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2005.10.24

541:051023 GR Digital到着!!

【GR Digital到着!!】
朝まで執筆して,めでたく脱稿。編集者Mさんに送信。編集長さまはじめ編集部の方々,shiologyをご覧くださっているとのこと。どうもありがとうございます。

お昼に日本からNさんたち到着。
念願のGR Digitalを持って来てくださいました。Thanks!!
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さっそくバッテリーを充電。バッテリーが小さい!! なるほど,この小ささで250枚撮れれば上出来でしょう。充電に要した時間は2時間程度でしょうか(気づいたら終わっていたので正確にはわかりません)。当然,充電器も小さくて軽い。従来のCaplio GX8やCaplio R2など用の充電器と違って,プラグが直づけされています(めがねケーブルが不要です)。これ,shioの願いのひとつでした。かなってうれしいです。これで,充電器と予備のバッテリーを持ち歩いたとしても,ほとんど荷物になりません。ありがたいことです。

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さてストラップ。
縦に付けるか横に付けるか悩みましたが,ケースを使うことを考えるとやっぱり縦(カメラが縦になる位置)に付けることにしました。ストラップを首からかけたままジャケットの内ポケットに入れることを考えてもこの位置の方がいいように思います。実際に使ってみてからまた考えます。

初期設定。
・日付と時間の設定
・ADJ.ダイヤルにISO感度とフォーカスを割り当て。
・ブザー音をシャッターのみに。
・1GBのメモリカードを初期化。
以上です。あとは,工場出荷時の値のまま。

今日は遅くなったので,バッテリーの充電とストラップの取り付けと初期設定までで終了。撮影は明日からです。明日からパリなので,GR Digitalでたくさん撮影する予定です。カメラを持って町を歩くとき,荷物はできるだけ少ない方がいい。そこで,撮影時の最小装備について書いておきます。

【撮影の最小装備】
GR Digitalで気軽に撮影に行く際,最小の装備はというと,
1. GR Digital(バッテリーとストラップを足して200g)
2. 予備のSDメモリカード
3. 予備のバッテリー
ということになりそうです。
4:3の画角で800万画素(3264×2448)で撮影すると,1GBのSDメモリカードで,Fineだと306枚,Normalだと530枚記録可能。バッテリーは1回の充電で250枚撮影可能。だから,これ1台で撮影に行くなら,やっぱり少なくとも予備のバッテリー(とSDメモリカード)が必要でしょう。

さらに,上記の1.〜3.にプラスして,
4. iPod(60GBモデルで157g)
5. iPod Camera Connector
6. USB接続のSDメモリカードリーダー(shioが使っているのは Imation FlashGO MS/SD USB2.0・17g)
を持っていると,カメラから抜いた記録済みのSDメモリカードからiPodに写真を読み込むことができます。そして今撮影した写真をiPodで見ることができる。とってもお手軽な最小装備だと思います。

2003年,プノンペン大学で講義をするついでにアンコールワットに行ったとき,まだ大きいCFメモリカードを持っていなかったため,200枚くらい撮影したら止まって,炎天下,PowerBookG4を開き,写真を吸い上げてメモリカードを初期化する,という作業を繰り返していました。荘厳なアンコールワットやその他の寺院の中で,PowerBookG4を開いて,読み込みが終わるまでぼーっとしているのは,それはそれでいいものでしたが,できればそういう無粋はしなくてすむほうがいい。第一,コンピュータを持っていると,それだけで荷物の重量が増えます。歩きまわりながら撮影する場合に上記のような軽量装備であれば,足取りも軽くなります。次にそのような撮影に行く場合は,上記の軽量セットで行きたいと思います。もちろんshioの場合,同時にCaplio GX8なども持って行きます。

【すばらしいdinner】
大人7人,こども6人のdinner。外村シェフのごちそうです。
地鶏の手羽先焼き
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かぼちゃの煮物と、里芋のやまうに豆腐あえ
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ばいの煮物(富山から)
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地鶏のもつ焼き
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茹で豚と牡蠣のキムチ、アボガド山葵和え
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烏賊の一夜干し(岩瀬浜の米谷魚店の自家製)
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ふぐと太刀魚の炙り(富山から)
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地鶏鍋の材料(真ん中はジロール茸)
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地鶏鍋(地鶏の鶏ガラを先に煮て漉し、昆布と干し椎茸のだしをあわせてあります)
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外村さん念願の吉祥寺小ざさの羊羹とどく!
(Nさんのお母さんが、朝の4時から並んで買ってくださいました)
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(これはランチですが)讃岐風ざるうどん
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2005.10.23

540:051022 お刺身三昧!!

【Ken’s friends】
昨日のKenの友人たちと夜中まで語りました。みんな本当に面白い。
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【おいしい!!】
麻酔科医でチェリストのnoboさんが,富山の岩瀬漁港から鮮魚を持って来てくださいました
ふぐのお刺身
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あじの叩き
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あじの骨せんべい
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バイ貝の煮付け
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ローカルしいたけ
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甘エビ(トヤマエビ)刺身
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牡蠣のキムチと茹で三枚肉
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甘エビの殻(完食の図。)
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ワイン。shioは飲んでませんが。
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富山のタラとふぐ
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2005.10.22

539:051021 iPod with videoが届いた!!

【Beautiful Lunch】
Aが作ってくださったLunch。It was so beautiful and delicious!! Thanks, A!!
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【iPod with video (5th generation iPod)が届いた!!】
iPodが届きました。きれいです。
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“shiology.com“
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左がshioの60GBモデル,右は外村さんの30GBモデル。
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iPod Family。右から2つ目のiPodがshioのです。それ以外は外村さんのコレクション。
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今日はこの他,たくさんのスバラシイ人にあったし,書きたいことは山のようにあるのだけれど,もう午前3時なので寝ます。続きは明日。代わりに昨日アップロードし忘れたことを載せておきます。

【河合のコンサートグランドピアノ】
昨日,KenとLunchを終えて町を歩いていたら,piano屋さんの前を通りかかる。音が漏れ聞こえてくるので何となく入ってみるとgrand pianoもupright pianoも何十台も置いてある。店主が出て来ておしゃべり。Kawaiのhandmadeのpianoを知っているか,と言うので,知らないと答えると,どうぞ弾いてみて,と。

和声をひとつ,弾いてみた。
なんだ,この感覚。音がパーンと出る。発音がいい。すごく気持ちがいい。いままで弾いたどのピアノにもない感覚。Steinwayの重さとも違う,YAMAHAの柔らかさとも違う,輝きある音。気持ちよくて,ad libで1曲弾いてしまいました。このピアノ,好き。

帰宅して,早速Webで見てみると,いろいろとこだわりの造りになっていることがわかりました。1台1台手作りされるというそのConcert Grand Pianoはお値段16,275,000円。妥当な値段ですね。で,その技術を使った普及版のお値段は大きさによって5,355,000円〜1,942,500円。意外と安い。

こういうピアノが,ぽーんと置いてあるところが,さすがに桁外れのお金持ちが多いパロアルト。そして,それが調律されていないのもパロアルト。とはいえ,これだけの台数のピアノをすべて調律して回ったら,最後の1台の調律が終わる頃にはまた最初の1台の調律が必要になりかねない(ちょっとオーバー)から,しかたないのかもしれません。合理的といえば合理的。でもちょっと楽器がかわいそう。

2005.10.21

538:051020 Ken arrives at Stanford

【with Ken】
朝,サンフランシスコ国際空港にてKenをピックアップ。
Palo Altoで買い物をしたり銀行に寄ったりした後,Kenの友人宅に行ったり。
そのあと,StanfordでKenの友人のMartinに会いました。exciteの共同創立者の一人です。

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そのあと医学部に行ってTさんとKenの友人とに会い,次にKenの友人宅に行き,また次にKenの友人宅に行き,彼らとディナーでした。料理が出されるとすぐに誰かが食べ始めるので,撮った写真はこの一枚のみ。頭のいい人たちと話をするのは本当に楽しいです。

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【GR Digital Online Gallery開始】
GR Digital Online Galleryが始まりました。トップは田中長徳氏。10日ごとに新しい写真が追加されるらしいです。これから様々な写真が見られます。楽しみですね。

2005.10.20

537:051019 Apertureはスバラシイ!!

<4日分,まとめてアップしました。>

【Mactopiaに写真掲載】
10月20日に開かれたアップルのイベント,530:051012 アップルのシニフィエに書きましたとおりshioも写真を撮りに行かせていただきましたが,その写真が掲載された記事がMactopia Japan : Apple’s Eye, Extra Issue, One More Thing レポートに掲載されました。Kaz Shiozawa氏自身もPhoto Boothのモデルとして登場しております。笑えます。

また,10月18日発売の「週刊アスキー」(「月刊アスキー」ではありません。)の9ページにも撮影した写真が掲載されています。あわせてご覧ください。

【Aperture発表!!】
本日アップルからApertureが発表されました。
すーっごい!! まずはそのサイトのProfilesやQuick Toursをご覧ください。shioは今日の午前中,これらの映像に釘付けでした。内容もさることながら,H.264で配信される映像のクオリティーが高いことにも感心します。

1ヶ月後に発売とのことなので,発売されたら即,買います。
こういうソフトを待っていました。写真家がのぞむ使い勝手が,エレガントに具現化されています。かゆいところに手が届くとはこのことです。アップルってすごいなあ。複数の写真を並べて比べたり,拡大して表示した複数の写真を同時に動かしたり,Light Tableという広いところに写真を並べてレイアウトしたり……。shioはMac上で,まさにそれをやりたかったのです。これは本当にすばらしいソフトです。rawファイルが扱える点が強調されているけれど,shioにとってそれはあまり関係ない。こういうインターフェイスで複数の写真を操作できるところがすばらしいのです。そして元ファイルに一切変更を加えない。ありがたい。いままでのiPhoto5のライブラリーをそのまま読み込むことができますから,移行も簡単デス。

「編集」という行為は「ばらばらのものをうまくまとめること」です。
寄せ集めるのではなくて,まとめるのです。そこには秩序が必要です。複数の写真をうまくまとめてひとつの作品に秩序立てて行くプロセスを楽しくしてくれるこのソフト。世界の写真家の強い見方になってくれそうデス。

今日はその他,デュアルコアのPowerMacG5とかモニタの解像度などが上がったPowerBookG4も発表(発売)されましたが,shio的にはApertureがもっともインパクトがあり,最も重要デス。

【GR Digitalのサンプル画像】
リコーの公式ブログGR BLOGで,きょーちゃんさんとひろさんがGR Digitalで撮影したサンプル画像が掲載されています。スバラシイ!! さすがお二人ともステキな写真をお撮りになります。GR Digitalの発売がますます待ち遠しいです。早く欲しい!!

最近,クルマを運転しながら,GR Digitalのストラップを縦に付けるのと横に付けるのとどっちがいいかなぁなんて考えてしまいます。コンパクトデジタルカメラでモニタを見ながら撮影するとき,ブレを最小限に抑えるために,首から下げたストラップをピーンと張ります。つまり,カメラを前に押し出すようにしながら撮るのです。その撮り方を考えると,ストラップはGR Digitalが横になるように取り付けるのがよろしい。その方がモニタも見やすいです。でも一方,フィルム時代のGR1愛用者のshioとしては,やっぱりGRは縦だよなあ,という感じもします。なぜなら,shioは常にジャケットの内ポケットにGRを入れていたので,ストラップも自ずとカメラが縦になるように取り付けることになるからです。いずれにしてもGR Digitalが手に入ったら,両方試してみたいと思います。

今日からshiologyのカテゴリに「GR Digital」を加えました。そのくらいの価値がありそうなカメラです。これからしばしばGR Digitalについて語って行きたいと思います。

【外村家でディナー】
Kayさん作,おでん。久しぶりのおでん,おいしかったです。ありがとうございました!!
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536:051018 optimistic

今日も朝グランドピアノを弾きまくったあと気分よく大学へ。
終日,図書館で仕事。

ランチはCISのディレクターやフェローとともに,Stanford Business Schoolのカフェテリアでテイクアウトして,青空の下で食べました。ステキな環境です。話題はblogとdemocracyの関係とか。

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ディナー。
fortune cookieを2個食べました。中から出て来たことば。
“You take an optimistic view of live.”
“Work hard and you will become more wealthy.”

そうそう。shioってoptimisticなんです。
“opti”という接頭辞,好きです。
optimisticだし,optimumだし,opticalだし。

535:051017 朝からピアノ

朝,Becky宅のグランドピアノを弾きたいだけ弾いてから大学へ。家が密集していないから,周囲のことなど気にせず存分に弾けます。うーーん,気持ちいい。

今朝のシカ。
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あとは大学の図書館にてほぼ終日仕事をしていました。
ただし午後,1時間程,Beckyが勤める小学校にお邪魔しました。ステキな小学校です。

生徒用のiBookG4。スバラシイ!!
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Becky作のディナー。
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カマンベールチーズとリンゴのスライスを一緒に食べると意外とおいしいです。
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534:051016 St. Lawrence String Quartet

午前中は外村さんとiMacのメンテナンスなど。
午後,大学でSt. Lawrence String Quartet コンサート 。ものすごい人気です。観客は300人くらいかな。成蹊大学の4号館ホールより一回り小さいくらいの大きさです。Stanfordではこのようなコンサートが頻繁に行われています。成蹊大学でもこういうコンサートを頻繁に行って,武蔵野市民にいらしていただけばいいのに。せっかくステキなホールがあるのだから。

プログラムの中に,1曲,現代曲が含まれていた。やっぱりshioは,現代曲の中でも弓を裏返して擦ったり弓の背中でたたいたりする奏法を要求する曲を作る人の気が知れない。楽器を愛していたら,そんな曲,絶対作れないと思うのだけど。僕だったらそんな曲,演奏したくない。楽器がかわいそすぎる。たたくなら,パーカッションにしてほしい。

同じ現代曲でも,たとえば武満徹さんみたいに,美しい曲は好き。
やっぱり,音楽は「音で楽しく」「音を楽しく」「音で楽に」。

終了後,カルテットのチェリストの方のお宅でパーティー。shioもお邪魔させていただきました。ステキなお宅でした。

2005.10.16

533:051015 新iPodへの準備

【新iPodへの準備】
最新のiPod(iPod with video)でビデオが見られるようになる。
となれば,iPodで見られる映像コンテンツをいまから用意するに限ります。思えば最初にiTunesが出たとき,家にあるCDを片っ端から読み込んで,Macとそれに接続したオーディオで聴くリスニングスタイルを確立し,「このライブラリーを持ち出せたらいいなあ」と思っていたところにiPodが登場して,その願いを叶えてくれた。ハードウェア(以下「ハード」)がリリースされたときに,それを活かせるコンテンツを先に用意しておくと,そのハードの真価がすぐに発揮されるのです。今回も,ビデオを見られるiPodを入手する前に,コンテンツだけは用意しておくのが賢明です。iTunes6の「ビデオ」の画面に,ずらっとサムネールを並べたいじゃあないですか。

アップルのすばらしいところは,「ハードのためのコンテンツ」を予めきちんとアップルサイドで充実させているところ。先日,新iMacG5と新iPodとともに発表されたコンテンツ販売ももちろんそのひとつ。iTunes Music Storeにて「Music Videoを1.99ドルで売ります」とか,「大人気ドラマを放映翌日にコマーシャルなしで1.99ドルで売ります」とか,「PixarのショートムービーをiTMSにて1.99ドルで売ります」とか。

ハードとコンテンツとどちらが先か,という命題は「タマゴとニワトリ」だから問うまい(「タマゴとニワトリ」は数あるshioゼミ命題のうちのひとつです。まだ考えていない人は考えてみてください。もちろんshioはこれに対する答えを既に出してあります)。しかし現時点において確実なのは,どんなコンテンツも視聴する段階では必ず何らかのハードが必要だということ。物権と債権との関係にも似たところがありますね。shioの民法2を受講した人は,どんな風に似てるか,どこが違うか,考えてみてください。

さて話を新iPodへの準備に戻しましょう。
shioのMacの中には,デジタルカメラで撮影したムービークリップがごっそり入っています。まずはこれをiPod用に変換します。思えばiPhoto5に入っている25,000枚(いくつかあるフォトライブラリーのうちのひとつはホントに25,000枚ちょっと入っています)の写真をiPodに転送できるようになったとき,せっかくiPhoto5に入っているムービーがiPodに転送されないのが残念でした。でもこれでようやくiPodにそれらのムービーも入れることができます。

手順は以下の通り。
1. iPhoto5にムービーファイルが入っている。
2. それをQuickTimeで開く。(QuickTimeは予め7.0.3にアップデートしておきましょう)
3. 「ファイル」メニューから「書き出し...」を選択。
4. 「書き出し:」の選択肢を「ムービーからiPod(320×240)」に。
5. 「保存」をクリック。
6. 「書き出し」という小さいウィンドウが開いて,あらたに「○○.M4V」というファイルが書き出される。
7. 書き出しが終了したら,そのファイルをダブルクリック。
8. iTunes6が立ち上がって,そのファイルが読み込まれる。
9. iTunes6で再生。
10. 画面左下の映像をクリックすれば大きく見ることができます(その際,フルスクリーンで再生したい場合は,予めiTunes6の「環境設定...」から「再生」の中にある「ビデオを再生:」の選択肢を「フルスクリーン」にしておきます)。

という感じ。実は結構手間がかかります。そして6.は時間がかかります。
ここで疑問。同じムービーがiPhoto5とiTunes6と二重になってしまう(上記手順6.で生成されたファイルを含めると三重)。創造の道具と鑑賞の道具。そのふたつの垣根が低くなって統合されて行く過程でこのような不整合が生じますが,次第に解決されてゆくことでしょう。アップル的スマートさで。

【GR Digitalの画像サンプル】
GR Digitalの画像サンプル,7枚に増えてます。だんだんクオリティが上がって行っている感じです。でも単焦点レンズの利点のひとつ,歪曲の少なさがわかる写真がいまのところあまりないですね。その点,田中希美男さんのサイトではすでに2枚,それがよくわかる写真を掲載してくださっています。さすが田中希美男さん!! 感謝!!

リコー公式ブログ GR BLOGでトラックバック企画をやっていました。デジタルカメラで撮影した写真をどのように出力しているか。shioは,基本的には出力せずiPhoto5で見ています。ときどきプリントするときは,FUJIFILMの印画紙にプリントしてくださるお店でプリントします。また自分でもインクジェットプリンタでプリントします。大きいサイズのプリントも大好きです。プリントした写真は,研究室に飾ったり人にあげたりします。

【今日のランチは桂花!!】
アメリカに来て桂花を食べられるとは思っておりませんでした。撮影はEOS 20D EF24mm F1.4。
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なんと,器まで桂花!!
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これから茹でます。
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完成!! いっただっきまーす!!
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【お散歩】
これすべてサンフランシスコの市内です。撮影はCaplio GX8。
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【本日のディナー】
今晩はKoreanなdinnerでした。撮影はEOS 20D EF24mm F1.4。
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532:051014 ドラッグ&ドロップ

<2日分,まとめてアップしました>

【ポッドキャスティングの購読方法】
California Castingがより簡単に購読できるようになりました。アイコンをiTunesにドラッグ & ドロップするだけで購読できます。手順は以下の通り。なお説明はMac用です。

California CastingのすべてのチャンネルをiTunes6で購読する場合>
1. iTunesを立ち上げます。
2. SafariなどのブラウザでCalifornia Casting のトップページを開きます。
3. 画面右上に見える,アイコンをiTunesにdrag&dropします。(drag&dropとは,このアイコンをマウスで持って,iTunesのウィンドウまで引きずり,持っているアイコンの下に「+」マークが出たらマウスボタンを離すことです。あらかじめiTunesとSafariのウィンドウを並べて配置し,両方が見える状態にしてから行うとやりやすいです。)
4. 自動的にすべての番組がiTunes6にダウンロードされます。

<shioのUnique Crique ──人生アドリブをiTunes6で購読する場合>
1. iTunesを立ち上げます。
2. SafariなどのブラウザでUnique Crique ──人生アドリブを開きます。
3. 画面左上に見える,アイコンをiTunesにdrag&dropします。(drag&dropとは,このアイコンをマウスで持って,iTunesのウィンドウまで引きずり,持っているアイコンの下に緑色の「+」マークが出たらマウスボタンを離すことです。あらかじめiTunesとSafariのウィンドウを並べて配置し,両方が見える状態にしてから行ってください。)
4. 自動的に各番組がiTunes6にダウンロードされます。

【San Franciscoの金融街へ】
銀行に行くためにSan Francisco市内のFinancial Districtへ。
銀行の方には非常に親切にしていただきました。どうもありがとうございました。

【本日のディナー @外村家】
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531:051013 初散髪

【散髪】
8月にサンフランシスコに来てから初めての散髪へ。
yoshiさんに教えていただいた「美髪廊」。中国人の女性が経営するお店。普段は12ドルのところ,木曜日だけ9ドル。当然,今日,行きました。非常に丁寧な切り方。40分程でさっぱりしました。切り方は上手だし,彼女の人当たりもよく,しつこくもないので,次回もここに来たいと思います。

【GR Digitalの画像サンプル掲載】
リコーが10月21日に発売する予定のデジタルカメラGR Digital。待ちに待った画像サンプルが掲載されました。掲載1日目には3枚だけだったサンプルも,今日は5枚に増えてます(掲載順序も少し変更)。この調子で毎日増えて行ってくれるとうれしいなあ。

【本日のディナー @外村家】
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2005.10.13

530:051012 アップルのシニフィエ

【追記(051018)】
shioが撮影した写真が2ヶ所に掲載されました。
Mactopia Japan : Apple’s Eye, Extra Issue, One More Thing レポート
・10月18日発売の「週刊アスキー」(「月刊アスキー」ではありません)

【原文】
本日のApple Special Event。
とても楽しかったです。
イベントの様子は,ストリーミング One more thing...で見られます。

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EOS 20Dで654枚,Caplio GX8 with 22mm lensで14枚,合計668枚撮影。
掲載したい写真がたっくさんあるのだけど,ありがたいことに,shioの写真(というかKaz Shiozawa氏の写真。噂では彼は日系三世らしい。)を使ってくださる媒体が複数あるので,今日はshiologyへの掲載は控えます。

【iMacG5で瞳キラキラ】
本日発売されたiMacG5はいくつかのステキなところがあるのだけど,中でも楽しいのは PhotoBooth というソフト。PhotoBoothではいろんなエフェクトを加えて自分の顔写真を撮ることができます。遊び心満載のソフト。これが秀逸なのは,撮影の瞬間にiMacG5の画面全体が白く発光して,フラッシュの役割を果たすこと。

それを見てshioは思いました。四角い画面全体を光らせるだけでなく,いろんな形に光らせたらいいのに。女性に大受けだと思う。大小の星形とか,縦の延びたダイヤ型とか,ハート形とか。つまり,少女漫画に登場するきれいな女性の瞳の中に描かれる,あの「キラキラ瞳」。あれを実際の写真で瞳の中に作り出すのは,結構いろいろと細工が必要です。だけど,もしこのPhotoBoothで撮影時に光る形を選べたりするようになれば,いとも簡単に「キラキラ瞳」の自分を撮影できてしまいます。これはすごい!!

アップルさん,ぜひそういう機能をつけてください。
そして,このiMacG5を買った方は,ぜひ黒い型紙をいろんな形に切り抜いて,Macの画面に貼って,試してみてください。きっとステキな写真が撮れると思います。

【iPodで映像を見よう】
新しいiPodは薄くてステキ。画面が大きくなってステキ。動画を見られてステキ。

「Video Podcasting」ということばが使われていました。ポッドキャスティングのビデオ版のことをなんと呼ぶのかなと思っていたけれど,iPodが動画に対応したことによって,動画の配信もPodcastingと呼べるようになったわけです。だから,「Video Podcasting」。shioもそのうちにUnique Criqueの映像版を作ることになるでしょう!?

【昨日のドラマを今日,iPodで】
全米で最も人気のあるテレビドラマが,放映日の翌日に,iTunes Music Storeで買えるようになりました。それも,1話1.99ドル。220円程度。コマーシャルなし。革命的。これからアメリカでは,多くのドラマがこうして配信されるようになるでしょう。日本では何年後になることか……。

購入したドラマは,もちろんiMacなどの大きい画面で見ることもできるし,iPodに転送して見ることもできる。なんとすばらしいことでしょう。こういうスタイルを可能にしたアップルの(スティーブ・ジョブズ氏の)バーゲニングパワー(交渉力)は本当にスバラしい。

今日の「One More Thing...」はこの動画配信の話だったのだけれど,今日のイベントの核心はこれでした。だから,会場も「The California Theatre」だったんですね。動画の発表だから,「Theatre」で行うのがふさわしい。納得です。アップルが創るもの,行うことには,いつもsignifiéがあるから楽しい。伊達や粋狂じゃない。

iPodというひとつのイコンによって,音楽の配信,聴き方のみならず,映像の配信形態までも変えてしまったアップル。コンテンツと社会に対するiPodの含意は果てしなく大きい。アップルは,パラダイムの転換をiPodという工業製品の中で具現化し,有体物つまり「モノ作り」によって主導しているところがスバラしい。「モノ」だから誰にでもわかりやすいのです。

今日のイベント,動画配信が話の核心ではあったけれど,その配信されたコンテンツを視聴する優れた「モノ」としてのMacとiPodが,やっぱりアップルの本質であることに安心感を覚えるshioでした。

【ランチ】
IMG_1162にてランチ。Bunという押し出し麺(=うどん),ブンボーフエです。ちょっと辛くておいしい!!
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【International Centerへ】
Stanfordに行って,visa関連の書類をいただくためにInternational Centerに行きました。受付でいくつか質問をしているうちに,直接アドヴァイザーと話をすることになり,いろいろと教えていただきました。もちろん彼も,受付のスタッフもMacユーザー。仕事もすべてMac。だから,今日のイベントの話しをすると,自分はFinal Cut Proで映像を創っているから,と興味津々。shioが撮って来たエフェクトの写真などを見せつつ,shiologyを見ていただいたり,Macの話をしたりしました。彼はかなり日本のことをよくご存知で,吉祥寺をよく知っていたり,高知の田舎寿司を教えてくださったり,成蹊と慶應を比較して成蹊大学のサバティカルはスバラしいとほめていただいたり,なんだかすごく仲良くなりました。おかげで,visa関連で聞きたかったことを全部教えていただくことができました。ありがとうございました!!

【ディナー】
今日から外村家です。
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2005.10.12

529:051011 産經新聞が月額315円で読める!!

【昨日の願望の続き】
昨日のエントリー528:051010 データの「二重化」というコンセプトで,PowerBookG4にカメラがついて顔面認証するようになったらうれしいと書いたけれど,その願望には続きがあります。

この顔情報,PowerBookG4のカメラが定期的にサンプリングする。
つまり,PowerBookG4の前に常に座っているshioの顔の画像をPowerBookG4が定期的に取得して蓄積することによって,精度を上げることができます。たとえば,髪を切った後とか,眼鏡をかけているときとかけていないときとか,化粧しているときとしていないときとか,ひげを生やしているときといないときとか,そういう情報を蓄積することによって,認証精度の確度と冗長性とを両立させて行くことができそうです。アップルはSpotlightを実装したとき,アイドリング状態にあって遊んでいるCPUのパワーをうまく使いました。この顔情報の取得も同じ。CPUやカメラが積極的に使われていない時間を上手く利用して,情報を蓄積(あるいは更新)して行くことができるはずです。

また,一台のMacを複数の人で利用している場合,Macの前に来た人ごとに適切なログイン画面を表示するとか,自動ログインするとか(もちろん設定次第で)できるはず。つまり,セキュリティー(顔とログイン名とパスワードが一致しないと入れない)や便利さ(顔で認証されればパスワード不要でログイン)の双方を,必要に応じて向上させることができそうです。

さらにこれによって別の期待もできます。
顔認証することができる機能がMacに入るということは,Macが顔のパターン認識をすることができるようになるということ。その応用としてもっとも期待できるのはiPhoto。現在だと,たとえばshioが写っている写真に「shio」と文字でtagを付けておくことによって,そのタグをたよりにshioの写真だけを集めてスマートアルバムを作ることができる。でも,Macが顔を認識できるようになったら,shioの顔情報をMacが持っているわけだから,文字でtaggingしておかなくてもshioの写真を抽出することが可能になるはず。

さらに,この機能があれば当然自分以外の人にも使えるはず。
人物情報の固まりであるアドレスブックが,顔情報を持つようになれば,iPhotoでshio以外の人の写真の自動抽出も可能になります。

shioのiPhoto5にはすでに複数のライブラリにわたって数万枚の写真が入っているので,そのすべてをさかのぼって文字でtaggingするのは,よっぽど暇にならない限り不可能。だから,この顔認識機能は垂涎の的なのです。

と夢は膨らみますが,ともかく明日の発表が楽しみなshioです。

【産經「新聞」が月額315円で読める】
産經新聞の紙面が,ウェブで見られるようになりました。それも月額315円。この価格なら買います。shioはさっそく「購読」始めました。ブラウザで紙面を拡大縮小しながら,読むことができます。東京最終版そのままです(一部,全面広告などは消去されていますが,これからはその部分もウェブに出す前提で広告掲載契約をするようになって行くでしょう)。さらに,新聞紙面ではモノクロ1枚の写真しか掲載されていないものでも,カラーで複数枚の写真を見ることができたりします。事件,事故の現場写真など,非常に有益です。ものによっては動画も見られます。新聞の写真が動画になるって,なんかちょっと,ハリーポッターの世界に迷い込んだような感覚。

これのいいところは,その日の新聞しか読めないところ。今日中に読まないと読めなくなっちゃうという感覚は,自ずと毎日このページを開かせます。日本にいるときいつもshioは,ニュースはウェブで見て,自宅に届いている新聞は1週間分まとめてざーっと見ることが多いのですが,これのおかげでいまのところ毎日「新聞」を読んでいます。もちろんアメリカにいると,紙媒体の日本の新聞を手にすることはあまりありません(大学の図書館にはあります)。だいたい,大変高価で(たとえば日経は月額1万円也)とてもその内容に見合う価格ではありません。

他社も早く,こういうサービス(当然,より使い勝手に工夫が凝らされているもの。価格は産經新聞と同じ315円以下が適正。)を始めて欲しいです。そうしたら5誌くらい購読しても月額1,600円。紙の無駄にならないし,ゴミは減るし,新聞配達の負担は減るし(shioゼミのTは長らく新聞配達をしていたので,その苦労はよく存じております)。

新聞社的には,産經新聞はいきなり「全国紙」に躍り出ました。
いやそれどころが「全地球紙」に。
堂々と「全国紙」を名乗っていいと思います。(あっ,でも「紙」じゃないか。電子文書法(民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律)2条1項3号の「書面」には該当しますが。「情報通信」と「技術」との間に「の」は必要ない気がする……。)

こうなると,大きいディスプレーが恋しいです。
shioの研究室(日本の)では,アップルの23インチのディスプレーを2台並べて使っているけれど,23インチとかさらに30インチのディスプレーであれば,新聞見開きをバンと表示して,スクロールせずに普通に読めるはず。日本に帰ったらそうします。
ともかく産經新聞さん,どうもありがとうございます。

一昨日の産經紙面で気になった記事。
エベレスト標高,8844.43メートルだそうです。8848のはずが,3m以上,氷の層だったそうな。もちろんこの記事はウェブ上の他のソースでも読めますが。

【本日のBecky Dinner】
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焼きたてのアップルパイにアイスクリーム。魅惑の味です。
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2005.10.11

528:051010 データの「二重化」というコンセプト

dawn.
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【Lessig教授のクラス】
identity, authentication, privacy, biometrics....

ディスカッションでは指紋認証と掌紋認証と網膜(の毛細血管)認証(先生はirisとおっしゃっていたけれど)の話しが出ていた(声紋認証は出ていなかった)。でもshioはそれを聞きながら,ぜーんぜん違うことを思った。あさって,アップルが何かを発表することになっているけれど,様々な憶測が飛び交っているものの,いつものとおり何だかわからない。だから想像も膨らみます。shioの望みは,PowerBookG4にカメラが標準装備されて,自動顔面認証してくれたらうれしい。毎回,スリープから復帰する際にパスワードを打たなくても,PowerBookG4がshioの顔を瞬時に自動的に判断して利用可能な状態にしてくれる。そんなPowerBookG4だったらうれしいなあ。もちろん,iChatなどにも使えるカメラだけど,こんな付加価値がついていたらありがたい。

10時に終わって朝食へ。
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いまのところ,大学内で最も気に入っているお店のひとつ。冷凍ではないパテを鉄板で焼いてハンバーガーにしてくれる。税込み5.90ドル。外で食べたかったので,テイクアウト容器に入れていただきました。

【Patent】
102(a)と102(b)の比較。

§ 102. Conditions for patentability; novelty and loss of right to patent
A person shall be entitled to a patent unless—
(a) the invention was known or used by others in this country, or patented or described in a printed publication in this or a foreign country, before the invention thereof by the applicant for patent, or
(b) the invention was patented or described in a printed publication in this or a foreign country or in public use or on sale in this country, more than one year prior to the date of the application for patent in the United States, or
(c) 略
(d) 略
(e) 略
(f) 略
(g) 略

【Apple Store Palo Altoへ】
ようやく帰って来ました,shioのPowerBookG4(1.67GHz/1GB/100GB)。修理前のノイズが嘘のように静かです。やっぱりこうでなくっちゃ。Apple Storeではマネージャー(女性)が対応してくださいました。Genius Barに預けたときと違って待つこともなく,すぐに受け取ることができました。

会計は当然ゼロドル。
マネージャーは「アップルケアに入りませんか」とお勧めくださったけど,「いいえ。必要ありません。毎年1台,Macを買ってますから。」と答えました。彼女はかなり驚いていました(Palo Altoには毎年複数買う人だっていると思いますが)。「古いMacはどうしてるんですか?」と言うので,「ほら,こうしてちゃんと使ってますよ。」とかばんの中に入っている旧PowerBookG4を見せましたら,「あら,いいかばんね」ですって。「Thanks!!」で会話終了。

実際のところは,だいたいノート型とデスクトップ型を交互に買っているので,1台を最低2年使っているのだけど,僕の経験上,1年壊れなかったMacは,ハードディスクなどの消耗品を除いて,5年くらい壊れません。たとえば,成蹊大学のshioの研究室ではPowerMac G4 Cube(2000年7月発売の初代450MHz)が現役バリバリで使われています。5年間,ほぼ24時間稼働し続けていますが内蔵ハードディスクも生きています。ただし,MacOS Xで使うにはディスクが遅いので,外付けハードディスクから立ち上げています。また,同じく2000年9月発売のiBook Special Edition キーライム(466MHz)もまだまだ我が家で現役で使っております。もちろんMacOS Xです。ハードディスクは一回交換して60GBになってます。また,たとえ1年ちょっとで壊れたとしても,十分元を取ったと納得できるほど,使い込んでいると思います。

【名刺】
大学に戻って図書館で本を読んでいると,CISのディレクターからメール。名刺ができたとのことです。早速受け取りに行きました……が,彼女は不在。メールを送って待っていると彼女から部屋に戻った旨のメール。再度受け取りに行きました。一箱に400枚入っているのかな。大きな箱です。これで当分,名刺に困らなくなりました。

【データの「二重化」というコンセプト】
今日受け取って来たPowerBookG4に,旧PowerBookG4(1.25/1GB/80GB)からデータを移管する作業。MacOS Xのインストールからやり直し。インストールDVDを入れて,インストーラをダブルクリックしてインストール開始。インストールDVDの2枚目も終えると再起動。別のMacからデータを移管するかどうか聞かれるので,旧PowerBookG4をターゲットディスクモードで立ち上げてFirewireケーブルでつなぎ,続行。データの移管には1時間以上要しました。終了してPowerBookG4を立ち上げると,全く同じ状態のPowerBookG4が2台出来上がり。

次に旧PowerBookG4を「据え置き型」Macとして設定。
日本にいるときは,PowerBookG4と研究室のPowerMacG5とを2台同時に使うことでデータの二重化を図っていました。こちらに来てから生活が落ち着かなかったため,その二重化をしていなかったので,今回のPowerBookG4クラッシュで面倒な思いをしました。なので二重化は必須。さらに,30GB以上あるiPhoto5のライブラリとか20GB以上あるiTunesのライブラリを外付けHDDから使うように設定し,iPodと接続。これでようやく日本にいた頃の写真を手軽に見られるようになりました。

この「二重化」というコンセプトが大切。
データのバックアップを取ることが推奨されますが,shioが行っているのは「バックアップ」ではありません。バックアップの場合,2台のコンピュータ(やストレッジ)の間には常に主従関係があります。サブ機に,あるいは別のストレッジに「予備」としてデータを保存するのがバックアップです。でもその考え方だと,少なくともshioには継続できません。ついついバックアップし忘れます。一方,「二重化」をする場合,主従関係がありません。言い換えると,どちらも「主」です。常に2台を稼働し続けるのです。2台を稼働し続けても2台の内容が区々になることがないようなしくみを作ることが本当の二重化です。幸いアップルの.macサービスによって,iCal(スケジュール),ブックマーク,住所録その他主要な情報は常に複数のMacで簡単に自動的に同期をとってくれます。それ以外は自分で二重化します。たとえば,メールは両方のMacでそれぞれ受信していますし,自分が書くメールは常に自分にBcc:することによって,どちらのMacで書いても両方のMacに保存されます。書きかけの原稿などは,自分宛にメールすることによって,二重どころかメールサーバも含めて三重化されます。場合によって(長い原稿の場合など)iDiskも使いますので,それによっても三重化されます。

ときどき「shioさんはどういう風にデータのバックアップをしてますか」と聞かれることがあるけれど,そんなわけなので,「バックアップはしてません。でも大丈夫。」と答えることになります。

日本の研究室で二重化していたときと大きく異なるのは,2台のMacの間の接続速度。
研究室では研究室内にGiga BitのSwitching Hubをおいて,そこに各MacやらAirMacターミナルやらネットワークプリンタやらをつないでいました。写真のデータのように大きいデータをコピー(1回で1GBとか)する際には,PowerBookG4にEthernet CableをさしてPowerMacG5にマウントすれば,ほぼ外部ディスクと同じ感覚で使うことができます。だから,大きいデータのコピーも手軽だし,データの「コピー」というほどおおげさなことでなく,PowerBookG4にある書類をそのままダブルクリックして開いて使うことも何らストレスなくできます。

ここにはそれがないのが大きな違いです。
そこで,写真データの二重化は別の方法で行う必要があります。でもたいして難しくない。単に,カメラのメモリカードを両方のMacで吸い上げればいいだけです。幸い,LEAFOのライセンスも二重化したことだし。

さて今日戻って来た方のPowerBookG4は,.macの設定をすれば,ほぼすべて元通りです。3年前まではこういう場合,必ず「環境の再構築」という面倒な作業があって,それで軽く半日はつぶれ,さらに1, 2週間くらい,何らかの不便な思いをする(入っているはずのソフトが入っていなかったり)のが常だったけれど,MacOS X10.3からは,その手間から完全に解放されました。ありがたい!!

【今日のお夕食】
おいしかった!! Becky, ごちそうさまでした。
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2005.10.10

527:051009 Happy Birthday, Mariko!!

【まりちゃんのお誕生日会】

まりちゃん,お誕生日おめでとうございます!!
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【外村家ディナー】
ベルペッパー(日本ではパプリカと呼ばれます)のロースト
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太刀魚の韓国風煮込み
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コーホーサーモンの刺身
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同サーモンのルイベ
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Chuck Ribを秘伝のタレにつけこみ炭火で焼いたもの
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それをご飯の上にのせて、牛肉のたたき丼風に
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photoset: dinner on Oct. 9
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2005.10.09

526:051008 Unique Crique 第2回

<最近,blogを書く余裕がありませんでした。5日分,まとめてアップしました>

【Unique Crique 第2回】
カリフォルニアの風をみなさんにお送りするポッドキャスティング局,California CastingUnique Crique ──人生アドリブ!!の第2回をアップしました。今回は「部分と全体」について。

初めての方は517:050929 Unique Crique 開始!!に書いてある手順でiTunesに登録して聞いてみてください。すでにiTunesに登録してある場合は,iTunesを新たに立ち上げるか,「Podcast」の画面の右上にある「アップデート」を押せば,最新のエピソードがダウンロードされます。

なお,今回は途中でshioゼミ学生に対して語っている部分がありますが,それはこのshiologyの延長ということでお許しください。このshiologyは,トップに書いてあるとおり,「Seminar on the Web」です。すべて基本はゼミの学生に語りかけているつもり。もちろん他の方々が読んでくださっていることをとてもありがたいと思っております。でも「Seminar on the Web」の基本は継続するつもりです。ゼミでもいつも,熱いメッセージを学生たちに投げかけているので,それがblogになっているだけです。 そしてUnique Criqueもさらにその延長。大切なshioゼミの学生たちに声によるメッセージを届けることを基本的なコンセプトにしております。メッセージは常に相手に対して発せられるもの。だから,特定の相手を想定しながら語る方が,メッセージが明快になると思うのです。

【新装開店の本屋さん】
1955年に開店して以来,多くのファンをつかんで来た本屋さんが新装オープンするとのことで,見に行って来ました。レジには長蛇の列。書棚の並べ方がちょっと迷路っぽくって,本の森に分け入る感じ。子供用のコーナーも充実。多くのファンがいることをうかがわせる活気に満ちていました。

【外村家ディナー】
さて今日は外村家ディナー。
Barakさん,来訪。

富山県新湊の烏賊の生干しをけむらん亭であぶり、コチュジャンマヨネーズで食す!!
もちもちして美味!! もちろんマヨネーズも直前に外村さんが作りました。
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アボカドの山葵和え
旬も終わりだそうですが、まだまだ美味しい。
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自家製ポテトサラダに、あぶったジロール茸を添えて。
前述の直前自家製マヨネーズです。
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宮崎と言えば切り干し大根。
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宮崎物なのに芋焼酎??
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オーガニック地鶏で作ったチキン南蛮。
宮崎の郷土料理だそうです。これはおいしすぎ。
チキン南蛮とタルタルソースがこんなに合うなんて!!
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525:051007 チョコチップクッキー

終日,大学。
夜はBecky作のディナー。
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Beckyが焼いてくださったチョコチップクッキー,ものすごくおいしかった。とくに焼きたては絶品。
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524:051006 .macメールが便利になった!!

【.macのメールアドレスが便利になった!!】
.macのメールアカウントについて長年疑問に思っていたことをアップルの方にご質問したら,丁寧に教えてくださいました。どうもありがとうございました。

.macの正規メンバシップ(年額9,800円)を持つと,メールアドレスをひとつ使えます。これで1GBの容量から好きなだけメールに割り当てて使うことができるのですが,これとは別に「メール専用アカウント」(年額1,300円)というのを作ることができます。自分以外の家族の中にメールのみを使いたい,という人がいる場合,その人専用にメール専用アカウントを作ることができるのです。容量も50MBありますから,一般的な個人利用には十分です。質問はこのメール専用アカウントに関するもの。以前にフリートライアル(無料お試し)で取得した.macのメールアドレスでお試し期間が終わってしまったものを,メール専用アカウントとして登録できるかどうかが質問でした。

たとえばshioゼミの学生からはよくこんな質問を受けます。
学生自身と学生の親とか兄弟がそれぞれフリートライアルアカウントを使っていて,その期間が過ぎた場合,あとからどちらかが新たに正規アカウントを買って他方をメール専用アカウントにすることができるのか,という質問です。

そんな質問にshioは,「それが,できないんだよー」と答えておりました。
が,今回,できることが判明しました。それぞれの契約状況によって画面に表示される内容が異なるので,一概に説明できないのですが,おおまかな手順を書くと以下の通り。

.macの「アカウント」で,
「アカウント設定」のページの右下にある「アカウントの管理」を選び,
未割当のメール専用アカウントがある場合には「アカウントの切り替え」が表示されるので,
そこにお試し期間が終わってしまったアドレスとパスワードを入力するのです。

これで,.mac正規メンバーシップに,メール専用アカウントを作る際,過去に登録してお試し期間が過ぎてしまったアドレスも利用することができます。さらに,もし家族でメール以外の.macの機能を使いたい場合は,既存の正規メンバーシップを更新する際にファミリーパックにすれば,家族5人まで,.macのサービスを使うことができます。

【メールエイリアスも便利になった】
さて,.macの機能はいろいろと拡張されているので,これを機会に.macメール関連のヘルプをざーっと読んでみました。すると,メールエイリアスを送信元とするメールの送信が可能になっていることに気づきました。メールエイリアスというのは,正規メンバーシップを持っている人がそのメールアドレスに加えて5つまで無料で使えるサブアドレスのことです。つまり,メインのアドレスを1つとサブアドレスを5つ使えるのです。このサービスが始まった当初は,サブアドレス宛のメールを受信することはできても,サブアドレスを送信者とするメールを発信することはできませんでした。しかし,それがいつの間にかできるようになっているのです。

さらに便利なことには,.macのウェブサイト上でサブアドレスを登録すると,MacOS X 10.4 Tiger上のメールソフトMail.appに自動的に反映され,Mail.appでメールを作成する際に「アカウント」の中からサブアドレスを選択できるようになっているのです。これは便利。これならサブアドレスを設定する意味があります。shioは早速,YMCAのキャンプでshioが呼ばれているキャンプネームのアドレスを登録しました。

こうやって少しずつ使いやすくなって行く.mac。その他の機能と合わせて年額9,800円。月額に換算すると816円。Mac本体との同時購入なら3,000円引きのキャンペーもあるし,決して高くはない……かな。学生には高いよねえ……。

【本日のお客様 & ディナー】
今日はロンドンからAGさんが来訪。
INSEAD 時代のお友達だそうです。
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外村さん作。
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完食。
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523:051005 近道

朝,ドラフティングなど。
Patentに出席。
Law SchoolのCafeでLunchをしつつ,仕事。
Stanford Book Storeへ。なんとなく買い物。
帰宅。荷造り。外村家。

まりちゃんとあきちゃんのお迎え。
長いながーーい(サンフランシスコにしては)ゆるやかな坂道を,一度もブレーキもアクセルも踏まずにシフト操作だけで,交通の流れに乗って下りました。まりちゃんの学校までの行き帰り,最も効率的と思える道を通れるようになったのですが,それと引き換えに近道を探すおもしろさがなくなってしまったなあ。

EFI(Electronic Fuel Injection)のエンジンは,エンジンブレーキがかかっている状態での燃料消費がゼロだそうなので,これをうまく使うと燃費をよくすることができます(ディーゼルエンジンも同じです)。ガソリン価格高騰のおり,いやそれでなくても,燃料をうまく使うのは大切なことです。

外村家でお夕食をいただきました。

こちらに来てからずーっと連絡を試みていた方と,ようやく連絡をとることができました。非常にうれしいです。

522:051004 大学内の郵便局

【郵便局】
朝,成蹊大学に郵便を出すため,郵便局に行きました。大学の中に郵便局があります。かなり大きい。国際郵便は9ドルで3〜5 business days で日本に届くそうです。受け付けてくださった女性が,shioの郵便物が日本宛であると見るなり,いきなり片言の日本語で話し始めて驚きました。立川の横田基地で働いていたことがあるそうです。

【Patent】
引き続き,特許要件について。
§ 102. Conditions for patentability; novelty and loss of right to patent
A person shall be entitled to a patent unless—
(a) 略
(b) 略
(c) 略
(d) 略
(e) 略
(f) 略
(g)
(1) during the course of an interference conducted under section 135 or section 291, another inventor involved therein establishes, to the extent permitted in section 104, that before such person’s invention thereof the invention was made by such other inventor and not abandoned, suppressed, or concealed, or
(2) before such person’s invention thereof, the invention was made in this country by another inventor who had not abandoned, suppressed, or concealed it. In determining priority of invention under this subsection, there shall be considered not only the respective dates of conception and reduction to practice of the invention, but also the reasonable diligence of one who was first to conceive and last to reduce to practice, from a time prior to conception by the other.

そのあと,銀行に行って,Copyrightに出席して,帰宅して,ドラフティングして。

2005.10.04

521:051003 Visiting Scholar Card

【Patentの講義】
Patent。43人出席。
shioゼミOGで特許関連の仕事をしている優花さんからPatentの講義内容教えてほしいとのコメントをいただいているので,お伝えしましょう。現在までのところ,特許要件をひとつひとつ順に取り上げて,講義されています。特許法で最も重要な部分ですから,この部分に多くの時間が割かれるはずです。今日は,米国特許法102(a)の要件についての続き。

§ 102. Conditions for patentability; novelty and loss of right to patent
A person shall be entitled to a patent unless—
(a) the invention was known or used by others in this country, or patented or described in a printed publication in this or a foreign country, before the invention thereof by the applicant for patent, or
(b) 略
(c) 略
(d) 略
(e) 略
(f) 略
(g) 略

これを,
1. 米国内・公知
2. 米国内・公用
3. 米国内外・特許
4. 米国内外・刊行物記載
に分けて説明されていました。

これはもちろん日本の特許法29条1項に該当します。
(特許の要件)
第二十九条  産業上利用することができる発明をした者は、次に掲げる発明を除き、その発明について特許を受けることができる。
一  特許出願前に日本国内又は外国において公然知られた発明
二  特許出願前に日本国内又は外国において公然実施をされた発明
三  特許出願前に日本国内又は外国において、頒布された刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となつた発明
2項 略

講義の進度や内容の順番としては,日本特許法を日本で講義するときと同じ。例が具体的でとても面白い。遺伝子など今日的な例が豊富で,理系のテクニカルタームの英語が頻出するので,Macで辞書を引いたりしながら聞いています。話し方は軽妙。いつもにこにこ。学生たちの発言を促しつつ,どんどん進めて行きます。

【Visiting Scholar Card】
10月16日にStanfordで行われるSt. Lawrence String Quartetのコンサート。チケットを買おうとしたが,客員研究員として割引を受けるにはVisiting Scholar Cardが必要。しかしshioはまだ持っていない。そこで教授のアシスタントにお願いしてみた。彼女はいろいろ調べてくださって,とうとうカードをゲットしてきてくださいました。ありがたい!! これでようやく,スタンフォードでの「正式の」IDカードを持つことができました。そしてチケットも1割引で購入。22ドルでした。めでたし。

【Copyright】
32人出席。
今日は職務著作と共同著作について。
日本の法学部の講義と最も異なるのは,受講している学生たちが開いているのがテキスト(ケースブック)のみであること。shioはそれだと全然落ち着かないので,常にMacで,米国著作権法や特許法の条文を開いて読みながら聞いています。たとえば連邦著作権法の条文のPDFファイルをMacのPDF閲覧ソフト「プレビュー」で開き,検索窓に必要な単語(今日の場合だと「Work made for Hire」とか「Joint Work」など)を入れると,たちどころにその単語が使われている条文が列挙されるので,それを順に読みながら聞いております。

終了後,Yさんを交えて長談義。
4人中3人の親の出身校が同じだったり,面白いつながりでした。

ようやく19時に帰宅して夕食を食べて,ひたすら仕事。

2005.10.03

520:051002 Podcastingはメッセージ

【podcastingとは?】
podcating(ポッドキャスティング,あるいはポッドキャスト)って何ですか? というメッセージをいただきました。説明しましょう。「ネットラジオの進化形」とか,「いつでもどこでも聞けるネットラジオ」など,さまざまな言われ方をしますが,とりあえずまじめに定義してみると……。

音声によるメッセージをサーバに保存し,それを希望者に自動的に配信するしくみ。

うーむ。定義するのは難しい。
このshiologyのようなblogは,メッセージを文字に書いてサーバに保存し,それを不特定多数の人が閲覧します。その際,blogの作成者が新しいエントリー(blogのひとつひとつの記事をこう呼びます)を掲載すると,そのエントリーの概要がRSS(RSSについてはWikipediaあたりを参照してください)という書式にのっとって自動的に発信されます。そのblogを閲覧する人は,そのRSSを受信できるように自分のコンピュータで設定することによって,新たなエントリーが掲載されるたびに自動的にそれを読めるようになるのです。そこがblogのスバラしいところのひとつです。

このRSSのしくみを音声ファイルに応用したのがPodcasting。
つまり,メッセージを文字ではなく音声(声でも音楽でもなんでも)によって伝えようとする人がそのファイルをサーバに公開すると自動的にRSSが発信されるしくみです。そのpodcastingを聞きたい人は,発信されるRSSを自動的に受信するようコンピュータに設定することによって,新しい音声ファイルが公開されたらそれを自動的に受信して,自分のコンピュータで聞くことができるのです。さらに,コンピュータからiPodなどのデジタル・オーディオ・プレーヤーにも移して聞くことができます。

このように,音声ファイルに関するRSSを自動的に受信してそのファイルを取得し,内容を聞くためのソフトこそ,iTunesなのです。iTunes以外にもそれができるソフトはたくさんありますが,「podcasting」の語源が「iPod」にあるため,iPod用に作られたiTunesをその典型と考えて差し支えないと思います。

従来,ラジオやテレビといった放送というものは,発信する側が一方的に配信時間や場所を規定して放送していました。しかし,本来,著作物はそれを見たい人,聞きたい人が,見たいとき,聞きたいときに自らアクセスして鑑賞するもの。FMをエアチェックしたり,テレビ番組を録画することによって,異なる時間,異なる場所で視聴することができるようになったのは,当然の流れです。しかし,放送は依然として配信側が配信時間(録画しそびれたらもう見られない)や場所(電波の届く範囲でのみ受信可能)を決めるものであることにかわりはありません。

podcastingはその概念を覆しました。
受信する側が欲するときに欲する場所で音声メッセージを受け取り好きなときに好きな場所で聞くことができる,という利便性を発信者側が意図して発信する形態なのです。

また,放送をしようとすると,大掛かりな設備や免許など,さまざまな条件をクリアする必要があります。当然,資本も必要。したがって,「放送」を行うことができるのは一部のごく限られた人々だけです。しかし,blogと同様podcastingは,コンピュータ1台とネットワーク環境さえあれば,だれでも実行できます。非常に民主的な情報発信手段です。

当然,多くの人がpodcastingを始めれば,「チャンネル」は無限に増えますから,聴取者の選択肢も無限に広がり,既存のラジオ局数局しか聞けない状況とは全く違うバラエティーに富んだ内容を聞くことができるのです。

文字によるblogによって,文字によるメッセージの発信が市民の手にもたらされました。
音声によるpodcastingによって,音声によるメッセージの発信が市民の手にもたらされました。
近々,映像による???によって,映像によるメッセージの発信が市民の手にもたらされるでしょう。

podcastingはそのような社会的意味を持っているのです。
さて,このようにメッセージ発信の機会が多くの市民のものとなった現在,大切なのは,「どんなメッセージをどのように発信するか」です。メッセージのない表現は空虚です。だから,冒頭でもあえて「メッセージを……」と定義しています。

shioゼミのみんな。
メッセージを持てる人になろう。
そのメッセージを表現できる人になろう。
相手によって,より伝わりやすい表現方法を選べる人になろう。
相手のメッセージを的確にとらえられる人になろう。

そのためには,
どんどん自分を表現して,表現して,表現して。
それを友人たちとshareしあって。
お互いにappreciateしあって。
表現の内容と,表現の様式を磨いて。
多様な表現形態を身につけて。
自分の価値観の軸を立てて。
自己を確立して。

そんな人になろうぜ。

なお,現在発売中の月刊アスキー10月号に掲載されているshioの連載「法律家が見るIT業界」第36回には,「コンテンツ視聴の主導権」と題して,podcasting隆盛にもふれておりますので,ご興味があればご覧ください。また,RSSについては,同じ連載の2003年12月号「ニューズリーダーと新聞の未来」で触れております。articlesに連載のバックナンバーを置いてあります。

【HPのプリンタが……】
shioが17年来愛用するHPのプリンタが,新たな製品ラインナップを発表しました。しかしその発表を見てshioは愕然。なんと,黒インクが染料インクになってしまったのです。HP自身のサイトにはなぜか記述が見つけられなかったので,たとえばこちらの記事をご参照ください日本ヒューレット・パッカード、世界最速のフォト印刷スピードを実現したオールインワン・フォトプリンタなど10機種発売。HPさん,非常に重要な変更なので,サイトの見やすい場所に「このプリンタの黒インクは染料インクです」という表示をしていただきたいと思います。
それぞれの機種のページはこちら。
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Photosmart 3210
Photosmart 8230

shioはいままで17年間,HPのプリンタを愛用してきました。キヤノンもエプソンも買って使ってみたけれど,日常的なプリントはすべてHP。shioゼミの学生にHPを勧めてきた。その最大の理由は黒インクが顔料だから(キヤノンも黒は顔料だけどHPの方が色が濃いのでshioはHPが好きです)。黒インクが顔料なので,にじみのないクリアな印刷でドキュメントを作ることができる。さらにカラーインクは染料インクでありながら普通紙(単なるコピー用紙など)にフルカラーで印刷しても,にじまず裏映りもしないきれいな仕上がり。そして写真を印刷するときには黒インクを染料インクのフォトインクカートリッジに変更することによって染料6色印刷ができる。他社製にない1台2役のプリント環境でした。だけどそのメリットがなくなってしまいました。

shioは研究室にはレーザープリンタも持っているけれど,ほとんど使わず,もっぱらHPのインクジェットプリンタばかりを使っています。顔料インクで黒々と濃いブラックで「印刷」される。レーザープリンタはトナーだから「コピー」と同等品質。自分が作成する「オリジナル」なドキュメントは,やはりインクで黒々と「印刷」したい。だからHPのインクジェット。

救いは,HPのHP Officejet Pro K550のようなビジネスプリンタの方はまだ顔料インクを使っている点。これからはドキュメント印刷用にHP製を買うならこちらを選択することになります。

つまり今回HPは,従来のようなドキュメント印刷はビジネスプリンタ群でまかない,写真印刷は今回発表された6色染料インクのプリンタラインナップで,という使い分けを提案してきたのでしょう。言い方を変えると,従来のドキュメント印刷の役割はビジネスプリンタに継承し,新たに,写真印刷用に最適化されたプリンタ群を投入してきたということかもしれません。

写真プリントにもプリンタをがんがん使っているshioですから,新しいプリンタで印刷した写真を早く見てみたいです。

【羽毛布団購入】
日本での予想と違って寒いPalo Alto。
やはり羽毛布団が恋しい。今日, IKEA に行って,羽毛布団を買ってきました。75%ダウン,25%フェザーでqueen sizeで99.99ドル。布団カバーとピロケース2枚のセットが49.99ドル。トータル16,000円程度でそろいました。これで幸せな夜を過ごせます。
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【dinner】
今日はshioが炒飯を作りました。それ以外はもちろん外村さん作。

Ling Codのこぶ締め。昆布は、分とく山(わけとくやま)の野崎料理長からわけてもらったものだそうです。
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2005.10.02

519:051001 Pumpkin Farm

【Unique Criqueを修正】
California Castingにあるshioのpodcasting,Unique Crique ──人生アドリブ!!。29日にアップロードしたものの,そこに書いてある説明にしたがってもiTunesでダウンロードできないというご連絡を複数の方々からいただきました。どうもありがとうございました。shioのミスです。本日,修正いたしました。大変お手数ですが,もう一度,517:050929 Unique Crique 開始!!に書いてある手順でiTunesに登録し直してから購読してみてください。こんどは上手くいくと思います。お手数をおかけして申し訳ございませんでした。

【かぼちゃ買い出し】
本日は,Half Moon Bayまで,みんなでかぼちゃを買いに。
Photo set, Pumpkin Farmはこちら。
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【LEAFOのライセンス(2つ目)を購入】
new PowerBookG4がcrashしてしまったので,古いPowerBookG4で作業をしているのですが,ひとつ困ったことにはLEAFOが使えなくなってしまった。このソフトは1ライセンス1CPUな上に,最初の起動時にLEAFOのサイトにつないで認証を受けないと使えない。shioは1台分のライセンスを持っていて,それをnew PowerBookG4にアサインしていた。1台でしか使わないからライセンスはこれで十分。なのにそのPowerBookG4がクラッシュしてしまったので,旧PowerBookG4ではそのライセンスは使えない。

LEAFOに事情をメールしようかとも思ったけれど,面倒なのでライセンスをもうひとつ買ってしまいました。(メールの返事を待っているよりその場でLEAFOを使いたかったから)

さてなんでLEAFOが必要なのか。
shioの写真撮影から保存・鑑賞・アップロードに至るプロセスは以下の通り。

(1) デジタルカメラで撮影
(2) CFメモリカードやSDメモリカードをUSBアダプタに入れてPowerBookG4に挿す。
(3) LEAFOを立ち上げ,「アルバム」メニューの「メディアから取り込む」を選択。
(4) LEAFOが自動的に,メモリカード内の写真ファイルのうち,まだPowerBookG4に読み込みをしていない新しいファイルのみを選択して読み込み。同時に,日にちごとのフォルダを自動生成して,それぞれの写真をそこに保存してくれる。
(5) iPhoto5を立ち上げる。
(6) いま読み込んだLEAFOの画面から新しく読み込まれた写真が入っているフォルダをiPhoto5の画面にdrag & drop。
(7) iPhoto5に保存されるので,そちらでスライドショーで鑑賞したり,キヤノン以外のカメラから読み込んだ写真の縦横を回転させたり。
(8) 写真を1枚1枚見ながら,Flickrにアップロードしたい写真でコマンド+1を押すと,その写真のマイレートに「☆」が付く
(9) iPhoto5のスマートアルバムで「today」かつ「☆」の写真が自動選択されるようにしてあるので,そのスマートアルバムを選び,すべてを選択して,「共有」メニューから「書き出し...」を選択。
(10) iPhoto5にはFlickr Export Plugin for iPhotoをインストールしてあるので,その画面から選択した写真をflickrにアップロードすることができます。shiologyに写真を掲載する場合は,flickrのサイトで生成されるサムネールなどへのリンクを張ります。

このように写真をMacに読み込む最初の段階でLEAFOを使っているため,このソフトは不可欠です。もちろんiPhoto5にも写真を読み込む機能はついているのですが,数百枚も写真が保存されているメモリカードから未読み込みの写真のみを自動的に選んで保存するのに時間がかかる他,全体の読み込み時間もLEAFOより長くかかります(読み込みと同時にサムネールを生成しているからではないかと思います)。読み込みはできるだけ早く終わらせてメモリカードをカメラに戻したいので,読み込みスピードは大切なのです。

またiPhoto5だと一度の読み込みはすべてひとつのフィルムロールとして保存されますが,LEAFOだと異なった日に撮影されたものはきちんとそれぞれの日ごとのフォルダを作って保存してくれますので,その方がshioの好みです。

さらに,LEAFOに読み込んだ後iPhoto5に読み込むことによって,ファイルが二重化されます。その方がちょっと安心かな。
そんなわけで,LEAFOが重宝なのです。

【Ling Cod Dinner】
夜は外村家ディナー。
harborで活きのいいLing Codを外村さんが仕入れてきて,それを自宅でしめ,お刺身,お鍋,焼きに料理してくださいました。お刺身がぷりぷりで絶品。みんなで舌鼓。こちらでは活魚の刺身は滅多に食べられないとのことで,大変貴重なものをいただきました。Photo set, Ling Cod Dinnerはこちら。
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これは鯖です。
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2005.10.01

518:050930 宴

昨晩,Kayさん&Gregさんとおいしいインド料理を食べてから外村家に帰るとお客様4人。そのうちAppleの前刀さんとKaoriさんは慶應の先輩。語りました。
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今朝もまたKaoriさんさんと語る。
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午後は外村さんと作業,仕事,視察。
夕食は外村さん作。
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