ、椎茸、お揚げが絶妙な美味しさ。

お出汁は、初代のおじいちゃんの繊細に薄くて美味しいお味から比べると、世代を下るにしたがって濃くなる印象。てんぷらとうどんは相変わらず美味しい。次回は釜揚げでいただきます。

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4065-150616 学食のオムライスをシグマdp2 Quattroで

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成蹊大学の学食(学生食堂)で人気のオムライス。dp2 Quattroで撮影しました。

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こちらは、成蹊大学「こみちカフェ(COMMichi Café)」の焼きたてバナナパン。iPhone 6 Plusで撮影。

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バナナクリームが入ってもっちりした食感。

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そしてshioの大好物、ブルーベリークレープ。どれも美味しい。

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2015.06.23

4064-150615 あの快適椅子「アーユルチェアー」から「アーユルメディカルシート」が発売

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研究室でも自宅でも、作業する椅子はアーユルチェアー。研究室の椅子をすべてこれにしたので、いままで5脚、購入しています(誤解されたくないので念のため申し添えますが、すべて自費購入です。研究費などの資金は椅子には使えません)。研究室でMacに向かって作業をするとき、基本的には立ち机でいたしますか、学生たちが研究室にいるときとか、研究室で大学院のゼミを行うときは、テーブルを囲んで座るので、shioもこのアーユルチェアーに座ります。

自然といい姿勢になって腰痛から解放される快適チェアです。shioの同僚や卒業生にも使っている人がいますが、一般の会社員や大学の事務スタッフからは「アーユルチェアーを使いたいけど、会社(大学)から支給されている椅子を他のに替えることはできないなぁ。」という声が聞かれていました。確かにそうですよね。

そんな中、とうとうアーユルチェアーと同じ機能を持った座面シート「アーユルメディカルシート」が発売されました。

発売の直前、メイカーからのご担当者が研究室にいらっしゃって、紹介ムービーに使う写真としてshioがアーユルチェアーに座る姿を撮影していかれました。そこがこちらのムービーです。

発売後、1つサンプルを送っていただきましたので、shioもさっそく使い始めました。まさにアーユルチェアーと同じ座り心地。楽です。

本体を持ってまず感じるのはものすごい剛性感。頑丈すぎるくらい頑丈な作りです。一般に他社の「座面シート」は、だいたい薄くてたわむほどの柔らかいものですが、この「アーユルメディカルシート」はガッシリ。コンセプトが全く異なります。

普通の椅子の上に置いて腰掛けてみると、安定感、抜群。「骨盤を立てて坐骨で腰掛ける」という日本人古来の理想的な座り姿勢に自然となります。まさしくアーユルチェアーと同じです。

頑丈なので、腰あて部分もしっかり腰をサポート。座面に座るとテコの原理で、腰あてが後ろから腰を押してくれる感じがアーユルチェアーより優れています。楽に「いい姿勢」がとれます。

「跨がる(またがる)」という表現がぴったりくる、安定した座り心地。太ももの裏が圧迫されないので、開放感さえも覚えるほど、すっきり快適です。これならうっ血しないし、夏場でも太ももの裏に汗をかくこともなさそう。

普通の椅子に置いて使えるだけでなく、床に置いてあぐらをかくにもいい。shio的にはこれ、会議室の椅子とかにも置きたい。

座り仕事の腰痛持ちさんが、自然と「いい姿勢」を持続できて快適を得られるアーユルチェアーを、すべて椅子で実現するすてきな座面シート。ありがたい!!

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4063-150614 成蹊大学父母懇談会を実施いたしました〈写真はdp1 Quattro〉

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6月13日、成蹊大学父母懇談会を実施いたしました。 ご参加いただいた方々に心より感謝申し上げます。

shioは昨年に引き続き、法学部会場で司会。法学部2年生の保護者の方々100名以上がお集まりくださいました。最初に学部長が学部全体の近況と教育方針などに関してご説明した後、法律学科主任、政治学科主任がそれぞれの学科についてお話し。

その後1時間近くにわたって、ご来場の方々からご質問をいただきながら、学部長をはじめとする教員で我々の考え方や学生たちの状況についてお伝えいたしました。 その折にも申しましたが、shioの授業をご見学、参観されたい保護者の方がいらっしゃいましたら、どうぞご連絡くださいませ。 歓迎いたします。

写真は相変わらず安定の美味しさ、荻窪「旅人の木」の醤油ラーメンと油そばをシグマdp1 Quattroで。

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2015.06.22

4062-150613 【親指シフト】は「ながら押し」ではなく「同時押し」だから「親指プラス」とでも呼ぶ方が適切かも〈写真はdp1 Quattro〉

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来日している @drikin@mazzo がshioの研究室を来訪。backspace.fmのライブ収録で、再び親指シフトについて語りました

そこで明らかになったのは、「同時押し」を理解していただくのが大切、ということ。親指シフトにおいて「同時押し」は最大のキーポイント。それを誤解していると、うまく設定できていても親指シフトできません。

親指シフトorzレイアウト Apple Wireless Keyboard (JIS)

親指シフトでは、1つの文字キーに対して3通りの押し方をします。上の配列表をご覧ください。

  1. 文字キーをそのまま押す→配列表で各キー中央に記載されているかなが入力されます(ex.う、し、て、け)。
  2. 文字キーを押す指と同じ手の親指でシフトキーを「同時押し」→配列表で各キー左上に記載されているかなが入力されます(ex.を、あ、な、ゅ)。
  3. 文字キーを押す指と反対の手の親指でシフトキーを「同時押し」→配列表で各キー中央に記載されている文字の濁音が入力されます(ex.ゔ、じ、で、げ)。濁音が存在しない場合、左下に記載されている半濁音が入力されます(ex.ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ)。

この「同時押し」のやり方がキーポイント。「文字キー」と「親指シフトキー」を本当に「同時に」、つまり同じタイミングで押し込むのです。キーボードの両サイドにある「Shift」キーや、「Command」、「Option」、「Coltrol」といった機能キーは、それを押しながら文字キーを押す「ながら押し」ですが、親指シフトは異なります。「ながら押し」ではなく「同時押し」。

この「同時押し」。ピアノを弾くように2本の指だけを動かして和音を弾くように同時に押すことももちろんできますが、手全体を手首から動かしたり、肘から先全体を動かしたりして入力することもできる。そこが「ながら押し」よりも優れているところ。「ながら押し」は、複数の指を指だけで動かすといった器用さを要求されますが、「同時押し」は2本の指(親指と他の指1本)で押し込む際、「同時」でいいので、手全体を動かせばいい。指だけを動かす必要なし。器用さを必要としない。

不器用でもできる。それが「同時押し」です。Facebookの「親指シフトグループ」でもなんども質問として出ていますので、その都度、どのように説明したらご理解頂けるか悩ましいのですが、一旦わかってしまえば「同時押し」はシンプルで簡単です。

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親指シフトの「同時押し」を「ながら押し」に誤解してしまう原因は、「親指シフト」というネイミングにあると思います。「シフト(shift)」とは、「ずらす」、「移動する」という意味。昔のタイプライターで、大文字や記号をタイプする前に押し込んでおくキーが「シフトキー」。それを押し込むと、活字を打ち込むアーム群を保持する「タイプ・バスケット」全体が下にずれて(シフトして)、異なる文字を印字できる仕組みです。

つまり、シフトキーとは「ずらす(シフトする)」キーであり、その使い方は常に「ずらす→打鍵する→もどす」という3ステップからなる動作を要します。タイピングに関して「シフト」という単語を聞いたら、普通の人はこの3ステップの動作を想起するはず。言葉のセンスが鋭敏な人ほど、「親指シフト」=「親指でシフトする」=「親指でずらす」=「親指でシフトしながら文字キーを打鍵して親指を戻すという使い方」を想像するに違いありません。

shioは20世紀終盤のワープロ専用機全盛期に普及していた親指シフト機を知っている世代なので誤解はしませんでしたが、それを知らない人、あるいは親指シフトでタイプしている様子を直接見る機会のない人は、何の疑問もなく「ながら押し」するはず。そうすると、MacやWindows機に親指シフトの設定をしたはずなのに「同時押し」ができない、という事態に陥ります。

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したがって「親指シフト」と呼ぶのは不正確。何もずらさない(シフトしない)キー、操作に「シフト」と名付けたのが誤解の元。

では「親指シフト」ではなくなんと呼べばいいのか。「親指プラス」ですかね。

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ネイミングはさておき、親指シフトの「同時押し」は「ながら押し」ではなく同じタイミングで押す。これさえわかっていただければ、親指シフトで快適にタイピングできるようになると思います。

ちなみにshio、親指シフトで同時打鍵をするようになって以来、普通のcommand+aとかcommand+cとかもほぼ同時押ししています。それでちゃんと機能するので、3ステップで行うより1ステップで実行できて、快速です。

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2015.06.19

4061-150612 シグマ「dp0 Quattro」の発売日が7月10日に決定〈写真はdp1 Quattro〉

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シグマの最新「dp0 Quattro」。待ちに待った発売日が7月10日に決定されました。

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これで「dp Quattro」シリーズ4台がすべて揃います。21mm、28mm、45mm、75mm相当の4台。「カメラ交換式カメラシステム」の完成です。

  • レンズ固定式でピント面の精度が高い。
  • レンズの焦点距離(レンズの画角)が一定で収差が小さく高性能、高画質。
  • レンズシャッターでシャッターブレがほぼなく、手持ちで安心してブレのない撮影ができる。
  • 各画素が3原色すべてを取得するFoveonセンサーによりピュアな色彩。

カメラとレンズの理想を追求する4台の dp Quattroシリーズうち、最後の発売となる超広角21mm相当の「dp0 Quattro」。歪曲のない素晴らしい写りのレンズを搭載しています。超広角レンズとはとても思えないまっすぐな描写で、被写体まで思いっきり近寄って迫力のある構図を描けます。

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その「dp0 Quattro」を体感できる「新製品体感イベント」が6月20日の表参道を皮切りに、名古屋、大阪、福岡。開催されます。SIGMAのレンズとカメラを30分間貸し出しするサービスがあるので、SDカードを持参すれば、イベントスペイス周辺で撮影可能。

shioも表参道会場に朝から参ります。dp0 Quattroでshioが撮影した写真もご覧いただける予定です。

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4060-150611 Twitterのダイレクトメッセージの上限が140字→1万字になるらしい〈写真はdp3 Quattro〉

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Twitterのダイレクトメッセージ(DM)で文字数の上限が、7月に、現在の140文字から1万字に大幅増加するらしい。

そうなると、Twitterの使い方が変わってきそうです。自分宛につぶやくツールとして有益。

そこで、通常の公開アカウントとは別に、非公開アカウント(通称「鍵アカウント」)を作っておくと便利。iPhoneのTwitter公式アプリでは、画面右下の「アカウント」ボタンの長押しで、複数のアカウントを簡単に切り替えられます。鍵アカウントのプロフィール写真を独特なものにしておけば、アカウントを間違えることもないでしょう。

非公開アカウントを持っていると、公開アカウントでつぶやかない「個人的なつぶやき」を、公開アカウントから非公開アカウント宛のDMとして書くことができます。DMの上限が1万字になると、140字制限のある通常のつぶやきより長い文章を、自分の公開アカウントからその鍵アカウント宛のDMに書く、という使い方ができる。140文字だとちょっと足りないという長めの文章を書けるのはありがたい。

Twitterに対応した各種のクライアントアプリがDMの1万字に対応して、インターフェイスをどのように進化させるか、楽しみです。

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4059-150610 OS X El Capitanの日本語入力「ライブ変換」に感動──Macの日本語入力は超賢い〈写真はdp1 Quattro〉

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6月8日から開催されたAppleの開発者会議「WWDC 2015」で、Mac用次期OS、OS X「El Capitan」が発表されました。日本語環境が劇的に進化するそうです。

Webサイトによると、その要点は2つ。「ライブ変換」と「新しいフォント」。

このうち「ライブ変換」とは「ひらがなを入力するのとほぼ同時に、自動的に変換」する機能。「変換のために一語ずつスペースバーを押す必要はもうありません」というのが売り文句。

入力したそばから、逐次、的確なかな漢字混じり文に変換され、確定されていく。いままでの「変換」と「確認」による思考停止がなくなる。英語で書くときと同じように、日本語をスラスラ書けるようになる。まさに日本語入力の「進化」と申せましょう。

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実のところ現在でもMacは、変換キーを押す頻度は極めて少ないです。以前の「ことえり」から大きく進化した現在のMacの「日本語入力プログラム」は相当賢いのです。でもそれを実感している人が少ない。shio的には、当代最高のかな漢字変換精度だと感じています。

例えば週刊アスキーの下記の記事。

記事の中で、「今回は日本語入力に関し大幅な改善を行っています。」という文章を、スペースキーを7回押して入力したと述べていますが、shioはいま、一度も変換キーを押さずにその文を入力しました。ただしshioは、「句読点変換」をONにしていますので最後の「。」を入力した瞬間に、全文が一括してかな漢字変換されたのです。

句読点変換をOFFにしていても、「こんかいはにほんごにゅうりょくにかんしおおはばなかいぜんをおこなっています」まで入力してから変換キーを押せば、一発で「今回は日本語入力に関し大幅な改善を行っています」と完璧に変換されます。

現時点でMacはすでに、変換キーを押す機会が非常に少ない日本語入力プログラムなのです。最短でも「、」まで、あるいは「。」までの文章を一気に入力してから一括して変換すると、的確な文章に変換される。OS X El Capitanの「入力中に逐次漢字に変換される」という素晴らしい日本語入力環境の前駆的性能がすでに我々の手元にあるのです。

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でも、残念なことにそれを実感している人が少ない。20世紀のかな漢字変換に慣れている人は、単文節で短く区切って変換を繰り返してしまうからです。短く区切って変換すると、文節の区切り位置を判断したり同音異義語を区別するための情報が少ないため、誤変換が多くなります。一方、最短でも句読点まで入力してから変換すれば誤変換は激減します。Macの日本語入力プログラムは長文を一気に入力してから変換することによって的確な日本語に変換するアルゴリズムなのです。

Macで日本語入力をする際、変換のために文章の途中で何度も変換キーを押している人は、試しに一文全部、あるいはせめて句読点まで変換せずに入力してから変換してみてください。その賢さを実感できると思います。もし気に入ったら、設定で「句読点変換」をONにすれば、変換キーを押す必要すらなくなって、楽です。shioが文章を書くとき、変換キーは全く押していません。句読点で自動的に変換されるにまかせて書いています。修正や再変換はほぼ必要ありません。いまここに書いている文章もそのように書いています。

キーボードは一切見ないのがタイピングの鉄則ですから、画面だけを見ながらダーっとかなを入力する。句読点で変換されたら文章を確認する。これが現時点でshioの日本語入力作法です。「Macのことえりは賢くない」という俗説は、短く区切って変換している人の思い込みです。そしてすでに「ことえり」は過去のもの。ことえりから進化した現在の「日本語入力プログラム」は、長く入力してから変換すれば、ほとんど再変換を必要としないほど高精度です。Macで日本語を書くのは本当に楽なのです。

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現在、Macで変換せずにかなのまま長文を入力していくと、予測変換されたかな漢字混じり文がフローティングパレットに表示されます。予測とはいえ、ほとんど完璧な日本語です。「これを本文中に表示してくれればいいのに」と常々感じていました。それを本当に本文中に表示し、自動確定する判断能力を備えるべく進化を遂げたのが、OS X El Capitanの「ライブ変換」なのかもしれません。

実際にその「ライブ変換」を使って日本語を書くのが本当に楽しみです。いつもワクワクさせてくださるAppleの開発者の方々に、心から感謝申し上げます。

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なお、現在のMacは一般的な日本語を書いている限り句読点変換でほとんどすべて的確な漢字交じり文に変換されますが、修正が必要なときは、controlキーを使った操作をします。control+fとcontrol+sで注目文節を右左に動かし、control+nで次候補、control+pで前候補を出すか、control+oとiで文節を伸縮します。おなじことをキーボード右下の矢印キーでも行えますが、ホームポジションから手が移動してしまいます。Aキーの左隣にあるcontrolキーを左手小指で押しながら行う操作ならホームポジションのまま。

さらに、ほとんどのカーソル操作、文字操作をcontrolキーの併用で行えます。

  • control+h → カーソルの左隣の文字を削除(deleteキーと同じ)
  • control+d → カーソルの右隣の文字を削除
  • control+k → カーソルより右側の文字列をすべて削除
  • control+t → カーソルの前後の文字を入れ替える
  • control+m → 改行や変換の確定(returnと同じ)
  • control+f → カーソルの前進
  • control+b → カーソルの後進
  • control+n → カーソルを次行へ移動
  • control+p → カーソルを手前の行へ移動
  • control+a → カーソルを行頭に移動
  • control+e → カーソルを行末に移動

いつもこれらの操作を使っているのでreturnキーやdeleteキーを使う機会は少ないです。control系の操作を使うと、ホームポジションから手を移動すること必要がなくなって、楽です。

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2015.06.18

4058-150609 ビブラムファイブフィンガーズで実感する効用

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2012年8月末から毎日必ず履いてるビブラムファイブフィンガーズ(Vibram FiveFingers)シューズ。その「効用」について頻繁に質問いただきます。shioに起こった変化をその都度説明し、このblogにもなんどか書きました。

3年近くにわたって(スキー・スノーブーツ以外)100%、ビブラムファイブフィンガーズだけを履き続けたshioが実感する「変化」は多岐に渡ります。ここに短くまとめておきます。

  • 歩く生活が快適で気持ちいい。
  • 自転車も自家用車もほとんど乗らなくなりました。
  • バスや電車の利用は最小限。歩けるところは歩きたくなります。
  • 1日の歩数が週平均15,000〜18,000歩。だいたい毎日1万歩〜25,000歩ほど歩いています。
  • 歩行中にかかとが地面に当たらないので、着地の衝撃を受けないため、楽に歩けるようになりました。
  • 前足部で着地するので、足首からつま先までの筋肉を活発に使うため、血行が良くなりました。
  • 足がむくみません。
  • 血行がいいので、冬でもいつも足がポカポカ温かいです。
  • ガサガサだった足の裏が、スベスベ、ツルツル、プニプニになりました。
  • 脱いだ後の靴の中が臭くなくなりました。
  • 足首を捻ったり捻挫したりしなくなりました。
  • 脱いだあと家の中で足の小指をベッドの角などにぶつけなくなりました。
  • 姿勢が良くなりました。
  • 仰向けに寝るとき、枕が不要になりました。
  • いつも体調がいいです。
  • 3シーズン連続、インフルエンザに罹っていません(予防接種はしていません)。
  • 花粉症が完全になくなり、3シーズン、まったく発症していません。
  • 20年以上、医師から治らないと言われていた不整脈が、毎日履き始めて4ヶ月で消え去りました。

履物はビブラムファイブフィンガーズのみ。革靴やその他の靴は捨てました。ビブラムファイブフィンガーズがなくならない限り、他の靴を履くことはもうないと思います。

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2015年モデルのうち、最も気になっていたのが「CVT-HEMP」〈↑〉。麻(hemp)でできたカジュアルなデザイン。持ってみると、とても軽い。

先日のPop Up Shopで買おうと思っていましたが、shioのサイズは欠品。後日、送付していただくことになったのですが、ちょうど別件もあって吉祥寺にいらっしゃった輸入代理店の社長がわざわざ研究室まで届けてくださいました。感謝!!

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2015.06.17

4057-150608 MacBookはAppleが描くモバイルの理想に近づいた〈写真はdp1 Quattro〉

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相変わらずMacBookが便利です。キーボードが打ちやすくて素晴らしい。親指シフトが快適。薄い。軽い。915gのこれ1枚で全ての仕事をこなせる高性能。ありがたい。

移動のほとんどを、手ぶら×ビブラムファイブフィンガーズ+MacBookで歩いています。裸のMacBookを1枚だけたずさえて移動する。電車に乗ってもどこかで座っても、すっとMacBookを開いて即作業できる。快適。

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MacBookに関して、「USB-Cポートが1つあるだけではポートが足りない」と嘆く人がいます。でもshioはなんの不便も感じない。むしろこれこそAppleの理想に最も近いマシンだと思います。

Appleは昔から、デスクトップ型とノート型を1台でシームレスに行き来できるマシンを実現しようとしてきました。1990年代のPowerbook Duoシリーズは、「Duo Dock」、「Duo Mini Dock」をデスクに残し、マシンだけを持ち出してノート型として使い、自宅やオフィスに戻ったらDockに挿して、大きなディスプレイやキーボードで使う、という2態様の使い方を1台で実現していました。

最近数年間のCinema Displayはディスプレイから伸びるケーブルの先が3つのコネクタに分かれていたし、現在のThunderbolt Displayはディスプレイから伸びるケーブルの先にコネクタが2つ。それをMacBook ProなどのMagSafe電源ポートとThunderboltポートの2カ所に挿すだけで、すべての機能が「デスクトップ型」に変身するシステム。逆に2つのコネクタを外すだけで、マシンを持って出かけられる。「デスクトップ」で行った作業の続きをそのまま出先で継続できます。

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そんな便利な仕組みを長年、追求し続けてきたAppleがついに、そのコネクタを1個にまで減らすことに成功したのがMacBook。

唯一のポート「USB-Cポート」に、下記の2種類のアダプタを接続することで実現します。

このアダプタにUSB-C電源ケーブル、ディスプレイケーブル、USBケーブルやハブを接続しておけば、1つのコネクタの抜き差しだけで全てを接続できます。Macのモバイル史上、最もシンプル。

shioは片方を研究室に、片方を自宅に置いて利用しています。出先でMacBookをプロジェクタに接続する必要があるときは、HDMIかVGAのうち、適切な方のアダプタを持参。

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MacBookはAppleが考えるモバイルの理想を、現代の技術で実現した名機です。しかしこれはひとつのマイルストーンに過ぎない。

Appleはケーブルをすべてなくしたいと考えているはず。すでにApple TVによってディスプレイ接続はワイヤレスになっているし、USBも速度が必要なもの以外Bluetoothに置き換えられている。あと充電がApple Watchのようにワイヤレスになれば、ひとつもケーブルを接続しないMacBookが登場するのもそう遠くない未来でしょう。

その日が来るまで、USB-Cポート1つでOK、というこのMacBookのデザインが、Apple的美学の象徴だと思います。

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4056-150607 成蹊大学管弦楽団定期演奏会

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著作権法学会に出席したあと、成蹊大学管弦楽団の定期演奏会を聴くために杉並公会堂へ。

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かなり遅れての到着でしたが、最後の1曲を、聴くことができました。気分の良い夕刻のひと時。

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アンコールの前後に、座席に座ったまま、シグマ「dp1 Quattro」で撮影。

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撮影時に音がしないレンズシャッターだから、コンサートでも安心。

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2015.06.16

4055-150606 各アプリからEvernoteに直接PDF保存するショートカット

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仕事に必須のEvernote。そのアプリは最近まで、App Storeだけでなく、Evernote社のサイトからもダウンロード可能でした。その場合、Evernoteを含む全アプリで「プリント」メニュを選択して「PDF」メニュを開けたところに「PDFをEvernoteに保存」というメニュが追加されていました。大変便利。

ところが最近、とうとうApp Storeからダウンロードしてインストールする方式に一本化された模様。App StoreからEvernoteをインストールした場合、は「PDFをEvernoteに保存」というメニュがない。

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両者の使い勝手の差は大きい。そこで、App Storeからインストールした場合に「PDFをEvernoteに保存」メニュを追加する方法。

  1. なんらかのアプリ(例えばSafari)の「編集」メニュから「プリント」を選択
  2. 左下の「PDF」から「メニューを選択」を選択
  3. 「+」を押す
  4. 「アプリケーション」フォルダから「Evernote」を選択
  5. リスト上の「Evernote」をダブルクリックして「PDFをEvernoteに保存」に名称変更
  6. 「OK」

これで、各アプリのプリントメニュから、PDFをEvernoteに保存できるようになります。

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さらに、それをキーボードショートカットで実行できるようにすると便利です。

  1. 「システム環境設定」→「キーボード」→「ショートカット」→「アプリケーション」を選択
  2. 「+」を押す
  3. 「メニュータイトル」に「PDFをEvernoteに保存」、キーボードショートカットに「command+P」を入力(「全アプリケーション」はそのまま)
  4. 「追加」を押す

このように設定すると、書類やWebページを開いている時に、command+Pを2度押すと、そのPDFがEvernoteに保存されます。すっごく便利です。

なお後半に関しては、ちょうど1年前(2014年6月7日)にも書いています。

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4054-150605 【Apple Watch】に喋ってメモをとれる「watch note」

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村上琢太さんの記事で知ったiPhoneとApple Watch用アプリ、「watchnote」。

Apple Watchにしゃべってメモをとれる。それ、すごく欲しかった。

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4053-150604 【ビブラムファイブフィンガーズ】を初めて買った方へ

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shioの周囲でビブラムファイブフィンガーズ(Vibram FiveFingers)を履き始める人が増えています。その方々からだいたい共通のご質問をいただくので、買ったら最初にやることをまとめておきましょう。

シールを剥がす

まず最初に、靴の底(靴の裏ではなくて、靴の内側で足の裏が接する面)に貼ってある白くて四角いシールを剥がしましょう。これ、貼りっぱなしのまましばらく履いてしまうと、剥がれにくくなります。

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素足か、ソックスか

shioは、ビブラムファイブフィンガーズを10足くらい持っているので、ソックスを履いて履く用と素足用を分けています。平日はスーツなどにソックスを履いてビブラムファイブフィンガーズ、週末は素足でビブラムファイブフィンガーズ。ソックスを履く場合は、もちろん5本指ソックス。

「素足で履くと臭くなりませんか?」という質問を受けます。実は最近、以前と比べてあまり臭くならないのです。正確に言うと、ビブラムファイブフィンガーズを連日履くようになった2012年当初は、素足で履くとすぐに臭くなっていました。しかし1年、2年と経つうちに、足の裏がとてもきれいに変化。まるで赤ちゃんの足のように、ツルツル、スベスベ、プニプニになりました。硬い箇所は全くないし、ガサガサもすべて消えました。すると、素足で履いても臭くならなくなったのです。

ビブラムファイブフィンガーズを履いて歩くと血行が促進されるため、足の裏に溜まっている汚物が払拭されたように感じています。足はむくまなくなったし、足裏マッサージも欲しなくなりました。

それでも臭くなった場合は、「きえ〜る」を一吹きしておけば、匂いは消えます。「きえ〜る」はバイオの力で脱臭する100%天然材料の消臭剤です。

したがって、最初は靴下を着用し、足の裏が綺麗になってきたら素足で履く、というのはいかかでしょうか。とはいえ、これはshioの体験に基づく意見なので、ぜひいろいろと実験して、結果を教えていただきたいてす。

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指が入らない

さて、いよいよビブラムに足を入れてみる。すると多くの人が、指がうまく入らないそうです。履くのに時間がかかるとのこと。

残念ながらそれは、自分の指をコントロールできなくなっている証拠。普段の生活で足の指を意識をする必要が全くないため、感覚が鈍っているのです。自分の体の一部なのに、それも他ならぬ「指」なのに、意識が及ばない。

その現実を目の当たりにして、みなさん愕然とするようです。何日も履き続けていると徐々に指を意識できるようになり、すんなりと履けるようになります。

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最初は短い距離から

そして短い距離を歩く。いきなり長距離には使わない方がいいと思います。

厚みのあるソウルの靴を履いて歩いていたときは、かかとが最初に地面に着地していたはず。重心より前、身体よりも前に蹴り出した位置で、かかと着地していたはずです。すると、前進しようとする身体に対してかかとがブレイキをかける。かかと着地というのは、不合理で無駄の多い歩行運動なのです。またかかとにはクッションが何もないので、着地の衝撃がすべて、足首、膝、股関節、腰、背骨、首、脳まで伝わってしまう。

一方、ビブラムファイブフィンガーズを履くと、主として前足部(土踏まずより前の平らな部分)で着地するようになります。着地位置も、身体の重心のほぼ真下。まさに裸足で走り回る、歩き回るときと同じ着地体勢。

すると土踏まずを形成しているアーチがサスペンションとなって、着地による衝撃を吸収します。そのときに、足首から前足部にかけての筋肉と骨格がフル稼働。柔軟な板バネのように、着地を和らげ、衝撃を足首より上に伝えないように働きます。

そこで大切なのが足の筋肉。特に足首より先、爪先までを構成する筋肉。それがアーチを支え、クッションの役割を果たします。

長年、靴を履いて生活しているときには使われていなかったその筋肉は、機能が著しく衰えています。その状態で、もしいきなり長距離を走ったりしたら、衝撃を吸収しきれず、脚のどこかの関節を故障する可能性が高いです。だから最初はゆっくり、短い距離を歩く程度にして、足の筋肉を徐々に慣らしていくのがいいと思います。

shioは現在、平均1日15,000歩、少ない日は10,000歩、多い日は25,000歩ほど歩いています。だいたい10〜20kmです。足に筋肉がつき、土踏まずの周囲の筋肉が発達していることを感じ取れます。以前はクルマ、そのあとは自転車によく乗っていましたが、ビブラムファイブフィンガーズを常用するようになってからは、クルマも自転車もめっきりご無沙汰です。単純に、歩くのが気持ちいいから。歩くのが楽だから。

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4052-150603 Furoshikiシューズ到来

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イタリアのVibram(ビブラム)社から全く新しい「Furoshikiシューズ」がリリースされました。

shioが常時履いている5本指シューズ「ビブラムファイブフィンガーズ」から生まれた新たな快適シリーズ。日本の「風呂敷」のように足を包み込む斬新なデザインです。ミラノ在住20年の日本人デザイナーがデザインしたとのこと。

発売に先立って、輸入代理店の社長がshioの研究室を訪れました。専用Webサイトを立ち上げるため、shioからコメントを寄せて欲しいとのこと。よろこんで!!

持参してくださったサンプルに足を入れて感じた感想をそのまま言葉にしました。

温故知新の新シューズ「Furoshiki」!! つつまれる開放感。履いてないみたいな履き心地が新鮮。 ストレッチ素材で指が自由に動き、安定感抜群。 軽くてたためて、上履きにもいい。

ということで、公式サイトのトップページ下の方にコメントが掲載されています。ビブラムファイブフィンガーズだと5本指の形状に抵抗がある、という人もその快適を楽しめそうです。

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2015.06.15

4051-150602 【親指シフト】のキーボード選び

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【2015年12月31日に数か所、追記、修正しました】

2011年4月1日に日本語入力を「ローマ字入力」から「親指シフト」に転向して以来4年。筆舌に尽くしがたい快適さ。ベストな日本語タイピングが親指シフト。すでに何度もblogに書いてきました。

shioの周囲で、文章をたくさん書く人、文章を書くことの重要性を理解している人、文章を楽しく書きたい人々は、どんどん親指シフトに転向していっています。毎日、たくさんの答案を書くロースクールの大学院生はもちろん、学部の学生たちも親指シフトへ。

いったん親指シフトの快適さを知ってしまったら、ローマ字入力していた昔の自分が不憫でなりません。1980年代から親指シフトを知っていたのになんでもっと早く親指シフトにしなかったんだろうと。

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しかし、2011年になってから親指シフトを始めたことが、かえって良かったとも思っています。常に最新のコンピュータ環境で快適に親指シフトできるから。

20世紀終盤のワープロ専用機時代には「親指シフト専用キーボード」が存在しましたし、PCの時代になっても当初はそれが売られていました。もしshioがその時代から親指シフトしていたら、もしかしたらそのキーボードに固執してしまっていたかもしれない。「親指シフトするなら専用キーボードじゃなきゃダメ」などという凝り固まった「思想」を持ってしまったら不幸です。

でも2011年に親指シフトを始めたshioは、幸いにしてそういう「専用環境」の呪縛はありません。すべて現代の一般的な道具で、快適な親指シフト環境を実現しています。

shioが親指シフトで日本語入力するために使ってるキーボードは3つ(もちろん欧文もそのキーボードで行います)。

  1. MacBookの本体キーボード
  2. Apple純正「Magic Keyboard - JIS
  3. PFU製「HHKB Professional JP

どれも超快適です。専用キーボードの必要を感じません。

MacBookの本体キーボードだけで快適に親指シフトでタイピングできるので、電車の中でも、喫茶店でも、空港でも、フライト中も。Macをパッと開いた瞬間から親指シフトで文章を書ける。「親指シフト専用キーボード」にこだわっていたら、こういう利便性は得られなかったと思うと、2011年になってから親指シフトを始めてよかったとさえ感じます。

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何度も言いますが、「親指シフト専用◯◯」は何も必要ありません。親指シフトはMacでもWindowsでも、他の一般的なJISキーボードでもOKです。いまでも依然としてネット上に「親指シフトには専用◯◯が必要」という情報が散見されますが、古い情報や思い込みに基づく書き込みです。

2015年の現在になって再び親指シフトが支持されるようになったのは、日本語タイピング方法として優れていることはもとより、「専用環境」は必要なく、「多様な環境」で、自由に、そして無償で親指シフトできる状況が整ったからだと思います。shio自身も、もしMacとMac本体のキーボードで親指シフトできなかったら、どんなに優れていると知っても親指シフトに転向することはなかったことでしょう。

そもそもshio的には、親指シフトとMacが組み合わさって快適性を感じているのですから、Macで親指シフトできることに意義があります。(もちろんWindowsでも同じように親指シフトできますし、そのことの意義は大きいです。shio自身はWindowsを使う機会がゼロなため、Windowsの親指シフト環境も全く試していないので言及できないというだけ)

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現在、shioの親指シフト環境は、下記の通りです。

  • Karabiner:Macのキーボードレイアウトを変更する無償ソフトウェアです。Macにこれをいれれば親指シフトできるようになります。さらに次の「orzレイアウト」を入れることでより快適に親指シフトできるようになります。Karabinerのおかげで、Macで容易に親指シフトできるようになりました。作者に感謝!!
  • orzレイアウト:キーボードの右半分を1列右にずらす親指シフトレイアウトです。これによってホームポジションが右に1列ずれるため、Macの「かな」キー(Windowsだとり「変換」キー)を右親指シフトキーとして使うにあたって手や指の位置が自然になります。orzレイアウトのおかげで、すべてのJISキーボードで快適な親指シフトが実現されました。作者に感謝!!
  • Mac標準の日本語入力プログラム(通称「ことえり」):Macに標準搭載されている、非常に賢いかな漢字変換。最短でも句読点まで入力してから変換すると、ほとんど再変換や修正を必要としないほど的確な表記を得られます。日本語をスラスラ書くためにMacを使っていると言ってもいいほど完璧な変換結果なので、気分良く書き続けられます。shioは句読点変換をonにしているので、句読点まで文章をタイピングし、句読点を打った瞬間に的確なかな漢字混じり文が現れる。素晴らしい。なめらかで高速な入力ができる親指シフトに最適な日本語入力プログラムだと感じます。【2015年12月31日追記:2015年11月以降、最新のOS X 10.11に搭載された「ライブ変換」がさらに素晴らしい。入力すると自動的に仮名漢字混じり文を生成してくれるので、もはや人間が変換操作をする必要がなくなりました。変換、修正、確定の必要がないため、ひたすら入力を続けられます。】

すべて無料。Macで親指シフトを実現するのは簡単です。その設定方法はすでに何度か書いています。

それに加えて、あると便利で快適性が増すために使っているものがこちら。

  • HHKB Professional JP:shio的に現代最高のPFU製キーボード。自宅でも研究室でも使っています。その絶妙な触感は、よく調整された万年筆のヌメヌメとした吸い付くような筆記感に匹敵する。どんどん筆が進みます。研究室では立ち机の前に2台並べて、左手用と右手用、デュアルで使っています。以前はMacBook AirやMacBook Proとともに、持ち歩いて使っていました(MacBookになってからは持ち歩いていません)。PFUに感謝!!
  • かわせみ2:気分次第でことえりから替えて使うMac用の日本語入力プログラム。安定していて、軽快で、柔軟なカスタマイズと強力な辞書編集がありがたい。作者に感謝!!【2015年12月31日追記:上記のようにMac標準の日本語入力プログラムで「ライブ変換」ができるようになったため、もう残念ながら「かわせみ2」は使っておりません。】

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さて、そのキーボード。HHKB Professional JPがいいのは当たり前ですが、Macのキーボードも相当いい。いままでMacの中でも「MacBook Air」のキーボードがもっとも好きでした。剛性が高くて、安定しています。またApple純正の「Magic Keyboard - JIS」も快適です。Mac本体がUSキーボードの場合はこれを使えばOK。

現在、shioが最高と感じるApple製のキーボードは、最新のMacBook本体のキーボード。発売されて以来、1ヶ月以上にわたって使っていて、これベスト。小さい力と最小の動きでサラサラ書ける。親指シフトでタイピングしていると画面上をカーソルが高速で右に進み文章が伸びていくので、軽く小さい動きでサラサラ書けるMacBookのキーボードは親指シフトのリズムにマッチしています。

というわけで、現状、MacBook本体のキーボード、「Magic Keyboard - JIS」、そしてHHKB Professional JPの3つが、shio的にベストな親指シフト入力のためのキーボードです。

なお、念のため付記しておきます。親指シフトの「同時押し」とは、親指と他の指とを、本当に「同時に」押し込むことをいいます。親指シフトキーを「押しながら」他のキーを押す「ながら押し」ではなく、同じタイミングで押し込む「同時押し」です。これが親指シフトのキーポイント!!

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2015.06.14

4050-150601 【Apple Watch】トークショウの時間確認に

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5月31日のトークショウに行く前、研究室で荷造りしていて、ふと考えました。「Apple Watchではトーク中に時刻を確認できない」。

shioは、講演や講義の途中で腕時計を見ることはありません。shioの話に没頭してくださっている参加者や学生を現実に引き戻したくないから。実際、shioの授業に参加している学生たちは異口同音に、「shio先生の授業は時間が経つのが早い」「あっという間に終わる」と言います。授業に没頭している証拠です。

shioが時間を確認する姿は見せない。だから、腕時計に視線を落とすなどもってのほか。しかしトークショウ中のMacはAperture3を全画面表示しているので、Macの画面に時計は表示されていない。

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そこで講演中の時刻確認用に、MacBookの横に時計を置いておく。ときどきチラ見します。 従来は、普通の腕時計(シチズン製の電波時計)を腕から外して置いていたのですが、 Watchは置いたままでは時計が表示されていない。チラ見できない。

そこで研究室に置いてあるリコーエレメック製のGR時計を持参しました。GR時計に関しては、下記の記事に書いております。

というわけで、 Watchは便利だけど、今までの腕時計とは使い方が異なる、ということに改めて気づいた次第。

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2015.06.12

4049-150531 「Quattro表現の色と艶」

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5月31日15:30〜16:00、渋谷ヒカリエ8階で開催されている「東京カメラ部2015写真展」のステージで、トークショウをさせていただきました。シグマのカメラ「dp Quattro」シリーズが写真表現に与える効果についてのトークです。

タイトルは「Quattro表現の色と艶」。

このトークのために直前1週間だけ使わせていただいた「dp0 Quattro」。まだ発売日も決まっていない【追記:2015年7月10日発売と決定!!】ので初期のベータ機ですが、その魅力は絶大。100枚近くの写真をご覧いただきながら、その素晴らしさをお話し。そのあと順に、 dp1 Quattrodp3 Quattro、そして dp2 Quattroの写真を映しながら、「色と艶」について語りました。

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14:50、開始40分前、すでに満席。主催者が10席ほど座席を増やしてくださいましたが、それもすぐに満席。あとの方々には立ち見をしていただきました。申し訳ございません。

15:30、トークショウ開始。ステージでご挨拶したあと、Herzのソフトダレスバッグを取り出す。先日の記事「4047-150529 シグマ「dp Quattro」4台を収めるバッグ」で書いたように、dp Quattroシリーズの4台とビューファインダがすべて、収納してあります。みなさんの前で4台のカメラ、さらにファインダを順に取り出して見せると、会場から驚きの声。dp Quattroシリーズの小ささが伝わったと思います。

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shioは、dp Quattroシリーズを「カメラ交換式カメラシステム」と呼んでいます。21mm、28mm、45mm、75mmの各レンズを搭載したカメラシステム。

例えばshioが結婚式を撮影する際、2台〜4台のカメラを身につけています。すべて明るい(F値の小さい)単焦点(ズームしない)レンズ。メインはEOS 6Dに35mmF1.4、EOS 5Dに50mmF1.4をつけっぱなしにし、持ち替えて撮影する。

現場ではレンズ交換などという悠長なことをしている暇はありません。常時、レンズをカメラに装着したまま、カメラを持ち替えて状況の変化に即応し、撮影するのです。

また海外で撮影していてカメラが故障した場合、カメラ自体を複数台持っていれば、撮影を続行できます。「カメラ1台とレンズ数本」という構成で出かけた場合、その1台のカメラが故障したらお手上げ。だから「カメラ交換式カメラシステム」がベター。

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ズームレンズを使わないのは、単焦点レンズの方が圧倒的に画質がいいから。ズームレンズは画像が歪むし、収差は大きいし、概して暗いので、shioが納得できるクオリティの写真を撮影するには単焦点レンズが必須。

とくにウェディング撮影とかポートレイト撮影では写す対象が人物なので、ズームレンズの歪んだ絵ではなく、単焦点レンズのまっすぐなすがすがしい絵を写したい。だから原則としてすべて単焦点レンズを使うのです。

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そのように単焦点レンズをつけた複数台のカメラを使い分けるのが基本なshioには、dp Quattroシステムの思想がマッチします。シグマとしても、超高画質センサーを積むdp Quattroシリーズには高性能で小型の単焦点レンズがベストと考えているはず。

shioもまったく同感です。だからこのdp Quattroシリーズ、「カメラ交換式カメラシステム」として、大好き。なんでもこれで撮影したい、という気持ちを抱きます。

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dp Quattro4台をバッグから取り出して紹介したあと、dp Quattroシリーズにおける「色と艶」の話を始めました。写真における「艶」とは「白の白さ」。白を白とわかって純白に表現できるのはシグマのセンサーだけ。だからdp Quattroで撮影した写真には艶がある。光を純白からの芳醇なグラデイションとして表現できるdp uattroシリーズだからこそ、艶を描ける。

まずはその艶をモノクロームの写真でご覧いただいたあと、カラー写真にも艶を感じていただきました。

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次に「色」。シグマのセンサーは、1ピクセルごとに完全な色情報を持っている。だから色に濁りがない。ピュアな色彩。豊かな色乗りをありのままに。

色と艶。豊かな諧調の色が極限まで続く。それが純白になった瞬間、艶になる。その色と艶との境界をどこに置くか。それがdp Quattroにおけるshio的な露出の決定です。もちろん他のカメラのように露出によって色彩をコントロールするのは当然。だからdp Quattroシリーズは、露出によって表現する面白さを味わえるのです。

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dp0 Quattroの魅力はさらに続く。まっすぐなものがまっすぐ写る。気持ちいい。超広角なのに歪曲ゼロ。撮影しても撮影しても、まっすぐ。稀有な存在、稀有な感覚です。

もうひとつ。被写体にすっごく近寄れる。被写体に数cmまで近づける。だから迫力の遠近感。

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歪曲のないまっすぐな遠近感を味わえる。それも完全フルカラーのQuattroセンサーで。そんな究極のカメラがdp0 Quattroです。

トークショウ終了後、ベータ機はシグマさんに返却しました。発売が楽しみ!!

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2015.06.08

4048-150530 Apple Watchで実感する「計測は力なり」

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Apple Watch(以下「 Watch」)を使って1か月以上。「計測は力なり」を実感しています。

世に「継続は力なり」と云うけれど、そんなことはみんな知ってる。継続すればたいがい上手くなることくらい、誰でも経験的にわかっている。でも人は継続できなくて悩むのです。継続したいのに三日坊主。続かない。

どうしたら継続できるのか。どうやったら続くのか。継続する「チカラ」の源はどこにあるのか。そこがキーポイント。

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 Watchを使うようになって、そのひとつが「計測」にあることを実感しています。計測すると継続できる。まさに「計測は力なり」。

いままで20数年間に、幾多の歩数計を購入し、歩数を計測してきました。でもそれ以外の数値を測った経験がない。昨今、色々な値を計測できるデバイスが発売されていますが、余計なものを身につけてまで計りたいとは思いませんでした。でも Watchなら、腕時計。単体の歩数計とか計測デバイス類を身につけるより自然。

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 Watchを使うと、消費カロリー、距離、時刻、時間、速度、平均ペイス、平均心拍数がわかります。なにより、エクササイズした時間を自動的に把握できるのがいい。スタンド(1時間のうちに1分以上立っていた時間が何時間あるか)がわかるのもいい。

こうして日々の活動量が自動的に計測されることにより、もっと動こう、もっと歩こう、もっと活動しよう、という気持ちが起こります。今日の実績を知って、明日の活動に繋げる。だから継続する。単に継続するだけではなくて、昨日の自分と同等かそれ以上の数値を出したい、と感じるようになります。積極的に「継続」するようになるのです。

計測の力は大きい。計測によって継続する。

計測は力なり。計測は継続の源なのです。ありがとう、 Watch。

〈↓〉は、毎週、 Watchが週明けに教えてくれる、前週の集計値。

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ちなみにこの「計測は力なり」、ロースクールの院生(司法試験受験生)には「1日に書いた文字数」で計測するように指導しています。彼らの仕事はひたすら論文を書くこと。EvernoteやTreeに書いた論文の文字数は「command+shift+i」で表示される。それを記録して、日々の思考実績を可視化するのです。

まさかいまどき、論文を書く訓練を手書きでやっている人はいないでしょうから、EvernoteやTreeでなくても、その他どんなエディタでも文字数はカウントできます。なかでもEvernoteは、教員や仲間とノートブックを共有できる点、論文指導を受ける環境として、優れています。

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4047-150529 シグマ「dp Quattro」4台を収めるバッグ

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渋谷ヒカリエ8階で開催されている「東京カメラ部2015写真展」で、5月31日15:30から行うトークショウに、シグマのカメラを4台持参するにあたり、バッグをどうするか。

当日の持ち物リスト

  • dp0 Quattro:21mm相当F4の超広角レンズが付いたシグマ製超高解像度カメラ。未発売ですが、トークショウでこのカメラについて語るためにβ機を拝借しています。
  • dp1 Quattro:28mm相当F2.8の広角レンズが付いたシグマ製超高解像度カメラ。
  • dp2 Quattro:45mm相当F2.8の標準レンズが付いたシグマ製超高解像度カメラ。
  • dp3 Quattro:75mm相当F2.8の中望遠レンズが付いたシグマ製超高解像度カメラ。
  • LCDビューファインダー:LVF-01:これがあるとないとじゃ撮影時の見易さ大違い。そのうえ安定してブレ防止にも貢献。
  • MacBook:ステージの4KモニターにHDMIで出力します。
  • MacBook用電源アダプタとケーブル
  • USB-C Digital AV Multiportアダプタ:MacBookからHDMI接続するアダプタ。
  • USB3.0接続SDカードリーダ:撮影した写真をSDカードからMacBookに読み込む際に必要。

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もっとも順当なバッグ選択は「とれるカメラバッグ」。実際に入れてみたところ、上記すべてがすっきりすんなり入る。収納力抜群。

しかしまだ空きスペイスがある。もう少し小型のバッグでも入りそう。

そこで、いつも使っているHerzのソフトダレスバッグ(BJ-68)に入れてみました。するとピッタリすっきり。撮影に行くなら両手があく「とれるカメラバッグ」がベストですが、移動しながら撮影するのではなくカメラの運搬が目的なら、このバッグの方がコンパクトでいい。取っ手が付いているから手で持つのも楽。

というわけで、ソフトダレスバッグに決定。

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4046-150528 「手ぶら×ビブラムファイブフィンガーズ+MacBook」というスタイル

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「手ぶら」大好きなshio。「手ぶらー」、「teblr」、どこに行くにもできるだけ手ぶら。

teblrの必須アイテムは3つ、いや、いまは4つ。

  1. 小さい小銭入れ:単なるキーケイスとして使っています。たまにSDカードも入れます。
  2. 薄い財布:カード類を8枚入れてもまだ薄い。
  3. iPhone 6 Plus:全業務、これでこなせる。
  4. Apple Watch:4月24日の発売日に衝動買いして以来の必須アイテム。超便利。

1.2.3.はズボンのポケットに、4.は左腕。以上で完全にteblr。

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足元はいつものビブラムファイブフィンガーズ(Vibram FiveFingers)。このスタイルなら、1万歩以上歩いても疲労感ゼロ。足がむくまないので、ずっと歩き続けたくなる。足に完全にフィットするので、靴の中で足が動かないため、靴擦れゼロ。なので足に違和感ゼロ。

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このような「手ぶら×ビブラムファイブフィンガーズ」を基本として、移動の目的次第でアイテムをプラスします。

  • 撮影したい場合:カメラを1台プラス。最近はだいたいシグマ「dp Quattro」シリーズのどれかを1台。BlackRapidの「SHOT」かハンドストラップをつけて持ちます。
  • 書きたい場合:MacBookをプラス。MacBookは裸で持ちます。以前はiPad Air 2をプラスしていましたが、MacBookを購入して以来、絶対MacBook。親指シフトで文章を楽に書けるから。

厳密には「手ぶら」じゃないので「バッグレス」とでも呼ぶべきかもしれません。しかし、基本的な思想はあくまでも「手ぶら」。そこにアイテムを足す「手ぶら+1」という発想をしたい。

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「手ぶら+MacBook」というスタイルは軽快です。 MacBookをバッグから出し入れしないから、例えば電車で座ったらMacBookを開いて1秒後に書き始められる。下車駅に着いたらパタンと閉じて、席を立つ。楽チン。ネットにはiPhone 6 Plusでテザリング接続。だから荷物は増えません。

薄い板1枚だけをたずさえて歩く。MacBookは腰より高い位置にあるから、バッグを持つより高速で歩きやすい。ときどきMacBookを持つ手の左右を替えるので、身体が片方に傾くこともない。カバン自体の重量がないから、カバンに入れて持つよりずっと軽い。

そんなわけで最近、もっぱら「手ぶら×ビブラムファイブフィンガーズ+MacBook」というスタイルで移動しております。

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2015.06.06

4045-150527 「東京カメラ部2015写真展」の初日にdp0 Quattro

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5月27日、渋谷ヒカリエ8階で開催される「東京カメラ部2015写真展」の初日に行ってきました。

シグマのブースは、「dp0 Quattro」の実機を展示。とうとう、撮影できる実機を手に取って試せる機会です。ビューファインダが付いた状態、外した状態、両方試せます。

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shioは5月31日にその会場でトークショウを行なうため、5月23日にdp0 Quattroのβ機を拝借して試用しています。その素晴らしい画質に感嘆。

撮影した写真はトークショウでご覧いただきます。

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カシオのブースでは「エクシリム」の「自撮り」機能を試してください、とコンパニオンさんから声をかけられました。そこでエクシリムで1枚撮影。しかし、ピントがあっていなくてボツ。

代わりに、「iPhone 6 Plusの背面カメラで撮影するとこんな感じです」と撮影してご覧に入れたのが下の写真。前面カメラは120万画素、背面カメラは800万画素なので、shioは自撮りもすべて背面カメラで撮影します。

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4044-150526 吉祥寺から荻窪まで歩いて往復

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1年生のゼミの後、学生とともに、成蹊大学から荻窪まで歩きました。shioは徒歩、学生は自転車。

帰りは吉祥寺までshio一人で徒歩。行きも帰りもApple Watch(以下「 Watch」)で「ワークアウト」を設定して計測してみました。

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  • 行き:5.11kmを45分01秒。8’47”/km。時速6.8km。
  • 帰り:3.96kmを35分48秒。9’01”/km。時速6.6km。

 Watchを使うまでは、shioの歩行速度は「だいたい時速6km」と考えて計算していました。10分で1kmだから計算しやすい。たとえばGoogle Mapで表示された経路が4.5kmだったら「45分で行けるな」と時間を読む。

実際はもうちょっと速いということがわかりました。今後も「だいたい時速6km」で目算します。そうすれば1kmに1分は写真撮影のために止まっていてもいいということだから。

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その日、1日の合計歩数は20,657歩でした。

普段から1万歩以上歩く生活。ビブラムファイブフィンガーズを履いていると歩くのが楽で気持ちいい。特に足首からつま先までの筋肉が活性化している快感を味わいます。それが健康上、多くの好効果につながる。

こうして2万歩を歩くと、明らかに足が楽。足首からつま先が活性化している実感は当然として、脚全体を使った心地よさも。

ビブラムファイブフィンガーズで歩くといいことが沢山あります。

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4043-150525 MacBookやMacBook Airのケースはずっとこれを使ってます

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最近、shioの周囲でMacBookを購入する人が増えています。薄くて軽くて速くて軽快。Retinaディスプレイの画面は超きれい。

ロースクールの院生が、MacBookを購入して、専用ケイスを探していたので、shioのケイスを見せました。ただのクリアフォルダです。

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MacBookのサイズはA4判のクリアフォルダより一回り小さい。

  • 幅:28.05 cm
  • 奥行き:19.65 cm
  • 高さ:0.35~1.31 cm
  • 重量:0.92 kg

A4判のサイズが 29.7cm × 21.0cm なので、縦横それぞれ1.5cmほど、MacBookの方が短い。だからきれいに収まります。

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実は11インチと13インチの「MacBook Air」のときから、ケイスはずっとクリアフォルダのみ。各カバンに入れっぱなしにしてあります。

MacBookを使うときは、クリアフォルダはカバンに残して、裸のMacBookだけを取り出す。カバンに戻すときは、クリアフォルダの間に滑り込ませる。スルッと簡単に出し入れできます。

軽快なMacBookは扱い方も軽快に。

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2015.06.05

4042-150524 「JAFデジタル会員証」というiPhoneアプリで薄い財布をより薄く

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久しぶりにJAF(日本自動車連盟)の機関紙「JAFメイト」を開封して眺めていたら、「JAFデジタル会員証」というiPhoneアプリがあるという記載を発見。

さっそくiPhone 6 Plusに入れてみました。これはいい!!

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shioのお財布(薄い財布)に入っているカード類は8枚。そのうちJAFの会員証は、いつも免許証とセットで持ち歩く必須アイテム。それを1枚、減らせます。ありがたい!! お財布はできるだけ薄い方がいい。

JAFの会員証を使ってJAFのサービスを受ける機会はほぼないですが、各種施設で割引を受けられるメリットがあります。iPhoneで「デジタル会員証」を提示すれば済むのは便利。

shioは、ほとんどの会員証とか診察券をデジタル化してiPhoneに入れています。ScanSnap iX100でスキャンして、Evernoteに作成した「カード類」というノートブックに置くだけ。ScanSnap iX100は厚みのあるプラスチックのカードもスキャンできるからありがたい。

これで紙のカードを持ち歩く必要なし。iPhoneで表示して提示すればOK。

診察券の場合、クリニックなどで提出を求められたら、iPhoneで画面を提示し、カルテ番号などを確認していただく。順番の確保などで物理的にカードを要する場合は、代わりに(カード型の)保険証を使います。いままでこの方法で無問題です。

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2015.06.04

4041-150523 「変幸(へんさち)」の高い社会でありたい

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「偏差値」とは偏り、隔たりを示す値。平均値からどのくらいの隔たりがあるかを数値化したもの。

多様で多彩な人の集団を「平均値」に基づいて計ろうとするところに無理がありますが、学力などのひとつの尺度における指標にはなりえる。

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でも個人の人となり、キャラクタには「平均」などない。平均を考える意味もない。みんな違う。個々人はお互いに他の誰とも異なる。

みんな違ってみんないい。それが日本国憲法13条が表明する本質的価値観です。「すべて国民は、個人として尊重される」から、(公共の福祉に反しない限り)それぞれの人が思い思いに、自分の好きな(他人とは異なる)「幸福」を追求できる国であり続けよう、とするのが憲法の本質的理念。

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すべての人は、他人から見れば、「変」。一人一人の人間は、他の誰とも同じでない、違っている、「変」な存在。顔形が違う、趣味が違う、考え方か違う、やりたいこともやっていることもやり方も違う。生き方が違う、価値観が違う……。すべて違う。みんな「変」。他人は全員、変、自分も変。

一人一人がみんなそれぞれ「変」だから幸せ。互いの「変さ」を尊重して楽しむのが社会。(公共の福祉に反しない限り)みんなが安心して「変」でいられる社会が幸せな社会。

「変幸(へんさち)」の高い社会でありたい。そう願ってshioは教員を続けております。

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2015.06.03

4040-150522 shioの授業は「万年筆推奨」

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shioの教室では、学生たちがたくさん書きます。書いて、書いて、口でしゃべって、また書いて。その繰り返し。

「考えることは書くこと、書くことは考えること」です。カントが「手は体の外に出た脳である」と言わなかったとしても、「書いて考える」ことが大切。

書けば自分の頭の中の思考が言語化され、表に出て、客観化される。それを目で見ることによって、「数秒過去の自分」という「他者」の見解から「今の自分」がフィードバックを得る。それによって思考が進む。

だから書くことが大切。

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そのため、shioの授業ではいわゆる「レジュメ」という紙の配布は一切ありません。すべて学生たちが自分でノートを書く。「書いて考える」という思考プロセスを実践して欲しいから。

shioが慶應義塾大学の経済学部、法学部、そして大学院に在籍した12年間に「レジュメ」というものが配布された経験はありません。Stanford Law SchoolでVisiting Scholar(客員研究員)をしていた2年間にもありません。

だから学生たちが「レジュメ漬け」になっている現状は不思議で仕方ない。「レジュメ」に書いてあるような重要な内容こそ、学生たちが自分の手でノートに記し、その書く行為によって思考し、理解につなげ、記憶を確かなものとする。それが次のステップへの興味や疑問につながっていく。

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ノートを書く際の筆記具には「ペン書き」、それも「万年筆書き」を推奨しています。

ペン書きを勧める本質的理由は「消せない」から。鉛筆で書くと簡単に消せる。コンピュータで書いても簡単に消せる。でも思考とは1本の線。1本の道筋。だから思考の足跡を残す。消さない。

社会で提出する手書き書類はペン書き。内容が改ざんされないように消せない筆記具で書く。書いた内容には責任が伴う。だから就職活動でもペン書き。就活の段になって初めてペンをとり、慣れないペンで書類を書いて難儀するよりも、普段からペンを使うことでその扱いに慣れて、ペンで書くことが「普通」なことになる方がいい。

万年筆で書くと、筆跡が上手く見える。インクの濃淡が自然に出るから、下手な字も「味」になる。文字で損をしにくくなり、ともすると見栄えが良くなって得をするかもしれない。

万年筆は筆圧ゼロで書ける。だから筆圧をかけずに書くという書き方に習熟すれば、長時間書き続けられる。そこが筆圧を要するシャープペンシルやボールペンとの大きな相違。疲労も小さいし、腱鞘炎になるリスクも少ない。楽に書き続けることができるすばらしい筆記具。

スキャンしたときにくっきり写るのもメリット。学生たちからの提出物はすべてScanSnapでスキャンしています。スキャンしたPDFは自動的にEvernoteに送られ、iPad上のMetaMoJi Noteで開いてコメントを書き込んだり、授業出使う板書に張り込んで投影するから、くっきり見えるのは重要なポイント。

そのような理由で、ペン書き、とくに万年筆書きを推奨しております。

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2015.06.02

4039-150521 授業はオーケストラ〈レンズはSIGMA 35mm F1.4 DG HSM〉

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shioゼミ卒業生が研究室を訪れました。「女性が運営する便利屋 サポートワン」を経営しています。

最近では、テレビ、ラジオに出演したり、新聞、雑誌に多数掲載されて、ずいぶんと著名に。ドイツのニュース番組でも放映されました。すばらしい!!

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前回、研究室に来た時の話はこちら。

そこに書いたように彼女は「事実に、法律を、適用する」チカラを身につけて、事業に活かしています。

そのように実践できるホンモノの力を身につける教育をしたい。2000年に成蹊大学の教員になって以来、shioが一貫して探求している教育の目的です。知識の伝授でなく、人生で使える手法、スキルを身につけて欲しい。

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shioの基本的な考え方は「授業は体育」。

体育の授業で教員だけがエクササイズしていて学生が見学している、という図式は成り立たない。エクササイズするのは学生で、教員はコーチ、インストラクター、アドバイザー。

法律科目でもまったくその考え方で授業を運営しています。学生たちが自分自信の肉体の一部である頭脳、手、口、目、耳を駆使してさまざまな演習を行う。shioはコーチです。

過去、下記のエントリーでもその点について言及しています。

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では「授業は体育」を実践した場合、教室の有様はどうなるか。

日本の大学で一般的な「講義」、すなわち教員が話し、学生が聞く、という教室では、教員はソロの演奏家、独唱者。学生たちは聴衆、オーディエンス。

一方、shioの教室は180度逆向きです。shioは指揮者。学生たちがオーケストラ。教室は、オーケストラが実際にコンサートを行うはるか以前に、練習する場です。練習ですから当然、聴衆はいません。

shioはいつも、教壇から降りて、学生たちの座席と同じ高さの床に立ちます。そこから全体に対して指示を出して全員で練習(問題演習)したり、その楽曲の趣旨を説明したり、個別(パートごと)に音出しして(グループで検討して)もらったり、ソロの部分を弾いて(意見を表明して)もらってみんなで聞いたり、といった風に進めていきます。

さまざまな楽器(価値観の学生)が、それぞれ異なる音色(見解)で、異なる旋律(意見)を鳴らす。それに呼応して別の楽器が別のフレイズ(意見)を弾く。そのあとまた全体で合わせたり、shioの指示を伝えたり。その繰り返し。

それがshioの教室。shioの授業。学生たちが自ら「スキル」や「手法」を身につけていくことによって、自分で「事実に、法律を、適用」できるように進歩していきます。

shioの授業はオーケストラの練習風景なのです。

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2015.06.01

4038-150520 【Apple Watch】手首に通知っていい感じ

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5月20日、Apple Watch(以下「 Watch」)のOSが1.0.1にアップデイトされました。とくにめだった変化は感じませんが、色々と精度が上がったらしい。

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発売日から使い続けている Watch。いままでの「通知ゼロ」生活を大きく転換しています。

まったく電話に出なかったshioが、(可能なときは)電話に出ているのです。それがエクササイズ以外のshio的効用。

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何度も書いている通り、shioのiPhoneは「常時全通知OFF」です。電話がかかってきても、メイルやメッセージが届いても、一切、音もバイブも鳴らない。

週11コマの授業やゼミを各所で行っているshioは、学生たちがちゃんと電話の音をOFFにしてくれているのに自分のが鳴ってしまう失礼を避けたいから。授業の直前はやることや考えることが多いので、マナーモードにセットするなどという瑣末なことは意識から外したい。

だから、常時全OFF。

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電話がかかってきたことに後で気づき、折り返し架電するより、その場で話せて用件が済んでしまうならその方がいいのは確か。それ以外にも、メイルやメッセージが届いたり電話がかかってきたら、手首に「コンコン」と通知が来て、内容を確認したり相手によっては電話に出たりできる効用を色々と感じています。

  • 床屋さんに行ったとき: Watch未然、iPhone 6 Plusを散髪席に持参し、散髪していただいている合間に見る。 Watch以後、iPhone 6 Plusはポケットかバッグに入れたまま手荷物入れの棚に置く。届いたメッセージ類はすべて手首に来るし、通話もOK。
  • 自動車を運転中:ハンドルを握る手首の Watchに「コンコン」と通知が来るから、信号で止まった時など安全なときに手首を手前にひねって「チラ見」できる。
  • 電車やバスの中:iPhone 6 Plusを取り出せなくても、つり革につかまった手首に届いたメッセージを読める。
  • Macで作業中:shioはMacでも通知全OFF。作業中、届いたメイルやメッセージの文章がいま書いている文章の右上に通知されると、自動的に目に入ってその内容を判断してしまう。作業中は別のことは忘れていたいから通知全OFF。 Watchを手首にしていると、「コンコン」とノックされるだけなので、思考は妨げられないし、無視すればいい。メッセージでも読んで気分転換したければ見る。

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「すべての通知が来る」ということは、「通知が来ていない限り誰からも連絡は来ていない」という安心感でもある。だから、「メッセージ」「メイル」そして「通話」に限って腕に通知を受けることで、それがこない限り、誰かからの連絡を取り逃がしている可能性はない。他の作業中であれば、通知を無視して作業を続ければいい。

その安心感が Watchの存在意義。

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