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2012.01.17

2613-120107 音楽の日常会話をしよう

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スキーで宿泊したロッジで、ちょうどキャンプに来ていたYMCAのみなさんとご一緒になりました。
食前食後にキャンプソングを歌うのだけど、ピアノを弾く人がいない。
shioが飛び入りで、伴奏しました。
初めて聞くキャンプソングばかり(shioは冬のキャンプにはいかないので、冬のキャンプでのみ歌う歌を知らないから)。
全部、アドリブです。

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終わったあと、キャンプディレクター曰く。
「子どもの頃からピアノを習っていたけど楽譜がないと弾けないのでキャンプソングには楽譜がないから伴奏ができないというリーダーがこのキャンプに来ているんだけど、shioさんに教えていただいたら弾けるようになるかしら」と。
「もちろん!!」

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夜、さっそくそのリーダーとともにピアノに向かい、2時間くらい教えました。
彼女、翌日の朝からひとりで伴奏。
たいそう喜んでいたし、そのキャンプに来ていたほかのリーダーたちも「うちのYMCA(センター)にピアノのプレゼントをありがとう!!」と喜んでくれて、shioはとてもうれしい。
また一人、キャンプピアニストの誕生です。

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さて何を教えたか。
まず、心理的障壁を取り除きます。
・楽譜を見ながら弾くのは音楽の「朗読」。
・日本語の文章を「朗読」できる人は、それ以前に当然、日本語で「日常会話」できる。
・音楽も同じ。音楽で「朗読」できる人は必ず「日常会話」できる。
・でも残念ながら日本の音楽教育(楽器演奏教育)は「朗読」ばかり教えて「日常会話」を教えない。本来「朗読」より「日常会話」の方が先だし楽なのに。
・だから音楽の日常会話をすればいい。
・できないのは単なる思い込み。絶対できる。
・「朗読」は楽譜どおり弾かなきゃいけないし間違えてはいけないといわれる(そんなことないとshioは思うけど)。でも日本語の「日常会話」は普通、スラスラ滑らかにばかりはしゃべらない。言葉に詰まったり、言いよどんだり、噛んだりする。
・伴奏だってまずはそれでいい。赤ん坊が徐々に日常会話を覚えていくのと同じ。楽譜がないんだから、自分でその場にあった音(言葉)を探して、しゃべってみればいい。
・何度も繰り返していくうちに、自分なりのスタイルが確立して、次第にスラスラしゃべれるようになるよ。

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ここまで納得できればあとは簡単。
ちょっとだけリクツを知ればいい。
和声法(コード)の基礎を教える。
根音、基本の3和音、和音の連続性、基本の3和音以外の和音の使われ方など。

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そのうえで、アドリブで伴奏することの容易さに話は戻る。
・日本語の音は(濁音、半濁音、拗音などを含めると)五十音の倍以上あるのに、われわれはそれを駆使して日常会話している。
・でも音楽の音はたったの12個(1オクターブの白鍵と黒鍵の合計)しかない。
・その12個のうち、さっき教えた和声法から考えると3個か4個は曲に合う「アタリ」の音。確率1/4〜1/3。
・それ以外の音も、だいたいその次の音で「解決」できるので、伴奏に使って「ハズレ」な音なんて実はほとんどない。
・だから、思い切っていろいろ自由に弾いてみて。
・楽しいよ!!

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これだけです。
彼女、しばらく練習して、「できる!!」という自信を得たのでレッスン終了。
翌日、ちゃんとひとりで伴奏できたのは前述のとおり。

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帰り際に「本当にありがとうございます」というのでshioからのお願いを伝えました。
「ピアノは弾けるけど楽譜なしのアドリブで伴奏はできない、と思い込んでいる人がいたら、「できるよ!!」って教えてあげてね^^」

固く握手して別れました。
きっと彼女は音楽で日常会話する楽しさをほかの人に伝えてくれるはず。

音楽で日常会話できる人が、どんどん増えることを願っています。
音楽とは「音」を「楽」しむものだから。

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