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2007.01.31

818-070130 Alasdair Fraser

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shio家にヴァイオリニストが一人、遊びに来ています。
大竹奏(おおたけかな)さん、オーケーストラに所属するバリバリのクラシック音楽家ですが、フィドラーでもあります。ScottishやIrishのフィドルを弾きます。超カッコいい!! CDも出してますし、コンサートもします。

そんな奏さんがおすすめのフィドラー、Alasdair Fraser。
すぐにiTunes Storeで検索。その中の1曲、「Calliope House」を試聴。iTunes Storeはどの曲も30秒、何度でも試聴ができるのがステキ。
さっそくshioも弾いてみました。これはいい!!
リコーダーでも1音下げて(D durで)吹いてみました。うん、いい感じ!!

とっても気に入ったので、この曲が入っているアルバム全曲買いました。10曲で9.9ドル。

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Nさん作。ランチ。

そのあと、Alasdair Fraserをamazon.comで検索。
その結果、奏さんはCDを3枚注文。

・Portrait of a Scottish Fiddler ── $15.98
・Dawn Dance ── $15.98
・Fire & Grace ── $13.99

どれもiTunes Storeでも買えるアルバム。そのうえiTunes Storeならアルバム1枚何曲入っていても9.99ドル。でもCDの方がいいとのこと。なんで?ときいたら、「ライナーノートが読めるから」。なるほど。

shio的には、iTunes Storeで売られているファイルはAAC(128kbps)でエンコード(圧縮)されているので安いんだと思っていたけれど、確かにライナーノート(曲目解説など)が入っていないというのもCDとの差額の理由かもしれない。shioはライナーノートを読まないから気付きませんでした。shioがiTunes StoreよりCDを選ぶ理由は、単純に音質がいいから。すぐに聞きたい場合はiTunes Store、数日待つ時間があるときはCD、と使い分けています。

昨年8月にHさん所有のTimedomain Miniで音を聴いて以来、いい音楽は圧縮しないようにしています(→http://shiology.com/shiology/2006/08/729060829_mdr75.html)。Timedomain Miniというスピーカー、あんなに小さいのに、圧縮した音と圧縮していない音の差が歴然としていたのです。だから、とくにヴァイオリンのように高次の倍音成分が多く含まれている音楽は、圧縮したくない。iTunes Storeで売られているファイルがAppleロスレスになってくれたらもっと躊躇なく気軽に買えるのに……と思います。

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Nさん作。ランチ。

2007.01.30

817-070129 MacPeople3月号の表紙

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1月29日、MacPeople3月号発売。
http://blogmag.typepad.jp/macpeople/2007/01/macpeople_20073_e687.html
shioの連載、「Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤」(第10回)のタイトルは「世界の中心で“I”を叫ぶ」。

今回は連載の他に、shioが撮影した写真が3枚掲載されています。

1枚目は表紙。
創刊号から買い続けているMacPeople誌にこういう形でご恩返しができるのは大変光栄なこと。長年にわたって膨大な情報を教えていただいている雑誌への感謝。どうもありがとうございます。

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この写真には大切なimplication(意味合い)があります。
ジョブズ氏の背景、スライドの中でiPhoneが通話している相手は、「John Appleseed」さん。本名はJohn Chapman(1774-1845)。アメリカ開拓時代に、フロンティアの広い地域をめぐり歩いて、リンゴの苗木を配って歩いた伝説的人物。
http://en.wikipedia.org/wiki/Johnny_Appleseed

ジョブズ氏はまさに携帯電話業界のフロンティアで、新たなAppleのseed(種)であるiPhoneを広めようとしているのです。だから、この「Appleseed」さんとiPhoneで「つながっている」ことが、このプレゼンの大切な意味。この日のプレゼン全体がこのシーンに象徴されているといっても過言ではありません。

したがってこの写真は、「ジョブズ氏」の「iPhone」が「John Appleseedさんと通話している」という構図に意味があります。この写真を選んでくださったMacPeople誌のデザイナーさんは、ちゃんと「MacPeople」のタイトルの下に「John Appleseed」がしっかり見えるように配置しています。スバラシイ!!

以前「799-070111 撮影後はAperture」(→ http://shiology.com/shiology/2007/01/799070111_apert_c74f.html )で書いた通り、こういう取材のときshioはできるかぎり写真の中に何らかの「意味」を表現しようとしています。ジョブズ氏が伝えようとしているメッセージをくみとって、それを伝えられるような写真。それが「写真表現」のひとつです。

ジョブズ氏のお宅はshio家から徒歩10分くらいのところにあるので、ときどきその前を通ります。先日、彼の庭に植えられている数本のリンゴの木を庭師さんたちが剪定していました。エキサイティングな製品を世の中に出し続けるジョブズ氏は、John Appleseedさんと同じような気持ちなんだろうなあと思いながら、その光景を後にしました。

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2枚目はMacworld Expo特集のトビラ。

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3枚目はその記事の中。
Steve Jobs氏が「シェー」をしているところ。
彼の話を聞きながら、たぶん全身で何かを表現するだろうと考えて、カメラを縦に構えて待ったところ、このポーズ。

その他の写真の一部はこちらでご覧ください。
http://www.flickr.com/photos/shio/sets/72157594472816086/

ちなみにshioが個人的に気に入っているのは下の写真。

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2007.01.29

816-070128 サロンコンサート

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D家にてサロンコンサート。
60人もの来客。
ヴァイオリンとピアノのデュオ2曲、ヴァイオリン・フルート・ピアノのトリオ1曲。

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815-070127 SJA新年会

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SJA(Stanford Japan Association)の新年会。
朝から大雨でどうなるかと思ったら、新年会をやっている間だけ雨はやんでいました。ありがたい。
写真は、SJAで今日知り合ったKさん。

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2007.01.28

814-070126 ブルーベリー入りパンケーキ

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shio家の朝はパンケーキのこともあります。
先日、N夫妻に教わったこと。ブルーベリーを入れるとおいしい。
なるほど!!
それ以来、shio家のパンケーキはブルーベリー入りです。生の実をそのまま。
とってもおいしい!!
お気に入りです。

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Ricoh GR Digital

813-070125 MixiDock

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Ricoh GR Digital

drikinさんがまた秀逸なソフトを作ってくださいました。
MixiDockです。
http://mixidock.drikin.com/

便利すぎ。
こういう便利なものを作れる人、尊敬します。
どうもありがとうございました。

リコーがまた受賞。iF award 2007。
http://www.ricoh.co.jp/dc/awards/if/

Caplio R5とCaplio 500Gwideが受賞しました。ちなみに去年のiF award 2006はGR Digitalが受賞していますから、リコーのカメラは2年連続で受賞です。スバラシイ!!

Caplio R5→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/r5/
Caplio 500Gwide→http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/500gwide/

Caplio R5の特徴
・ズーム:28-200mm
・レンズの明るさ:F3.3-4.8
・モニタの品質(画素数):23万画素 2.5インチ
・近接撮影能力(マクロ):広角側1cm、望遠側14cm
・通常撮影時の最短撮影距離:30cm
・バッテリーの持ち:380枚
・手ブレ補正
・高速レスポンス

すばらしき性能です。
そしてこのiF awardはデザインに対する賞。Caplio R5は手で持ってみるとそのデザインの良さがわかります。本体右側が微妙に湾曲しているため、右手親指が吸い付く感じ。実にホールド感がいいのです。この湾曲、傑作だと思います。そしてそれにともなってシャッターボタンも斜めについています。この「ほんのちょっと」が絶大な使いやすさにつながっています。トータルなデザインの良さとともに、こういった実質的な部分も受賞の理由なのではないでしょうか。リコーのデザイナーさんたちに敬意を表します。

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Ricoh GR Digital

812-070124 GarminとUSB電源

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Ricoh GR Digital

shioが使っているGPS、Garmin Edge 205。
http://www.garmin.com/products/edge205/
クルマや自転車で走るとき、使ってます。距離、経路、速度などが記録されるので便利。

そのEdge 205で使うソフト、Garmin Training CenterのMac版が出ました!!
http://www.garmin.com/products/trainingcenter/
MacWorldで配布されていたのですが、本日サイトにも掲載され、誰でもダウンロードできます。
いままではWebサイトのサービスを使って記録を見る必要がありましたが、ようやく自分のMacの中でデータを見ることができるようになりました。速度のグラフが表示されたり、移動経路が地図上に表示されたりして、便利、便利。

このEdge 205、GPSの電波を受信する感度が高くて、クルマの中で適当なところに置いておいてもちゃんと位置を捕捉してくれます。バッテリーは11時間ほど持ちます。USBで充電できるので便利。Macにつないでおけばいつの間にか充電完了。shioは他にもUSB充電式の機器をいくつか持っているので、8ポートのUSBハブ(ACアダプター付き)の1ポートを充電用にしています。そうすればMacにつながなくても充電完了。

他にUSBで充電する機器は、ケータイとMicroTrack24/96。
http://www.m-audio.jp/products/jp_jp/MicroTrack2496-main.html

以前にも書きましたが、こういった小型機器の充電がすべてUSBに集約されたら本当に便利になると思います。現在は機器ごとに異なるACアダプターがあるため、機器が増えるたびにACアダプターが増える。でもそれがみんなUSBになってくれたら、ACアダプターは1個で済むし、MacのUSBポートから充電できるということは、実際にはACアダプターも不要。常にMacとUSBケーブルを持ち歩いているので、旅行のときなどにも何も追加的に持参する必要がない。こういう部分は統一していただけるとユーザーは便利になります。

MicroTrack24/96よりも新しいレコーダー、Edirol R-9。
http://www.roland.co.jp/products/dtm/R-09.html
MicroTrack24/96の前にshioが愛用していたR-1の後継機種。SDカードになったし、小型軽量になったし、良質のマイクもついていてとっても魅力的なので買おうかと思ったのですが、単三乾電池式なのはしかたがないとしても、ACアダプターで充電する方式なので購入を躊躇しています。USB端子が付いているにもかかわらずそれを充電に使えない。残念です。

USB充電式、あるいはせめてUSBで電源を取る仕様であれば、Macさえあれば電源を確保でき、電池でまかなえない4時間以上の長時間録音が可能になります。でも「長時間連続使用に際は、付属のACアダプターをお使いください(→http://www.roland.co.jp/cs/faq/faq.cfm?ln=jp&Dst=0&Faq=JP06-11593&dsp=1)」というのでは、コンセントのない場所での長時間連続録音(途切れずに長時間録音すること)は不可能。電池の交換をしなければ長時間連続録音ができないのはとても困ります。

shioは自分の演奏の他、自分の講義の録音にもレコーダーを使います。午前中3時間、午後3時間という講義をする日、電池式だと必ず予備の電池が必要。ということは必ず前日に単三型充電池を4本充電しておくことが必要。でも忘れる日もあります。もしUSB充電式(あるいはUSBで電源をとる方式)なら、必ず持って歩いているMacとUSBケーブルでつなげば電源の心配はない。前日に電池を充電しておく必要もない。かさばるACアダプターを持ち歩く必要もない。USBで電源を取る仕様なら、小型軽量な汎用のUSBのACアダプターがたくさんある。というわけで、どっちが便利かといえば明らかにUSB式。電池は単三型でもいいので、電源は専用のACアダプターではなくUSBにしていただきたいと思います。

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Ricoh GR Digital

2007.01.26

811-070123 衝動買いしたクルマ

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Ricoh GR Digital

クルマを衝動買い。
うちの中で乗ってます。
http://www.plasmacar.com/

買って半年以上経つのですが、shiologyに書き忘れていました。
おもちゃ屋さんに入ったところ、これがいくつもつり下げてディスプレーされていました。そばに置かれている見本に乗ってみたら、あら面白い。それで衝動買いです。

この「プラズマカー」(shio家では「ピンクカー」と呼ばれています)、一回乗ったらとりこになります。動力が何もないのに、足で蹴る必要もなく、ハンドルの回転による梃子のチカラのみで走ります。その動きがなめらかで心地よくて、慣れると結構なスピードが出て、最高。いままでなかった感覚です。

shio家に遊びにきた人は、だれもが乗って大喜び。

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Ricoh GR Digital

2007.01.25

810-070122 アップデート

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Ricoh GR Digital

最近、いろんなソフトがアップデートされています。

●shioがこのブログを書くために使っているソフト、MacJournal。
http://www.marinersoftware.com/sitepage.php?page=85
ブログは快適に書きたい。そのために、良さそうなソフトを見つけるたびに試してみていますが、やっぱり結局MacJournalで書いています。そのMacJournal、バージョン4.1.1が出ました。検索が速くて的確なのがいい。

そしてshioが気に入っているのが全画面モード。書いている文章だけが画面に表示されます。画面上部のメニューもない。真っ黒な画面にグリーンの文字。それだけ。この色使いは変更できますが、そのまま使っています。この件については下記。
・657:060427 MacJournal 4.0!!
http://shiology.com/shiology/2006/04/657060427_macjo.html

●Yojimboも1.4になりました。shioのデータベースです。
http://www.barebones.com/products/yojimbo/index.shtml
1.3からデータベースの仕様が変わったらしく、検索が高速化されて快適。膨大なデータの中から検索語に対する検索結果を表示するのにかかる時間がほぼゼロ。一瞬です。MacJournalにしてもYojimboにしても、検索が一瞬、というのがスバラシイ。そして取りこぼしがないのもいい。「さんま」と検索して「サンマ」もヒットします。「秋刀魚」は無理だけど (^_^)

●Jedit X Rev.1.38
http://www.artman21.net/product/JeditX/index.html
egword Universalがものすごく秀逸なため、もはやエディタで文章を書くという機会が限りなくゼロに近づいています。それでも必要なのがこのJedit。文字コードの変換とか改行コードの一括削除とか、そういったテキスト作業で威力を発揮します。

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Ricoh GR Digital

2007.01.24

809-070121 のだめ

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Ricoh GR Digital

のだめカンタービレ。全部見ました。
毎晩寝る前に1話ずつ見て、今日は待てなくて最後の3話、全部見ちゃいました。感動的!!
shioが友人宅などあちこちでヴァイオリンやフルートやピアノを弾くたびに、「のだめ、見ましたか?」ときかれるので、早く見たいと思っていたのです。
(まだ見ていない方もいらっしゃると思うので、以下、内容には触れません。こちらの日本語放送だと来週が最終回らしいし。shio家はテレビがないので見ておりませんが。)

shioは楽譜じゃなくて、耳で聞いた音を楽器で演奏する方が楽(楽譜も読み書きできますが)。そして適当にアレンジしながら弾くし、誰かの演奏にアドリブで対旋律を付けたりして合わせるのも大好き。なので、のだめさんに大きく親近感を覚えます(もちろん、shioは決してあんなに上手に弾けるわけではありません)。音楽への向き合い方も好き。音楽の楽しみ方に対する作者のメッセージも同感。

そして、ドラマの中で流れている音楽の演奏がどれもピカイチ。いい演奏だぁ。Macのスピーカーじゃなくて、きちんとしたオーディオで視聴したかった。普段ドラマは全く見ないshioですが、これは非常に楽しませていただきました。

ひとつ、ドラマの筋とは関係なく、とっても気になった点。
ドラマの舞台は音大のはずなのに、教員も含めて誰もが学生のことを「生徒」と呼んでいます。なぜかしら? 大学に「生徒」なんていません。学生のことを生徒と呼ぶ大学なんて、日本中にひとつもないはず(学校教育法参照)。

ま、それも「このドラマはフィクションです」のうちと思えばしかたがないのかもしれないけど、ともかく超違和感。音楽に関してこれだけ忠実に現実味を出そうとしているのに、もったいない。

という点をのぞいて、大満足のドラマでした。
続きが楽しみです (^_^)

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Ricoh GR Digital

808-070120 チキンラーメン

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安藤百福氏が2007年1月5日にお亡くなりになりました。そこで「チキンラーメン5食パック」(1987年発売)を買ってきました。もしかしてshioはチキンラーメンを食べるの初めてかも。

Wikipediaによると、チキンラーメンは安藤百福氏が1958年、48歳のときに発明したもの。
http://ja.wikipedia.org/wiki/チキンラーメン
インスタントラーメンの元祖です。
お皿に出して、たまごスポット(2003年〜)に生卵を載せ、その上に沸騰したお湯をゆっくり注ぎ、フタをして3分待つ(発売当初は2分だったらしい)。shio的にはその横に、キムチを大量に添えて、いっただっきまーす!!

キムチを載せたあと、麺をかき混ぜる前に撮ったのが冒頭の写真。
実はこれ、2杯目です。1杯目で写真を撮ろうと思っていたのにタマゴの黄身が割れてしまったので、おかわりしました (^_^) 1杯だとちょっと物足りないけど2杯だとちょっと多いので、1.5倍サイズがあればちょうどいいのに、と思いました。

Wikipediaで「安藤百福」の項目を読んで感動。
http://ja.wikipedia.org/wiki/安藤百福
中でもshioが最もスバラシイと思ったのは下記の部分。

<引用開始>
チキンラーメンの好評を見て、追随する業者が多く出た。粗悪品や模造品の懸念から、安藤はチキンラーメンの商標や特許を申請・登録し、会社や商品の信用を守ることに努めた。日清食品は1961年にチキンラーメンを商標登録し、翌1962年には即席ラーメンの製造法の特許を得る。この際、113社が警告を受けた。類似商法を看過しない姿勢を打ち出した安藤であったが、1964年には一社独占をやめ、日本ラーメン工業協会を設立し、製法特許権を公開・譲渡した。
<引用終了>

1962年に製法特許を取った上で、2年後には特許権を公開して独占をやめる。スバラシイ。業界の技術水準が底上げされるとともに、社会全体が豊かになります。最も尊敬される知的財産権の処し方でしょう。スバラシイ。

そのココロは、下記に書いてあります。ちょうど1年前。
・603:060127 マネ Changes Everything
http://shiology.com/shiology/2006/01/603060128__chan_cd65.html

shioはこう考えているからこそ、自分自身もできるかぎり自分の持てる技術を周囲の人々にシェアしたい。そんなわけでshioは、shiologyを書き、教師をやっております。

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Ricoh GR Digital

807-070119 ホワイトバランス

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Ricoh GR Digital

GR Digitalのユーザーから、下記のメールをいただきました。

「BLOG、いつも楽しく拝見させてもらっています。特に、撮影のノウハウなど大変勉強になります。わたしもGR-Dを使っているのですが、ホワイトバランスで苦労しています。shioさんは、ホワイトバランスはどうやって設定しているのでしょうか? もし良かったらまたブログ上でご紹介頂けたらありがたいです。」

答えは簡単。
オートです。shioがGR Digitalで撮影している写真の99.9%、オートです。マニュアルで設定するのは、室内の白熱灯の下でお料理を撮っていて色が不自然に黄色くなってしまうときくらい。屋外では100%、オートです。太陽光モードにしてもいいけれど、変えるのが面倒なのでオートのままです。色は、露出で出しています。露出を決定する際に、直接被写体にGR Digitalを向けると欲しい色にならない場合、撮りたいものとは異なる方向にカメラを向けてAFロック兼AEロックをするのですが、もしかしたらホワイトバランスも同時に調整されているのかもしれません。でも詳しいことはよく知りません。ともかく、GR Digitalのモニターを見て気に入った色を撮ります。そしてほとんどの場合、ホワイトバランスはオートのままで、露出だけ適正に合わせてそのまま撮ればきれいな色で撮れるのがGR Digitalのいいところです。

外で撮影する際shioは、サッと撮ってすぐ移動することが多いです。移動しながらサクッと撮って移動を続けます。特に日常生活の過程で撮影する場合、写真を撮るためにひとつの場所に長くとどまることはできません。したがって、カメラの各種の設定も、ほとんど変更しません。

「押せばきれいな色が出る」。これがいいコンパクトカメラの条件。GR Digitalはそんなカメラです。だから1年以上にわたって使い続けております。

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Ricoh GR Digital

2007.01.23

806-070118 天然酵母

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Ricoh GR Digital

先日、shio家でパンを焼いていてイーストを入れ忘れたと書きました。でもパンとしての味は、イーストではなく天然酵母で作った方がはるかにおいしいです。天然酵母で作ると、パン生地がムチムチ、弾力も高いうえ、香りが高い。
一言で言うと、「皮までおいしい」。ホントです。

ただ、天然酵母で作るためには、酵母を発酵させる工程が必要です(生種起こし)。パン焼きの行程とは別に、24時間かかります。したがって、夜中になってから「明日の朝のためのパンを焼こう」と思い立ったときに天然酵母が残っていない場合、イーストを使うことになります。自宅でパン焼きに挑戦しようと思う方は、ぜひ天然酵母で試してください。「これぞ自家製パン」というおいしさが味わえます。

shio家で使っているパン焼き機はナショナル製「1斤タイプ 自動ホームベーカリー SD-BT113」
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=SD-BT113

でも、友人宅にある「1.5斤タイプ 自動ホームベーカリー SD-BT153」は餅つき機能つき。2006年9月発売の新製品。これはお餅も楽しめてお得です。
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=SD-BT153

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Ricoh GR Digital

2007.01.21

805-070117 バッテリー

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最初の5枚は、San Mateoのラーメン屋さんで撮影。ラーメンは撮り忘れました。

先日、MacWorld Expoの撮影に行くにあたって、カメラ(キヤノンEOS20D)のバッテリーを買い足しておこうと思い立ちました。現在、2個持っていますが、70-200mmF4というちょっと大きめのレンズでピントを微妙に合わせながら多数の写真を撮るとなると、もしかしたらバッテリーの消耗が速いのではないかと考えたのです。

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Ricoh GR Digital

そこでまず、amazon.comで価格調査。
純正のバッテリーBP-511Aは、希望小売価格70ドルのところ、39.99〜47.98ドルで売られている。ちなみにヨドバシカメラでの実売価格は7,560円の10%還元。

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次にshio家近くのカメラ専門店へ。
この辺では有名な「Keeble & Shuchant Photography」。一般的なものから超マニアックなものまで取り揃えられている楽しいお店です。
http://www.kspphoto.com/

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カウンターにいた店員にEOS20D用のバッテリーを頼むと、取り出したのはキヤノンのものではない中国の会社の製品。そこで「キヤノンのBP-511Aはないのか」とたずねると、引き出しからそれを取り出して曰く「あるけど、こんなの誰も買わないよ」。確かにキャノン製は70ドルの値札が付いている一方、サードパーティー製は42ドル。よく見ると、サードパーティー製は「1,400mAh」と記載されている。対してキヤノンの純正BP-511Aの放電容量は1,390mAh。

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そこでそのサードパーティーのウェブサイトを調べてから買うかどうか決めると店員に告げて店を後にし、こんどは近くの量販店「Fry’s」へ行ってみることに。
http://www.frys.com/

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ファミレスみたいなところで撮影。

広い店内はいろいろな面白いものが並んでいるので、ヨドバシカメラやBICカメラが好きなshioはここも好き。早速カメラコーナーに行って探してみると、キャノン製バッテリーは見当たらない。その代わり、棚一列分、サードパーティー製のバッテリーがずらりと並んでいます。キヤノン用、ニコン用、パナソニック用……。およそすべてのデジタルカメラやビデオカメラ用のものが揃っています。そこで、店員に「EOS20D用のバッテリー」はどれかとたずねると、やはり、サードパーティー製のバッテリーの中からBP-511Aと互換性のあるものをピックアップ。

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以下5枚、Mさん宅にて。

キャノン製はないのかたずねてみると、「本当にキャノン製が欲しいの?」とききかえされたので、そうだと答えると、「確かこっちにいくつかあったはず……」といって奥の棚の裏へ。そこには鍵の掛かった棚の中に、コロンと1個、BP-511Aが置かれていました。出してもらって値段を確認するとやはり70ドル。店員曰く、「高いなあ。普通は安い方買うよね。もちろん君の選択に任せるけどさ。」(←店員さんたち、本当にこのくらいフランクです)

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さきほどのサードパーティー製をよく見てみると、容量1,600mAhと書いてある。1割以上、容量が大きい。これが本当なら、純正でなくてもいいかな、という気になってきました。店員にお礼を言って、そのバッテリーの棚をもう少しよく見てみることに。すると、別の会社製のBP-511A互換バッテリーを発見。裏を見ると、なんと容量1,900mAh!! 36%も多い。その上値段も36.99ドル。

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ここは、使ってみて問題があれば返品するのが当たり前の国。
なので、これを試してみることにしました。
帰宅して早速充電し、使ってみたけれど、何の問題もなし。

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考えてみると、フィルムだってメモリーカードだって、普通の電池や充電電池だって、カメラ本体と同じ会社の製品を使うことはない。レンズだって他社製も使う。ならばバッテリーだって同じこと。
選択肢があるって、ありがたい (^_^)

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2007.01.20

804-070116 Dvorakの配列

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nさん作、ささみチーズ梅かつ。

昨日まで3ヶ月使ってみたDvorak。
メリットたくさん。軽快かつリズミカルに打てるのが最大のポイント。そのほか、キーボードショートカットも使いやすい。Controlと合わせて使うキーの位置もいい。たとえば左側1文字を消去するcontrol+HはQwertyのJだし、右側1文字消去(control+D)はQwertyのH。どちらも右手人差し指。あと、英語でよく出てくる「th」とか「ch」といった連続も打ちやすいように配列されている。さすがによく考えられている配列です。タイピングコンテストなどの上位者はみんなDvorakを使っているというのもうなずけます。日本の親指シフトみたいな存在です。

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Ricoh GR Digital

でもこの配列には生理的に馴染めない点がひとつ。
簡単に言うと、左右が逆。
感覚的には左右の配列を逆転させたた方がいいのではないかと思うのです。

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Ricoh GR Digital

Dvorak配列の基本的ポリシーは、右手が子音、左手が母音。担当する文字種が多い子音を、多くの人にとって相対的に器用な右手に割り当てようとした結果です。でもDvorakを使い始めて最初に疑問に感じ、最後まで違和感を持ち続けたのがこの点でした。「子音→母音」を「右→左」と打つのはどうしても感覚に逆行しているのです。shioだったら逆にしたい。文字を左から右に書いていく際に、多くの場合、子音ー母音の順だから、左手が子音、右手が母音である方が感覚に合う。「左→右」と打っていく方が、実際のカーソルの進行とか文字列、文章の進行方向に合致する。特に日本語の場合そう。

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Ricoh GR Digital

さらに「音」に対する左手と右手の役割に関してもshioの感覚に反する。ヴァイオリンもギターも右手が音を出す(作る)手。左手は音程を変えたり音に色を付ける手。だから右手が母音、左手が子音の方がその感覚に合う。

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そしてカンマやピリオドの位置。Dvorakではそのふたつは左手の上段にあるけど、やっぱり文章の区切りや
終わりに打つものは右下にあるのが自然。手で文章を書いているとき、その文章の右下に打つのがカンマやピリオドだから、それと同じようにキーボードでも右下に位置している方が感覚に合う。Macのゴミ箱が昔から基本的に右下にあるのと同じ感覚性です。

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Dvorakさんは効率を考えてDvorak配列を考案したのだろうけれども、もしかしたらそういう空間認識的マッピングの視点を持っていなかったのではないかと思いました。Qwertyのようなバラバラの配列の場合はそんなことは全く問題にならないけれど、子音と母音を左右に振って左右の役割を規定するとなると、「右と左」という深遠な問題に直面する。もしshioが同様のキー配列を考えるとしたら、左手側に子音を配置し、右手のホームポジションと下から3段目(ホームポジションの1段上)に母音を置き、カンマやピリオドはQwertyと同じにすると思います。

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Ricoh GR Digital

Crocsの新品。今までに購入したCrocsについては下記をご参照ください。
・722-060812 CROCS
http://shiology.com/shiology/2006/08/722060812_crocs.html
・723-060816 CROCSのビーサン
http://shiology.com/shiology/2006/08/723060816_crocs_2112.html

最初に買ったネイビーのCrocsは、毎日のように履いているため、ソールがすり減ってツルツル。そこで新しいのを探していたところ、なんとスタンフォードのBook Storeでも売り始めました。その上、ストラップにStanfordマークの入ったものまである(普通のモデルより5ドル高)。よほど人気なのでしょう。何となく見ていたら、「Off road」というモデル発見。ソールが厚いし、トーの部分に穴がないのもいい。その上スタンフォードで買えば10%引き(shioはファカルティー扱いなので)。なので購入決定。サイズを合わせたら今まで履いていたケイマンよりちょっと細身にできていて、サイズは12インチ、つまり1フィートでした。

2007.01.19

803-070115 Dvorak、3ヶ月

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昨年10月15日にDvorakを使い始め3ヶ月が経過しました。
経緯は下記をご参照ください。
・741-061015 Dvorak
http://shiology.com/shiology/2006/10/741061015_dvora.html
・775-061215 Dvorakその後
http://shiology.com/shiology/2006/12/775061215_dvora_0857.html

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十分速く打てるようになりました。たぶん、Dvorakを始める前のQwertyと同等かそれ以上。全く無意識に、勝手に手が動いて打てます。打ち間違いもほとんどなし。十分実用的です。きちんと使えるようになったので、今日からQwertyに戻します。その理由はタダひとつ。Dvorakはあまりにも指を動かさなさすぎるから。

特に左手。a, i, u, e, oすべてがホームポジションに配置されているため、普通に打っている限り、左手の指は前後の動きがほぼゼロ。常にホームポジションに置いたままそのキーを打っています。すると、ずーっとそれを続けていると、しまいに指がこわばってきます。他の方向にも動かしたい衝動に駆られます。でもその必要がない。これは結構辛い。ときどき左手をグーパーして、動かしてみたりするけれど、根本的な解決にはなりません。やはり、多少速度が犠牲になっても、キーはある程度バラバラに配置されている方がいいのかも。

Qwertyに戻してみると、Dvorakに比べて明らかに効率は悪い。指の動きが多い。でもその指の動きがあることで、リラックスして打ち続けることができるようです。効率だけがすべてではないみたい。不思議なものです。

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友人のEOS30D/EF-S17-55mmF2.8 IS USMを借りて撮影。

shiologyにサイト内検索を付けました。多くの方からご要望をいただいておりました。どうぞお使いくださいませ。ついでにflickrのバッヂも貼りました。

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いただきものの梨。スプーンで食べました。甘くておいしい!!

2007.01.18

802-070114 recording

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レコーディングに同行しました。
かなり面白いスタジオ。個人宅の中の一角がスタジオ+防音室になっています。

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shioは単に同行しただけだったのですが、急遽、ジャケット撮影をすることに。でもそんな予定ではなかったので28mmのレンズしか持っていませんでした。なのでとりあえずEOS 20D / EF28mm F1.8で撮影し、その場で色を調整してジャケット用にスクェアにトリミングしたサンプルが1枚目の写真。本当はもっと長いレンズで撮るべきなので、次回、きちんと撮り直す予定。

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このスタジオでレコーディングされたCDの数々。

このお宅の中は面白いものだらけ。
レコーディングを待っている間、ちょっと撮って回りました。

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2007.01.17

801-070113 イーストを入れ忘れたパン

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Ricoh GR Digital。ご近所のドアの前。

パロアルトに来てから、朝、焼きたてのパンを食べてます。
寝る前にパン焼き機に材料を仕込んでおけば、朝にはふわっふわのパンが焼き上がり。クルミパン、蜂蜜パン、レーズンパン、抹茶パン、クランベリーパンなど、色々楽しめます。とってもおいしいです。

先日、起きてみるとそこにできていたのは抹茶パンの色をしたかたまり。ふわっとしたパンではなく、ずっしり重くて硬い。どうやらイーストを入れ忘れたようです。そのままでも食べられないことはないけど、食感がよくない。そこで食べ方を工夫してみました。

まず試したのは「蒸す」。
朝なので、蒸し器で蒸す暇はない。そこで電子レンジ。水を張ったお椀に小さいお皿を載せ、薄めにスライスした「抹茶パン」を置いて1分弱チン。こわごわ食べてみると、見事、蒸しパン!?

次はバター焼き。
フライパンにバターをしいて、スライスした「抹茶パン」を焼いてみました。モッチリとした食感に仕上がりました。ちょっと厚めにスライスして表面がカリッとなるまで焼くのも行けてます。

さらにお砂糖。
バターで焼いた上、お砂糖を付けると、これまたおいしいデザートに (^_^)

ここまでで、「イーストなし抹茶パン」は品切れ。
失敗したパンを食べきるのが目的だったわけですから、これにてMission accomplished!!

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Ricoh GR Digital。Palo AltoにあるMuseum of American Heritage(→http://www.moah.org/)でBay Area LEGO Train Clubの展示が行われていました。結構なスピードで走るレゴ電車を至近距離で流し撮り。「流し撮り」といってもカメラを回転させる普通の流し撮りでは撮れないので、電車と同じスピードでカメラを水平移動させました。何枚もトライして、ようやく撮れた1枚。これは難しかった!!

800-070112 お好み焼き

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夜7時にY家に集まってお好み焼き & たこ焼き。
お好み焼きはYさん作。
たこ焼きはshioが作ったので、撮り忘れました。

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前回のエントリーでApertureの複数同時レイティングについて書いたところ、「プライマリー・オンリー」をオフにすれば可能になりますとのメールをいただきました。試してみるとホントだ!! どうやら再インストールの必要はなかったようです (^_^) Kenさん、どうもありがとうございました。

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実はshioは今まで「プライマリー・オンリー」って何のためにあるのかよくわかりませんでした。だからそのオンオフも意識していませんでした。こうして教えてくださる方がいらっしゃって本当にありがたいです。感謝です。

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nさん、tgさん、ykさん作

2007.01.16

799-070111 撮影後はAperture

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朝、Caltrainの駅で電車を待つ。Ricoh GR Digital

<追記>
Apertureの複数同時レイティングについて下記のように書いたところ、「プライマリー・オンリー」をオフにすれば可能になりますとのメールをいただきました。試してみるとホントだ!! どうやら再インストールの必要はなかったようです (^_^) Kenさん、どうもありがとうございました。
<追記終わり>

前回のエントリーについて、「非常に参考になりました」とのコメントを複数の方からいただきました。どうもありがとうございます。お役に立ててうれしいです。

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Ricoh GR Digital

一方、撮影している写真に関して、「これらの写真はトリミングしてるのですか?」というご質問もいただきました。いえいえ、全くトリミングしてません。撮ったまま、手を加えずにそのまま掲載しています。shioは、「写真は撮影した瞬間に完成」と考えているので、後でトリミングすることはまずありません。撮影の時点で自分が描く「絵」を創っています。したがって、基調講演を撮影した写真の中で、Steve Jobs氏の背景の絵が切れていたり、文字が切れていたりしても、それは「切れて」いるのではありません。「切り取って」いるのでもありません。最初からそれを意図して撮っています。基調講演で映写されたスライド画像の「全体」を撮ろうとは全く思っていないのです。

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Caltrainの中。この車両は1階が自転車用、2階が座席になっています。Ricoh GR Digital

「部分」と「全体」は相対的です。shioが撮りたいのはあくまでもJobs氏の表情であり彼の喜びであり彼から発せられるメッセージです。shioが撮りたいものの「全体」はそれ。彼が全身で表現しようとしているものを写し取ろうとしています。ですから、背景のスライドは、彼の表現の「背景」に過ぎない。背景は、彼を写す際にその表現の意味性を補完するのに必要な限りにおいて写っていればいい。

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Ricoh GR Digital

前回のエントリー写真にはちょっとだけキャプションを付けました。それをご覧になるとshioの意図をおわかりいただけるかと思います。たとえば、「コンテンツの交通整理をするジョブズ氏」というのは、写真の中の彼の左右の手が交差点で交通整理をしているおまわりさんのようであり、その左手の先にはコンテンツの出所、右手の先にはそれを視聴するiPodがある。そして実際、ジョブズ氏は混沌としていたコンテンツのオンライン配信に、iTunes Storeなどのインフラによって秩序をもたらしました。そんなことを表現しようとしているのがshioの写真です。

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Ricoh GR Digital

さて撮影の後。
もちろんApertureを使います。
http://www.apple.com/jp/aperture/
アップル製の写真家御用達ソフト。34,000円。299ドル。

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Ricoh GR Digital

これがあるから、1,600枚もの写真を躊躇せずに撮れる、といっても過言でないほど便利なソフトウェアです。Macに付属しているiPhoto(→http://www.apple.com/jp/ilife/iphoto/)はとってもスバラシイ写真ソフトで、shioも長らく愛用してきました。一方、Apertureは最初のバージョンの発売と同時に使い始め、先頃バージョン1.5になってからは、完全にApertureオンリーになっています。その良さを一言で言えば、「撮影する枚数が多ければ多いほど役に立つソフト」といった感じ。プロでなくても写真をたくさん撮る人には強い味方です。

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Ricoh GR Digital

写真を撮ってから真っ先に行うのがピントの確認。Apertureはそれがとってもやりやすい。「P」の右隣のキーを押すと「ルーペ」が表示され、ピクセル等倍で見ることができる。昔、6×7で撮ったブローニーフィルムをライトボックスに載せてルーペを覗き込んでいたのと同じ感覚。さらにありがたいことに、その状態でトラックパッドを2本指でスリスリすると1600%まで滑らかに拡大。非常に使いやすい。

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Ricoh GR Digital

<追記>
Apertureの複数同時レイティングについて下記のように書いたところ、「プライマリー・オンリー」をオフにすれば可能になりますとのメールをいただきました。試してみるとホントだ!! どうやら再インストールの必要はなかったようです (^_^) Kenさん、どうもありがとうございました。
<追記終わり>

そのApertureで、ひとつ気になっていたことがありました。
写真を複数選択した状態で、一括してレイティングなどを変えようとしても、ハイライトされている1枚のみが変更され、他のレイティングは変わらないのです。これ、ぜんぜんMacらしくないし、どう考えてもおかしいのだけど、その設定を変更するようなメニューも見当たらない。なので「仕様」と思ってあきらめていました。

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Ricoh GR Digital

ところが先日、MacWorldのアップルブースでApertureのデモをやっていたので、何気なく横で見ていたら、なんと、複数の写真のレイティングを一括して変更しているではありませんか。そこで、そのデモをしている人と話してみると、これはApertureで当たり前の操作だとのこと。でもshioのApertureではそうならないと告げると「そんなはずはない」と。すぐにshioのMacBookを取り出して、彼に操作してもらうと、「こりゃ変だなあ……」。結局、shioのApertureでは相変わらず、複数を同時に変更することができないまま。

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Ricoh GR Digital

でも仕様ではないことがわかったので、もしやと思い、帰宅してすぐAperture1.0をCD-ROMからインストールしなおし、1.5.2へのアップデータをかけてみました。そしたら、あら不思議。ちゃんと複数の写真のレイティングを同時に変更できるではありませんか!!

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Ricoh GR Digital

shioのAperture、最も初期のバージョン1.0でインストールした後は、1.1、1.1.2……と、新たなバージョンが出るたびにアップデートを繰り返してきました。なので、その過程でなにか問題が生じたのではないかと思います。何はともあれ、これでどうやらApertureが本当の「最新の状態」になったようです。

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Ricoh GR Digital

さて、基調講演を撮影した後のshio。
プレスルームに行き、EOS20DをMacにUSBで接続して写真をApertureに読み込みました。以前はカメラから直接読み込むことはせず、メモリーカードリーダーを使っていましたが、最近は直接カメラから読み込んでいます。

取り込んだ後はレイティング。写真を全画面表示し、ルーペでピントを確認しつつ、順に送って5段階で評価していきます。不要なカットがあれば「棄却」。便利です。

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EOS 20D / EF28mm F1.8

そのあとflickrにアップロード。
FlickrExport for Apertureを入れてあるので簡単。
http://connectedflow.com/flickrexport/

枚数が多いので、アップロードは帰宅してからも続きます。
アップロードが終わったら、Firewire接続の外付けハードディスクをつなぎ、Apertureのファイルメニューから「マスターの場所を変更……」。これで元ファイルを移動させてしまえば、MacBook Kroは身軽になります。

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EOS 20D / EF28mm F1.8

これがshioのApertureを使ったワークフローです。
Apertureは他にもいろんなことができますので必要に応じてそれらの機能も使います。でも最も大切なのは日々繰り返し行う基本的なワークフロー。それが、手間なく、すばやく、確実に行えることこそ、仕事に使えるツールの資質。shioがApertureを信頼し使い続けている最大の理由です。

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EOS 20D / EF28mm F1.8

2007.01.13

798-070110 基調講演の撮影

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基調講演会場前に列をなす人々。Ricoh GR Digital。

San Franciscoで開催中のMacWorld Expo, 2007で行われたSteve Jobs氏のKeynote Speech(基調講演)でshioが撮影した写真の一部を公開しています。
http://www.flickr.com/photos/shio/sets/72157594472816086/

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エスカレーターで上っていく孫さん。Ricoh GR Digital。

そのフォトセットや前回のエントリーをご覧になった方から、「F4のレンズでもここまでブレずに撮れるんですね……。腕の違いをヒシヒシと感じます。すごい!!」といったメッセージをいただいております。どうもありがとうございます。そこで今回は当日の写真撮影についてお伝えしましょう。

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待ちくたびれた報道陣。8:50まで待ってようやく会場に入ることができる。Ricoh GR Digital。

まず朝。パロアルトからサンフランシスコまでは1時間かかります。クルマで行っても電車で行ってもそのくらい。クルマで行くと駐車料金がかなりかかるので、今回は電車。4:45に起床して、Caltrainという電車の駅まで歩き、5:32に乗って6:36にSan Francisco着。Steve Jobs氏による基調講演(Keynote Speech)は9時開始予定。6:50の時点ですでに長蛇の列。基調講演会場のMoncone Westのブロックを半周以上囲むように、列が伸びていました。前日夜に通ったときにも既に20人ほど並んでいたので、徹夜組も相当いたことでしょう。幸いメディア関係者はその列に並ぶ必要はありませんが、それでも会場に入ることができたのは、なんと開始10分前の8:50でした。

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様々なコンテンツを背景に……

さて基調講演の撮影について。
キヤノンEOS 20Dの基本的設定は、Mモード。露出オートは使いません。
露出計はいつもと同じ、中央重点平均測光です。評価測光は、カメラがどういうアルゴリズムで測光値を判断しているのかが不明なので、使いません。
ISOは1600です。ごらんの通り、十分使える画質です。キヤノンを使い続けている理由のひとつです。

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コンテンツの「交通整理」をするジョブズ氏。

次にレンズ。
キヤノンEF70-200mm F4L USMです。
すでにIS付き(手ブレ補正機能付き)の新型「EF70-200mm F4L IS USM」が発売されていますが、shioが使っているのはそれ以前の旧モデル。安いし軽いのでこちらの方がいいです。EOS20Dは撮像素子がAPS-Cサイズなので、レンズの焦点距離が1.6倍になります。つまり、70-200mmは、普通の35mmフィルムカメラなどの112-320mmに相当します。

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Apple TVは、もちろんインテル入り!!

F値は開放(F4)に固定しています。基調講演はとても暗いので、これは当然。

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その先にあるのは……

シャッタースピードは1/40から1/160秒までを使いました。多くは1/160秒です。
このシャッタースピードで、320mmを手持ちでブレないように撮影するのは、ものすごく大変です。一般に手持ち撮影の場合、手ブレしにくい限界のシャッタースピードは、焦点距離の逆数といわれています。つまり、320mmのレンズなら1/320秒以上でシャッターを切ればブレにくいということ。でも、ISO1600、F4では、1/160秒が限界です。F2.8だったら1/320秒で撮ることができる計算ですが、EF70-200mm F2.8 USM(またはIS USM)は倍ほどの重量があります。したがって、2時間の間、1.5kgのレンズ+カメラをぶらさないように手持ちで構え続けるのは、ちょっと厳しそう。なので、F4がバランスがとれているのではないかと思います。

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Ricoh GR Digital。

三脚は使用せず、手持ち。
ほとんどのカメラマンは、ステージに向かって左側に用意されたカメラマン用の高い台の上に三脚を立てて撮影しています。一方、座席からだと撮影は認められているものの三脚や一脚の使用は禁止。三脚を使わないshioは、当然、座席に座って撮ります。

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会場にいるフィル・シラー氏が、ステージ上のJobs氏のiPhoneと会話。フラッシュの使用は禁止されているのでshioはフラッシュを使っていませんが、うしろの人が光らせたフラッシュがうまく同調しました。EF28mm F1.8。

ドライブのモードはシングル。
つまり、連写は一切使いません。そもそもshioは、写真撮影を初めて十数年、連写モードを使ったことはありません。常に一枚一枚、丁寧に撮ります。今回の基調講演で1,600枚以上の写真を撮影していますが、全部、一枚一枚撮った写真です。すべて、「撮りたい絵」を丁寧に撮ってます。連写モードで動きを追うようなことはしません。

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コンテンツの視聴は大きなスクリーンでどうぞ!!

シャッタースピードの遅い撮影を手持ちで行うために大切なのがカメラのホールド。
左手です。カメラは右手で持つのではありません。左手で持つのです。右手はシャッターボタンを押す手。つまり「動く手」です。その動く手でカメラをホールドしたのでは、ブレます。右手は力を抜いてシャッターボタンを押すことに集中します。一方、カメラは「動かない手」である左手でがっちり固定します。固定するためには、左腕は胸に押さえつけています。そしてカメラも顔に押し付けています。それでブレをできる限り回避するのです。

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いまあるスマートフォンって、ホントにスマート?

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これがいまあるスマートフォン……

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ピントは常にジョブズ氏。
これも、一枚一枚丁寧にジョブズ氏にピントを合わせます。shioが撮影しているのはジョブズ氏。ステージのスクリーンに映ったスライドは「背景」に過ぎません。shioはスライドを撮影しているのではなく、あくまでも話しているジョブズ氏を撮影しているのです。ジョブズ氏はデモをしているとき以外、ステージ上で右に左に、常に動いています。真正面からではなく左手前から撮影していますから、ジョブズ氏までの距離は常に変化します。なので、一枚一枚、ピントをきっちり合わせてから撮影することが必須です。

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これがiPhone。手を使います。「手」を!!

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ピント合わせは、カメラに複数(EOS20Dの場合は11点)あるフォーカスポイント(測距点)のうち、中央の一点のみを使います。これもshioが写真を撮り始めて十数年、常に中央1点しか使っていません。カメラメーカーはフォーカスポイントを増やすことに力を入れていて、機種によっては45点測距のカメラまでありますが、shioが使うのは中央の1点のみ。なぜなら、中央の1点が、ピントの精度が一番高いからです。とくに基調講演のような暗い状況では、中央以外の測距点ではピント合わせに時間がかかるか、ピントが合わないのではないかと思います(試してませんが)。

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OSXのメリットを全部享受できます!!

中央のフォーカスポイントでピントを合わせてからフレーミングし直すと、問題となるのがコサイン誤差。中央でピントを合わせてからカメラを回転させるわけですから、ピントを合わせた距離と被写体までの距離とが微妙にずれます。そこでその誤差は体で吸収します。中央でピントを合わせた後、フレーミングする際、微妙に体を動かすことによって、ピントの距離にカメラの位置を合わせるのです。またこのように、最終的に体でピントを合わせる前提でピント合わせをすると、ピントを合わせた後に被写体が多少動いても、それに合わせて自分も動けばピント位置を直すことなく撮影することができます。さらにこれなら、一度ピントを合わせた後、被写体の動きに合わせて自分も体を動かすことによって、ピントを合わせ直すことなく、何枚か撮影することができます。

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マジでいいソフトを作りたいから、ハードも作るんです。

そのため、AF(オートフォーカス)の作動を、シャッターボタンではなく、カメラ背面のAEロックボタンに割り当てています。したがって、AFの機能がシャッターボタンから切り離されていて、シャッターボタンをいくら押してもフォーカスは動かないため、ピントを固定したまま、何枚も撮影できるのです。

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ニモも飼えます!?

またその場合、シャッターボタン半押しには、AEロックが割り当てられます。
今回のようなステージの撮影では露出はマニュアルですが、日常、気軽に撮影する場合、露出はたいがいプログラムオートモードを使います。その時に頻繁に使うのがこのAEロック。欲しい露出値(絞りとシャッタースピードの組み合わせ)が出る方向にカメラを向けてシャッターボタンを半押ししてロックし、そのあとフレーミングして撮影します。露出補正を使うときもありますが、この方が速い場合もありますので、適宜使い分けます。

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こんなにステキな「iPod」!!

撮影時に最も困るのはミラーショック。
一眼レフに不可避です。レンズを通した像をファインダーで見るために入っているミラーが、撮影の瞬間、パタンパタン、と上がって下がります。その一往復の際に生じる振動が、ブレ発生の原因です。シャッターボタンを押す際やカメラをホールドする手の動きによって生じる「手ブレ」は、修練によってかなり小さくすることができますが、ミラーショックだけはどうにもなりません。

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499ドルでいかが?

この点、ニコンの一眼レフはキヤノンの一眼レフよりも、明らかにミラーショックが小さい。この点が、ニコンを使いたい、と思わせる最大の要因のひとつです。キヤノンのミラーショックがもっと小さくなってくれれば……と切に願っています。

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提携先(Partnership)は……

ついでに、ニコンを使いたいもうひとつの要因はファインダー。
圧倒的に見やすい。キヤノンのファインダーはピントの山がつかみにくいです。前述のとおり、shioは体でピントを合わせるのですが、その際にファインダーでピントが合っているかどうか確認します。でも、実際は非常に見えにくい。暗いところではなおさら見えにくい。だから経験に頼って勘で合わせてます。本当に「体で」ピント合わせをしているのです。これがもうちょっと見やすいファインダーならもっと楽なのに……と思います。

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cingular。

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とはいえ、両者、いや各社、一長一短があるから面白いのです (^_^)
たとえばニコンには今回使ったようなF4固定の望遠ズームレンズは存在しないし、それ以外にもshioが好きな明るい単焦点の広角レンズがありません。F2以下の広角レンズは設計の古い35mmのみ(28mmF1.4があったけど生産終了)。もっと広角なF2以下のレンズが1本でもあれば、D80かD200を使いたいと心から思っています。写真はレンズなので、結局使いたいレンズが用意されているキヤノンを使っています。マニュアルの時代はニコンの35mmF1.4を頻用していたshioとしては、いささか残念。

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陶酔。

2時間の基調講演で1,600枚。
多いように見えますが、平均4.5秒に1枚です。連写せず、一枚一枚、ゆっくりゆっくり撮ってます。基調講演自体を楽しみたいですから (^_^)

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これからの30年が楽しみ!!

2007.01.11

797-070109 コンピューターをコンピューターと呼ばなくなる日

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The first 30 years were just the beginning. Welcome to 2007.
(最初の30年はただの始まりだった。2007年へようこそ。)
年明けからこんなフレーズをサイトのトップに掲げたアップルの2007年。これからの30年に向けてアップルがどんな展望を見せてくれるのか。9日から始まるMacWorld Expoは、そんな期待で幕を開けました。

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今回の基調講演で最も印象的だったのは他でもない、Steve Jobs氏、その人。
新しい時代を自分(たち)が切り拓いているんだ、という喜びと興奮が、ほとばしり出ていました。なので、今回のエントリーは彼をアップで撮った写真を中心に構成しました。彼の表情をとくとご覧ください。

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撮影はEOS 20D、70-200mm F4(手ブレ補正なし)。手持ちです。
シャッタースピードは1/40から1/160まで。F値は開放(F4)に固定しています。ISOは1600です。

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これまでの30年とこれからの30年。
何が違うか。

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それは、今回発表されたアップルの社名変更に象徴されています。
Apple Computer Inc.から、Apple Inc.になりました。
アップルはコンピュータ会社ではなくなったのです。

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今回、発表された中で最も大切なのは、やはり、この社名変更でしょう。

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考えてみれば、いまやほぼすべての家電製品はコンピューター。内部にある演算装置を使って、各々の制御を行っています。でもそれらはいずれも「コンピューター」とは名乗っていない。普通、その機械の目的が名称になっている。「炊飯器」はご飯を炊く機械。「冷蔵庫」は食料などを冷蔵するための機械。「電子レンジ」「掃除機」「テレビ(ジョン)」「携帯電話」……。ほとんどのものは内部でコンピューターが制御しているしOSが入っているものもあるけれど、「コンピューター」とは名乗っていない。コンピューターは単に内部の回路が司っている機能、すなわち手段なのであって、その機械の目的ではない。

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一般市場で売られている製品のうちで「パーソナルコンピューター」だけが、長年、「コンピューター」と呼ばれ続けてきました。それは、いろんなことができすぎるため、単一の目的を明確化できないから。

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でも、アップルはそれを単なる「コンピューター」ではなく、もっと明確な目的を持ったツールに変えようとしてきました。そして実際に変わってきました。それがMacの歴史です。

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今、ようやくそのコンセプトに合わせるべく、社名から「コンピューター」をはずしたのです。

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そのコンセプトは、いわば「iを伸ばすツール」といった感じ。
(これに関係することは、MacPeopleの次号(3月号、1月29日発売)の連載に書きました)
昔からアップルが持っているコンセプトです。「知的自転車」。ヒトは、自転車という道具を使うだけで、少ないエネルギーで何倍も速く移動することができる。その自転車の知的バージョンがMacというわけです。

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いままでも、Macは「パソコン」ではなくあくまでも「Mac」だ、と認識されてきたのは、こういうコンセプトに基づいて作られているから。「コンピューター」という抽象的な存在ではなく、少しでも具体的な意味と目的を持つように考えて、いわゆる「i」アプリケーションとともに作られてきたのです。

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アップルはMacの意味を明確にしていくと同時に、iPodというもとより目的の明確なツールを世に出し(昔は QuickTakeというデジタルカメラなども出していました)、人々の需要を喚起しました。そして今回、iPhoneとApple TVで、同じように目的の明確な機器を出すと発表。そのタイミングで、ただの「コンピューター会社」ではないことを宣言したのです。

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MacにiTunesを載せることで、音楽の聞き方を変え、iPodでそれを外に持ち出せるようにし、iTunes Storeで直接音楽を買えるようにした上、そこで扱う範囲を映画やテレビ映像にまで広げてきました。それらを基盤として、iPhoneは成り立ちます。過去、いわゆるPDAがいくつも盛衰し、いまや携帯電話がその機能を担っている中にあって、これだけのハード、ソフト両面のインフラを整えたアップルがその利便を携帯電話に広げることは、むしろ必然、あるいは悲願だったに違いありません。そもそも「PDA」とは、アップルのことばですから。

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こうしてアップルは、「明確な目的を持ったツール」をまたひとつ増やしました。同時に、「パーソナルコンピューター」であるMacを使う目的もまたひとつ、増やしました。iPhoneを使うプラットフォームという目的を。

コンピューターがコンピューターと呼ばれなくなる日への道のりを、また一歩、前に進んだのです。

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<他社のプレゼン中、舞台袖で控える>

でも両者は実は相対的です。
「レンズ付きフィルム」と呼ぶか、「使い切りカメラ」と呼ぶかによって、マーケティングが大きく左右されるのと同じこと。「明確な目的」である「電話」にコンピューター的機能がついたか、小型の「コンピューター」に電話機能をつけたものとして売るかで、消費者の反応は全く異なるはず。求められる性能・性質、そしてその製造者としての責任もまた、全く異なります。アップルは「明確な目的」を持った一般消費者向けの製品を本気で製造、販売することを、社名の変更によって高らかに宣言したのです。

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<Apple Inc.発表>

Apple Inc.への社名変更を聴衆に告げたときのJobs氏は、本当に嬉しそうでした。基調講演の中でも、「昨晩、眠れなかった」と話していました。自分が作った会社の名前を、このように前向きにシンプルに改名し、人々にパラダイム転換を告げるのは、感慨深かったことでしょう。彼の表情がそれを物語っていました。

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<基調講演終了>

これからのJobs氏、これからのApple Inc.が、ますます魅力的に輝き、人々の生活を豊かにしていくことを楽しみにしています。アップルで仕事をされている方々に、心から賛辞と感謝を申し上げます。どうもありがとうございます。

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今回のMacWorld Expoの写真、1700枚以上撮影したのですが、その一部334枚程を下記にアップしてあります。どうぞご覧ください。
http://www.flickr.com/photos/shio/sets/72157594472816086/

なお、フル解像度のファイルは別にしてあります。
フル解像度のファイルが必要なプレスの方には提供させていただきますので、ご連絡をいただければ幸いです。

2007.01.10

796-070109 Apple TV発表!!

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MacWorld Expo 2007に来ています。
さきほどSteve Jobsのキーノートスピーチが終了しました。Apple TVとiPhoneが発表されました。
現在shioはプレスルームにて、1643枚撮った写真のセレクト中。Aperture on MacBook Kroです。

とりあえず1枚、アップします。
追って写真、追加します。

2007.01.05

795-070103 ヒューマン2.0

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元日に、妻が渡辺千賀さんから「ヒューマン2.0 Web新時代の働き方(かもしれない)」(朝日新書、2006.12.30発行)をいただきました。どうもありがとうございました。同時に、千賀さん手作りの栗きんとんもいただいたのだけど、本書に書かれている通り、おいしかった (^_^) ごちそうさまでした!! (本に栗きんとんの作り方が載っているわけではありません)

「ヒューマン2.0」、読もうと思っていた本。著者から直接いただけるなんてとっても幸せなこと(いただいたのは妻だけど)。ありがたく妻より先に読ませていただきました。超シリコンバレーな本です。シリコンバレーってどんなところか、どんな社会か、これ読めばよーくわかります。文体も読みやすい。きっぱり、ぱっきり、しっかり、すっきり。明晰な論旨で、千賀さん、カッコいい。

千賀さんのブログ「On Off and Beyond」はこちら。
http://www.chikawatanabe.com/

そして、下記のページには目次のみならず、本書を読んだ上での「試験問題」が用意されています。楽しい!!
http://www.chikawatanabe.com/blog/2006/12/20_2.html

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夕方、小野さんから連絡があり、夜、お写んぽをご一緒することになりました。
昼間の写真はもちろんきれいだけど、夜の撮影も乙なものです。

仕事の後、オラクルに向かい、駐車場で小野さんと合流。周囲のものを撮りながらお写んぽしました。もちろんGR Digitalも持っていたけれど、小野さんと同じ28mm F1.8を付けたEOSで撮影。同じレンズで撮れば、彼の参考になるから。

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もう暗くって、EOSのオートフォーカスは全く役に立たない。なので、マニュアルでピントを合わせてます。

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794-070102 お雑煮

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元日にMikeさんが焼いてくださったスフレ(Gran Mornier Souffle)。
ふわっふわでおーいしい!!

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2日の夜は、ご近所の友人3家族で集まって新年会。手巻きずし。
関西と福岡のお雑煮食べ比べ。さらに韓国からコムタンスープも。コムタンスープは3日かかって作るそうです。
どれもおいしい!!
それらは写真を撮り忘れ (^_^)

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Nさん手作りの餃子

2007.01.04

793-070101 Zeren家新年会

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Zeren家恒例の新年会。
40人ほどが集まって、楽しく新年をお祝いしました。
これ以外の写真はこちら。
http://www.flickr.com/photos/shio/sets/72157594454754022/

こんなにたくさんのお料理を年末から仕込んで作ってくださったKayさん、本当にどうもありがとうございました。おいしかったです。感謝、感謝です!!

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2007.01.02

792-070101 新年!!

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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

塩澤一洋

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写真は今朝のshio家のおせち料理。
東京生まれ東京育ちのshioは、実家のお雑煮はいつも透き通ったおだしでした。おだしのおつゆはだーーい好きなので、お正月に限らず普段からよく飲んでます。なので、お正月は気分を変えて、甘い白みそ。クリーミーな甘みがなんともいえず美味です。

追記:「餅が角餅なのは関西風ではない」とのご指摘をいただいておりますが、写真で見えているのは里芋でありまして、お餅ではありません。ちゃんと水中に丸餅が隠れております (^_^) わかりにくい写真でごめんなさい。

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791-061231 年末のお買い物

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今年もとうとう大晦日。
朝、思い立って電器店に行き、お買い物をしてきました。
買ったものは、8GBのコンパクトフラッシュメモリー。120倍速。157ドル(+税)でした。日本だと35,000〜49,800円程度で売られているようです。なんで日本のメモリ価格はこんなに高いのでしょうか。迷わず買いました。

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早速帰宅してEOS 20Dにセット。
RAWでの撮影可能枚数がすごい!!
・ISO100→908枚
・ISO200→899枚
・ISO400→876枚
・ISO800→846枚
・ISO1600→809枚

昨日まで使っていた2GBだと200枚程度。大きな差です。
もちろんJPEGだと「999」と表示されるのは2GBのメモリーと同じ。実際に何枚撮れるかはやってみないとわかりません。JPEG最高画質で2000枚程度だと思います。
そんなわけで、今年最後のお買い物はコンパクトフラッシュでした。

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みなさま今年一年、shiologyをご覧いただき、どうもありがとうございました。いろいろとご意見をいただいた方々にも重ねて感謝申し上げます。

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2007.01.01

790-061230 shio漬け

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EOS 20D / EF28mm F1.8

小野さん宅で、Kさん一家の送別会兼忘年会(いままで「友人Oさん」と表記していましたが,ご本人の了解によりいつも呼んでるとおり「小野さん」にします)。小野さんはshioと大学が同期(彼は理工学部)。ですが知り合ったのは今年の11月14日。以後,毎日コミュニケーションしてます。

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なぜなら、小野さん、shioに「弟子入り」したからです。
彼は11月3日にキヤノンの一眼レフカメラ、EOS Rebel XTi (日本名Kiss Digital X)を買って写真にハマっていたところに,14日にGoogleでshioに偶然出会って以来、shiologyを隅から隅まで読み、何度か会って写真の話をしています。shioは日本のゼミの学生たちとはかなり濃い付き合いをしているから、弟子とか師匠とか呼ばれる関係には慣れているけれど、小野さんの入れ込みようは半端じゃない。かなりどっぷりと「shio漬け」になっています (^_^)

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ちなみに「shio漬け」とは元々shioゼミ用語。
1限から5限までの間にshioが担当するゼミや講義にたくさん出席すること。日によってはそのあとにshioと一緒にお食事とかスタバに行くこともあって、文字通りshio漬けな一日を過ごすことになります。
http://shiology.com/shiology/2005/04/369050419_shio_ed1f.html

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shioの方は、例によって「難しいことをやさしくするのが学者の役目,それを面白くするのが教師の役目」と思っているので、いろいろなことを小野さんに伝えています。でも同時に「教育とは教えないこと」とも考えているので、本人が見つけ出した方がいいと思うことはヒントだけ出して考えてもらったりしています。小野さんは頭がいいので、核心を突いた質問を投げかけてきます。だから、shioが意識せずに当たり前にやっていたことが彼の質問によって顕在化されることもあって、面白い。この面白さはゼミの学生たちと語り合っているときのようです。

関連リンク
・279:050113 「教育」とは「共育」です。→http://shiology.com/shiology/2005/01/279050113_.html
・364:050410 舞台と教壇→http://shiology.com/shiology/2005/04/364050410__1f2c.html

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その小野さんがshiologyの写真関連リンク集を作ってくださっています。shiology、いろんなことを徒然なるままに書いているので、何がどこに書いてあるか見つけにくい。「カテゴリー」も、中身が多すぎて実質的には機能していません。そこで小野さんが写真関連の内容を読みながら、ご自分の備忘録としとリンクをまとめているそうです。

http://kotarosphoto.blogspot.com/2006/12/shiology.html

これから適宜、内容を充実させていくとのことです。
楽しみです!!
小野さん、どうもありがとうございます!!

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今日もディナーを食べた後、コーヒーとケーキをいただきながら、テーブルのみなさんを撮影。どなたも掲載OKとのことなので、掲載します。

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789-061229 クリスマス飾り

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Ricoh GR Digital

街はクリスマス一色、と今頃書くと「なにを季節外れな……」とお思いかもしれませんが,実際,街はクリスマス一色。こちらの人たち,クリスマスの飾りをはずすのは、年が明けてからなんです。年始は全くお祝いなどないので,クリスマスの雰囲気がそのまま続いています。shio家のクリスマスツリーも,屋外の電飾も、まだそのまま毎日輝いてます。

街には,クリスマス飾りがきれいで有名な通り(ストリート)があちこちにあり、地元の新聞に地図入りで一覧表が出るほど。今日の写真もそのひとつ。shio家の近くのストリートです。

例によって、GR Digitalを手持ちで撮影してます。

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788-061228 縁台チェス

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Nさん手作りの餃子。とてもおいしい!! EOS 20D / EF28mm F1.8

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Ricoh GR Digital(以下同じ)

縁台将棋ならぬ縁台チェス。
華やかなお店が建ち並ぶ街に,縁台チェスができるように石のチェスボードが10個ほど並んでいます。常にチェスのピースも置いてあって,だれでも好きなときにチェスを楽しむこともできます。

その横の地面には一辺が5mほどもある大きなチェスボードがあって,幼児の背丈ほどもあるピーズが置かれています。大きなコマでチェスをすると,あたかも実際にキングやクイーンたちが戦っているかのような錯覚さえ覚えるので面白いです。将棋の場合、いくらコマが大きくても、どれも同じ5角形ですが、チェスの場合はひとつひとつが立体的なので,そんな錯覚を呼ぶのかもしれません。

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街はどこもバーゲン一色。
shioはちょっとお店をのぞいただけでなにも買っていません。せっかくバーゲンだから何か買いたいけど、買いたいと思うようなものは意外とないものです。

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