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2005.04.06

361:050405 学問のよろこび

昨日の360:050404 オリエンテーションにイクトスさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。「すべては疑問から始まります」に共感いただきうれしいです。

学問とは「学」を「問う」こと。人類の歴史が積み重ねてきた「学」に対して疑問を投げかけることです。「本当にそうか?」「それでいいのか?」「なにかおかしいぞ。」と問いかけることによって「学問」が始まります。高校までは「学習」をするところ。「学」を「習う」のです。そしてそうやって身につけてきた「学」へ問いかけをする場、それが大学です。学を問うことによって学問が進歩し、真理が探究されます。

すべての物事に対して疑問を投げかける。本に書いてあること、ネットに書いてあること、他人が言っていること、テレビや新聞が報道すること、教師が言っていること、常識とされていること、そのすべてを疑うことから学問が始まります。「鵜呑みにする」のがもっとも学問から遠い態度です。我々大学教員は、学生が疑う素材を提供しているのです。教師がもっともらしくしゃべっていることをすべて疑って欲しい。「オレを疑え」。これが教師の基本です。

大学1年の5月頃になると、shioゼミの学生たちは疑うことに慣れてきます。疑うことに慣れて来ると学生たちは様々な問いを発するようになります。それら学生たちが投げかけてくる様々な問いかけを、shioはすべて真摯に受け止めます。社会科学において唯一絶対の解は存在しないからです。人が100人いたら、100の解が存在するからです。学生の問いかけの中には、学問を進歩させる芽がたくさんあります。教員と学生が対等な立場で、ともに学問を進歩させてゆくコミュニティー、それが大学です。shioは、学問をともにする仲間としての学生たちに恵まれていることを幸せに感じ、誇りに思います。

本日、「民法2発展講義」の履修志望書を受け取りました。すべての志望理由を読みました。みなさん、意欲的です。
履修者を決定しました。志望者全員、35名です。実質的な議論ができる人数です。楽しくやりましょう。
「民法2発展講義」のシラバスを転載しておきます。

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●授業の概要
塩澤が担当する民法2で得た知識を実践しながら応用力を身につけてゆく場です。本講義の目的は、(1)民法の体系と本質を把握すること、(2)民法に規定されている個々の制度の意義を民法の本質と体系の中に位置づけ、民法をひとつの有機体として捉えられるようになること、(3)具体的な事案を民法の規範にてらして解決に導けるようになることです。そのために毎回各トピックについて、事例研究、判例研究、学説間の比較、問題演習といったことを素材に、議論をしてゆきます。

●授業の計画
第1講:契約法のシステムと全体像
第2講:契約の成立過程(1)
第3講:契約の成立過程(2)
第4講:契約に基づく債務の履行過程(1)
第5講:契約に基づく債務の履行過程(2)
第6講:債務が履行されない場合の対応(1)
第7講:債務が履行されない場合の対応(2)
第8講:物権法のシステムと全体像
第9講:所有権・占有権
第10講:物権変動論(1)
第11講:物権変動論(2)
第12講:用益物権
第13講:時効

●授業の方法
受講者の選考:受講者は、受講希望者の中から50名を上限として、受講志望理由および2004年度の『民法1B』の試験結果により選考します。詳しくは履修ガイダンスでの指示に従ってください。
授業の方法:ディスカッションです。塩澤が投げかける様々な質問に対して自分なりに考え、自主的、積極的に発言してください。その前提として、あらかじめ提示される課題を各自(あるいはグループで)検討しておくことが必要です。民法は深い。その深さを味わうためにみなさんで協力して参りましょう。

●成績評価の方法
クラスへの貢献および課題への取り組みによって評価します。塩澤が発する疑問に対して自己の見解を表明すること、他者の見解に対する意見を述べること、議論を深化させ発展させること、他者の理解に資すること。すべて貢献です。また、予め与えられた課題に対して自分の見解を述べた書面を提出していただき、合わせて評価の対象とします。

●必要な予備知識/先修科目/関連科目
民法1A/B。なお必ず民法2を履修すること。

●テキスト
金子宏・新堂幸司・平井宜雄編『法律学小辞典<第三版>』有斐閣(4300円)
池田真朗編「新しい民法—現代語化の経緯と解説」〔有斐閣ジュリストブック〕
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ついでに、「民法2発展講義」の基礎となる「民法2」のシラバスも載せておきます。

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●授業の概要
 民法の財産法のうち、いわゆる「契約法」と呼ばれる分野と、「物権法」の中の中心的部分(担保物権法以外)を講述する。また民法総則のうち民法1で扱わなかった部分(「条件及び期限」「時効」)も扱う。本講義の目的は(1)民法の体系を把握すること、(2)民法の本質を追求すること、(3)民法に規定されている個々の制度の意義を民法の本質と体系の中に位置づけ、民法をひとつの有機体として捉えられるようになることです。

●授業の計画
第1, 2回:契約法のシステムと全体像
第3, 4回:契約の成立過程(1)
第5, 6回:契約の成立過程(2)
第7, 8回:契約に基づく債務の履行過程(1)
第9, 10回:契約に基づく債務の履行過程(2)
第11, 12回:債務が履行されない場合の対応(1)
第13, 14回:債務が履行されない場合の対応(2)
第15, 16回:物権法のシステムと全体像
第17, 18回:所有権・占有権
第19, 20回:物権変動論(1)
第21, 22回:物権変動論(2)
第23, 24回:用益物権
第25, 26回:時効

●授業の方法
 本講義は通常の講義形式で行います。しかし私が一方的にしゃべるだけではいわゆる「一方通行」の講義になってしまいますので、できるだけ学生のみなさんと私がコミュニケートできるようにするため、「メッセージシート」を利用します。これは、毎回、講義中に感じた疑問、質問、意見、苦情etc.を記し、講義終了時に提出してもらうものです。私はそれにコメントを書き、次週に返却します。講義の内容に関する質問が書いてあれば、次回の講義の冒頭に説明を加えます。
 また、2コマ(3時間)続きの講義の最後の20分程度で「クイズ」を行います。これは、その日に講義した内容を確認するような問題に解答し、メッセージシートに記してもらうものです。その問題に関しても、次週に説明を加えます。このクイズによって、講義当日と次週に講義内容を復習する機会を持つことになり、理解の確認と知識の定着をはかれます。
 なお、クイズの解答およびメッセージシートの提出は全く任意です。ただし、記載内容によっては成績を付ける際にプラスに評価します。

●成績評価の方法
学期末に実施する期末試験の点数にメッセージシートの内容を加味して評価します。

●必要な予備知識/先修科目/関連科目
民法1

●テキスト
池田真朗著『スタートライン債権法<第4版>』日本評論社(2400円)
池田真朗編「新しい民法—現代語化の経緯と解説」〔有斐閣ジュリストブック〕
千葉恵美子・藤原正則・七戸克彦著『民法2物権』有斐閣(2200円)

●参考書
金子宏・新堂幸司・平井宜雄編『法律学小辞典<第三版>』有斐閣(4300円)
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今日は入学式。
新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
充実した大学生活を楽しんでください。

shioは成蹊大学に着任して以来、入学式と卒業式は皆勤。
今日も気持ちよく校歌を歌いました。

A来訪。久しぶりにAの晴れやかな笑顔に会えました。Aはみんなを明るくします。

午後、大学院の入学歓迎パーティー。
夜、法学政治学研究科の歓迎パーティー。

パーティーから大学に戻ろうと歩いていると、FとNに遭遇。そのまま駅に逆戻りしてスタバで議論。
長い一日でした。

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