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2007.03.01

846-070227 千の風になって

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「千の風になって」という歌が、紅白歌合戦で歌われてから売り上げが急上昇らしい。
新井満さんの訳詞はこちら。
http://www.twin.ne.jp/~m_nacht/1000wind/1000wind.html

元の英語の詩はこちら。
http://memorialbookmarks.netfirms.com/bangornew/verses/poem2.htm

どんな曲か知らないし、紅白歌合戦は見てないので、iTunes Storeを検索。
紅白では、秋川雅史さんが歌ったそうだけど、残念ながらそのバージョンはない。
そこで、その他のバージョンをすべて試聴してみました。
iTunes Storeって便利!!

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以下、iTunes Storeが示した「人気」の順。
30秒間試聴して聞こえた音について。

(1) 新垣勉「千の風になって」(5:11):ヴォーカルが素朴。バックがオケで、ハープも入っていてゴージャス。オーケストレーションがいい感じ。人気ダントツ。E dur。
(2) 綾乃ひびき「千の風になって」(5:15):ヴォーカルが自然。ピアノが主体+オケ(?)。C durの単純さを編曲でカバーしている感じ。
(3) 中島啓江「千の風になって」(4:28):ヴォーカルの声が厚い。ピアノ+チェロ。As (A♭) durであることも手伝って、全体にちょっと物悲しい感じ。
(4) キャサリン・ジェンキンス「千の風になって」(3:37):ヴォーカルがきれい。バックはピアノ+シンセ(?)。D dur。
(5) 宗田舞子「千の風になって」(4:11):ヴォーカルがきれい。ピアノ。D dur。
(6) キャサリン・ジェンキンス「千の風になって(UKオリジナル・ヴァージョン)(3:38):(4)と同じもの? D dur。
(7) 宝塚歌劇団・彩乃かなみ「千の風になって」(3:20):確かに宝塚的。声が通っている。ピアノ。和声進行はいたってシンプル。D dur。
(8) Libera「いつもあなたのそばにいるから(千の風になって)」(2:40):天使の歌声っぽい。ハープ。A dur。
(9) (別の曲)
(10) (4)と同じもの(たぶん)。

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shioが好きなのは(2)でした。

DRMに関するスティーブ・ジョブズ氏のコメントが話題になっています。
http://www.apple.com/hotnews/thoughtsonmusic/

「DRMなしで無料」(A)と、「DRMがかかっていて有料」(B)があったら、人はどっちを選ぶか。これは非常に難しい。iTunes Storeで売られている(B)のDRMは比較的ゆるいとはいえ、DRMなしよりも使い勝手が悪いのは明らか。それが有料だとなると、お金を払っているのに無料で流通するファイルよりも使いにくい、という矛盾が生じます。それでもなお(A)を入手せずiTunes Storeで(B)を購入する人の理由は、ひとえにそれが「正規の流通品である」という点にあるのではないでしょうか。

でも、お金を払って正規に購入する意思のある人々が実際に欲しいのは、「DRMなしで有料(の正規品)」(C)であるはず。現状、これがオンラインで提供されていないのが問題。では(C)という選択肢が存在しないかというとそんなことはありません。ジョブズ氏の言うとおり、市販のCDを買って来て自分でリッピングすればいい。現状、これが一番。その上、(A)や(B)より高音質も選べる。

そんなわけでshioの場合、「DRMありで有料」(B)のファイルを販売しているiTunes Storeから音楽を買うのは、「その音楽が緊急に必要なとき」だけ。数日待てる状況なら、CDショップに行って買うか、amazon.comなどオンラインでCDを買います。ただしCDとiTunes Storeでは同じアルバムでも価格に差があり、たいがいiTunes Storeの方がちょっと安い。その差は、CDをプレスしたり販売したり在庫したりするコスト分。だから安くて当然。その上、圧縮とDRMによる価値減少分を考えるとまだ高いかもしれない。いずれにしろ数ドルの差なら、やっぱりDRMがなくて音のいいCDの方を選びます。

shioは今朝、メンデルスゾーンのクインテットを1曲、4楽章分、iTunes Storeで購入しました。4曲分で約4ドル。すぐに聞きたかったから買いました。4種類の演奏を聴き比べて、そのうちの最も気に入ったものを買うことができました。こうして簡単に聞き比べができるのは大きなメリットです。本音を言えば、やっぱりこれで「DRMなしの有料」(C)だったらいいのになぁ、と思いながら買っています。その上もしCDと同音質以上だったら、なおいい。あとでCDを買い直す必要もありません。

オンライン販売がCDを上回れる可能性はふたつ。
ひとつは、「DRMなしの有料」(C)かつ「CDと同音質」のファイルを売ること。これなら、音楽の使い勝手としては、CDとほぼ同等になります(まだ、誤ってファイルが消去されてしまうリスクがありますが)。そして、すぐその場で手に入る分、CDを買うよりもちょっとだけ利便性は高い。でも、ジャケットやブックレットが手に入らない(現在iTunes Storeでは、アルバム買いをすればブックレットが付属する場合もあります)ので、ライナーノート(曲目解説)は読めない。

もうひとつは、「DRMなしの有料」(C)かつ「CDより高音質」。
こうなって初めて、CDなどにない付加価値が生じます。

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ジョブズ氏が書いている通り、DRMは無駄だし、実際にひとりの消費者としてshioは、原則としてiTunes StoreではなくCDを選んでる。もし本当に、「DRMなしで有料」(C)(そして願わくば「CD同等音質」かそれ以上)の音楽がオンラインで買えるようになったら、shioも迷うことなくそれを買うと思います。

そうなったらたぶん、現在音楽販売の1割未満しかないオンライン販売が、もっともっと成長すると思う。どのオンラインストアで購入した楽曲ファイルでも、iPodだけでなくいずれの音楽プレーヤーでも再生できるから、ユーザーの利便も増し、さらにオンライン販売市場が大きくなる。そうしたら、CDをプレスして在庫して販売するようなコストが削減できる。その分を、価格に反映してオンライン販売の価格を下げるのもひとつのやり方。でもshioは値段を下げるべきとは思わない。お値段据え置き(またはちょっとだけ安く)にして、剰余分は、作曲者、作詞者にきっちり還元してほしい。オンライン販売なら、どの楽曲がいくつ売れたか完全に把握できるから、JASRACだってどんぶり勘定していないで、きちんと販売数を反映した金額を作曲者、作詞者に配分できるはず。

著作権の保護期間を、「著作者の生存中+死後50年間」から「著作者の生存中+死後70年間」に延長しようとする声があるけれど、以前からいくつかのところで書いているとおり、全く賛成できない。作曲者や作詞者が千の風になって60年後や70年後に「著作権」が存続することより、生きているうちに妥当な対価を受け取れることの方が、はるかに「創作のインセンティブになる」と思います。それによってレコード会社はより多くの作品を世に出すことができ、国民もさまざまな音楽を享受できて、文化も発展する、と思うのです。

今日の写真はshio家のお夕食。

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