528:051010 データの「二重化」というコンセプト
【Lessig教授のクラス】
identity, authentication, privacy, biometrics....
ディスカッションでは指紋認証と掌紋認証と網膜(の毛細血管)認証(先生はirisとおっしゃっていたけれど)の話しが出ていた(声紋認証は出ていなかった)。でもshioはそれを聞きながら,ぜーんぜん違うことを思った。あさって,アップルが何かを発表することになっているけれど,様々な憶測が飛び交っているものの,いつものとおり何だかわからない。だから想像も膨らみます。shioの望みは,PowerBookG4にカメラが標準装備されて,自動顔面認証してくれたらうれしい。毎回,スリープから復帰する際にパスワードを打たなくても,PowerBookG4がshioの顔を瞬時に自動的に判断して利用可能な状態にしてくれる。そんなPowerBookG4だったらうれしいなあ。もちろん,iChatなどにも使えるカメラだけど,こんな付加価値がついていたらありがたい。
いまのところ,大学内で最も気に入っているお店のひとつ。冷凍ではないパテを鉄板で焼いてハンバーガーにしてくれる。税込み5.90ドル。外で食べたかったので,テイクアウト容器に入れていただきました。
【Patent】
102(a)と102(b)の比較。
§ 102. Conditions for patentability; novelty and loss of right to patent
A person shall be entitled to a patent unless—
(a) the invention was known or used by others in this country, or patented or described in a printed publication in this or a foreign country, before the invention thereof by the applicant for patent, or
(b) the invention was patented or described in a printed publication in this or a foreign country or in public use or on sale in this country, more than one year prior to the date of the application for patent in the United States, or
(c) 略
(d) 略
(e) 略
(f) 略
(g) 略
【Apple Store Palo Altoへ】
ようやく帰って来ました,shioのPowerBookG4(1.67GHz/1GB/100GB)。修理前のノイズが嘘のように静かです。やっぱりこうでなくっちゃ。Apple Storeではマネージャー(女性)が対応してくださいました。Genius Barに預けたときと違って待つこともなく,すぐに受け取ることができました。
会計は当然ゼロドル。
マネージャーは「アップルケアに入りませんか」とお勧めくださったけど,「いいえ。必要ありません。毎年1台,Macを買ってますから。」と答えました。彼女はかなり驚いていました(Palo Altoには毎年複数買う人だっていると思いますが)。「古いMacはどうしてるんですか?」と言うので,「ほら,こうしてちゃんと使ってますよ。」とかばんの中に入っている旧PowerBookG4を見せましたら,「あら,いいかばんね」ですって。「Thanks!!」で会話終了。
実際のところは,だいたいノート型とデスクトップ型を交互に買っているので,1台を最低2年使っているのだけど,僕の経験上,1年壊れなかったMacは,ハードディスクなどの消耗品を除いて,5年くらい壊れません。たとえば,成蹊大学のshioの研究室ではPowerMac G4 Cube(2000年7月発売の初代450MHz)が現役バリバリで使われています。5年間,ほぼ24時間稼働し続けていますが内蔵ハードディスクも生きています。ただし,MacOS Xで使うにはディスクが遅いので,外付けハードディスクから立ち上げています。また,同じく2000年9月発売のiBook Special Edition キーライム(466MHz)もまだまだ我が家で現役で使っております。もちろんMacOS Xです。ハードディスクは一回交換して60GBになってます。また,たとえ1年ちょっとで壊れたとしても,十分元を取ったと納得できるほど,使い込んでいると思います。
【名刺】
大学に戻って図書館で本を読んでいると,CISのディレクターからメール。名刺ができたとのことです。早速受け取りに行きました……が,彼女は不在。メールを送って待っていると彼女から部屋に戻った旨のメール。再度受け取りに行きました。一箱に400枚入っているのかな。大きな箱です。これで当分,名刺に困らなくなりました。
【データの「二重化」というコンセプト】
今日受け取って来たPowerBookG4に,旧PowerBookG4(1.25/1GB/80GB)からデータを移管する作業。MacOS Xのインストールからやり直し。インストールDVDを入れて,インストーラをダブルクリックしてインストール開始。インストールDVDの2枚目も終えると再起動。別のMacからデータを移管するかどうか聞かれるので,旧PowerBookG4をターゲットディスクモードで立ち上げてFirewireケーブルでつなぎ,続行。データの移管には1時間以上要しました。終了してPowerBookG4を立ち上げると,全く同じ状態のPowerBookG4が2台出来上がり。
次に旧PowerBookG4を「据え置き型」Macとして設定。
日本にいるときは,PowerBookG4と研究室のPowerMacG5とを2台同時に使うことでデータの二重化を図っていました。こちらに来てから生活が落ち着かなかったため,その二重化をしていなかったので,今回のPowerBookG4クラッシュで面倒な思いをしました。なので二重化は必須。さらに,30GB以上あるiPhoto5のライブラリとか20GB以上あるiTunesのライブラリを外付けHDDから使うように設定し,iPodと接続。これでようやく日本にいた頃の写真を手軽に見られるようになりました。
この「二重化」というコンセプトが大切。
データのバックアップを取ることが推奨されますが,shioが行っているのは「バックアップ」ではありません。バックアップの場合,2台のコンピュータ(やストレッジ)の間には常に主従関係があります。サブ機に,あるいは別のストレッジに「予備」としてデータを保存するのがバックアップです。でもその考え方だと,少なくともshioには継続できません。ついついバックアップし忘れます。一方,「二重化」をする場合,主従関係がありません。言い換えると,どちらも「主」です。常に2台を稼働し続けるのです。2台を稼働し続けても2台の内容が区々になることがないようなしくみを作ることが本当の二重化です。幸いアップルの.macサービスによって,iCal(スケジュール),ブックマーク,住所録その他主要な情報は常に複数のMacで簡単に自動的に同期をとってくれます。それ以外は自分で二重化します。たとえば,メールは両方のMacでそれぞれ受信していますし,自分が書くメールは常に自分にBcc:することによって,どちらのMacで書いても両方のMacに保存されます。書きかけの原稿などは,自分宛にメールすることによって,二重どころかメールサーバも含めて三重化されます。場合によって(長い原稿の場合など)iDiskも使いますので,それによっても三重化されます。
ときどき「shioさんはどういう風にデータのバックアップをしてますか」と聞かれることがあるけれど,そんなわけなので,「バックアップはしてません。でも大丈夫。」と答えることになります。
日本の研究室で二重化していたときと大きく異なるのは,2台のMacの間の接続速度。
研究室では研究室内にGiga BitのSwitching Hubをおいて,そこに各MacやらAirMacターミナルやらネットワークプリンタやらをつないでいました。写真のデータのように大きいデータをコピー(1回で1GBとか)する際には,PowerBookG4にEthernet CableをさしてPowerMacG5にマウントすれば,ほぼ外部ディスクと同じ感覚で使うことができます。だから,大きいデータのコピーも手軽だし,データの「コピー」というほどおおげさなことでなく,PowerBookG4にある書類をそのままダブルクリックして開いて使うことも何らストレスなくできます。
ここにはそれがないのが大きな違いです。
そこで,写真データの二重化は別の方法で行う必要があります。でもたいして難しくない。単に,カメラのメモリカードを両方のMacで吸い上げればいいだけです。幸い,LEAFOのライセンスも二重化したことだし。
さて今日戻って来た方のPowerBookG4は,.macの設定をすれば,ほぼすべて元通りです。3年前まではこういう場合,必ず「環境の再構築」という面倒な作業があって,それで軽く半日はつぶれ,さらに1, 2週間くらい,何らかの不便な思いをする(入っているはずのソフトが入っていなかったり)のが常だったけれど,MacOS X10.3からは,その手間から完全に解放されました。ありがたい!!
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