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2005.04.05

360:050404 オリエンテーション

新しい1年生たちに、法学部のオリエンテーション。
先生方ひとりひとりから新入生に対して温かいメッセージが伝えられました。
shioはもっとも伝えたい3つだけ話しました。時間が限られているので言いたいことのほんの一部しか申し上げられませんでしたが、これから講義で、ゼミで、語ってゆきます。

続いて法律学科のオリエンテーション。
shioゼミについてちょこっとだけ紹介。詳しくはシラバスを読んでください。ご質問があれば研究室に直接いらしてください。1年生のゼミのシラバス原文を下に転載しておきます。

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●授業の概要
 法律を学んで行く上で必要な基礎的知識を身につけるとともに、法的なものの考え方に慣れることを目的とします。六法全書を使いながら具体的な紛争がどのように法律的に扱われるのかを各法分野(憲法、民法、刑法、訴訟法、その他)にわたる事例の中から検討し,法的思考能力を養ってゆきます。また、学生生活、社会生活に不可欠なコンピュータ(主としてMacintosh)やインターネットの使い方も指導します。

●授業の計画
 すべては疑問から始まります。「法律ってなんだろう」「契約ってなんだろう」「所有ってなんだろう」「債権ってなんだろう」「民事と刑事ってどう違うの?」「憲法ってなんのためにあるんだろう」「男女平等ってなんだろう」「政府のしくみってどうなっているんだろう」「会社ってなんだろう」「裁判ってどうやるんだろう」「罪ってなんだろう」「詐欺ってなんだろう」「どうして刑罰を科すことができるのだろう」「弁護士って何をするんだろう」……。
 普段、ニュースや新聞で見たり読んだりしていることばを理解し、法律的に「使える」ようになるのがこのゼミの目的です。それと同時に、法律を体系として把握しながら法律的な考え方ができるように訓練してゆきます。日常用語を脱皮して「法律用語」としてことばを操り、条文を読みこなし、それを使って紛争を法的に解決へと導くことができる「法律家」を目指そうではありませんか。このゼミはその入り口です。

●授業の方法
 私は学生のみなさんに対して、様々な方向から問いかけます。みなさんはそれに対して自分なりに考え、意見を述べてください。それに対して他の参加者が別の意見を述べる。疑問があればどんどんその疑問を提示する。これを繰り返してゆくうちに、徐々に法的な言葉の使い方を身につけ、法的思考能力を養い、日本の法律の構造を理解してゆきます。
 したがって参加者は、積極的に発言することが求められます。どんな疑問でもいいから議論の場に投げかけてみることが必要です。基本的な疑問であればあるほど、答えは見つかりません。いや、答えなんてないかもしれません。そこに法律学の醍醐味があります。
 「疑問の発見」。それが塩澤ゼミ(略して「シオゼミ」)の統一テーマです。「疑問の森」の探検、それが学問です。ゼミの友は一生の友。普段のゼミの他、ゼミ合宿、裁判所見学、コンパ、お茶等、みんなで企画し、楽しく充実したゼミにしましょう。なお当然のことながら、全面禁煙です。

●成績評価の方法
 シオゼミは向上心のある積極的な人のためのゼミです。討論力を磨くために議論をしますから積極的・自発的発言が不可欠ですし、文章表現力を磨くためにレポート作成の課題を課します。したがって成績は毎回の発言や発表などを総合的に評価します。積極性のない者、遅刻・欠席の多い者、準備してこない者、発言しない者は評価不可能ですので、理由無く遅刻・欠席・無発言の場合は、ゼミに参加する意思がないものとみなします。主体的に発言し自ら議論を進めてゼミを活性化してゆく気持ちのある者のみ履修してください。またゼミ合宿や裁判所見学などのイベントは全員参加です。

●テキスト
金子宏・新堂幸司・平井宜雄編『法律学小辞典<第三版>』有斐閣(4,300円)
最新(2005年版)の六法全書が絶対に必要ですが、それも含めて第一回の講義で説明します。なお、お勧めの六法全書は、『岩波コンパクト六法』岩波書店(1,500円)です。

●参考書
宗田親彦編著『紛争解決と法』信山社(2,500円)
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夕方、1年生のTさん来訪。初めての東京生活、初めての一人暮らし。心強い先輩がたくさんいますから、困ったときには遠慮なく相談してくださいね。

明日はいよいよ入学式。
本格的に新年度が始動します。

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Comments

「すべては疑問から始まる」というお言葉、至言だと思います。

今年は高3に対して「積極的な読書」について一年間語り続けていこうと考えています。「積極的な読書」のためには、読者が絶えず本に対して問いを持ち続けていくことが大切です。

そのためにどうしたらいいか、手を替え品を替え、やっていこうと考えていました。

ですので、shioさんのお言葉が実にストンと胸に落ちた訳です。

来週からの授業を前に、力を得た気がします。
ありがとうございます。

shio先生こんにちは、私は40代の社会人です。

学問(勉強)となると、「知らないと恥ずかしい、覚えなくてはいけない、受からなければいけない、不合格になると恥ずかしい・・・・」といつの間にか自分の中に、そうゆう考え方が定着してしまいました。

挙句の果てには「仕事もつまらない」とマイナス思考になってしまう始末です。

私が勉強を好きになったきっかけは「どうして、これは、・・・・なの?なんで?知りたい!、こんなことが出来るにはどうしたらよいか?」でした。
まさに、学問を好きになったきっかけは、ドラえもんの世界でした。
いつのまにか、忘れていました。

偶然、先生のコメントと拝見いたしまして、思い出しました。

shio先生は情熱にあふれ、素晴らしい先生ですね、先生のホームページの写真も見ると、学生さんたちがとても生き生きと写っています。

また勉強をしたくなりました。ありがとうございます。

時折、拝読させていただいております。
感心させられることが多いです。
大学でいろいろ考えておられるだけでなく、御子息様・御令嬢様の子育ての際にもいろいろ感じることがおありで、人を育てるということ自体に非常なやりがいを感じておられるからこそ、このような深い文章を書くことがお出来になられるのでしょうね。これからも読ませていただきたいです。

>発言しない者は評価不可能ですので、理由無く遅>刻・欠席・無発言の場合は、ゼミに参加する意思>がないものとみなします。主体的に発言し自ら議>論を進めてゼミを活性化してゆく気持ちのある者>のみ履修してください。

と書いておられますが、シャイな生徒さんに対してはどう接しておられるのでしょうか?
やる気がなくて無発言なのと、シャイで寡黙なのは一見したところは、似ています。
先生に指名されればきちんと自分を意見を述べるが、指名されないとなかなか発言しない、先生と1対1だと案外話す、アンケートやメールでは意外と記入する、数ヶ月たって慣れてくればようやく自分から発言する、このような生徒さんも受け入れ、伸ばしてあげて欲しいです。寡黙な生徒さんも内に秘めたものを持っている場合もあると思います。

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