shiology

GR Digital・無修正。交差点。

サンフランシスコに行って，かねてよりお会いしたかった方々と会いました。オンラインで知り合ってから実際に会う，という順。こちらに来てから，そういう機会が増えています。それが不自然に感じなくなっています。レストランに行くのもショッピングに行くのもコンサートに行くのも友人の家に行くのも，なにもかもすべて「オンラインで調べてから現地に赴く」という手順を踏むのが当たり前の生活。なので，人に会うのが「オンラインで知り合ってから実際に会う」ということでも不自然でない。

以前はオンラインで人と「知り合う」というのが，何か虚構のような感覚を覚えました。でも，それが普遍化してくると，虚構のむこうの現実に対する認識を新たにします。オンラインの情報はすべて何らかの現実的存在から発信された信号であるという当たり前を，再認識するのです。とくにblogやmixiなどにおいて本名で，あるいは自分のパーソナリティーを明らかにして情報を発信している人に関しては，実在（実際の存在）を想像できます。加えてなんどかメールをやり取りしたり，電話で話したりすれば，その実在性の認識は強固になります。そして実際にその人と会う。こうして人と人とがつながり，ネットワークを広げてゆくことができます。

そのようなネットワーキングを繰り返していると，ネットにおける情報のうち発信者の実在性が希薄なものの相対的な価値が下がってきます。実在を明らかにしている人とのコミュニケーションだけでも相当の時間と労力を用いている現在，実名でない人からのコンタクトはレスポンスの優先順位が下がるし，実在性が希薄なblogを読む時間もなくなってきます。そういうものの中にも面白いものもたくさんあるのだけれど，限られた時間を優先度の高いものから使ってゆくと，実在性の希薄な情報へのアクセス頻度は下がらざるを得ません。それはちょっと残念。

ネットはリアルへの入り口です。
その傾向を一層高めてくれている諸々に感謝!!

外村家でディナー。
以下，すべてEOS 20D EF24mm F1.4。

完食 (^_^)
内臓も小骨もすべて食べます。