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2007.04.25

901-070424 GX100・Fnボタン

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Ricoh Caplio GX100

Ricoh Caplio GX100のFnボタンについて。

写真撮影においてピント合わせはとっても重要。
撮りたいものの撮りたい点(あるいは面)にピントを合わせる。ピントが明確に合っていれば「伝わる写真」になりやすい。撮影者の意図が伝わりやすい写真になります。いかに正確に、いかに速くピントを合わせるか。撮影者の技術とカメラの性能が相まって、その正確性と速度が発揮できます。

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GR DigitalやGX100はその要請に応えるために、2種類の測距方式を同時に使っています。これがたとえばシャッターボタンの「一気押し」をしてもピントの合った写真が撮れる確率を格段に上げているし、一般に「ピントが合いにくい」とされる被写体にもピントを合わせることを可能にしています。一眼レフと違って、基本的にオートフォーカスに頼らざるを得ないコンパクトデジタルカメラにとって、ピントを合わせたい場所にスーっとピントが合う、という性能は、ストレスなく撮影するためのカメラに不可欠の要素なのです。GR DigitalとGX100は、そういったニーズにとてもよく応えてくれるカメラです。だから快適に使えます。

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さて、そのコンパクトデジタルカメラにも「MF(マニュアルフォーカス)モード」が搭載されているものがあります。GR DigitalとGX100もそう。AF(オートフォーカス)ではどうしてもピントが合わない場合に、MFモードに変えて、手動でピントを合わせることができます。でも実際問題としては、液晶モニター上でピントが合っているか否かを正確に把握するのは、非常に困難。ピントが合っているようにも見えるし合っていないようにも見える。だから、本当の意味での「マニュアルフォーカス」でピントを合わせるのは、現在のコンパクトデジタルカメラではちょっと難しい。

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コンパクトデジタルカメラにおけるMFの意味は、別のところにあると思います。
AFをオフにすること。
あるいは、フォーカスをロックしてピントを維持すること。

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一眼レフであれコンパクトであれ、AFには限界があります。AFではどうしてもピントが合わない被写体があるし、合焦速度が間に合わない場面もある。それをMFで補います。具体的にshioがコンパクトデジタルカメラのMFモードを使う(使いたい)場面はみっつ。

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(1) AFではピントが合いにくい被写体を撮りたい場合、その被写体と同じ距離にある別のもの(ピントの合いやすいもの)にAFでピントを合わせてフォーカスをロックした上で、撮りたい被写体にカメラを向けて撮影。
(2) ひとつの被写体を何枚も撮影する場合、一回一回AFの測距を繰り返しているとシャッターチャンスを逸してしまうため、その距離にピントを固定した上で、シャッターチャンスに集中して何枚も撮影。
(3) 走り回る子どもたちのように動き回る被写体を撮るとき、AFでは追いきれないので、MFにし、適度な距離にピントを保っておいて、その被写界深度内で撮影。

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従来のコンパクトデジタルカメラでは、(1)は可能でした。シャッターボタン半押しでフォーカスロックをしたまま、フレーミングを変えて撮りたい被写体を撮ればいい。でも(2)は事実上不可能。MFモードにしてMFでピントを合わせようにも、前述のように、ピントが合っているかどうかをモニター上で確認するのは至難の業。(3)も同様ですが、GR Digitalなどリコーのカメラの場合はピントが2.5mで固定されるスナップモードで代用。さらに、(1)にしても、シャッターボタンの半押しという微妙な状態でカメラの向きを変えてフレーミングして……という作業をするのは、あまり快適ではありません。やはり、AFでピントを合わせたあと、それを簡単に固定できるとありがたい。

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(水平をちょっと直しました)

以前も書きましたとおり(「798-070110 基調講演の撮影」→http://shiology.com/shiology/2007/01/798070111__8e29.html)、一眼レフに関しては、AF作動とシャッターボタンを分けて設定することによって、AFでのピント合わせとその固定を両立させ、(1)〜(3)も実現しています。コンパクトデジタルカメラでも同じようにしたい。

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GX100はFnボタンによって、とうとうこのニーズを実現してくれました。
使い方は簡単。AFでピントを合わせたあと、Fnボタンを押すだけ。MFモードに移行するとともに、AFで合わせたピント位置が維持されます。スバラシイ!! GR DigitalではMFモードに替えると、ピントの位置を維持してくれませんでした。GX100では維持される。それも、Fnボタンという物理的な「単機能ボタン」を押すだけ。大きな進歩です。リコーは撮影者の気持ちがよくわかっているなぁと感じます。

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だから、Fnボタンにはさまざまな機能を割り当てることが可能ですが、shio的には「AF/MFの切り替え(ピント位置維持機能付き)」こそ、このボタンの存在意義だと思います。おかげで、GR DigitalではADJ.ボタンにフォーカス切り替え機能を割り当てるのが必須でしたが、それが必要なくなりました。リコーさん、ありがとうございます。

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想像するに、Fnボタンをひとつ増やすことについて、企画設計段階でずいぶんと議論がなされたのではないかと思います。小さいカメラにボタンをひとつ増やす、というのは大きな決断ですから。それを実現してくださった方々に感謝申し上げます。

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Comments

はじめまして。
これまでFnキーを具体的にどのようなシーンで使ったらよいかわからなかったのですが、これでひとつ謎がとけました。早速、FnキーのマッピングをAELからAF/MFに切り替えました。
ところでブログの写真、どれも素晴らしいですね。同じカメラとは思えないほど。やはり筆も大事ですが、腕も大事ですね。

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