1121-071211 測光方式
すべてGR Digital 2007。政策研究大学院大学のキャンパスおよびその周辺です。
以前、GX100の測光方式について書きました。
「958-070615 GX100・測光方式」
→http://shiology.com/shiology/2007/06/958070615_gx100_b29a.html
GR Digital 2005でもGX100でも、その他のCaplio GX、Caplio GX8、Caplio R2、Caplio R5も、すべて評価測光を使っています。でも、GR Digital 2007は「中央重点平均測光」に設定しています。
一眼レフはすべて中央重点測光、中央重点平均測光に設定して使っています。
メーカーによって呼称が若干異なりますが、要は、画面の中央部の明るさを重点的に測光しそれに周辺部の明るさを加味して被写体全体の明るさを決定する測光方式です。
中央重点平均測光だと、被写体を見れば、カメラが出す値が予想できる。
でも評価測光だと、測光のアルゴリズムがブラックボックスなので、どの方向にカメラを向けたらどのくらいの露出に設定されるのか予測が難しい。ちょっと向きを変えただけで大幅に変化するときもある。だから昔っから中央重点平均測光です。
それはオートフォーカス(AF)とオート露出(AE)を別のボタンに割り当てているからでもあります。
EOSでは、AFは背面のボタン、AEはシャッターボタンに割当。だから、欲しい露出が出る方向にカメラを向けてシャッターボタンを半押しすれば、AEがロックされます。AFはそれとはまったく独立に操作します。
従来、コンパクトカメラでは、このAFとAEの分離ができませんでした。
シャッターボタンを半押しすると、両方が固定されてしまいます。
それで、いままでのコンパクトデジタルカメラでは、評価測光を使っていました。
でもGR Digital 2007は違う。
Fn.ボタンをワンタッチするだけでマニュアルフォーカス(MF)になるから、撮影の半分くらいはMFです。であるならば、ピントを被写体までの距離に合わせた後、シャッターボタンの半押しでAEを固定できる。それなら、より中央重点平均測光の方が、自分の感覚、自分の予測に合うから、より早くAEを固定でき、より速く撮影できる。
9割をAFで撮るGR Digital 2005は評価測光。
5割をMFで撮るGR Digital 2007は中央重点平均測光。
カメラの使い勝手によって、最適な測光方式も異なるようです。
« 1120-071210 教える気持ち | Main | 1122-071212 ありのまま »
「RICOH GR Digital」カテゴリの記事
- 4151-150910 GR BLOG、最終回〈写真は3枚目以降すべて初代GR Digital〉(2015.09.21)
- 3194-130808 「GR DIGITAL 4」のファームウェアアップデイト!!(2013.08.17)
- 3080-130417 「GR」発表会(2013.04.22)
- 2999-130126 MacのSSDで生じた空き容量の不一致を解消(2013.01.29)
- 2974-130101 謹賀新年(2013.01.03)
Comments
The comments to this entry are closed.
いつも貴重な情報に感謝いたします。
測光方式も参考になりました。デフォルトの露出が気持ちオーバーな気がして、いつも中央重点かスポット測光でAEロックし、なおかつ-0.3-0.5くらいアンダーに補正しています。また(1118-071208 本日限定 http://shiology.com/shiology/2007/12/1118071208_7fa8.html)の2枚目の写真。空の青、逆光状態の葉、窓の反射。難しい露出のはずですが、葉の色が黒つぶれしていない!・・驚きました。本当にベストな露出設定はさすがです。
Posted by: ゆっきぃ | 2007.12.17 15:06