2594-111219 結婚式撮影の装備
加藤和彦先生からご質問をいただきました。
「もし良かったらまた教えて下さい.塩澤先生は基本的にズームレンズをお使いでないと思います.ブライダルカメラマンをやるような状況でも固定焦点でしょうか?シャッターチャンスやフレーミングで,固定焦点だけだと大変なように思うのですが.レンズ交換も大変でしょうし(複数カメラ使用という手があるとは思いますが).50mmが基本でしょうか?」
以下、shioの解答──────
結婚式でも、すべて単焦点レンズです。
ズームレンズは一切使いません。
というか、暗い式場で撮影するブライダルでこそ、ズームレンズは無用の長物です。
式場所属の写真屋さんたちは、ズームレンズ+ストロボで撮影している場合が多いです。でもshioはその場の光を活かして撮影します。ストロボは一切使いません。明るい単焦点レンズをほぼ開放で使います。1枚1枚、丁寧かつ確実に相手の目にピントを合わせて撮影するので、開放でもちゃんとピントの合った写真が撮れます。
レンズは、状況にも寄りますが、「50mmF1.4」のみで、式・披露宴・二次会のすべて撮ることが多いです。
「35mmF1.4」だけですべてを撮影したこともあります。
(焦点距離はいずれもフルサイズ版あるいは35mmフィルム時代の話です。なおフィルム時代は要所で6x7のブローニーでも撮影していました。)
フィルム時代だとだいたい以下のような道具立てでした。
・左肩:EOS1n+50mmF1.4
・右肩:EOS1n+35mmF2
・内ポケット:GR1s
・首:ライカM6+35mmF2
・バッグ:MAMIYA7+65mmF4と80mmF4
使用頻度はEOS1n+50mmF1.4が9割以上ですが、他もときどき使います。
フィルムカメラの場合、フィルム交換のタイミングの問題があるので、オールマイティーな50mmと35mmを両方常備していることが大切でした。
一方、デジタルになってからは状況とか明るさによって機材が異なりますが、現時点で結婚式撮影に出かける場合、以下のような格好になります。
・BlackRapid(RS DR-2)左側:EOS5D Mark II+シグマ50mmF1.4
・BlackRapid(RS DR-2)右側:GXR+28mmユニット
・内ポケット:GR DIGITAL 4
・バッグ:シグマSD1+24mmF1.8・シグマDP2x・(5Dが故障したときのためのEOS40D+28mmF1.8)
その日の状況次第で、5Dm2のレンズは35mmF2にすることもあります(その場合、GXRは50mmユニットかもしれません)。式の途中でレンズ交換することはありません。撮影位置などからレンズを1本決めたら、ずーっとそれ1本で撮ります。
またバッグ内のSD1は、フィルム時代にブローニーで撮影していたような「要所」で使います。屋外に出て、ポーズを指示したりできるようなシチュエイションです。
いずれにしても、F2.8以上の暗いレンズは無用の長物ですし、50mmを超える長いレンズも用途がないです。
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