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2013.07.10

3164-130709 「構図」より「原点描写」

SDIM7144

メイルで下記のご質問をいただきました。

shio様、

いつもブログを拝見させていただいております。

その写真の美しさ、構図のすばらしさなど、感服しております。特にshio様の料理写真の美しさに憧れているのですが、構図はどのように決めておられるのでしょうか?

また店内でのWBの決め方など、教えていただけないでしょうか?。

よかったらお時間のあるときにでもブログの中に記載していただけたらうれしいです。ぶしつけなお願いで恐縮ですが、ご検討いただけたらとおもいます。私はキヤノンのS95とニコンD800を使用しております。お店ではもっぱらS95です。

よろしくお願い致します。

<本名>

SDIM7147

まず構図。

shioは「構図」という考え方をしません。shioが写すすべての写真のすべての被写体に対して、考え方は共通。「構図」という発想ではなく「点」を写します。shioはこれを「原点描写」と呼んでいます。

すべての被写体には「目」があります。「瞳」があります。人物だけでなく、料理でも、風景でも、すべてに「瞳」がある。被写体の中の「瞳」とは、最高に輝いている点。その「瞳」を写すことによって、写真の中ではそこが「原点」となります。「瞳」にフォーカスし、その「瞳」を写真のど真ん中、またはその周辺に置いてシャッターを切る。それがshioの写真表現です。

したがって「構図」という「枠」とか「配置」にとらわれる発想は一切ありません。絵を外側から内向きに考えるのではなく、物事の核心から外向きに捉えるのです。収束ではなく発散です。それは写真に限らず、法解釈まで含めて、shioのすべての思考において共通です。

また、被写体をど真ん中に置くことは「日の丸構図」と呼ばれて敬遠されがちですが、shioが料理などを撮影する場合は写したい「原点」をど真ん中に置くことが多いです。最も輝いている原点ですから、ど真ん中に置くべき。

ひとつ前のエントリーに掲載したお料理の写真4枚はすべてその原点をど真ん中に置いています。→ http://shiology.com/shiology/2013/07/3163-130708-gr-.html

SDIM7148

さて、その「原点」をど真ん中に置くとしても、その写し方は無限にあります。原点を中心とする360度、球形の諸点。選択可能な撮影位置は無限。さらに原点からの距離もいろいろ。そのうちのどこから写すか。

被写体の「顔」に正対する位置から写します。真正面から写すのです。

そしてどのような被写体にも(人物以外でも)、瞳があって顔があって体がある。eyeがあってfaceがあってbodyがある。「瞳」を原点として「顔」や「体」をどこまで入れるか、肩まで入れるか、バストアップか、腰までか、といった写したい範囲によって撮影する距離を定めます。

これがshioの撮影方法。構図という二次元ではなく、被写体の「瞳」を原点とする三次元で考えているのです。

SDIM7150

次にホワイトバランス。

基本的にオートです。GRの場合、晴天の屋外では「屋外」を選択し、それ以外は常時「マルチパターンAUTO」です。たまーに「白熱灯1」を使うこともありますが、だいたい「マルチパターンAUTO」で大丈夫。

以上、お答えになっていますでしょうか。ご参考になれば幸いです。

なおいつものとおり、写真と本文は無関係です^^

SDIM7151

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