1424-081003 解像感
shioの写真をshiologyでご覧になっているGR Digitalユーザーの方々とおしゃべりする機会がありました。
そこで話題になったのが「解像感」。
「shioさんの写真は、同じGR Digital IIを使っているのに、なぜか解像感が高いように感じます。」
その理由はたぶんブレ。
ブレが小さければ小さいほど、解像感が高まる。
このエントリーでは参考のために、ブレている写真とブレていない写真を掲載しました。
GR Digital IIは、撮影した写真をその場で16倍に拡大して観察できます。
再生モードにしなくても、撮影した直後の確認画像を拡大して見られるのが素早くて超便利。
室内で料理を撮影したときなど、シャッタースピードが非常に遅いときは、これが有効。
16倍に拡大すると、被写体の中にある光の点も拡大されます。
そのうち、ピントの合っている部分の光の点を観察する。
ブレていなければ、その点はどれも白い点。
ブレていれば、点が点ではない。
短い線であったり、V字型をしていたり、L字型だったり。
ハート形もあれば、山型もある。
弧を描いていたり、ギザギザだったり。
それらはすべて、撮影中に動いた自分の手の光跡。
つまり「ブレ」あるいは「手ブレ」。
それが、写真全体を見たときの「解像感」を落とす原因です。
カメラ、レンズ、撮像素子が高性能であればあるほど、ブレも克明に記録される。
だから、絶対にブラさない。
GR Digitalはグリップしやすいので、ブレにくいカメラ。
でも、ちょっと気が緩むとブレます。
shioは今までGR DigitalとGR Digital IIで4万枚以上撮影していますが、一度も三脚に付けたことはありません。
すべて手持ち。
それでいかにブラさないかを追求してきたのが、この4万枚の軌跡でもあります。
shioの結論。
動きながら撮る。
静止しようとするからブレる。
無理に静止しようとせず、自分と相手の動きの中で、挙動が止まる一瞬を予測して、シャッターを切る。
呼吸に合わせ、鼓動に合わせ。
フレーミングに合わせ、リズムに合わせ。
被写体の動きに合わせ、自分の動きに合わせ。
その動きが一瞬止まる寸前にシャッターボタンを握る。
動の中に静を撮る。
意思を写真に焼き付けるために。
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