3094-130501 シグマDP3 Merrillで撮影した暗い写真を現像し直しました
上の写真はどなたかが撮影した @drikin 近影。カメラはシグマDP3 Merrill。
その @drikin からTwitterで下記の質問をいただきました。
@shiology 先生、Merrillを暗所で使うと色が飛んでしまうのですが、良い解決策があったら教えて下さい! #SIGMA #Merrill
その例が冒頭の写真とのこと。そこで、その写真のRAWファイルを送っていただいて、shioが現像し直しました。それが下の写真。
現像のパラメーターを変えるだけで、印象が変わります。
写真とは光を取得して絵にする表現方法です。だからきちんと作画するには十分な光が必要。光が足りないときれいな絵を描けませんので、露出不足(アンダー)は極力避けるべき。とくに暗い場所で撮影するときは注意が必要。露出アンダーになりがちです。
露出アンダーで撮影してしまったときは、取得できている光の情報を最大限生かして現像します。基本的なポリシーは、写真内の明るい部分を生かす。暗部は無理に明るくすると見苦しくなるので、暗いまま落ち着かせる。
ノイズリダクションも使いましょう。細部の描写が犠牲になりますが、全体として美しく見えることを優先します。とくにポートレイトの場合は、ノイズリダクションを使った方が肌の質感も向上します。
そのような考え方で現像した上の写真の現像パラメーターが下のスクリーンショットです。露出を+1.0して露出不足を補い、シャドー部はあえてマイナス補正。ノイズリダクションもがっつりかけています。
また、露出不足の写真でカラーがうまく出ない場合、モノクロームにしてしまうのもひとつの手です。
そのパラメーターは下のスクリーンショット。
こうして他人が撮影した写真を現像し直してみると、「現像」という行為にも創作性がありえると思えてきます。RAWファイルを原著作物とする二次的著作物か。。。それとも撮影者と現像者との共同著作物か。。。プリントを別の人が行った場合、さらに悩ましい^^
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