1166-080126 家族法1期末試験
本日、「家族法1」の期末試験。
問題を公開します。
成蹊大学法学部「家族法Ⅰ」試験問題
試験科目:家族法Ⅰ
担当者名:塩澤一洋
試験時間:60分
参考図書:指定六法
以下の問いに答えなさい。解答にあたって必要な条文については条文の番号を併記すること(文言の解釈が必要な場合を除き、条文そのものを引用する必要はない)。
問1 以下の説明が正しいと考える場合は「○」、正しいとは言えないと考える場合は「×」を付け、その理由を述べなさい。答案用紙の表面に各々5行ずつ記述してください。
⑴民法第一編総則は、家族法(第四編および第五編)とは関係がない。
⑵内縁(事実婚)には婚姻とまったく同等の効力が認められる。
⑶詐欺による離婚の取消しの効果は遡及する。
⑷妊娠が判明してから出産前に婚姻した場合、生まれてくる子は非嫡出子である。
⑸意思自治の原則に基づき、誰でも自由に特別養子をし、またそれを離縁することができる。
⑹「家族法I」の講義は面白かった。
問2 いわゆる夫婦別姓について下記の問いに答えなさい。答案用紙の裏面に記述してください。
⑴現行民法において夫婦別姓はどのように扱われているか。
⑵現行民法において夫婦別姓で生活するためにはどのような方法があるか。
⑶現行民法において夫婦別姓で生活する場合、どんなことが問題となるか。それを回避するためにはどのような方策があるか。
⑷夫婦別姓を検討するにあたり、現行民法の規定と憲法とはどのような関係があるか。
⑸夫婦別姓を制度的に実現したい場合、あなたなら民法規定をどのように変えるか。改正試案を作り、必要があればその趣旨を簡単に説明しなさい。
⑹夫婦別姓問題に関するあなたの法的見解を述べなさい。
354人受験。
shioが試験監督を担当した教室で受験した244人は、試験時間60分が終了するまで、ひとりも途中退出せず、全員解答を続けました(もうひとつの部屋は途中退出したのは110人中3人)。試験開始から30分経過すると、解答が終わった者は答案を提出して退室することが認められています。でもshioの試験では毎回、ほぼ誰も途中退出しません。それがshioはとてもうれしい。みなさん、真剣に解答してくださって、どうもありがとうございました。
採点は、いつも言っているとおり「加点法」です。
間違っている部分とか筋の通らない部分を減点することは一切ありません。
いいところだけ、加点していきます。
だからshioの試験に「満点」は存在しません。
また唯一の「正解」というものも存在しません。ロジックが通っていればすべて正解。そのうえ結論の妥当性が高ければなおすばらしい。
プラスをプラスに評価する。
それが教師としてのshioのポリシーです。
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