543:051031 GR Digital in Paris
【GR DigitalでGivernyのお花】
まずはこの写真をご覧ください。すべてGR Digitalで撮影したものです。スライドショーはphoto setからどうぞ。
GR Digital公式ブログでトラックバック企画「GR Digitalで撮る「秋」を」やっているので,一応,トラックバックさせていただきました。この花はすべて秋のGiverny(ジベルニ。パリの北西88kmにある村)で撮影したものですから。
【ParisからSan Franciscoへ】
パリから帰って来ました。shiologyの一日のヒット数が2,000を超えるようになって来たため,1週間も書いておらず読んでくださっている方々に申し訳なく思っております。残念ながらパリではほぼネットつながる環境になかったため1週間ぶりのエントリーとなりました。以下はSan Franciscoへ戻る機内で書いております。
さてこの1週間,空いている時間にはGR Digitalで撮影しました。あちこち動き回っていた合間に撮影した総枚数1,860枚のうち,GR Digitalでの撮影は1,430枚です。人と会って話をする時間が多く,あまり写真を撮って回る時間がなかったので,ちょっと少ないです。
24日:20枚(San Francisco発)
25日:50枚(Paris着)
26日:231枚
27日:263枚
28日:319枚(Giverny)
29日:487枚(Chateau d’Ermenonville宿泊)
30日:490枚(Parisへ戻る)
31日:2枚(Paris発San Francisco着)
これらの写真は徐々に公開して行きます。
持参した機材は下記の4台。
・リコー GR Digital
・キヤノン EOS 20D EF24mm F1.4
・リコー Caplio GX8
・リコー Caplio R2S
shioが使った頻度の高い順です。
パリで出会った多くの人々の中にはプロの写真家もいました。GR Digitalを見せると彼らは一様に買いたがっていました。どのようにすれば入手できるか,真剣に考えていました。写真がわかる人にはGR Digitalは常に大人気です。
【GR Digitalを手放せない!!】
1週間,GR Digitalを使った感想。いままで様々なデジタルカメラを使って来ましたが,ようやく「これ1台で十分」というデジタルカメラに出会えた,といった感じです。撮っていて気持ちいい。気分もいい。仕上がりにも満足。今回,EOS 20D EF24mm F1.4を使ったのはChateau d’Ermenonvilleに宿泊した一晩だけで,それ以外は一眼レフは全く使わず(持ち歩くこともせず),すべてGR Digitalで撮影していました。GR Digitalがあればshioが望む写真が思うとおりに撮れるからです。その理由は一言で言うと,カメラとしての全体のバランスが絶妙にとれている所にあるのだと思います。これからその要素を思いつくままに挙げて行きます。
<筐体の大きさ重さ触り心地>
ちょうどいいです。内ポケットに入れていても違和感がない。肩にタスキがけにしていても負担がない。撮りたいときにさっと撮れる。グリップのゴムの感触がとてもいい。さらに筐体の剛性が高いので手の延長として使いやすい。だからファインダやモニタを見ずとも思いどおりに撮影できる(親指でシャッターを切ることも多いです)。一眼レフのように周りの人を圧倒しないから気軽に撮れる。やっぱりこの筐体こそ「GR」です。
<ストラップ>
shioは室内や夜間,1/2秒や1秒といったシャッタースピードの撮影でもすべて手持ちなので,ストラップが重要です。当初26日は,フィルムの名機GR1と同様にカメラが縦になるようにストラップを取り付けて終日撮影しましたが,どうにも落ち着かない。GR1は多くの場合おでこにカメラをくっつけてファインダーをのぞきながら撮影しますから,撮影中にはストラップの位置は無関係。むしろカメラの右横にストラップがない方が,撮影時にストラップが煩わしくなくて快適でした。しかしGR Digitalは多くの場合モニタを見ながら撮影します。そして遅いスピードでシャッターを切るときには,カメラを前に押し出すように構え,ストラップをピーンと張ってブレを抑止します。その用法を多用するshioは,やはりCaplio GX8などと同様,カメラが横型になるようにストラップを付ける方が快適です。
<ゴムのグリップの効用>
グリップのゴム。もちろん手触りや握り心地がよく,手に吸い付くような感じさえします。しかしそれ以外にも効用あり。夜,暗いところで縦位置で撮影する際,地面とか手すりなどにGR Digitalを縦に密着させて低速シャッターを切ります。そのとき,このゴムが滑り止めとなってくれるのです。シャッターボタンを押したときに横にずれないし,安定するのでブレも防止できます。
<フォーカスが確実>
マルチAFにしていても,ピントを合わせたいところに即座にピントが合ってくれます。Caplio R2SとはマルチAF時の合焦点を選ぶアルゴリズムがちょっと変わったように感じました。もちろんGR Digitalの方が快適です。
そして念願だった「真ん中1点での合焦」モードも「スポットAF」として搭載されました。ありがたい!! どんなときでも撮影するときには必ずピントを合わせたい点が1点に定まるshioとしては,小さいフォーカスエリアでピシッとピントを合わせたいのです。Caplio R2Sを使っていて不足を感じるのはその点でした。GR Digitalは,ようやくその機能を搭載したのです。しかし……,この1週間GR Digitalを使ってみると,実際のところはほとんどマルチAFで撮影していました。マルチAFがカシコイためです。shioがピントを合わせたいと思っているところをGR Digitalがわかってくれているような快適さ。フォーカスに関しては,フィルムの名機GR1を超えています。
<モニタが見やすい>
デジタルカメラで撮影する際に重要なのはモニタの見え具合。GR Digitalのモニタは十分見やすいです。2.5インチで20万画素あると,モニタに映し出される情景は,すでにそれ自体が「絵」です。それを写しとめるという感覚。これが大きくきれいなモニタのありがたみであり,GR Digitalの撮影感覚です。
<シャッターの感触と音がいい>
シャッターボタンの感触がいいです。深さと重さも適度。さらにシミュレーションされているシャッター音も快適。撮影のダイレクト感が耳からも伝わって来ますし,なによりシャッタースピードに連動しているところがいい。遅いシャッタースピードを多用するshioは,シャッター音によってシャッターが開いている時間を感じていますから,実際のシャッターの開閉に連動したシャッター音は本当にありがたいです(これはGR Digital以外のリコーの現行デジタルカメラにも共通していますが)。
<画質がいい>
これは言うまでもないことです。GRですから。
一眼レフを持って行く必要を全く感じさせない理由のひとつはこの画質です。従来のコンパクトデジタルカメラはほぼすべてズームレンズを搭載していた(そういえば数少ない単焦点レンズを付けていたIXY Lもズームになってしまいました)ので,画質には常に我慢が必要でした。きれいに撮りたいと思ったら単焦点レンズ(ズームではないレンズ)が付いている一眼レフ(shioの場合は,今のところ,EOS 20DにEF24mm F1.4という単焦点レンズを付けっぱなしで使っています)が必要になってしまいます。でも,GR Digitalはようやくコンパクトデジタルカメラに単焦点レンズ。それも高画質。そしてその画角は28mm。shioがもっとも好きなレンズです。何年待ったことか。リコーさん,ありがとうございます。
このレンズ,やっぱりボケがきれいです。やんわりとボケてくれます。シャープさはある程度,カメラの設定や後処理(shioはまったくやりませんが)で補えますが,柔らかく自然なボケをデジタルな処理で描き出すのは簡単ではありません。たとえば五角形に光ってしまっているボケを,すべて円形に直すなんて,ちょっと気の遠くなる作業です。やっぱり,基本的には撮影時にできるだけいいものを撮ることが大切です(shioは撮影時に「完成品」を撮っているつもりです)。だから,いいレンズは不可欠。GR Digitalのボケはきれいです。
<21mm wide conversion lens がスバラシイ>
shioはここ数日,GR Digitalに21mm ワイコンを付けっぱなしでした。もちろん21mm用のゴムのフードも付けっぱなしです。付けっぱなしにして撮影しながら,28mmが必要なときにはぱっと取り外せます。ジョイントがバヨネット式になったのでワンタッチで付け外しができるからです。とりはずした21mm ワイコンはポケットへ。フードも付けっぱなしですからレンズが汚れる心配もありません。
この21mmレンズ,ちゃんと電子接点があるので,21mm ワイコンが付いていることをカメラに伝えてくれます。だから撮影した写真のデータもレンズの焦点距離が(4.40mm(35mm換算で21mm))になっています(28mmのときは5.90mm)。
画質は申し分なし。きれいです。このワイド感がこの小さい筐体で撮影できるところがすばらしい。そして21mm ワイコンとフードを付けたGR Digitalはかっこいいです。
では明日以降も,パリで撮影した写真を掲載いたします。GR Digitalについても気づいたところがたくさんあるので,書いて行きたいと思います。
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