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2006.09.30

740-060928 感度設定ダイヤル

R1010943
リコーGR Digitalにて撮影

キヤノンからPowershot G7が発表されました。
http://www.canon-sales.co.jp/camera/powershot/g7/index.html
10月下旬発売だそうです。
今年初めて欲しいと思ったカメラ。
ヨドバシカメラだと59,800円の15%還元だから、5万円。

キヤノンのカメラで最も好きなところは、重力センサー(SIセンサー)が入っているところ(最近、他社でもいくつか入っているのもありますが、キヤノンは2002年あたりからほぼすべてのカメラに入っています)。縦位置写真か横位置写真かを撮影時のカメラの向きから自動的に判断・記録し、再生時に正しい向きに表示してくれます。Macに取り込んでも、自動的に回転してくれます。一度に大量に撮影する人には、写真の縦横をひとつひとつ修正する作業が省けるので大変に有益な機能です。さらにこの秋のモデルからは(正確にはひとつ前の世代のIXY L3から)カメラのモニターで再生する際にカメラの向きも判断して、上下を正しく表示してくれます。最高!!

これだけでもキヤノンのカメラを買う価値があります。Powershot G7はそれにくわえて、ISO1600までの高感度と光学式手ブレ補正が入り、20万画素の2.5インチモニターも付き、現時点で望みうる性能をそなえています。画素数は1000万画素。

R1010572

でもそういったこまかい性能よりも、このPowershot G7には、カメラ(ハードウェア)としての決定的な長所があります。それは、ISO感度設定が独立したダイヤルに割り当てられていて、それが左側上面にあること。英断です。フィルムカメラ時代の操作体系を模して作られてきた従来のデジタルカメラから、ひとつ脱皮した感があります(egword Universalの美しい文字組機能と同じような感覚)。

写真を撮るとき、撮影直前に考えて設定する項目はたくさんあるけれど、一連の設定項目の中で最も最初に決定するのがISO感度。その場の明るさや被写体の動きなどにしたがって、何よりも先に決めるのがISO感度です。撮影感度は、撮影行為に入るはるか前に決めるものなのです。だから、これが、モニターを見ず、ボタンを何度も押さず、首から下げたりしている状態で上から見える位置でサッと設定できるのはすごーーく快適。

カメラの操作系はたいがい、頻繁に変化させる項目だからダイヤルを独立させる、という考え方にのっとっています。絞り、シャッタースピード、フォーカスポイント、露出補正など。でもISO感度は、絞りやシャッタースピードに比べたら変化させる頻度が低い。だからそれを独立させるという設計は、デジタルカメラではなされて来ませんでした。

それを独立させる意味は何か。
感度は撮影の大前提。常に一目で確認できることが重要な設定項目。だから見やすい位置に独立させる。「いま、ISOいくつで撮影している」という情報は、構図やライティングや露出を決定する基礎なのです。フィルムの時代は、「このカメラにはいまISO100のフィルムが入っている」という大前提がアタマの中にあって、それを基礎に、撮影にまつわる各種の設定を施して撮影していました。でもデジタルではその感度自体をいつでも替えられる。替えられるけれど重要度は変わらない。だから、いつでも目視確認できることが望ましいし、替えたいときにサッと替えられる方がいい。そして撮影よりはるか前に行う設定だから、左手で操作するダイヤルに割り当てれば、撮影時の操作性に影響を与えない。

さすがキヤノン。
写真がわかっている企業だからこういう設計ができるのでしょう。スバラシイです。露出計が入っているフィルムカメラでは、ISO感度設定が独立したダイヤルなどに割り当てられているものもありましたが、それはあくまでも、ときどき設定するもの。ダイヤルを引っ張りながら回すとか、押し付けながら回すとか、普段は回さないためのものでした。でもPowershot G7の感度設定ダイヤルは、積極的に回すダイヤル。見やすく扱いやすく、単機能しか割り当てられていない特別のダイヤル。キヤノンは「デジタルカメラならではの操作体系」をまた進歩させました。スバラシイ!!

とっても魅力的なPowershot G7。
・EOSを使い慣れた手には、右手親指で操作するコントローラーホイールがいい。
・顔認識AFと顔認識AEがよさそう。
・ISO autoのアルゴリズムがどうなっているだろう。
・フォーカスチェッカーもいいかも。
・マクロは1cm。good!!
・後幕シンクロできる!!
・堅牢そうでとてもいい。シンプルなデザインもいい。でも、この大きさでこの重さ(320g)にもかかわらず、バッテリー満充電で220枚しか撮れない。モニタを見ずにファインダをのぞいて撮るということはたぶんないので、モニタ不使用なら500枚といわれても無意味な数字。予備のバッテリーが1個あっても440枚。これは少ない。
・これで28mmはじまりなら……とも思ったけれど、shioは35mmの画角が大好き。ということは、GR Digitalと2台体制にぴったりかも…… (^_^)

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Comments

こんにちは、shio先生。初めまして。いつもとても参考になる、写真、ご意見など、楽しく読ませていただいております。
私も、もちろんGR Dユーザーですが、このG7は、本当にすぐ「欲しい。買っちゃうだろうなあ」と思いました。
以前EOS10Dのサブに、G2を買いましたが、大きさや電池の持ちに負け、G3Mからコンデジは、リコーに乗り換えました。
また、もっと昔、CanonF-1(初代、二台目)が気に入って使っていたので、そのシャッター音がサンプリングされているのが、とても良いと思います。

たまに立ち寄ってはまとめ読みしています。時に新鮮に感じられる内容があって気に入っていますが,今日はISO感度設定について意外な感覚があったので,コメントしてみます。

私もフィルム時代からそれなりに写真を撮り続けているのですが,感度設定はどちらかといえばずっと制約だと感じていました。つまり,絞りとシャッター速度の両方について設定したい値があるのに,感度が決まっているとどちらかを優先すれば,もう一方は妥協せざるを得ないケースが多かったからです。

こんな私にとって1コマごとにでも感度が変えられるデジタルカメラは,非常にありがたいものです。現在ではカメラにもよりますが感度設定はAUTOのことが多い。現状ではノイズなどとのかねあいでまだ若干の制約が残っていますが・・・。(この観点ではコンパクトだったらフジのF30が一番。GR DigitalはISO Autoで154までしか変わらないのが不満)

それで「フィルムカメラ時代の操作体系を模して作られてきた従来のデジタルカメラから、ひとつ脱皮した感があります」というコメントがちょっと意外に感じられたというわけです。

ですから,最近私が「フィルムカメラ時代の操作体系を模して作られてきた従来のデジタルカメラからの脱皮」と感じたのはペンタックスK-10Dの「シャッター速度&絞り優先」(感度は自動制御)です。このカメラは逆に感度をワンタッチで指定できる「感度優先」モードもあるようなので,今一番興味のあるカメラです。どちらもフィルムでは絶対無理。

もうひとつ挙げるとすれば,フジフイルムのS3ProやS5Proなどで使えるダイナミックレンジ可変。コンパクトタイプにも欲しいなあ(F700の後継に期待していたのに)

キヤノンのカメラはA-1, T90, IX-E, Kiss, AutoboyからIXY Digital等ずいぶん使いましたが最近はどうも設計思想が合わないのかごぶさたしています。その中でGシリーズは興味をそそられるものでしたが,G7についてはレンズの開放値が暗くなってしまったのでやはりずれてきたなあ,と感じています。

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