1104-071125 速いカメラ
本日(11月25日)は成蹊大学の欅祭最終日。
shioは終日、オープンキャンパスで訪れる高校生に応対しておりました。
それが17時に終わった後、アトリオのステージへ。
美しくてかっこいい演技。
はじける笑顔とはりのある声。
感動して、ちょっともらい泣きしてしまいました。
気持ちのこもったすばらしい表現を見せていただき、どうもありがとうございました。
本日の総撮影枚数、816枚。
うちGR Digital 2007が474枚、EOS 20D / EF28mm F1.8で342枚。
それ以外に、shioゼミOGのEが所有するD40x/35mmF2で数十枚撮影しました。露出もピントも全部マニュアルで楽しい!!
今回掲載した写真のうちGR Digital 2007をISO800に設定して撮影したものは、コントラスト-2にしていたため、Apertureでコントラストを0.05~0.07上げています。
GR Digital 2007(GR Digital IIを勝手にこう呼んでおります)ではとうとう外部測距センサーが消えました。なくなってみると、いままで思いのほか頻繁に「一気押し」をしていたことに気づきます。走り回る子どもとか、町で歩きながら(停まらずに)撮るスナップとか。それらをいままでのGR Digital 2005と同じように撮ってみると、意図とはまったく異なる絵が撮影されます。GR Digital 2005であれば、確かにそのタイミングで押し込めば撮れていたであろうはずの絵が、撮れない。シャッターボタンを押し込んだタイミングよりも一瞬後の情景が撮影されるからです。
でもこれは予想どおり (^_^)
GR Digitalは遅くなったのか?
いいえ、逆です。
GR Digital 2007は明らかに、「速いカメラ」です。
GR Digital 2007は、撮影前に距離設定(ピント合わせ)を終わらせることによって撮影時に測距せず、「本当に撮りたい瞬間」をタイムラグなく撮ることができるカメラです。言い換えると、MFカメラで撮っていたころの伝統的な「スナップ写真」を撮れるカメラなのです。
それはFnボタン(と「距離計」)のおかげ。
GR Digital 2007によるshio的スナップ撮影の手順は以下の通りです。
(1) 撮りたい被写体発見。その被写体はたいがい動いている(止まっている被写体なら普通にAFで撮ればいい)。
(2) その被写体と等距離にある別のもの(地面とか建物とか)にGR Digital 2007を向けて、シャッターボタンを半押し。カメラが測距を終えるまでの「チチーチ」という音を聞きます。
(3) シャッターボタンから人差し指を離し、親指でFnボタンをワンプッシュ。これでいま測距した距離に、ピントが固定されます。
(4) あとはカメラを被写体にカメラを向けて、撮りたい瞬間を撮影。あるいはもし余裕があれば、画面左端に表示される「距離計」を一目見て、適切な距離にピントが設定されているかを確認して(合っていなければ上下ボタンで調整して)から撮影。
ことばで書くと長いですが、(1)~(4)は1秒未満で終了します。カメラを構える前に終えてしまいます。これで、シャッターボタンを押したその瞬間が確実に撮影されます。シャッターボタンを押してから実際に撮影されるまでのタイムラグはほぼゼロ。
また、(4)の確認をしない限り、背面モニターを見ることはあまりありません。ただただ撮りたい方向にカメラを向けて、撮ります。目は被写体を直接見ています。
GR Digital 2005はMFでの撮影が苦手です。
MFモードはあれど、AFで測距したあとにMFに変更しても必ず無限遠に再セットされてしまうし、「距離計」を見るには左ボタンを押す必要があるし、さらにその「距離計」には目盛りがふられていない。
その代わり、「一気押し」をしてもきわめて小さなタイムラグで測距して撮影可能な「外部測距センサー」が付いています。これがあるので「一気押し」でも8割がた、ピントのあった写真を撮れます。したがってGR Digital 2005はいわば「オートフォーカス専用カメラ」。そのAFカメラとしての完成度は抜群です。タイムラグは極小で、撮れる画は上質。GR Digital 2005にはAFを駆使して撮る楽しさがあります。
でも、たとえ外部測距センサーが付いていようとも、シャッターボタンを押してから測距している以上、ほんのわずかながらタイムラグがあるのは事実。そのごく小さなタイムラグを計算して、「撮りたい瞬間」よりも一瞬前にシャッターボタンを切る必要があるのは、AFカメラの宿命です。快適なスナップ撮影をするためには、やっぱりシャッターボタンを押した本当にその瞬間が撮影できるのがいい。そのためにはシャッターボタンを押してから実際に撮影されるまでの間に測距プロセスがない方がいい。つまり、測距はシャッターボタンを押す前に終えられるカメラがいい。
shioはデジタル一眼レフのキヤノンEOSでは、背面ボタンにAFを割り当てることによって、シャッターボタンではAFが作動しないように設定しています。それと同様の操作性が、GR Digital IIによって、コンパクトカメラで実現しました。本当にありがたい。
GR Digital 2007はデジタルコンパクトカメラでありつつ、真に「速いカメラ」なのです。
GR Digital 2005とGR Digital 2007。
外見は見分けがつかないほど似ています。
でもその性格はこんなに異なる。
2歳違いの兄弟みたいです (^_^)
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