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2013.02.26

3018-130214 モノクロームモードが素晴らしい‼(SIGMA Photo Pro 5.5)

SDIM0479-2

2月22日からSIGMA Photo Pro 5.5に搭載される「モノクロームモード」。
http://www.sigma-photo.co.jp/sppmonochrome/

光の三原色をすべて丸ごと取り込めるFoveonセンサーだかできる、ホンモノのモノクローム写真を表現できます。もちろん、カメラ自体の「モノクロームモード」を使ってもモノクローム写真を撮れますが、RAWで撮ってSIGMA Photo Pro 5.5のモノクロームモードで現像すると、さまざまなパラメーターを調整して、多彩な表現を得られます。

SDIM0479

モノクロームモードに対応しているのは現状、下記の5種類のカメラで撮影したRAWファイルです。

  • SIGMA SD1
  • SIGMA SD1 Merrill
  • SIGMA DP1 Merrill
  • SIGMA DP2 Merrill
  • SIGMA DP3 Merrill

「SIGMA Photo Pro 5」はこれらのカメラを買うと付属しています。

SDIM0480

「モノクロームモード」の使い方は簡単。写真を開いて、調整パレットの上部にある「モノクローム」を押すだけ。カラーとモノクロームを自在に行き来できます。

それだけでも楽しいですが、このモノクロームモードには特徴的なポイントが2つあります。「フィルムグレイン」と「カラーミキサー」です。

SDIM0476

「フィルムグレイン」を使うと、モノクロームフィルムの粒状感を表現できます。粒子の粗さ、細かさ、大きさをコントロールして、繊細な感じやラフな感じを出せるのです。

SDIM0468

そして「カラーミキサー」がすごい。モノクローム写真では、すべての色の濃さが、真っ白から真っ黒までのグレーの濃淡で表されます。カラー写真であれば「別の色」として区別できても、もしそれが「同じ濃さ」であれば同じ濃さのグレーになり、識別できなくなるのがモノクローム。たとえば、赤と青からなる駐車禁止の標識は、ただのグレーの円になってしまいます(上の写真参照)。

そこで、赤の部分のグレーを濃くするとか、青の濃さを強調する、といったコントロールが必要になります。フィルムの時代には、撮影時に、レンズの前にカラーフィルターを付けることで、特定の色の濃さを加減していました。

でも、このSIGMA Photo Pro 5.5のモノクロームモードなら現像時にそれを施せます。「カラーミキサー」にあるカラーパレットの中のポイントをずらすことによって、特定の色を強調する(あるいは差し引く)ことができます(下の写真参照)。

SDIM0468-2

上の写真を現像したときの調整パレットがこれ。

スクリーンショット 2013-02-26 17.30.21

パラメーターを動かしつつ、その結果を画面上で確認しながら試行錯誤できますから、納得のいく作品に仕上げることができるのです。

色ごとのグレーの濃淡が変化すると、写真によってはその印象ががらりと変わります。そこにフィルムグレインの粒状感を加減しながら加えていくと、自分でもあっと驚く「作品」が現出。それがいとも簡単にできてしまうのです。写真を「創作」する実感を味わえます。楽しい!!

写真表現の面白さ、楽しさをこんなに手近にしゃぶり尽くせるカメラとモノクロームモードを実現してくださったシグマのみなさんに、感謝申し上げます。どうもありがとうございます!!

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