1800-091014 撮影の終わり
E-P1が発売されて以来,使う機会が数回ありました。
そのたびに,何となく感じる違和感。
その原因は何だろう。
先日,友人のE-P1を使わせていただいて,「違和感」の一端がわかりました。
「撮影の終わり」の解釈の相違です。
shioは撮影時,シャッターボタンを押し込んだ後,「撮影の終わり」が過ぎるまで,シャッターボタンは押しっぱなしです。ボタンから指を離しません。
これは,スポーツでいう「フォロー・スルー」。
押した直後に指を離すと,カメラがブレる原因を増やすことになります。
可能な限りブラさないために,シャッターボタンを押した後,確実に撮影が終わるまでは,シャッターボタンを押しっぱなしにして,指を動かさないのです。
そして,シャッターボタンから指を離すことは,「次の撮影の始まり」を意味します。
では,「撮影の終わり」をどのように認識するか。
「EOS 5D Mark II」などの一眼レフの場合,ミラーが戻ってファインダー像が復帰した後,フォーカルプレーンシャッターの音と振動が停止したことをもって,「撮影の終わり」を認識します。
つまり視覚,聴覚,触覚を総動員して「撮影の終わり」を確認することで,安心して指を離し,「次の撮影」に移るのです。
これはフィルム時代から行っている一連の撮影プロセスですので,その中に「プレビュー画像を見る」という行為はありません。
実際,一眼レフで撮影した後にプレビュー画像を見ることはまれです。
一方,「GR Digital 3」,「DP2」などのコンパクトデジタルカメラの場合,フォーカルプレーン式シャッターではないので,シャッター音が極めて小さく,振動はほぼゼロ。
この静寂が大きなメリットです。
(フィルム時代,レンズシャッター式の「MAMIYA 7」を愛用していた大きな理由のひとつです)
なので,「撮影の終わり」は,背面液晶モニターにプレビュー画像が現れたことで認識します。
つまり視覚の比重が高い。
視覚メインですが,「いま記録した画像はこれですよ」とカメラが教えてくれるわけですから,絶大な安心感を得られます。
GR Digital 3であれSIGMA DP2であれ,撮影時にシャッターボタンを押しっぱなしにしてると,モニターにプレビュー画像が表示されます。それが「撮影の終わり」の証。画像が記録された証。それを見ることで,安心してシャッターボタンから指を離し,「次の撮影の始まり」に移れます。
さて,E-P1はどうか。
一眼レフ同様,フォーカルプレーン式シャッターで,シャッター音がします。
でも使い方は,コンパクトデジタルカメラ同様,背面液晶モニターを見ながら撮影するタイプです。
なので,撮影後,「撮影の終わり」を視覚で捉えようとモニターを見ますが,シャッターボタンを押しっぱなしにしている限り,いつまでたってもプレビュー画像が表示されません。
その間,不安。。。
あきらめて,次の撮影を開始するため指を離すと,やおらプレビュー画像が表示されます。
つまり,指を離すことによって撮影のサイクルは「次の撮影の始まり」に移っているので,モニターにはレンズを通した映像が写し出されて欲しいのに,もうとっくに撮り終わった「過去の画像」が写し出されるのです。
「何をいまさら……」と感じます。

EOS 5D Mark II, EF50mm F1.2L USM
E-P1の発売以来,多くの人から「E-P1,どうですか?」と質問を受けました。
そのたびに,「なんか違和感があるんです……。」と煮え切らない回答をしていました。
ようやくその原因がつかめました。

EOS 5D Mark II, EF50mm F1.2L USM
ちなみに,E-P1同様,フォーカルプレーン式シャッターの「Panasonic GF1」の場合,撮影後にシャッターボタンを押しっぱなしにしていると,ちゃんとプレビュー画像が表示されます。
shioの感覚に合ってます(これでレンズシャッター式なら,静かで振動もなくて最高なのに……とは感じますが)。

EOS 5D Mark II, EF50mm F1.2L USM
長年,カメラとコミュニケイションをしてきて,あまりにも当たり前になっていたことですが,操作とフィードバックの体系がいかに大切か,改めて認識するよい機会でした。
E-P1に感謝。
異質なものとの接触は,自己認識のための重要な手段です (^_^)
« 1799-091013 講義な日 | Main | 1801-091015 パフォーマンスアップデート »
「Photography」カテゴリの記事
- 4411-160527 iPhoneで子どもたちを撮影する5つのキーポイントとMacで写真整理(2016.05.30)
- 4405-160521 幼稚園の卒園アルバム用の年間撮影はiPhoneだけで大丈夫? #dp0Q(2016.05.22)
- 2917-121105 本野奈津子さんにポートレイトを撮影していただきました(2012.11.10)
- 2825-120806 ピント合わせは目視で(2012.08.30)
- 2775-120617 撮影は「青空基準」で(2012.06.17)
「RICOH GR Digital」カテゴリの記事
- 4151-150910 GR BLOG、最終回〈写真は3枚目以降すべて初代GR Digital〉(2015.09.21)
- 3194-130808 「GR DIGITAL 4」のファームウェアアップデイト!!(2013.08.17)
- 3080-130417 「GR」発表会(2013.04.22)
- 2999-130126 MacのSSDで生じた空き容量の不一致を解消(2013.01.29)
- 2974-130101 謹賀新年(2013.01.03)
「Canon EOS 5D Mark II」カテゴリの記事
- 3964-150307 池田真朗先生退職記念講演と祝賀会(2015.03.17)
- 3801-140915 花小金井で泌尿器科を新規開設する「佐々木クリニック」を撮影(2014.09.20)
- 3646-140415 shioゼミ卒業生の結婚式をシグマ35mmF1.4で撮影(2014.05.01)
- 3044-130312 卒業10周年のみなさん(2013.03.15)
- 2969-121227 MacPeople2月号発売(2012.12.31)
Comments
The comments to this entry are closed.









E-P1ユーザーがやってきました^^
仰るようにプレビュー画面が出てこないのは他のデジカメから写ってくると違和感がありますね.
私の場合はshioさんとは逆に音で撮影完了を認識しているので,気に入った被写体があれば
E-P1の音を聞きながらリズムを紡ぎつつ数ショット撮り,必要に応じて確認を行っています.
元々α7000の抜刀するようなミラー音に惚れ込んで写真趣味をはじめた節がありますので,
音がするカメラであれば気持ちの良い音がする方を求めて居ます.
E-P1の音はなかなか好みのタイプです.
ただ場所に寄っては注意を引いたり雰囲気を壊してしまうので,ほぼ無音のコンパクトカメラは一台持っています.
Posted by: りんご | 2009.10.21 01:46