新MacBookで搭載された感圧タッチ(Force Touch)トラックパッド。設定を変更しました。
使い慣れてきました。十数年にわたって、トラックパッドを「タップ」することに慣れた指ですが、利便性と同時に不便を感じていたことも事実。だからデスクトップのiMacでは、キーボードの右隣にトラックパッドを置くと同時に、キーボードの左隣にはマウスを置いて、両者を併用しているのです。
キーボードの各キー、マウスのボタン、そしてコンピュータ以外の各種のボタンというものは、単純に押し込めば入力できる。触っただけでは無反応だから、常時指で触れていてもOK。触れている状態から、押し込むだけで入力される。
トラックパッドで「タップ」する場合、触った状態から押し込むのではなく、タップする前に一旦、指を浮かす動作を要する。その動きが余分であり、不便の原因。もしワンアクションでタップしようとするなら、指を常時、浮かせておくことになります。それはそれで指、手の筋肉に常時緊張を強いることになりますから、手(の筋肉)に負担がかかります。
やはり望ましいのは、マウスのボタンのように常時指を置いておくことができ、かつ入力するときにはワンアクションで入力できる仕組み。すなわち指のある位置からそのまま下方向に押し込むだけで入力できるのがベスト。
そのようなボタン本来の仕組みに照らして、感圧タッチトラックパッドは、押し込む動作のみによってクリックできて合理的。いままでの「タップ」は、トラックパッドを使うために人間に余計な動作を強いてきたことになります。
そこで、タップでクリックしないよう、Macの設定を変更しました。
- システム環境設定→トラックパッド→ポイントとクリック→「タップでクリック」のチェックを外す
数日使ってみていますが、これがトラックパッドのあるべき姿と感じています。
副次的効用として、トラックパッドが「タップ」、というか素肌の接触を無視してくれるので、手のひらをべたっとキーボード手前に置いてしまっても、トラックパッドの誤認識がまったく発生しない。ポインタが飛んだり、勝手にクリックされてしまう誤認識はまったくありません。
だからキーボード手前にある左右のパームレストと中央のトラックパッドが、全体として1枚のパームレストとして使えます。常時、全く無意識に両手を置いてOK。
これ、パームレストに手を置いたスタイルでタイピングする人には朗報なのではないでしょうか。
shioは基本的に、小学生のときにタイプライターで身につけたタイピングのスタイルを踏襲しているので、手を置かず、ピアノと同様に手首を浮かして、指をダランと脱力した状態でタイピングしています。猫の手、お化けの手。それだと長時間、タイピングを続けても大丈夫。
ですが、新MacBookを使い始めて以来、パームレストに手のひらを常時置いたままのスタイルにも挑戦中。5本の指と手のひらをすべて置いたまま、指先だけの動きでタイピングできる。トラックパッドの存在も気にせず、ベタッと手を置いてしまっています。置いているから脱力。指先だけちょこっと動かしてタイピング。快適です。