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2013.03.01

3027-130223 英語は英語のまま読むのです

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監修に関わらせていただいている教育テレビ「テストの花道」の再放送を土曜日に観ていました。「英語は後ろから戻って読むのではない。前から読むのだ。」という内容。そうそう、企画会議のときにshioが主張したことと同じ。

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さらに観ていたら、なんと英語を前から順に日本語に置き換えている。え〜〜〜?!

英語は英語のまま読むのです。日本語に置き換えるなどナンセンス。。。

残念な気分になって、その場でテレビを消しました。

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それをツイートしたらアラサー女性からご質問。「英語を英語のまま理解できるようになりたいです。まだ間に合いますか? でももう頭がついていきません。」

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間に合います。外国語の習得には「頭」は必要ありません。「耳」と「口」だけです。それなのに日本の英語教育は「頭」で英語を習得させようとします。だからできるようにならない。「耳」で聞いて聞いたままを(頭は使わずに)「口」でマネする、その繰り返しを2年間毎日行えば、話せるようになります。中学1年でまったく普通に学校英語を習い始めたshioが英語をしゃべれるのは、それをしたからです。

赤ちゃんと同じです。どの国の子も2歳でしゃべれるようになります。算数も理科も理解できる前に、つまり「頭」を使う前に、言語は習得するのです。「頭」は不要。むしろ、理解しようとする知性、すなわち「頭」が言語習得の邪魔をしているのです。

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楽器も同じ。楽器で日常会話ができるようになるまでは楽譜は見ない。音を聞いて音をマネする。これがshioにとって本来の楽器習得方法。shioはヴァイオリンをその方法で弾けるようになりましたし、盲目のピアニスト辻井伸行さんがピアノを習得したのもその方法です。「耳コピ」というやつです。

日本人は、音ではなくて書かれたものに固執する。でも言語も音楽も本来「音」です。それを忘れると困ることになります。文字がないとしゃべれない。楽譜がないと弾けない。

でも普段、日本語をしゃべるとき、台本はいらないでしょう。他言語も同じ。音楽も楽譜なし。カラオケで楽譜は見ないでしょう。

shioの講義はレジュメなし。音としての言語で伝えたいから。
shioの演奏は楽譜なし。音で語るから。

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さて、冒頭の質問をくださった女性とはその後、外国語習得方法について5,000字以上やりとりしました。彼女はすでに、shioが伝えた方法で訓練を始めています。それは置いておくとして、番組では日本語に置き換えずにどうすればよかったか。

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絵で見せればよかったのです。絵、または映像で。テレビだからこそ、それができたはず。もったいない。あるいは、自分たちでその動作をジェスチャーで(日本語を使わずに、英語は口にしながら)やってみるのがいい。

日本語という別の言語を介さずに、言語が概念に直結する回路を脳内に作っていく作業が、他言語習得の近道。だから、絵、映像、そしてジェスチャーです。日本語に置き換えて読んでいる限り、英語はできるようになりません。

英語は英語のまま読む、聞く、話す、書くのです。

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