いいお天気。都内で研究会です。
昨日、OmniOutlinerをとうとうversion 3にアップグレードしました。録音機能以外はversion 2で十分だし、録音しながらのテイクノートはWordノートで十分なのでアップグレードに必然性を見いだせずにいたのです。しかし3.0.2になってTigerのSpotlightに対応したとのこと。それなら当然、アップグレードです。(同時にOmniGraffleもTigerに対応しました)
version3は二種類あります。Standard版とProfessional版。録音機能を持っているのはPro版ですからshioが必要なのはこちらです。2から3ProへのアップグレードはEducational価格で39.95ドル。単独でPro版のライセンスを買うとダウンロードソフトとしてはちょっとお高めですが、文房具としてのアウトラインプロセッサの有用性に鑑みれば十分に安いと思います。
さっそく2時間の研究会で利用してみました。
以前shioがMactopia(マイクロソフトのサイト)のインタビューで紹介したようにiSightで録音すべくiSightを持参していました。でもiSightの有無でバッテリーの消耗を比較することを思い立ち、今日はPowerBookG4の内部マイクのみで録音してみました。自宅でフル充電して電車に乗り、車内で30分ほど利用してバッテリーの残り89%に。研究会でPowerBookG4を開いてOmniOutliner3Proを立ち上げ、録音を開始してノートをとり、2時間の利用を終えた時点で残り21%。そのあと帰りの電車でこのblogを書いて約30分、電車を降りる頃には10%でした。
録音時には1時間当たり約35%消耗していることになり、文字入力だけなら1時間で約22%程度消耗するところから考えると、1.5倍くらい電力を消費するようです。とはいえ、2時間の研究会を録音しながらテイクノートして、その行き帰りの電車内で作業をするには十分です。次の機会にiSightを使った場合のバッテリー消耗度を見てみたいと思います。
OmniOutliner3Proを使って感じたプラス面とマイナス面。
プラス面。
OmniOutliner2同様、操作が軽快。動作も軽快。文字入力もとても安定しています。さらにTigerになってからの共通のメリット、キー入力に伴う表示や変換が快速。だから研究会中のようにダーーーーーーーーっと入力を続けてもきわめて軽快で、キー入力と同時に結果が画面に表示される反応速度の高さが快適です。もちろんバックグラウンドで録音を続けているし、同じ画面に資料のPDFや条文や日程表を開いていても、ブラウザで参考判例を見ていても、その速度は全く変わりません。PDFにさくさく検索をかけてその結果を見ながらOmniOutlinerに文章を書き続けていても、なんら引っかかるようなところはありません。複数のソフトで書類を開いて参照しながらドキュメントを作ってゆくという作業が快適に行えるのがMacのステキなところであり、OmniOutliner3はそうした使い方においても心地よい環境を提供してくれます。
マイナス面。
shioは、このOmniOutliner3Proを使えば、マイクロソフトのWordノートと同じ機能が実現するものとばかり思っていました。でも違いました。Wordノートの方が遥かにすばらしい。Wordノートは録音しながらノートを書いてゆくと、あとでそのノートの各行の頭をクリックすれば、その行を書いていたときに録音された部分が瞬時に再生されます。つまり、ノート自体が録音内容のインデックスの役割を果たしてくれるのです。OmniOutliner3ProはWordノートより後発だから、当然そうなっているものとばかり思っていましたが、単に文字入力したファイルに録音ファイルが添付されるだけだったのです。あら、残念。これなら録音しながらのテイクノートにはWordノートを使った方が良さそうです。うーむ。
さあどちらを使うか。
このプラス面とマイナス面を天秤にかけるとどちらに傾くか。Tigerへの対応はどちらも同じです。難しい選択です。結論はOmniOutliner3Pro。
shioがノートを書く際にアウトラインプロセッサを使う最大の目的は、議論や講演を構造的に把握すること。そしてそれに付随して録音する最大の目的は、自分の発言を聞き直すこと。なぜなら、自分が発言している間だけはノートをとることができないからです。他人の発言を録音する必要は全くありません(音声認識が進化して、shioの声だけに反応して録音と停止を繰り返してくれるICレコーダーができたら真っ先に飛びつきます)。そこでWordノートの便利さは、shioが発言する前に改行すれば、あとでその行頭をクリックするだけで自分の発言を聞くことができるところにあります。単なるICレコーダーで録音してしまうと、自分の発言を探し出すだけで一苦労。もちろんICレコーダーでも発言前にインデックスを入れておくことで同じことができますが、議論の流れに乗って発言をする際に、存在の小さいICレコーダーに手を伸ばしてインデックスボタンを押して……という操作はやりにくいです。
一方、自分の発言以外の時間は、すべてアウトラインプロセッサにノートをとり続けています。だからプライオリティーは使い勝手。ではWordとOmniOutlinerと、どちらが使い勝手がいいか。それは圧倒的にOmniOutlinerです。だからそちらを使います。そして、自分の発言の録音位置は、発言後に時刻を記入しておけば、あとで録音ファイルでその時刻の録音を拾って聞けばばいいのですから、そんなに手間ではありません。
なお、PowerBookG4の内蔵マイクを使っての録音にはやっぱり限界がありました。20人が四角く座っている研究会においてちょっと離れたところの人の発言はほとんど聞き取れないレベルの音量でしか録音されていません。ちなみに同時に録音していたICレコーダーではクリアに録音されています。PowerBookG4の内蔵マイクは用途が異なりますしPowerBookG4の向こう側の声を録音するには不適切な位置にありますから当然といえば当然。次回はiSightで録音します。
大学に戻って仕事をしているとM、K来訪。
Kが韓国のお土産を持ってきてくれました。5種類のフレーバーのチョコ。その中にとうがらしも。すぐに食べてみると、確かに辛い!!