リコー「GR」に「シフトクロップ」機能が新搭載されました!!
shioが以前から「擬似シフト」と名付けてshiologyで紹介してきた撮影方法を、カメラ単体で行えるエフェクトです。
詳しくはshiologyの下記の記事をご覧ください。
縦位置で撮影して、上側の部分を正方形に切り取って使う表現方法です。「擬似シフト」では、撮影した後にMacで正方形にクロップして(切り出して)いました。このエントリーに掲載している最初の3枚と最後の1枚はその方法で制作した写真です。
今回GRに搭載された「シフトクロップ」を使うと、カメラ内で自動的に切り出してくれます。撮影時、背面モニターに撮影範囲が表示されるので、どこまで写るのか、正確にフレイミングできるのがすばらしい。
キーポイントは、「縦位置で垂直」。
「シフトクロップ」モードにしたら、GRを「縦位置」で「まっすぐ」構えます。水準器をよく見て、GRの「垂直」をキープして撮影します。「縦位置で垂直」です!!
以下、この「シフトクロップ」を用いて撮影した写真とそうでない写真を比べていきましょう。
まず「シフトクロップ」を使って、成蹊大学新6号館を正門側からまっすぐ撮影したのが下の写真。
同じ場所から新6号館を、「シフトクロップ」を使わずに通常モードで撮影すると下の写真。
右側に写っている本館のレンガに注目。上方に行くほど斜めにすぼまっていきます。GRが垂直ではなく、上を向いているからです。建物を見上げた写真になります。
つぎに、同じ場所で少し右を向いて、成蹊大学本館を「シフトクロップ」を使って撮影。縦位置に構えたGRはあくまでも垂直。水準器を活用して垂直をキープします。(↓の写真)
同じ位置から「シフトクロップ」を使わずに通常モードで同様の構図で撮影すると、GRを上に向けることになります。その結果、こうなる(↓)。見上げた写真になります。
こんどは、大学の中庭(アトリオ)側から新6号館を撮影(↓)。「シフトクロップ」を使って「縦位置・垂直」に、まっすぐ撮る。
通常モードで見上げて撮ったのが下の写真。わかりやすいように、あえてアスペクト比を正方形(1:1)モードにせず、3:2のまま撮影してみました。カメラが上を向いているので、建物も上に行くほどすぼまっていくのが顕著です。
この「シフトクロップ」含むファームウェアver.4.00は下記から。
5つの機能拡張と2つの改善が含まれています。
- [撮影設定]の[エフェクト]に[シフトクロップ]が追加されます。
- [セットアップ]に、[AFモード]が追加されます。[ノーマル][高速]から選択できます。→shioは「高速」を選択。
- [セットアップ]に、[カード連続 No.]が追加されます。[ON][OFF]から選択できます。→shioは「ON」を選択。
- [セットアップ]に、[再生アニメーション]が追加されます。[ON][OFF]から選択できます。→shioは「OFF」を選択。
- 再生モードで"RAW +"画像を削除する際、[1ファイル削除]は[RAW+JPEG削除][JPEGのみ削除][RAWのみ削除]になります。