« 3306-131129 MacPeople1月号に「デジタル黒板で講義が変わる」掲載 | Main | 3308-131201 Evernoteのサイトにインタビュー記事が掲載されました »

2013.12.17

3307-131130 桐朋高校で民法の授業をしました

GR009699

出身校の桐朋高校で授業をしました。卒業生で各分野の大学教員をしている30名程が、それぞれの分野について高校生に語り、彼らの進路決定に役立ててもらうための「在卒懇」というイベントです。shioは、自分が高校生の時に在卒懇で話す先輩の姿を見て、「将来、必ず自分がここに話しに来る」と心に決め、大学教員になった2000年以来、授業に来ています。

GR009696

shioが今回の授業、50分で伝えた内容は下記の通り。

  • 契約とは何か
  • 契約法の体系
  • 民法の仕組み
  • ルールとは何か
  • ルールの主体
  • 知的財産の意義
  • 法律学の醍醐味
  • MacとiPadの面白さ
  • etc.

その講義を土曜日の3限と4限の2回、異なる生徒たちに対して行いました。

GR009688

高校生たち、すごく引き込まれていました。そして発言が超活発。何を問いかけても全員が同時に何かを一斉に発言するくらい。実は、shioの授業が始まって最初にshioが生徒たちに質問したときは「しーん」としていました。「普段、授業中に発言することなんてない」とのこと。そこで「授業は教員じゃなくて生徒がしゃべる場ですよ」と教えたところ、全員が超活発に自発的に発言するようになりました。大学でも高校でも同じですが、高校生の方がはるかに一言の「効き目」がありました。

そして授業開始直後と授業終了時とで、「契約」というものの理解が全く異なっていると、彼ら自身が実感したことを全員で確認して授業を終えました。何人かが法学部に進んで、法律学で遊んでくれたらうれしいなと思っています。実際、「絶対法学部に行きます」という感想をいただきました。うれしいです。

GR009693

ちなみに50分のうち最初の20分は、shio自身の小学校から現在までを語ったので、法律の話は正味30分。つまり前半は写真とかカメラとかGRとかシータとかMacとiPadとかの話でした。シータした画像はこんな感じ。

GR009690

大学でshioが普段行っている講義のように、授業中、みんなにiPhone/スマフォで民法の条文を引いてもらって全員で読みました。高校ではiPhone/スマフォは禁止されているそうですが、「授業中にiPhone使わないでいつ使うのよ!!」とうそぶいて爆笑を買いつつ、みんなで楽しくWebを使いました。終了後、高校の先生に「iPhoneは授業中にこそ使うものだって教えましたよ」と報告しておきました。来年、在卒懇に呼んでいただけなかったらそのせいかもしれません^^

授業は普段の講義と同じく完全アドリブです。なんの準備もしない。内容、全く考えていない。レジュメもない。いつものとおり現場で私の問いかけに対する生徒たちの発言から発展させていきました。だから、3限と4限、2コマ(異なる生徒たちに)同じ内容の授業をするように依頼されていましたが、当然、内容は異なりました。生徒たちとの会話で授業が展開するのですから、彼らのレスポンスが異なる以上、当たり前です。

GR009692

彼らとの対話で進むから、非常に密度の濃い50分になるのです。情報の一方的伝達をしたって吸収されるのはごくわずか。授業の冒頭で彼ら自身が知を渇望する状態にしてしまえば、あとは彼らがおのずと吸収していく。彼ら自身が考え、問い、理解し、表現して前進する。教員は知的な対話を楽しく面白くすればいい。

授業の後、控室でランチをいただいていたら、2名の生徒がやってきて、法律やMacやiPadについておしゃべり。また、高校の先生方や他の講師の卒業生には、shioの「デジタル黒板」に興味を持っていただき、その方法を語りました。桐朋高校、大好きです。

GR009691

« 3306-131129 MacPeople1月号に「デジタル黒板で講義が変わる」掲載 | Main | 3308-131201 Evernoteのサイトにインタビュー記事が掲載されました »

RICOH GR[2013]」カテゴリの記事

RICOH THETA」カテゴリの記事

My Photo

ブログ内検索

  • 検索語を入力してください