3075-130412 「民法2」初回講義
2013年度前期、木曜日1・2限は「民法2」の講義です。
2コマ連続、3時間。5-102教室で履修者400名近く。いつものとおり、後ろから3列は着席不可。発言回数で平常点をつけ、期末試験の点数と合計して評価します。
講義のテーマは「契約法」です。契約に関する民法のルール体系を描きます。
まずはオリエンテイション。shioがMacPeople5月号の連載に書いた『教育とは「教えて育つ」こと』を全員で読み、講義への参加方法を理解していただきました。次に東京造形大学学長が入学式で新入生に伝えたスピーチを、全員で拝読。こちらは紙のコピーの配布ではなく、その場で学生たちにiPhoneなどでググってもらいました。Webを見られる端末を持っていない学生は少数ながらいるので、その場合は周囲の人と見せ合い。
「2013年度入学式 諏訪学長による式辞」→ http://www.zokei.ac.jp/news/2013/001-1.html
芸術系の学部では、同じ20歳前後の学生たちが日々、創造し、表現している。社会では、どんな仕事であっても、創造し、表現することによって付加価値を生み出している。その訓練をするのが大学なのだから、法学部の学生たちは法律に関係する創造と表現の訓練をするために大学に来ているはず。だから、講義をただただ受動的に「受ける」なんて絶対にやめてほしい。能動的に、自分の表現力、創造力を訓練する場、スキルを身につける場にしてほしい。それをする積極的な気持ちのある人だけ、shioの講義を履修してほしい。
そんな風に伝えました。そのおかげか、発言は超活発。誰を当てたらいいかわからないほど、たくさんの手が挙がります。先を争って手が挙がる。なので、複数の手が挙がったら前の列から優先。shioが問いかけるつもりでなかったことまで察知して、挙手して発言する学生まで複数います。なんと素晴らしい!!
もちろん、私語なんて皆無。民法2に限らず、shioが大学の教壇に立って以来十数年間、すべての講義で、教室は(発言時以外は)しーんとしています。ときどき「私語がうるさくて講義にならない」などとボヤく教員がいますが、そんな事実があるとはとても信じられない。
オリエンテイションではその他に、表現力涵養のツールとして、ペンとノートの使い方を解説しました。シャーペンでなくインクのペンを使うこと(世の中の正式文書はすべてインクだからその訓練として)、seinとsollenを峻別するノートの書き方を話しました。そして最も重要な六法について。有斐閣でなく岩波書店の六法をshioが好む理由。その後、(講義では使わない)参考書の紹介。講義の進め方、オピニオンペーパーの使い方 etc.。
講義終了時に提出された300枚のオピニオンペーパーには、表裏、びっしり書かれています。それを読みコメントを記載して、次週に返却するのが、すべての講義で毎週のshioの楽しみです。
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