871-070324 スマート予測変換
「856-070309 egbridge Universal 2」で書いて以来、とっても期待していたスマート予測変換機能。
→http://shiology.com/shiology/2007/03/856070309_egbri.html
egbridge Universal 2を使い始めてすぐ、その恩恵を受けています。スバラシイ!!
→http://www2.ergo.co.jp/products/egb17/smart.html
この機能はすごい!!
感動することしきり。今後、egbridge Universal 2を使うと、このスマート予測変換で的確な変換候補が表示されるたびにこの感動が味わえることまちがいなし!!
CPUの性能が上がってCPUが活動していないアイドリング状態が長くなったため、それを有効活用する用途が開発されています。たとえばMacOSXのSpotlight機能もそのひとつ。CPUが活動していないときに自動的にハードディスク内の全データのカタログを作っておいて、いざ検索する際には瞬時に結果を出してくれます。このおかげで、ファイルの扱い方がかわり、ハードディスク内でファイルの整理が不要になりました。
egbridge Universal 2のスマート予測変換機能も同様に、CPUの能力を有効に活用する機能。文章を書いているときって、CPUなんてほとんど使っていないに等しい。だからそんなCPUを使って、開いた書類に書き込まれている文字列を解析して「予測変換」の候補を作っているのでしょう。もしかしたら、読みが入力された時点で書類をスキャンして、候補になるべき文字列を探し出しているのかもしれません。どちらなのかはshioにはわかりませんが、いずれにしてもこれは、素晴らしき発想の転換。いままでさまざまな日本語入力プログラム(インプットメソッド)を使ってきましたが、これはひとつの革命です。
インプットメソッドが提示する変換候補は、「辞書」に基づいています。その「辞書」は、「あらかじめ用意された読みと変換結果の組み合わせ」のリストでした。昨今、「入力されたフレーズ」を逐次、「辞書」に加えるようになりました。そしてこのegbridge Universal 2は、なんと「まだ入力していないフレーズ」さえも「辞書」として使うようにしたのです。大きな進歩です。
そして、読みのかなを入力しただけで、漢字かな交じりで書かれている文章から変換候補を挙げてくるのがすごい!!
さて、気付いたこと。
・メールに関して「856-070309 egbridge Universal 2」で書いた、相手の氏名の間にスペースが入っている場合。
やはりスマート予測変換はききませんでした。でも、実際はその必要はあまりないこともわかりました。受信したメールに「返信」してメールを書き起こす場合、引用部分の前に、「On 07/03/24, at 20:19, 山田太郎 wrote:」と入ります。このため、相手から来たメールの署名に書いてある相手の氏名がスペースを含んでいたとしても、こちらを根拠にして、読みを「やま」あたりまで入力した時点で、ちゃんと「山田太郎」を候補にしてくれるのです。また、もしそれがない場合でも、姓名それぞれの読みを2文字くらい入力した時点で候補が表示されますから、この機能の恩恵を受けられます。
・ウェブサイトに入力する場合。たとえばmixiの日記やコミュニティーのコメント欄。
そのページ全体から予測するのは無理だろうと予想しましたが、やっぱりそれはしてくれないようです。あくまでもコメント欄の中に書き込んだ文字列が予測変換の予測対象になります。理屈の上ではそれは仕方がなかろうと思います。でも……。でも……、その同じページに見えている文字列なのだから、心情的には予測の対象になってくれたらいいなぁ……と思ってしまいます。これは将来への期待としてとっておきましょう。
・長文を書いているとき、変換とは別のありがたみを感じ得る。
変換候補を予測して提示してくれるありがたみがあるのはもちろんですが、その逆。「スマート予測変換」機能は見方を変えると、自分がいま書いている文書ですでに使ったフレーズをリストアップしてくれる機能。長文を書く際、常に気をつけることは、できるだけ表現のバラエティーを豊富にすること。つまり、同じフレーズを繰り返さず、同じ趣旨のことをいうときには異なる言い回しを使うように心がけること。だから自分がその文書で使ったフレーズを瞬時に一覧してくれるこの「スマート予測変換」機能は、一度使った言い回しの再利用を回避する道具としても、ちょこっと役立つのです。
・スマート予測変換が候補を提示するのは、入力している読みの冒頭だけ。
つまり、読みを長く打ち込んでから一気に変換する場合は、途中の文節に関しては予測変換候補が全く提示されない。ことえりの場合、長ーく打ち込んでいるときでもその途中に「最近使った言葉」という窓が表示されて、候補を提示してくれます(その時点でタブを押せば、その部分を含めて全部が変換されます)。egbridge Universal 2がスマート予測変換候補を表示するのは冒頭だけ。ということは、スマート予測変換を使いたい文字列がある場合は、その前でいったん変換しておくことが必要です。またそのため、一つ上で書いたありがたみも、ちょっと半減してしまうのです。長年ことえりを使っていると、読みを長ーく打ち込んでから変換する癖がついているのですが、この辺は適宜、短めに区切って変換することが必要なようです。これはいささか残念。