3010-130206 来年度から「平常点50%・期末試験50%」にします
後期末試験の採点と成績評価の登録が完了しました。そこで考えた。2013年度から、平常点(発言点)の割合を上げよう。現在、「平常点20%・期末試験80%」としていますが、これを「平常点50%・期末試験50%」にします。
平常点とは挙手しての発言1回につき1点を加算するものです(発言の内容は問いません)。講義は「参加」してこそクラスのコミュニティーへの貢献になりますから、発言を加点の対象にするのです。単に「出席」するだけで発言しなければ、コミュニティーへの貢献はゼロ。つまり「欠席」しているのと同じ。だから、「出席」などカウントしても無意味。「発言」をカウントするのです。
情報通信技術が進歩したいま、教員から情報を提供するだけだったら、資料をWebで配布したり、教員の講義を録画してストリーミング配信すればいい。一方的な情報提供なら、もはや教室に「集う」必要はないのです。
では、教室に集って、同じ時間、同じ空間を共有する価値はどこにあるのか。それは「相互のコミュニケイション」にあります。それも「双方向性」と呼ばれる教員と学生との対局構造ではなく、教員と学生全員の「全方向性」です。一人の学生の発言は他の学生に響き、自分と異なる見解があるのだという認識を形成するとともに、それと異なる自分の意見を述べてみよう、という動機につながります。
だから講義には、集って発言し合うことにこそ、最大の価値があります。クラスに対するそのような貢献を評価したい。貢献こそ、評価の対象とすべき、と考える。そのための「平常点」です。
shioの講義は以前からその方法で進めており、実際に多くの学生からたくさんの発言がなされてきました。しかし、毎年試験の点数と発言回数を集計していると、発言回数の多い学生は試験の点数も高い、という傾向に気づきます。積極的に講義内容にコミットする意識のある学生は理解も深く、試験の答案の内容も充実しているのです。その結果、平常点を加味してもしなくても、「S」や「A」の学生の最終成績は同じ。また「B」「C」の学生はほとんど発言していないので、発言点による加算がないし、「F(不合格)」の学生も当然同じ。
これではせっかく手間ひまかけて発言回数をカウントしても(少なくとも最終成績に関しては)あまり意味がない。そこで、現在「B」や「C」の学生たちにもっと発言して講義に参加し、理解を深めてほしいという願いをこめて、平常点の比率を高くすることにしました。
みなさんの積極的な参加を期待します。
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