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一眼レフで撮っていて、ふと自分の変化に気付きました。
ファインダー像が変化しないことに違和感……。
一眼レフカメラのファインダーは、「素通し」。つまり、レンズから入って来た光を直接見ています。その像を見ながら撮影される絵を想像し、その想像上の絵を写真として定着させるために必要な設定をします。ISO感度、絞り、シャッタースピード、ピント、ホワイトバランス、その他各種の画像設定など。それによって、露出による色味、ホワイトバランスによる色味、画像設定による色味、被写界深度などを想像しながら、欲しい絵になるように設定するのです。
一方、コンパクトデジタルカメラで撮影するとき、基本的に背面モニターを見ながら撮ります。すると、その「想像」はかなりの部分、不要になります。なぜなら、モニターが良質であれば、ホワイトバランスや各種の画像設定(コントラストとか色の濃さとか)が加味された結果がモニターに映し出されているからです。たとえば、露出が変われば像の明るさも変わりますから、露出補正をかければそれがそのままモニターの明るさや色味の変化として視認可能になります。白黒モードにしていれば、モニターに映される映像も白黒です。つまり、一眼レフのファインダーよりもコンパクトデジタルカメラのモニターの方が、情報量、とくに色彩の情報が多いのです。コンパクトデジタルカメラにおいてシャッターボタンを押すことは、自分の心に描く「撮りたい絵」がモニターに映し出された瞬間に、それを写真として確定する行為に他なりません。
したがって、コンパクトデジタルカメラの撮影行為には想像はほとんど必要ない。
創造だけすればいい。いや、創造に集中できる。
被写体を自分の目で見たとき、「こういう絵にしよう」という創造をします。「自分が描く絵」を心の中に創りだすのです。撮影前に心の絵はできています。写真撮影とは、その心の中にある絵を写真に定着させる行為。まさに「表現」です。心にある絵を「表」に「現す」のです。
それをコンパクトデジタルカメラでおこなう場合、「自分が描く絵」とモニター上の画像を一致(あるいは近似)させてシャッターボタンを押せばいい。一方、同じことを一眼レフで行う場合は、ファインダー像を見ながら(あるいは見る前から)、被写体をどのような設定で写したら「自分が描く絵」になるかを想像しつつ適切な設定をして、撮影します。これが両者の大きな違い。
一眼レフをファインダーで、GR Digitalその他を背面モニターで、それぞれ使っていた頃(つまり先日4月19日まで)は、なんら違和感がありませんでした。両者は全く別の撮影スタイルなので、それで撮影するのも全く異なる行為。混同することはありません。感覚が混じることもありません。
でも、GX100では主として液晶ビューファインダー(EVF)で像を見ながら撮影しています。
これは、撮影のスタイルは一眼レフと同じようにファインダーをのぞく行為でありながら、そこで見えている像は、GR Digitalなどで背面モニターに映っていたものと同じ。数日間、GX100でこのEVFを覗きながら撮影した後、一眼レフを使ったshioは、そのファインダーに、EVFで得られるのと同様の情報量を求めている自分に気付いたのです。露出を変えたのにファインダー像の色が変わらない……と。
GX100のEVFは、それほどまでに「異次元」の使い心地。
ひとたびこれに慣れると、もうこのファインダーを手離せなくなります。魅惑のEVFです。もちろん、これからも一眼レフでも撮影するし、そのときには今までどおり想像しながら撮影するけれど、より創造に集中できるEVFはやっぱりいぃなぁ、と感じるshioです。
さてこのEVF。
子どもを撮るのに好適です。
shioが子どもを撮る場合、相手の目線の高さで撮るのが基本、であることは以前にshiologyで書きました。
「769-061209 子ども撮影のコツ」
→ http://shiology.com/shiology/2006/12/769061209__1b85.html
GR Digitalだと、子どもを撮るときに背面のモニターを見ようとすると、しゃがんだり膝を地面についたりする必要があります。でも、子どもは動き回る。しゃがんだり膝をついてしまうとこちらの機動性が落ちて子どもの動きに付いていけない。だから、GR Digitalで子どもを撮るときは、立ったまま、ほとんどモニターを見ていません。相手の身長に合わせて、自分の腰とかお腹のあたりにGR Digitalをホールドし、目測でフレーミングして、撮影します。モニターは見ていません。自分の視線は子どもに向けています。それでいい写真がたくさん撮れます。たとえば、このパラグラフの上の写真も下の写真も、ファインダーもモニターも見ずに(GX100で)撮っています。
でもGX100だったら、EVFを上に向ければ、立ったままでも前にかがんで、ファインダーを見ながら撮影できます。かなり低い位置からでもOK。子どもの目線の高さで容易に撮れるし、そのときちゃんとファインダーを見ることができます。これはスバラシイこと。
さらに、上の写真のように、低めの位置から上を見上げる写真でも、楽にファインダーを見て撮影することができます。空に抜いた写真が簡単に撮れます。
GX100。上下逆に撮影して、ファイルを180度回転させています。
そして最後にもうひとつ。
ハイアングル、つまり自分の身長よりも高い位置から撮るアングルの写真。これも、EVFで簡単に撮れます。いままでだったら、頭よりも高くカメラを掲げて前方、とくに前方斜め下を撮るときに、背面のモニターを見ることは不可能でした。しかし、EVFなら、カメラを上下逆さに持つことで、EVFを見上げながら前方を撮ることができます。上の写真はそうやって撮っています。このようにチルト式のEVFの恩恵は計り知れない。まさにリコーが標榜する「撮影領域の拡大」がこのEVFによって実現されています。ありがたいことです。
昨日、GX100入手5日目で、総撮影枚数が1,000枚を超えました。
「撮影」のための時間を作っているわけではなく、単に、食事しながらでも歩行しながらでも信号待ちでも、日常生活の中でどんどん撮影しているだけです。そのくらい、写真を撮るのが楽しくなるカメラです。これはすごいこと。
Ricoh Caplio GX100にはいくつかオプションがあります。
→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/option.html
このうち、「フード&アダプター(HA-2)」を昨日から付けっぱなしにしています。見た目はちょっと仰々しくなってしまいますが、メリットは大きい。
・ホールディングがしやすくなります。
一眼レフは左手で下からレンズをつかむことで安定したホールディングができますが、コンパクトカメラではそれはできない。繰り出されるレンズ部分はデリケートですから、とてもホールディングには使えない。その点、HA-2を付けていれば、下からがっちり支えることができます。これは4回前に書いたホールディング方法と相まって、手ブレの防止に大いに役立ちます。
・レンズ前玉を不意に触ってしまう可能性が激減します。
GX100は他のリコーのカメラと違って、レンズバリアーがありません。電源オフの状態でも、レンズの前玉は露出しています。すると、思わず指がレンズに触れてしまうことがあります。いちいちレンズキャップをかぶせるかというと、それはしない。
shioは、一眼レフのレンズもレンズキャップを全く使わずに持ち歩いています。撮りたいときに即撮れるようにするためです。一眼レフは電源さえ切りません。その代わり、レンズフードは付けっぱなしにしてあります。フードがあると、レンズを不意に触ってしまうことがほとんどなくなるからです。
そこで、GX100も同じように扱おうと考えました。GR Digitalでは、フード&アダプターはワイコンに付けっぱなしにしてあるのですが、GX100のHA-2はワイコンを付けっぱなしにせず、GX100に付けっぱなしにしてみたのです。すると、やはりレンズを守る効果は大きい。レンズを触ってしまうことはまずないし、デリケートなレンズ繰り出し部分に横からの力がかかってしまうこともなくなります。そしてわずらわしいレンズキャップの着脱からも解放されます。レンズキャップはストラップからはずしました。
欠点は……。
・コンパクトさが減殺される。
・素の状態に比べて、相手から見た威圧感が増してしまう。
・マクロで撮影しようとしたときに影ができるので、HA-2(またはフード)をはずす必要がある。
・フラッシュ光でも影ができるので、フラッシュ撮影時にはHA-2をはずす必要がある。
でも、撮影時にはこれがあるととっても撮りやすい。
しばらくこれで撮ることにします。
さて、HA-2といえばワイコン(19mmワイドコンバージョンレンズDW-6)。
次の写真は、ワイコンを付けて撮影しています。19mm相当のワイドです。
GR Digitalでは、GH-1とGR Digitalボディーに電気接点が付いていて、ワイコンの有無を判断していました。でもGX100のHA-1には接点がない。それなのに、ワイコンを付けてワイド側で撮ったとき、ExifのFocal Lengthはちゃんと4mmになってる(19mm相当という意味)。よく見てみたら、接点の代わりにレバーの押下によってワイコンの有無を判断していました。これならコストが削減できます。スバラシイ。
Ricoh Caplio GX100のFnボタンについて。
写真撮影においてピント合わせはとっても重要。
撮りたいものの撮りたい点(あるいは面)にピントを合わせる。ピントが明確に合っていれば「伝わる写真」になりやすい。撮影者の意図が伝わりやすい写真になります。いかに正確に、いかに速くピントを合わせるか。撮影者の技術とカメラの性能が相まって、その正確性と速度が発揮できます。
GR DigitalやGX100はその要請に応えるために、2種類の測距方式を同時に使っています。これがたとえばシャッターボタンの「一気押し」をしてもピントの合った写真が撮れる確率を格段に上げているし、一般に「ピントが合いにくい」とされる被写体にもピントを合わせることを可能にしています。一眼レフと違って、基本的にオートフォーカスに頼らざるを得ないコンパクトデジタルカメラにとって、ピントを合わせたい場所にスーっとピントが合う、という性能は、ストレスなく撮影するためのカメラに不可欠の要素なのです。GR DigitalとGX100は、そういったニーズにとてもよく応えてくれるカメラです。だから快適に使えます。
さて、そのコンパクトデジタルカメラにも「MF(マニュアルフォーカス)モード」が搭載されているものがあります。GR DigitalとGX100もそう。AF(オートフォーカス)ではどうしてもピントが合わない場合に、MFモードに変えて、手動でピントを合わせることができます。でも実際問題としては、液晶モニター上でピントが合っているか否かを正確に把握するのは、非常に困難。ピントが合っているようにも見えるし合っていないようにも見える。だから、本当の意味での「マニュアルフォーカス」でピントを合わせるのは、現在のコンパクトデジタルカメラではちょっと難しい。
コンパクトデジタルカメラにおけるMFの意味は、別のところにあると思います。
AFをオフにすること。
あるいは、フォーカスをロックしてピントを維持すること。
一眼レフであれコンパクトであれ、AFには限界があります。AFではどうしてもピントが合わない被写体があるし、合焦速度が間に合わない場面もある。それをMFで補います。具体的にshioがコンパクトデジタルカメラのMFモードを使う(使いたい)場面はみっつ。
(1) AFではピントが合いにくい被写体を撮りたい場合、その被写体と同じ距離にある別のもの(ピントの合いやすいもの)にAFでピントを合わせてフォーカスをロックした上で、撮りたい被写体にカメラを向けて撮影。
(2) ひとつの被写体を何枚も撮影する場合、一回一回AFの測距を繰り返しているとシャッターチャンスを逸してしまうため、その距離にピントを固定した上で、シャッターチャンスに集中して何枚も撮影。
(3) 走り回る子どもたちのように動き回る被写体を撮るとき、AFでは追いきれないので、MFにし、適度な距離にピントを保っておいて、その被写界深度内で撮影。
従来のコンパクトデジタルカメラでは、(1)は可能でした。シャッターボタン半押しでフォーカスロックをしたまま、フレーミングを変えて撮りたい被写体を撮ればいい。でも(2)は事実上不可能。MFモードにしてMFでピントを合わせようにも、前述のように、ピントが合っているかどうかをモニター上で確認するのは至難の業。(3)も同様ですが、GR Digitalなどリコーのカメラの場合はピントが2.5mで固定されるスナップモードで代用。さらに、(1)にしても、シャッターボタンの半押しという微妙な状態でカメラの向きを変えてフレーミングして……という作業をするのは、あまり快適ではありません。やはり、AFでピントを合わせたあと、それを簡単に固定できるとありがたい。
以前も書きましたとおり(「798-070110 基調講演の撮影」→http://shiology.com/shiology/2007/01/798070111__8e29.html)、一眼レフに関しては、AF作動とシャッターボタンを分けて設定することによって、AFでのピント合わせとその固定を両立させ、(1)〜(3)も実現しています。コンパクトデジタルカメラでも同じようにしたい。
GX100はFnボタンによって、とうとうこのニーズを実現してくれました。
使い方は簡単。AFでピントを合わせたあと、Fnボタンを押すだけ。MFモードに移行するとともに、AFで合わせたピント位置が維持されます。スバラシイ!! GR DigitalではMFモードに替えると、ピントの位置を維持してくれませんでした。GX100では維持される。それも、Fnボタンという物理的な「単機能ボタン」を押すだけ。大きな進歩です。リコーは撮影者の気持ちがよくわかっているなぁと感じます。
だから、Fnボタンにはさまざまな機能を割り当てることが可能ですが、shio的には「AF/MFの切り替え(ピント位置維持機能付き)」こそ、このボタンの存在意義だと思います。おかげで、GR DigitalではADJ.ボタンにフォーカス切り替え機能を割り当てるのが必須でしたが、それが必要なくなりました。リコーさん、ありがとうございます。
想像するに、Fnボタンをひとつ増やすことについて、企画設計段階でずいぶんと議論がなされたのではないかと思います。小さいカメラにボタンをひとつ増やす、というのは大きな決断ですから。それを実現してくださった方々に感謝申し上げます。
20日にshioのところに届いたGX100。
4日目の昨日の時点で、総撮影枚数は830枚。
当然、毎日のようにバッテリーを交換しています。
昨日、「ちょっとそこまで」と思って、手ぶらで出かけました。買い物の途中で写真を撮っていたら、バッテリー切れ。GX100のように一回の充電で撮影できる枚数が多いカメラの場合、バッテリー切れは忘れた頃にやって来る。いつもなら必ずバッグに予備のバッテリーが入っているのですが、手ぶらで出かけてしまったため、バッグがありません。これは再発防止のため、何らかの手を打つ必要があります。
手ぶらで出かけるときに持っているものは、財布、携帯、鍵、カメラの4つ。
これにバッテリーをプラスしようと思っても、たぶん、忘れるでしょう。ということは、上記の4つの中にバッテリーをビルトインするしかありません。それが可能なのは財布だけ。。。
で、財布にバッテリーを入れてみました。デッドスペースを活用したため、ほとんど厚くなることもなくうまく収まりました。これで不意のバッテリー切れで悲しい思いをすることもなくなりそうです。
shiology、今回で900回。
今日はあとでもうひとつエントリーをアップする予定です。
今日はshioの誕生日でした。
nmkさんが、shioの大大大好物、レモンマーマレードを作ってくださいました。お庭になったレモンをみんなで収穫して作ったマーマレードですから、完全無農薬。豊穣な香りがします。それをオーブンで焼きたてのパンにつけて食べました。うっわー、おーいしい!!
マスカルポーネチーズと一緒にパンにつけてもおいしい。
そして、もうひとつshioの大大大好物、レアーチーズケーキも作ってくださいました。大感謝!!
さて、カメラを使う上で気になることのひとつは、高感度に設定したときの画質。そこで今回は、GX100のISO80、200、400、800で撮影した写真を掲載します。shio的には、ISO800まで十分使える、という印象。ISO1600はまだ試しておりません。
ISO400以上で撮影するとき、「画像設定」をGR Digitalの高感度撮影時と同様に設定しています。
詳しくはこちらをご参照ください。
「755-061113 ノイズ低減」
→http://shiology.com/shiology/2006/11/755061113__cb43.html
GX100でも、この設定でノイズが激減します。面白い。
この設定でISO400やISO800で撮ると、ちょっと色が淡くなって、ちょうど感度の高いフィルムで撮影したのと同じような雰囲気になります。だから、自然。粒状性もフィルムと似たような感じ。だから、自然。ノイズの少ないヌメッとした写真もいいけれど、このようにちょっとノイズが乗った写真も、「写真」らしくて味があります。昼間の明るい場所で撮る写真も高感度で撮ろうかな、とさえ思わせるような、雰囲気のある描写です。
目を凝らしてノイズの多寡に一喜一憂するのではなくて、写真全体に表現された雰囲気を楽しみたい。
ビジュアルな表現は、そこに描かれた情報量が少なくなるほど、それを鑑賞する人の想像力をかき立てます。つまり、情報量が
動画>カラー写真>白黒写真
の順に少なくなるのに反比例して、鑑賞者の想像に任される度合いが増していきます。この式はシンプルに書きましたが、当然、カラー写真でもブレていたりすれば情報量が少ないし、白黒写真にもずいぶんと幅があります。カラー写真の彩度を落としていけば白黒になるわけですから、実際の情報量は右に行くにしたがって徐々に減少するはずです。
その前提で、あえてノイズが多いカラー写真を位置づけるなら、
動画>くっきりしたカラー写真>ノイズの多いカラー写真>白黒写真
といった感じ。実際、デジタルで撮影した写真にあとからノイズを付加する加工をする場合もあるくらいです。そう考えると、同じノイズでも、煩わしいノイズと好ましいノイズがありそうです。GX100でこのようにして高感度で撮影した写真は、意外とノイズが少ないだけでなく、そのノイズも好ましいノイズの部類に入ると思います。
一昨日shioのところに届いたRicoh Caplio GX100。
楽しくて、たくさん撮っちゃってます。
GX100の液晶ビューファインダーはチルトアップできます。上に90度、引き上げて、上から覗き込むようにして像を見ることができます。これがGX100の大きなメリットのひとつ。
ブローニーフィルムを使う中判カメラ、二眼レフカメラなどは、上から覗いて撮影するものが多くありました。この姿勢、かなり撮りやすい。さらにGX100で撮影フォーマットを、縦横1:1のスクエアにすれば、アートな気分で撮影できます。お辞儀する格好になるので、撮影される相手から見ても、好感が持てます。
さて、写真を撮影する基礎として極めて重要なのは、カメラのホールディング。GR Digitalのホールディングについてはshiologyで書いてあります。
「608:060203 カメラの構え方」
→http://shiology.com/shiology/2006/02/608060203__c7e0.html
その応用編として、GX100の液晶ビューファインダーを上向きにチルトさせて撮る際のホールディングについて、shioのやり方を書いておきます。あくまでも「shioの」持ち方ですのでご自身で最も快適で安定する方法を探してみてください。もちろんマネは大歓迎です(そのために書いているのですから) (^_^)
・左手は、GR Digitalのときと同じ、右向きピストル型です。これ、カメラを安定させるために非常に大切ですから、ご存じない方は上記の「608:060203 カメラの構え方」をご参照ください。カメラはこの左手の人差し指の上に載せ、親指で左横から支えます。このようにカメラは左手でホールドするのが基本。右手は添えるだけです。
・次に右手。小指と薬指は曲げて、薬指の上にカメラを載せます。
・カメラのグリップは、中指と人差し指で握ります。
・掌でカメラを右から左下方向(左手のL字型の角)に少し押すようにして、固定します。
・親指は、カメラの背面から上面に回し、シャッターボタンの上に添えます。
・左右の腋をしめ、肘はあばら骨で支えます。
・これで、がっちりホールドした上で、直立した液晶ビューファインダーに目を近づけて被写体を見ます。
・撮影時は、シャッターボタンを右手親指で静かに押し込みます。
この「親指シャッター」、GR Digitalでも使っています。右手でも左手でも、どちらか片手で撮影するときは、親指シャッターは重宝。結構頻繁に使います。
この液晶ビューファインダーの見やすさには、正直言って驚きました。GR Digitalではいつも背面のモニターを見て撮影していたshioですが、GX100では、液晶ビューファインダーをチルトさせない位置で撮るときも、モニターではなく液晶ビューファインダーを使って撮影しています。そのくらい、見やすい。スバラシイです。
20日に発売されたRicoh Caplio GX100。最高。
昨日は256枚、今日は141枚、撮影しました。
レンズキャップをどうする?
Ricoh Caplio GX100を使うにあたって考えるべきことのひとつです。
レンズキャップを見ると、右下にストラップ穴が付いている。ということは、カメラの(正面から向かって)右側のアイ(あるいはそこに通したカメラのストラップ)に、レンズキャップのストラップを付けるように設計されているらしい。しかし、果たしてココに付けて撮影するのは快適?
右のアイにストラップを通してレンズキャップをはずすと、撮影時にブラーン。ちょっと邪魔。そこで、カメラの左側に付けてみました。それだと、カメラを持つ右手の小指あたりで、キャップも一緒に握ることができるため、ブラーンは防げます。
これで100枚ほど撮影してみました。
しかし、キャップ握っていると右手が若干汗ばんでくるため、その手に握っていたキャップをレンズにかぶせるのはちょっと躊躇。やはり設計どおり、右側のアイに付ける方がいいようです。そしてブラーンを防ぐため、カメラのストラップ(ネックストラップです)のジョイント部分に通す。これで納まりがよくなりました。
ストラップの通し方は、以前にGR Digitalに関して書いたように、ストラップの端が下を向くようにします。
「679:060608 GR Digitalのストラップ」
→http://shiology.com/shiology/2006/06/678060608_gr_di_f3ec_1.html
ただしこの通し方だと、レンズキャップを通す余裕がないので一部改変。
GR Digitalとは留め具の通し方を変えて、大きい開口部を作り、そこにレンズキャップが通るようにしました。
ついでにカメラのストラップの向きについて一言。
GR DigitalもGX100も、ストラップは裏返しに取り付けています。通常だと首に掛けたときに、ストラップ中央の「GRDIGITAL」のロゴが首のうしろから見えますが、shioの場合は裏返し、滑り止めが見えます。shioはカメラを動かしながら使うため、滑り止めが内側にあると、カメラの動きが引っかかってしまって使いにくい。ストラップはスルスルと滑ってくれる方がありがたい。なので、裏返し(ロゴが内面にくる向き)に取り付けています。
shioのところにリコーCaplio GX100が届きました!!
それも日本の発売日と同じ、4月20日に!!
アメリカでは販売されていないので、これはとってもすごいこと。複数の方々のリレーによって、東京からシリコンバレーに届けていただきました。関係したみなさまに心からお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
さて、Caplio GX100を使う準備として、あらかじめメモリーカードを購入するためにFry’s(大きい電気屋さん)へ行きました。ここで大きな悩み。Caplio GX100のサイトを見ると、使えるのは、32MBから2GBまでのSDメモリカードと、4GBのSDHCメモリカード。
→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/spec.html
でも、SDHCには8GBのものまである。
8GBを買うか、スペック表どおり4GBにしておくか。
お店で見てみると、8GB(SDHC class 4)は99ドル、4GB(SDHC class 2)は79ドル。容量が倍なだけでなくて速度も違う。
で、決めました。購入したのは、PATRIOT Memory製、8GB SDHC class 4。
→http://www.patriotmem.com/products/detailp.jsp?prodline=4&catid=3&prodgroupid=66&id=588&type=6
さぁて、使えるか。。。
もし使えなくても返品すればいいのがアメリカ。なので、大きい方を買いました。
お昼すぎ、Tさんが無事に日本から帰国。shioのCaplio GX100を持って、空港から直接届けにきてくださいました。ありがたい!!
彼が持って来た紙袋は2つ。
ひとつはshioのCaplio GX100一式。
もうひとつには彼のCaplio GX100一式が入っていました。彼も、有楽町で購入してきたとのこと。というわけで、(たぶん)アメリカ国内初のCaplio GX100が2台、shioの前に揃いました。1台は19mmのワイコンを付けて、もう1台は液晶ビューファインダーを上げて、並べて記念撮影。
まずはバッテリーと1GBのSDカードを差し込んで、カードが認識されることを確認。
次に、さきほどの8GBのSDHCカードを投入。
バッチリ認識されました!!
表示される撮影可能枚数は下記のとおり。
Fine 3648:2014枚
Fine 1:1:2686枚
RAW:427枚
(これ以外のモードはshioは使わないので省略)
ほほぉ。jpegの最高画質で2000枚以上、撮れます。これはスバラシイ。旅行に行ったときでも終日コンピュータに読み込まずに撮影を続けられそう。
試しに同じ8GB SDHCメモリーカードをGR Digitalに入れてみましたが、認識されませんでした。
ストラップ、液晶ビューファインダー、レンズキャップのストラップを付けて、撮影開始。
このカメラ、すごーい!!
感動すること満載。
明日4月20日はリコーCaplio GX100の発売日。
→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/
「明日」と書いている現在、ここカリフォルニアは19日だけど、日本はすでに20日。Caplio GX100が届いた!! 予約して買った!! という声が続々と聞こえて来ています。写真もアップされてる。日本はいいですねえ。
Caplio GX100発売を記念して今日の写真もGR Digitalで撮った写真をスクエアで。
リコー GR Digital 葉加瀬太郎さんのDVDに合わせてみんなで弾いた後。
先日 、スタンフォード大学の医学部でお会いした清田純さんが、shiologyとshioの写真とGR Digitalについて、ご自身のブログ「Jun Seita’s Web」にエントリーをお書きになりました。
「先入観の殻をノック」
→http://junseita.com/mt/archives/2007/04/post_77.html
shioが住んでいるSunnyvale市の交差点で左折信号待ちしていたら、太陽が描かれている旗の向こうに太陽が。
shioの写真にコメントをしてくださってます。
ここで、shioの写真が掲載されていますが、それがなぜ可能か。これがクリエイティブ・コモンズ(CC)のチカラです。CCはスタンフォード・ロースクールのレッシグ教授が提唱したものです。shioの写真はほぼすべてCCライセンスになっています(雑誌に掲載されているものなど一部を除く)。条件の範囲内なら自由に使っていただいて結構ですよ、という宣言です。その条件はいくつかバリエーションがありますが、shioの場合、次の3つを条件にしています。
・著作者名を表示し、
・非営利目的で、
・改変せずに、
利用することです。
この条件に合致した利用であれば、shioに連絡することなく、shioの写真を使うことができる旨、宣言しています。逆にそれ以外の態様でshioの写真を利用したい場合は、shioにご連絡をください、という趣旨でもあります。
実際、先日も、ニューヨークでSemantic Technologyを研究しているアメリカ人から、学会発表で使うスライドでshioの写真(ファーマーズマーケットで撮影したレモンの写真)を使いたい、しかしその写真はshioは縦位置で掲載されているけれども横位置に「改変」して使わせていただけませんか、というご依頼をいただきました。縦のものを横にすることが「改変」にあたるかどうかは議論の余地がありますが、ともかく彼女は「著作者であるshioの意図を尊重したいから」という理由で、縦位置写真を横向きに使うのは「改変」にあたるため上記CCライセンスの条件に合致しないと解釈し、shioの利用許諾を依頼してきたわけです。
shioは、もちろんOKしました。
このように、shioは基本的にshioの写真が利用されることを拒むつもりはありませんが、shioは写真を通じて人とコミュニケーションしたいので、無連絡で利用できる範囲を上記の条件の場合に限っているのです。
したがって、清田純さんのブログにshioの写真が掲載されていても、非商用・不改変で、著作者たるshioの名称が記載されている限り、何ら問題はないのです。著作権法上の「引用」をしているのではなくて、shioからライセンスを得て正当に利用していることになります。そのような正当な利用が、著作(権)者への連絡をすることなく可能になるのが、CCのメリットです。
flickrでは自分の写真を簡単にCCにすることができます。Web2.0の法的側面のひとつです。
カメラのレンズはその焦点距離によって、
・21mm以下:「超広角レンズ」
・24〜35mm:「広角レンズ」
・50mm前後:「標準レンズ」
・85〜100mm:「中望遠レンズ」
・135〜300mm:「望遠レンズ」
・400mm以上:「超望遠レンズ」
と呼ばれます。
このうち、「望遠レンズ」という名称、誤解の元だとshioは思います。
この○○ミリというのは、「焦点距離」(レンズから像面(フィルムやCCD)までの距離)なのですが、一般には35mmフィルムのカメラで写る「画角」のことを意味することが多いです。画角とは、写真に写る左右の範囲。広角レンズで撮ると、広い範囲が写り、望遠レンズで撮れば、狭い範囲が写ります。その範囲がなす角度を画角というわけですが、その角度はだいたいこんな感じ。
14mm : 約114度
17mm : 約104度
20mm : 約94度
24mm : 約84度
28mm : 約75度
35mm : 約63度
50mm : 約46度
70mm : 約34度
85mm : 約28度30分
100mm : 約24度
135mm : 約18度
200mm : 約12度
300mm : 約8度15分
なおズームレンズというのは、焦点距離(画角)を変化させることができるレンズです。たとえば28mm-85mmのズームレンズなら、画角を約75度から約28度30分の間で随意に変化させられるものです。
さて「広角レンズ」というのは「広い画角を写すことができるレンズ」という趣旨ですから、名前と実態が合っています。一方、「望遠レンズ」という名称は実態に即しているでしょうか。「望遠」とは「遠くを望む」。でも広角レンズでも遠くも撮る。一方、望遠レンズで近くを撮らないかというと、そんなことはない。たとえばアイドルのポートレート撮影で、すぐ近くにいるアイドルを望遠レンズで撮ることはよくあることです。つまり「望遠鏡」と違って、カメラのレンズの場合、必ずしも望遠レンズは遠くを撮るためのものというわけではないのです。
考えてみると、「広角」の反対は「狭角」。
だから「望遠レンズ」じゃなくて、「狭角レンズ」と呼ぶ方がふさわしいのではないでしょうか。
ちょっと離れたところにあるものを撮影するとき、レンズを「望遠側」に「ズームする」ことが多いのではないでしょうか。でもそうすると、確かにそのものは大きく写るものの、写る範囲が「狭角」になっているため、背景も狭い範囲しか写らなくなります。それを意図しているのであれば全くかまわないのですが、その場の背景も一緒に写し込みたいなら「望遠側」にすべきではありません。
たとえば観光地での記念写真。
五重塔を背景にして人を撮りたいという場合、その人がちょっと離れた場所にいてズームを「望遠側」にしたら、五重塔の1階か2階部分までしか写真に収まりません。ちょっと「遠く」にいる人を、もうちょっと「遠く」にある五重塔と共に撮りたいにもかかわらず、ズームを「望遠側」にすると、目的が達せられないのです。なぜなら、それは「望遠」ではなく「狭角」だからです。
五重塔を上まで入れたいのであれば、ズームの「広角側」を使います。
ズームの広角側で、五重塔全体が写し込める場所に立ってカメラを構え、被写体となる人には、できるだけ撮影者の近くまで来てもらいます。すると、すぐ近くに立った人を大きく撮りつつ、その背景に、離れた場所にある五重塔も下から上まで全景を入れることができます。
遠くのサンフランシスコの街を背景に、カメラ前10cmにある花を撮影。画角はもちろん28mm。
同様に、平常、何かを撮りたいときも、その撮りたいモノと背景との関係を考えて、どの程度の範囲(画角)で写したいのかを決めます。ちょっと離れた場所にあるものでも、レンズは広角にセットし、自分がそこまで近づいて撮れば、そのモノは大きく、かつ背景も広く捉えることができます。一方、背景はあまり写真に入れたくないということであれば、レンズを狭角(つまり、いわゆる望遠)にセットして撮れば、背景は一部分しか写真に入ってきません。
「遠くのものを撮る」という「望遠」概念は捨てて、写る範囲が狭い「狭角」と呼んだ方が誤解が少ないのではないか。ズームの「広角側」と「狭角側」とか、「広角レンズ」と「狭角レンズ」とか。レンズの焦点距離を、純粋に「画角」と捉えて、その広狭で絵作りをしていく、という理解をした方が、思いどおりの写真が撮れるようになると思います。
「広角」の反対は「望遠」じゃなくて「狭角」と述べたついでに、「望遠」の反対語(対語)にも付言しておきましょう。「望遠」は、遠くにある被写体を撮影するわけですから、撮影者(カメラ)から被写体までの距離が長い状態です。ということは、その反対は撮影者と被写体の距離が近い状態、つまり「近接」。写真撮影では、「接写」とか「マクロ撮影」と呼ばれるものです。またそれが可能な(被写体に近寄って大きく写すことができる)レンズを「マクロレンズ」と呼びます。
マクロレンズには、50mm、90mm、100mm、180mmなどがありますが、このうち180mmのマクロレンズは、「望遠マクロレンズ」と呼ばれます。この呼称がいかに滑稽か。「望遠近接撮影レンズ」といっているわけです。画角が狭いレンズを「狭角レンズ」と呼んでおけば、「狭角マクロレンズ」と呼ぶことができます。このほうが実態に合っているのではないでしょうか。
先日、プリウスの開発にたずさわっている人と話しをしていて、shioが提案したこと。
プロペラ付けたらいかがでしょう。
彼は、意表をつかれてぶったまげていました。shioは以前からそう考えていて、でも空力特性が悪くなっちゃうから実現しないのかなぁ、と思っていたら、彼(ら)はそんなこと考えたことなかったとのこと。
前向きのプロペラを屋根やボンネットに並べると色々問題が生じそうだしカッコよくない。なので、エアを取り込む部分(フロントグリルの内側など)に、小さいプロペラをいくつか並べます。それなら外観は全く変わらない。これで風力発電できます。さらに空気の流速(つまりほぼ走行速度)に合わせてプロペラの角度を制御したら効率がいいでしょう。それなら加速時には負荷がかからないように制御することもできそうです。
プリウスのようなハイブリッド車は、減速時に発電してエネルギーを回収するわけだけど、同時に車体の空力特性にもかなり気を配っているはず。それでも当然のことながら空気抵抗はある。それを発電に回してはどうでしょう、というアイディアです。難しいのかしら。
夕方、台所近辺を司るブレーカーが落ちました。
ご飯を炊いている途中の炊飯器も止まったーー!!
ガガーン。
しかたがないので、ブレーカーをあげました(当然のことながら、その前に、各機器の電源をオフにしています。ただし炊飯器には物理的なスイッチがなかったし、炊飯を継続してくれるかもという期待があったので、何もさわっていません)。
どうなる? 炊飯器。
ちゃんと途中から炊飯を続行しました!!
感動!!
あまりに感動したので、機種を明記しておきます。
象印(ZOJIRUSHI)製、NH-WS10型。現行モデルではありませんが、圧力IH炊飯器です。これ、おいしく炊けます。
象印さん、どうもありがとうございます。次も象印を買います (^_^)
象印のサイトに行って炊飯器のページを見ても、それらしいことは機能として書いてありません。これ、すごーーーーく大切な機能だから、Webやカタログにも明記した方がいいと思います。
スタンフォード大学医学部で研究している純さんからご連絡をいただき、GR Digitalを見せてほしいとのこと。そこでClark Centerのカフェテリアでお会いすることになりました。
純さん、陽子さん、繁さんとご一緒にランチ。
11:15に会って3時間半ほど話をしたあと、彼らのラボをそれぞれ見せていただき、研究の話をうかがいました。本当に面白かった!! 素人のshioの質問にサクサク答えてくださいます。それも、ものすごくわかりやすく。
さらに、そのあと病院のカフェでコーヒーを買って、ロビーのソファーで語り続け、気付いたら18時!! 最先端の科学の話、本当に興味深い。面白すぎです。夢があります。
その他、日米の研究環境の違いも教えていただきました。
shioは、写真、カメラ、Mac、教育、法律、法学教育、著作権法、知的財産法などについて語りました。あと音楽も。
カフェテリアでランチのとき、彼らがshioのGR Digitalで試しに撮影している間、shioは彼らがそれぞれ持っていたカメラで撮ってみました。ニコンのCoolpix S6とキヤノンのIXY 90。
「肖像権はクリエイティブコモンズライセンスになってます」とおっしゃる、楽しい方々です。
さて、ひとしきりみなさんの手を渡って、shioの手もとに戻って来たGR Digitalに、21mm ワイコンを付けて見せたとき、面白い撮り方を披露しました。実はこれ、2005年の11月にパリに行ったときに、当時最新のGR Digital(発売日は2005年10月21日)で色々試している際に見つけた方法。長らく忘れていたのですが、ふと思い出して、久しぶりにやってみました。
ワイコンをカメラに装着せず、浮かせて撮ります。
「遠目がね」で覗いたような絵が撮れます。
カメラからの距離を離せば、円の大きさを小さくできます。
彼らと語った内容はあまりにも多岐に渡り、書ききれない。
法的にも考える示唆を与えていただきましたので、これから追々、考えていきたいと思います。
純さん、「会いましょう」と声を掛けてくださってどうもありがとうございました。こういう出会いと語り合いがあるのも、スタンフォードに来たからこそ。そしてブログを書いているからこそ。次の出会いも楽しみです。
shioが大学で学生たちに提供する「課題」は、すべて任意です。
やってくるのもやってこないのも学生の自由。
大学って、自分が行きたくて行くところです。自分が研究したいから研究するのです。教師が出した課題を消化する場所ではない。
・あるトピックについて考えたい、という学生がいたら、それに最適な考える素材とか実験の素材などを提供するのが教師の役目。
・そもそも何を考えたらいいかわからない学生もたくさんいるので、そういう学生には、こんな研究するとこんなに面白いんだよ、っていろいろとやって見せるのが教師の役目。
・学生たちの興味が喚起されるように、あの手この手で学問の面白さを披露するのが教師の役目。
・考え方がわからない学生には、いろんな考え方を面白くやってみせるのが教師の役目。
・これ考えるのって面白いよー、っていう素材をたくさんたくさん提供して、そのどれかに学生が興味を持って自ら考えたり自分のアイディアを出したりしたくなるようにするのが教師の役目。
だから実は、「課題」なんて出す必要ないんです。
興味がわきそうなネタをゴロゴロ転がしておいて、学生が何かについて考えたい、やってみたい、という気持ちになったところに、すかさず、これをやってみたら?って提示する。そうしたら学生は飛びつきます。放っておいても学生は勝手に考えて、学生同士で議論して、何か思いついたらshioにそのアイディアを言いに来る。shioはそれを聞いて、ほめて、またほんの少し違った角度から考えられる素材を提供する、学生はまた考える、議論する、アイディアが出る、shioに言いに来る……。この繰り返しが大学です。
「課題」にする必要もないし、「課題を出す」必要もないし、「提出を義務」にする必要もないし、「提出しなかったら……」などというペナルティーを考える必要もない。それが大学です。だからshioは「課題」なんて出さないんです。考える素材の例を提示しているだけであって、それを学生たちがどうしようと学生たちの自由。それを考えてもいいし、別のことを考えてもいいし、好きにすればいい。だから「課題は任意」なんです。
評価はどうするか。
プラスを評価します。パフォーマンスを評価します。やったことをプラスに評価します。やらなかったこと、できなかったことをマイナスに評価するのではありません。やらなかったことはゼロ、評価なし。評価の対象にしない、ならない、できない。あくまでもプラスを評価していきます。それいいね、面白いね、いいアイディアだね、うまいね、スバラシイ!!
プラス指向についてはshiologyでも何度か書いております。たとえば、
「422:050614 社会が育つ」→http://shiology.com/shiology/2005/06/422050614__be15.html
「285:050119 プラス指向とマイナス指向」→http://shiology.com/shiology/2005/01/285050119_.html
をごらんくださいませ。
shioが好きな色はピンクとパープル (^_^)
日曜日、Beckyさんがイースターディナーに招いてくださいました。感謝。
ひさしぶりにGregシェフのお料理を堪能。
ごちそうさまでした。いつものようにブルンブルンのラム。おいしーぃ!!
こちらは土曜日、Kさん家でたこ焼きディナー。
shioが持参したたこ焼き機でたこ焼きをするため、スーパーに買い物に。すると、タコもたこ焼き粉もたこ焼きソースも安売り中!! お店の人にきいたら「今日はたこ焼きをしてもらおうと思って値下げしました」ですって。なんてラッキーなんでしょう。というわけで、たこ焼き粉は2袋、紅ショウガ、揚げ玉などを買って帰宅。みんなぶっ飛んじゃうくらい、めっちゃおいしいたこ焼きでした (^_^)
最近、MacBookが重い。
重量の話じゃなくて、動作が重い。
MacOS X 10.4.8を10.4.9にアップデートしたあとなのか、iTunesを7.1.1にしてからなのか、何が発端だかはよくわからないけれど、ともかく最近、なぜか日増しに重くなっていく。ちょっと堪え難い。仕事にならない。
思いつくことを色々とやってみました。
その結果、アクセス権の修復で完治しました。ほっ。
同じ症状の方のためにやり方を書いておきます。
(1) Macを再起動したのち、「アプリケーション」フォルダの中にある「ユーティリティ」フォルダを開ける。Finderで、command+shift+Uを押せば開きます。
(2) その中にある「ディスクユーティリティ」をダブルクリックして立ち上げます。ディスクユーティリティをうまく見つけられない場合は、キーボードで「で」と打って、returnすれば表示されるはずです。
(3) 立ち上がったディスクユーティリティのウィンドウで、「Macintosh HD」を1回クリック(ハードディスクの名称を変えている人は、その変更した名称)。
(4) 画面中央下の方に表示されている「ディスクのアクセス権を修復」をクリック。
(5) Macがアクセス権を修復してくれるので、しばし待つ。
(6) 終了したらディスクユーティリティを終了。
以上です。
shioの場合、これでMacの動作が元のように快適になりました。
とくに、SafariとApertureがものすごく遅くなって困っていたのですが、元通りに直りました。よかった。
写真はSunnyvaleのファーマーズマーケット。
前回に引き続き、サンフランシスコのSunset地区で小野さんとお写んぽした際の写真です。
小野さんが撮影した写真はこちら。
→http://kotarosphoto.blogspot.com/2007/04/070406-san-francisco-sunset-district.html
緑の写真は、Sunset地区の北側にある広大なGolden Gate Parkの中です。
霧に包まれてひんやりした空気。
最近、仕事から帰ると、Kさん宅にあるDVDで葉加瀬太郎さんのコンサートを見ています。
それを見ながらshioも一緒にヴァイオリンとかフルートを弾き(吹き)ます。でもすごいことには、Kさん家のお嬢さん(6歳)が、葉加瀬太郎さんと一緒に情熱大陸とかエトピリカとか、その他すべての曲を弾いてしまうこと。うーむ。スバラシイ!! そのうえKさん家の奥様も一緒に。なので、3人で葉加瀬太郎さんや柏木広樹さん(チェロ)に合わせてセッションしております。適当にハモって、超楽しい。
やっぱり音楽は音。
音を聞いて、音を出す。それが音楽の原点。
楽譜は不要。
楽譜に関連することは「375:050425 starting point」に書いております。
→http://shiology.com/shiology/2005/04/375050425_start.html
6歳の彼女を見ていると、葉加瀬太郎さんが演奏する音をよーく聴きながら同じ音を探し出して弾いているのがよくわかります。西洋音楽では基本的には音は12種類しかない(1/4シャープとかグリッサンドとか色々と例外はありますが)ので、選択肢はそんなに多くない。DVDと違う音を出したってヘッチャラ。どんどん音を出してみて、同じか違うか聴いて、違ったら音を替えればいいし、同じならOK。単純に音を聞いて音を出す。子どもが言語を習得するのと同じプロセスで、音楽も楽器も身に付いていく。現に、shioの目の前で6歳の子どもがそれをやっているのだから、それは事実。
DVDがCDよりもいいのは、ボウイング(弓のアップダウン)や指使い、4本のうちどの弦で弾いているか、といった情報が得られること。子どもは音のみならずそういうところもマネしようとします。つまり、CDだと耳からのみ音楽を得るのだけど、DVDなら目からも得られる。
もちろん本当は、やっぱり生で聴くのが一番。
そうすると、演奏のバイブレイションを体で感じることができる。でも生でライブを聴きながら自分も演奏してみることはちょっとできないし、そもそも生を聴く機会はとても限られているので、DVDのような映像記録はとてもありがたいのです。
いくつかある葉加瀬さんのDVDのうち、最後に大勢の子どもが舞台に出て来て、みんなで一斉に演奏するものがあります。スズキメソッドでヴァイオリンを習っている子どもたちです。shioもスズキメソッドでヴァイオリンを身につけたので、その曲は百回以上聞いているはず(毎晩聴きながら寝ていたから)。彼らの演奏は、リタルランドのしかたまで、shioの記憶の中にある模範演奏とそっくり。これが「マネ」から始まるスズキメソッドの成果です。
そして、彼らの独特の音色。
子どもたちひとりひとりが異なる音色で弾く小さなヴァイオリンが、何十本も同時に演奏されたときの音。ちっちゃな楽器だけど、その音が重なって醸し出される独特の厚み。難しいパッセージも何事もなかったかのように同じテンポで弾き続けていく子どもたち。みんながそれぞれひとりの人格として受け入れられている心地よさ。落ち着き。
スズキメソッドについては、「567:051204 Suzuki Method」に書いております。
→http://shiology.com/shiology/2005/12/567051204_suzuk.html
そんなわけで、最近shioは、以前にも増して音楽的生活を送っております。
友人たちに会うため、サンフランシスコのSunset Districtへ。
クルマで小野さんをひろって、Freeway 280で北に向かうと、380を過ぎたあたりから一面の霧。この辺から霧ということはかなり濃い霧。
サンフランシスコに着くとやっぱり一面真っ白でした。
小雨も降っています。
そして寒い。
スタンフォード周辺は半袖の陽気でも、サンフランシスコはコートが必要。
ほんの40マイルほどしか離れていないのに、気候は全く違います。
shioは上着を持って行かなかったけれど、クルマに1枚常備してあるので大丈夫。
会が始まるまでの時間、それを着て、小野さんと一緒にしばしお写んぽ。
雨の中で撮影するときは、カメラが濡れないように気を遣います。
次のGR Digitalは、防水になってくれるとうれしいのだけど。
もちろんゴツくない、スマートな防水。オリンパスμ770SWのように。
防水って、すごーく大切な「機能」。
GR Digitalくらい上質なカメラなら、直接撮影に関係する機能のみならず、撮影環境を広げる基礎となる「機能」も盛り込んでほしい。それが、リコーが標榜する「撮影領域の拡大」に大きく貢献することになると思います。
数日前にサンノゼ・マーキュリーがAppleTVの特集をしていました。
写真を撮っておいたのにshiologyに載せるのを忘れてました。
このお花、ハートみたい。
かわいぃ!!
4月。新学期。
今年度後期から日本の教壇に復帰することになっているため、履修関係の仕事が日本から届きます。shioゼミ(成蹊大学法学部の塩澤ゼミ)の履修を志望する学生から提出された履修志望書を読んで、内容を確認するために学生の携帯に電話したりしていると、一日あっという間に過ぎ去ります。でもこうして日本の新学期の息吹がshioのところまで届くのがとてもうれしいです。
新しい年の始まり。今年も楽しくやりましょう。
Kさんと音楽教育についてメールをやり取りしていて、気付きました。
教師って黒子だなぁって。
舞台の上でパフォーマンスする人のチカラが最大限に発揮されるようにアシストする黒子。教師の仕事はまさしくそれ。生徒や学生たちのチカラが最大限に引き出されるようにアシストします。パフォーマンスするのはかれら。教師は影の存在です。
自由にパフォーマンスできるためには、実際にパフォーマンスする練習を繰り返すのが早道。だから、生徒や学生が何度でも試行できるような素材を提供したり環境を作っていくことが教師の仕事です。自分がしゃべり続ける教師ではなくて、生徒や学生たちがパフォーマンスする機会をできるだけ設ける教師。生徒や学生たちが自発的に発言したり文章や図画や音で表現したり議論したり……。彼らが存分にパフォーマンス(自己表現)するための時間、空間、環境を作り出すのが教師の仕事だと思います。
shio宛の郵便物が新しい住所に届いたので、さっそくそれを持ってSunnyvaleの図書館に行ってライブラリーカードを作ってもらいました。普通のカードサイズのものと、その1/4くらいの細長いものとが選べます。もちろんちっちゃくて可愛い方にしました。ただでさえ財布の中にはカードがいっぱいなので、小さいのはありがたい。単にバーコードと番号が読めればいいだけなので、この大きさで十分です。
昨日Kさん家のお夕食はぎょうざ。
shioもぎょうざを包みました。
120個のぎょうざがすべてみんなの胃袋に収まりました。おいしかった!!
Ricoh GR Digital(スクエアにクロップ)。以下同。
3回前のエントリー「879-070401 向き合う」に、フランス在住のユーフォニアム奏者、川原三樹夫さんからコメントをメールでいただきました。ブログを運営しているサーバが24時間のメンテナンスを行っていたためにコメント欄への入力ができなかったようです。
ご本人の承諾をいただきましたので、転載します。
─────────────────────────
向き合うについて
コメント入力出来ませんでしたので
メールでおくります。
僕は音楽の勉強をヨーロッパに来てからしましたが
こちらの先生方は生徒も音楽家の一人とみなして
とても尊重してくれます。
(日本だと常に上から押さえつけられる感じ)
僕も最近10歳以下の子供達に直に音楽に
接してもらう活動を始め分かりだしたことですが、
(1) 向き合う
(2) 寄り添う
(3) 共に歩む
この1と3は必ず実践しています。
2の寄り添うというのは?
具体的にどういうことなのでしょうか?
シオさんのようなすばらしい教育者になりたいので
時間のある時また教えて下さい。
川原 三樹夫
─────────────────────────
川原さんにはすでにメールでお返事をお送りしてありますが、この(1)〜(3)について、ちょっと具体的に補足しておきます。この3つ、それぞれ相手と自分との位置関係、かかわりあいの姿勢を表しています。
(1)は相手と正面から向かい合っている状態です。
「あなたを全面的に受け入れますよ」という体勢であり気持ちです。それで相手の話を聞き、相づちを打ちます。相手を受け入れるためのプロセスです。広ーい心で、受け止めます。そのために対話しますが、しゃべる主体はあくまでも相手。楽器を教えるときも、相手の正面に立つ位置関係、多いですがそれは相手の表現に耳を傾けるため。
(2)は相手の真横に並んで同じ方向を向いている状態です。
「あなたが向きたい方向はどっち?」「私も一緒にその方向を向かせて」という気持ちを持っています。たとえば、子どもが工作しているときに、正面側に座って対話するのは(1)(それきれいだね、とか、何ができそう?とか)、それに対して(2)は、作りたいものがうまく作れなかったり迷ったりしている子どもに、話を聞きながら相手のアイディアを引き出したり、こうするのはどう?などとアイディアを出したりします。楽器を教える場合であれば、たとえば二人で同じ譜面に向かいながら、相手がどういう表現をしたいのかとか、どんな音を出したいかを聞き出す(引き出す)状況がこれにあたると思います。
(3)は、相手とともに実際に自分も動き、相手の前進をうながします。一緒に並んで前に歩み出すことです。(1)と(2)が相手から引き出すプロセスだったのに対し、相手がそれでもうまく表現できなかったり行動に移せない場合に、自分が相手とともに実際にその方向へちょっと動くことによって、相手の動きを引き出すのです。子どもが工作でうまく切り抜くことができない部分があるときに手伝うとか、ひとつの曲を一緒に吹く(弾く)とか。
言い換えると、(1)や(2)の段階では、自分は手を出さない。問いかけたり対話をすることによって、相手の心の中にある何かが表に出てくるのを助けるのです。それでもうまく前に進めずにいるときに、ちょっと一緒に助走する。それが(3)です。
以上は何らかの物事を教える、という場面を例にとりましたが、日常生活でも同じ。子どもたちと十分に向き合って、心から抱きしめ、彼らの成長を共に喜ぶのがshioの生き甲斐です。
Ricoh GR Digital(スクエアにクロップ)。以下同。
Caplio GX100の発売(4月20日)が待ち遠しいshio。
(詳しくは数回前のエントリーからご覧ください)
なので、GR Digitalで撮った写真を縦横比1:1のスクエアフォーマットにクロップ(crop)して、Caplio GX100の「予行演習」しています (^_^)
クロップとは、写真の一部分を抽出すること。
「トリミング(trimming)」というのが一般的ですが、これは「不要な部分を取り去る」という感じ。一方クロップは、「必要な部分を切り出す」(収穫する)感じ。こっちの方が好きです。英語では普通にcropと言うし、Apertureなどのソフトウェアもcropを使っているけれど、日本語だと「トリミング」のほうが通じやすいので、shioはあまりこだわらずにどちらも併用します。
撮影する時点からこのスクエアフォーマットで撮れるCaplio GX100がとっても待ち遠しいです。
昨日はパロアルトのおうちにもどって、ガレージに残して来た自転車をピックアップ。先日の引っ越しのときにクルマに積みきれなかったのです。それから大学で仕事。
Ricoh GR Digital(スクエアにクロップ)。以下同
さてパロアルトからshioが引っ越した先はSunnyvale(サニーベイル)。
友人Kさん宅に間借りさせていただいております。
昨日はさっそく市立の図書館へ。
パロアルトの図書館にはとてもお世話になりましたので、サニーベイルでもお世話になるはず。行ってみると、大きい!! パロアルトにあるいくつかの図書館よりだいぶ大きい。3倍くらい。これはスバラシイ。そのうえ、日本の本やCDもたくさん。新しいのも結構入っています。ずらりとならぶCDのパッと目に入るところに中島美嘉が置かれているほど。楽しい図書館です。もちろんWiFi(無線LAN)もすぐに使えるし、席はたくさんあって空いているし、一発で気に入りました。
住所を証明するものが届いたらshioもLibrary Cardを作れますが、今日のところは「下見」のみ。
図書館の入り口に面白い人が座っていました。
かじりかけのハンバーガーを片手に持ったまま本を読みふける少年。
今日は写真がスクエアです (^_^)
これについてはまた次回。
文部科学省は新学期にあわせて、4,5月を「子どもを見つめよう!」月間とするとのこと。
ポスターも作って、キャンペーンを実施。
そのポスター、見ました。
「いじめられたりしていないかな?」って書いてあるけれど、「いじめたりしていないかな?」の方が大事だと思う。でも、そんなことよりもっと根本的に疑問なのは、このキャンペーンのタイトル。
子どもって「見つめる」ものなのかなぁ。
shioだったら「子どもと向き合おう!」にする。
「見つめる」は傍観者の視点、上から見る視点。
「向き合う」は当事者の視点、対等な視点。
子どもと話すとき、膝を曲げるなどして目線を相手と同じ高さにするのは基本中の基本。幼児教育に携わったことのある人なら誰でも当たり前にやっていると思います。だから、子どもとは「向き合う」方がshio的にはしっくりくるのです。体勢も心も。
shioはYMCAのキャンプなどで長年、幼児、小学生、中高生、大学生と生活やアクティビティーをともにしています。その中でshioが彼らと接する際の姿勢には3段階あります。
(1) 向き合う
(2) 寄り添う
(3) 共に歩む
です。
具体的な逸話はあるけれど、それは書くのはやめておきます。
「向き合う」のは、コミュニケーションの出発点。だからすべての子どもとひとりひとり、向き合う。向き合うだけで話が終わる場合もあるし、寄り添って肩を抱く必要があるときもあるし、よーく話をきいた上でさらに一緒に歩みを進めることもある。
子どもとは、まず「向き合う」。ひとりの人間として、真剣に向き合う。
「見つめる」だけだったら、子どもたちと関わりを持たないのとあまり変わらないような気がします。
1年間住んだパロアルトの家からお引っ越し。
お引っ越しを手伝ってくださった方々、どうもありがとうございました。
家の中をすべてきれいにして、最後、ガラーンとした家の中で独り、しばしこの1年間を思い出しながら、写真を撮りました。思い出深い、愛着がある、去りがたい、かわいい家。週に3回は友人が来て、多くの人とディナーをともにした家。夜中まで語り合ったり、コンサートを開いたり、いつもにぎやかだった家。ご近所付き合いがとってもあったかかった家。
こんな家にまた住みたい。
次に住む家もそんなあったかい家にしよう。
ありがとう、パロアルトのおうち。
次に住む方々にご多幸あれ!!
shioはこれから3ヶ月間、ちょっと南の町に住みます。
4月20日発売のリコーCaplio GX100にはMac用の添付ソフトがありません。
→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/spec.html
Caplio R6から、Mac用のソフトを添付しなくなりました。
→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/r6/spec.html
スバラシイ!!
ようやくなくなりました。
いつも、「これ、無駄だあなぁ」と思っていました。Macにはこういったソフト、必要ないのです。Macを買えばiPhotoが入っていますから、各社のデジタルカメラをUSBでつなげば撮影した写真をMacに取り込めるし、スライドショーしたり、簡単なエディットしたり、プリントしたり、写真集を制作したり……。およそデジカメで撮った写真でやりたいと思うことができます。だから、カメラに添付されているソフトは、全く使わない。インストールももちろんしません。作ってくださっていた方々には本当に申し訳ないけれども、不必要なものは作らないで、コストを減らして、そのぶん安くしていただくほうがありがたい。その分、開発やサポートの人的物的リソースを、カメラ自体の向上に回すほうがいい。
よく知らないのですが、WindowsにだってiPhoto同様のソフトはあるはず。もしWindowsにはMacのiPhotoみたいな便利で使いやすいソフトが標準装備されていないのであれば、カメラメーカーは独自のソフトを開発するのではなくて、たとえば「Photoshop Elementsバンドル版購入権」を添付すればいいと思います(バンドル版をカメラに「標準添付」してしまうと、その分の価格が上乗せされてしまいますし、デジタルカメラを複数台持っている人は無駄な出費になるから「バンドル版購入権」だけつければいい)。
餅は餅屋といいますように、カメラメーカーがデジタルカメラ写真取り込みソフトを開発するより、それ専業のメーカーの製品の方が使いやすい蓋然性が高いし、カメラメーカーはソフトの開発コストを削減して、デジタルカメラの価格を下げることができます。もちろん、RAW現像など、各ソフトの性能に差があるような高機能なソフトであれば、各社でどんどん開発し、「質の競争」をして、質を高めあっていただきたい。だけど、単に写真を取り込んだりそれを見たりするだけだったら、もう必要ないと思います。
リコーが取り込みソフト(Mac版)の添付をやめたこと、英断です。
さて、発表以来話題沸騰のCaplio GX100。
前回・前々回のエントリーに引き続き、shioが気に入った点について書きます。
・24mm相当の広角レンズ。その上、ワイコンをつけるとなんと19mm相当になる!!
ますますスナップ撮影を楽しくしてくれます。
24mmレンズを付けたコンパクト型デジタルカメラは、以前ニコンのCoolpix 8400(2004年10月発売)がありました。でもこれ、24mmなのは至極魅力的だけれど、その大きさたるや113×82×75mm、重さも400gで、ちょっと「コンパクト」とはいいがたかった。shio的な「コンパクト」の基準は「ポケットに入る」こと。shioはドラえもんじゃないから、ズボンのポケットとかスーツの内ポケットとかに入るのが「コンパクト」です。
その点、Caplio GX100はGR Digitalとほぼ同じ大きさに24mmレンズを凝縮!!
両者の大きさは以下の通り。(高さ×奥行き×横幅・重さ)
GR Digital=58.0×25.0×107.0mm・170g
Caplio GX100=58.0×25.0×111.6mm・220g
高さと奥行きは同じ。幅が4.6mm長いだけ。
重さは50g増。ズームレンズと手ブレ補正を組み込んでいることを考えれば納得。
十分「コンパクト」です。
Caplio GX100にはいままで書いてきた以外にも、shioがうれしいポイントがたくさん。
・フラッシュボタンが「右ボタン」に割り当て(GX8を踏襲)
・ADJ.レバーを押すことで「確定」できる(GR Digitalより進化)
・モードダイヤルに「マイセッティング」2つ(これ、欲しかった機能)
・AF窓が存続(R6では省略されたので、ちょっと冷や冷やしていました)
・バッテリーがGR Digitalと共通(ありがたい!!)
・バッテリー1回で380枚撮影可能(ロングライフ!! GR Digitalは250g)
・4GBのSDHCメモリー使用可能
・GR Digital同様、7枚羽根虹彩絞り(すばらしい!!)
・広角側で1cm、望遠側でも4cmまで近寄って撮れるマクロ(すばらしい!!)
・通常撮影時でも30cmまで寄れる(これ、子どもをとるときには非常に重要。他者のカメラでは50cmまでしか寄れない(マクロに切り替える必要がある)けれど、前後に激しく動く子どもたちは50cmより近くまで寄ってきます)
Caplio GX100でただひとつだけ残念な点。
ストラップを吊るアイが、カメラ上部の左右2点のみなこと。 これはCaplio GXやCaplio GX8と共通です。他方、GR Digitalには(モニター側から見て)右下にもアイがあります。それを使ってshioは、GR Digitalのストラップを左上と右下で斜めに吊っています。でもCaplio GX100ではそれができない。これを見て、「あぁ、このカメラはやっぱりGRではなくGXなんだなぁ」と思いました。
なおGR Digitalでストラップを「斜め吊り」するメリットについては「743-061022 GR Digitalの1年」に書いております。
→http://shiology.com/shiology/2006/10/743061022_gr_di_4f2f.html
Caplio GX100の発表を記念して、すべてCaplio GX8で撮影しております。
GR Digitalのファームウェアアップデート。
vesion 2.30が出ました。
→http://www.ricoh.co.jp/dc/download/grd/macgrd.html
白黒でコントラストやシャープネスを設定できるようになりました。これはいい!!
前回のエントリーの続きです。
前回のエントリー「875-070328 Caplio GX100発表!!」はこちら
→ http://shiology.com/shiology/2007/04/875070328_capli_3b76.html
さてリコーは、液晶ビューファインダーをCaplio GX100に採用するにあたり、見やすさの点では光学式ファインダーに劣る代わりに、付加価値を2つ付けました。
ひとつは着脱式。もうひとつは上90度、チルト可能。
着脱式にすることによって、携帯性と視認性を両立させました。見事!!
そして上方に90度チルト可能。
上から覗いて撮影できます。
shioがGR Digitalで撮影するとき、GR Digitalを首から下げたままシャッターを切ることがよくあります。いわゆる「ウエストレベル」撮影。腰の高さからの撮影です。子どもをとるときはこうすることが多い。ちょうど子どもの目線の高さになるからです。shioの視線は前を(子どもを)向いたまま、左手で握り込むようにして、親指でシャッターボタンを押します。右手より左手で持つほうが安定します。モニターなんて当然全く見えません。見ません。適当に被写体に向けて、シャッターを切ります。
これに液晶ビューファインダーがプラスされたら……。
考えただけでもワクワクする。
基本的には視線を子どもたちに向けつつ、チラッと下を見て、液晶ビューファインダーで構図を確認。楽しく撮れそうです。
さらにCaplio GX100でうれしいのは、縦横比1:1のモードがあること。
やっぱり上から覗いて撮るならスクエアが似合う。
アスペクト比1:1で撮ると、不思議と「ゲイジュツテキ」な写真になる。
昨今、テレビのアスペクト比が横長になってきています。もともと4:3だったのがHDで16:9に。映画のビスタサイズとかシネスコープサイズはもっと横長。当然、映画をDVDで見ればそういった横長のアスペクト比で上映されるため、映画館以外でも横長映像を見る機会が格段に増えてきました。
そんな横長画像に慣らされた目には、スクエアな絵が新鮮。
きゅっと引き締まった絵が、ゲイジュツセイを感じさせます。
アスペクト比1:1の写真を撮影するコツは、被写体に寄ること。撮りたいもの(点)を明確にして、それに近寄って写す。これ、写真撮影の基礎の基礎ですが、スクエアフォーマットでは、なおさら大切です。なにせ、横長ワイドな絵にある広がり、奥行きといった迫力が、スクエアフォーマットだと出にくいですから、絵の内容で迫るのです。
スクエアフォーマットがどんな風に見えるか。
flickrは自動的に数種類のサイズのファイルを作成してくれます。その中に「Square」もあります。サイズはとても小さいですが、これを見れば、スクエアフォーマットで「迫る」雰囲気がつかめると思います。下に、今回Caplio GX8で撮影した108枚の写真から自動生成されたスクエアなサムネイルを掲載しておきます。クリックすれば元の写真を見られますので、比べて見られます。このサムネイルは、shioが撮影した写真の「部分」ではありますが、それでもほとんどが独立の「絵」として成立していると思います。
スクエアフォーマットで「迫る」絵作り、楽しそう (^_^)
リコーからCaplio GX100が発表されました。
スバラシイ!!
ニュースリリース→ http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/digital_camera/2007/0328.html
製品情報→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/
スペシャルサイト→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/special/index.html
スペシャルサイトでは、プレス向けの新製品発表会の模様が映像で見られます。
これを記念して、本日のshiology写真はすべてCaplio GX8で撮影しております。
早くCaplio GX100を使いたいよぉ。
Caplio GX100ならではのすごいところ満載。
・まず最大の魅力は、チルト可能な着脱式液晶ビューファインダー。
着脱式の液晶ビューファインダーとは、すばらしい発想です。着脱式の液晶ビューファインダーをつけるなんて、とってもリコー的。見事です!!
はずせば軽快なデジタルカメラ。付ければ視野率100%のファインダー。
小ささ、軽さ、薄さ、という軽快なコンパクトカメラのよさを減殺することなく、視野率100%のファインダーを実現したエポックメイキングなアイディアです。早く実際に使いたいです。
コンパクトカメラに付いている光学ファインダーってお世辞にも見やすいとは言えないし、パララックスも大きくて、実用的ではなかった。そのうえ作るのにお金がかかる。GR Digitalはそんな中途半端な光学ファインダーを潔く捨てて、2.5インチのモニタをつけた。その代わり、ものすごく明るくて見やすい外付けの光学ファインダーをオプションで付けた。このファインダーから世界を見ると、「この絵を撮りたい」と思わせるほどいい。
でも、この外付け光学ファインダーは、ズームじゃない単焦点レンズを付けたGR Digitalだから可能。ズームレンズ付きのカメラではこうはいかない。どうにかしてズームで変化する画角に追従するファインダーを用意する必要がある。
ズームする外付け光学ファインダを作って、カメラのズームにシンクロさせることはできるのかもしれないけど、ものすごくコストがかかりそう。とはいえ、コンパクトカメラにちっちゃなファインダーを内蔵したって、見にくくて、事実上使い物にならない。いいものを作ろうとしたら設計も製造も大変だし、どんなにうまく作ってもそもそもコンパクトカメラにはパララックスがあるから、実際に写る絵と100%同じ像が見えるファインダー(つまり視野率100%)なんて無理。
その点、ビデオカメラではおなじみの液晶ビューファインダーをつければ視野率100%になって使いやすい。わかっていたけれど、採用していたのはキヤノンのPowerShot Pro1とかソニーのCyber-shotくらいかな?
なぜなら、液晶ビューファインダーは見やすさの点で光学ファインダーに遠く及ばない。
質の高い光学ファインダーは前述の通り、それを覗いただけで無性に写真を撮りたくなるほどきれいなのだけれど、液晶ビューファインダーではいまのところそこまでの見栄えは実現できない。
そこでリコーは付加価値を2つ付けた。
ひとつは着脱式。もうひとつは上90度、チルト可能。
長くなったので、続きは次回のエントリーで。
パロアルトのダウンタウンを通りかかったので、アップルストアに立ち寄って、AppleTVを見てきました。
→http://www.apple.com/jp/appletv/
ディスプレイにつかわれているテレビは、ソニーのBRAVIA。
→http://www.sony.jp/products/Consumer/bravia/
shio家にはテレビがないのでAppleTVも必要ないですが、テレビのあるお宅にでは、いちいちケーブルをつなぎかえずにテレビ画面に映像を映せて便利ですね。
iTunesでMacのモニタを使って映画を再生しても、その音をAirMac Expressに飛ばせないのが残念、と以前、「米iTunes Storeで映画を買ってみた——オンライン配信のメリットは“即再生”にあり」で書きました。
→ http://ascii24.com/news/s/specials/2006/10/20/665296-000.html
AppleTVなら、iTunesで買った映画の映像も音声もテレビから出せることになります。
日本のiTunes Storeで映画が販売される日はいつ来るのでしょうか。
egword Universal 2。
→http://www.ergo.co.jp/products/egw16/index.html
ワープロとしての完成度が高まっています。
前バージョン「egword Universal」で、「こうなったらいいのに」と感じていた点が、おおかた実現してる。実直に進歩を続けています。マックを文房具にしているshioにとって、こういうワープロソフトは本当にありがたい。
・「縦中横」を適用できる文字が増えました。
→http://www.ergo.co.jp/products/egw16/new_function_rayout.html#top
「縦中横」とは、縦書きの中で横書きの文字列を90度回転させて縦に表示する機能。たとえば、半角数字の「26」を縦書きの文書に使うと左を向いてしまいますが、「縦中横」機能を使えば、それを左に90度回転させて、正立して表示してくれます。縦書き文書を扱うときには必須の機能。
たとえば「!!」や「!?」。
egword Universalではこれは縦中横にできませんでした。egword Universal 2ではそれができるようになりました。ありがたい。でも「α」や「β」は依然として縦にならない。「’20」も。
エルゴさん、次、お願いします。
・デフォルトのフォントを、日本語、欧文、別々に指定できるようになりました。
shioの設定は、日本語はヒラギノ丸ゴシック、欧文はOptima。
・書類のひな形は「書き出し」で作ります。
これ最初わかりませんでした。以前は普通に保存するときに、ひな形書類として保存するオプションがあったはずですが、なくなってます。Finderで通常のegword Universal 2書類を選択し、「情報を見る」しても、「ひな形」にチェックを入れることもできません。でもひな形は超必要。絶対どっかにあると思ったら、ありました。「ファイル」メニューの「書き出し」。
・スタイル周りがわかりやすくなりました。
→http://www.ergo.co.jp/products/egw16/new_function_style.html#top
段落に「スタイル」を設定していても、egword Universalではどんなスタイルなのかリスト上ではわかりませんでした。でもegword Universal 2では、リストがちゃんとそのスタイルで表示されます。そのほか、使いやすくなってます。
・図形などをレイアウトするとき、「スマートガイド」が表示されるようになりました。
→http://www.ergo.co.jp/products/egw16/new_function_zukei.html#top
これ、あるとないでは大違い。アップルの「Keynote」に始まったこの機能、オムニグループの「OmniGraffle」にも採用されて、shioは愛用しています。これ、一回使ったら、これのないソフトでレイアウトはしたくなくなります。位置合わせが一目瞭然なので素早くできます。それがegword Universal 2に搭載。ありがたい。
ほかにもいくつも改善点があります。
またそのうちに書きます。