3135-130611 教育実習校訪問指導──21世紀の教え方をしよう
6月8日、成蹊大学で元shioゼミの学生が教育実習させていただいている高校に、「訪問指導」に行ってきました。初体験。
4限の「世界史B」を参観。
授業を聴きながら気づいたことを、iPad miniのNote Anytimeで手書きで書き留めました(↓)。
昼休みを挟んで「反省会」に、高校の先生方とともに出席。
高校の先生方からのご評価をいただいた後、最後にコメントを求められたshioが伝えた要点は下記。
- 実習生は何か悪いことをしたのですか?してませんよね。だから「反省会」なんて必要なし。「評価会」であれば私はよろこんで協力します。そもそも教育とは相手のいいところを見つけて伸ばすこと。そのために「評価」をするのです。悪いところを見つけて反省を促すことは、それを必要とする限られた状況(例えば本人の反規範的行為)を除き、教育の本質ではありません。
- 十分に準備をしていることがよくわかる授業でした。自信を持って堂々と話しており、生徒たちも安心して授業を受けられたと思います。
- 後ろの方まで良く見まわし、生徒一人一人とアイコンタクトをとっていたのが素晴らしい。
- 声がよく通り、聞き取りやすかった。
- 板書が明確で、読みやすかった。
- 資料の用意と配布も十分
- 前回やったはずの内容を発問しても、誰も答えられていないのは、授業の内容を生徒たちが吸収していない証拠。なぜだと思う?
- 20世紀の教え方をしているから。21世紀の教え方をしよう。
- 配布したプリントの穴埋め部分を順に板書していくと、生徒たちは教員の話を理解するよりも、穴埋めする単語にばかり集中し、その単語をプリントに記載した後、チェックシート用のマーカーをひいたりしている。生徒たちはほとんど考えていないし、手を動かすのは穴埋め単語を書くときだけ。口も目も動かしていない。極めて受動的な出席態度。
- 授業に受動的に「出席」するのは20世紀型の教え方をしているから。
- 21世紀の教え方は、生徒たちが自分で考え、自分で資料を読み解き、自分で解を見いだす作業を続ける手法。「参加型」の授業。能動的に自律的にスキルを磨いていく時間と空間を演出するのが21世紀の教え方。
- 授業の最初に、生徒たち個人の作業で、教科書、資料集、Webなどを使って、プリントの穴埋めを完成させる。次に、2人組、あるいは4人組でその内容を照合し、相違点があれば一緒に検討する。
- その後に教員から内容の説明。適宜、発問して生徒たちの参加をうながし、発言をほめて自信を培っていく。
- 「授業は体育」。教員が身体を動かし、生徒たちが「見学」するだけの授業ではなく、生徒たち自身が自分の身体を使い、スキルを身につけていく有意義な時間となるような21世紀型の授業ができる教員になってくださいね。
このようなコメントは、「評価会」に出席された高校の先生方から大変好評でした。「自分たちはまさに20世紀型の授業をしているので、21世紀型を実践してみます」とのこと。
楽しい訪問指導でした^^
その日、電車に乗ったら、車内広告に、まさにshioが上記のコメントで伝えたことが端的に書かれていました。それが下(↓)の写真。
そう、教員は授業や講義において「話せる」のでは全く足りない。生徒、学生、聴衆と「対話できる」ことが必須です。
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