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2005.02.28

324:050228 真似

tonga4

319:050223「子は親の鏡」か?にコメントをいただきました。どうもありがとうございました。

johnnyさんからのコメント。
社会を社会たらしめ、組織を組織たらしめるのは、相互の情報伝達です。
つまりコミュニケーションが重要。
情報の発信と感謝、賞賛。コミュニケーションを活性化させる作用は尊ばれるべきです。ただし、訊かれてもいないのに教えるのは「ありがた迷惑」になるかもしれませんし、コミュニケーションを拒む要因ともなりますから難しいところです。

境 広志さんからのコメント。
有森さんのことばには、さらにその前があったとは!!
オリジナルを追究するのは楽しいですね。ご教示、どうもありがとうございました。
オリジナルかと思っていたら、そのまたオリジナルがある。さらにそのオリジナルもあるかもしれない。
いい表現というものは、人々の間で伝わって、生き続けるもの。
いいものは真似される運命にあるのです。
真似されて、人口に膾炙して行きます。世代を超えて、シェアされてゆきます。
コミュニケーションの原点は、「真似」です。

shioがやっていること、持っているもの、学生たちはどんどん真似します。
真似されてこそ教師。
教師の行動規範は率先垂範です。

先週土曜日、結婚式に参列する前に散髪に行きました。そしたら散髪屋さんが、
「最近、塩澤先生みたいな髪型にしてくださいっていう学生が来るのよ」
とおっしゃる。
真似しすぎ!?

今日はカスヤ歯科クリニックに行き、S研究室に行き、BICカメラによってから、研究室へ。
BICカメラではヘッドフォンとフィルムを扱う手袋を買いました。
フィルムを扱う手袋。いままで使っていたものは薄汚れてきたので、新しくしようと思っていたところ、静電気防止繊維でできているものが売っていたので、試しに買ってみました。

ヘッドフォン。audio-technicaのATH-FC7 SVです。
さっそく聴いてみたところ、iPodの付属品とは別世界でした。
あるサイトで、iPod shuffleは歴代のiPodの中で、ピカイチに低音が出ていると読みました。5Hzの音も鳴らしているとのこと。電気的に低音を増幅しているのではなく、他のコンパクトオーディオでは減衰してしまっている低音をフラットに出るようにする工夫がされているというのです。ヘッドフォンで聴いてみたらそれがわかりました。コントラバスの音がきれいに聞こえます。これはスバラシイ。
たかだか4,000円ちょっとの製品でもこれだけ音が違うのですね。shioはいままで、ヘッドフォンで音楽を聴くということに興味がありませんでしたが、これはスピーカーで聴くのとは違ったよさがあります。ちょっとヘッドフォンに興味がわきました。

2005.02.27

323:050227 子どもは社会の鏡

ここ数日、仕事が立て込んでおりました。
blogを書く時間がなく、いま4日分まとめてアップしました。
その間、319:050223「子は親の鏡」か?に、コメントをいただきました。mixiの方にもコメントをいただきました。心より感謝申し上げます。

mixiにいただいたコメントの中に、「やはり、家庭、社会、学校の基本的な責任分担はあって然るべきだと思います。教師が何でも「家庭の責任」と責任逃れをするのであれば問題ですが、今まで学校に入る前に子どもの身に付いていることが、身に付いていないことが、学級崩壊等の一因にもなっています。学校に求められる役割が肥大化しすぎているのです。」とのご意見がありました。今日はそれについてshioの考えを書かせていただきます。

大学で、ゼミで、shioは学生たちになんでも教えます。
挨拶のしかた、研究室への入り方、ジャケットのボタンの止め方、シャツと上着の色の合わせ方、ネクタイの結び方、お皿の洗い方、敬語の使い方、手紙の使い方、お礼状の書き方……。アーチェリーの射ち方、ヨットの操縦のしかた、カヤックの漕ぎ方、泳ぎ方、キャンプファイヤーの楽しみ方、火の起こし方、演奏の楽しみ方……。そういった諸々の物事を学生に伝えるとき、これは家庭が教えるべき、これは高校までで教わるべきなどと考えたことは一度もありません。

もし仮に教わったことがあっても、忘れているかもしれない。
人間は忘れます。shioも忘れます。
忘れていたら、また教えればいい。

もし仮に教わったことがあっても、実践するのが初めてかもしれない。
人間は繰り返しが必要です。shioも教わってすぐにはうまくできません。
初めてだったり経験が浅ければ、うまくできなくて当たり前です。

学校に期待し過ぎだ、と主張する人がいます。shioは全くそうは思いません。
家庭も学校も社会も、イーブンです。
家庭も、学校も、社会も、すべての大人が子どもに教える責務を負っているのです。

もちろん、家庭がやらなくてよい、などということも微塵も考えておりません。家庭も学校も同じように責任を負っています。
shioは、家庭やキャンプでも全く同じように子どもたちに何でも教えます。
数学、物理、生物、音楽、料理、歴史、地理……。日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語……。およそshioが知っていることは、なんだって説明します。「これは学校で教わること」なんて考えたことありません。すべての大人は自分が知っているすべてをすべての子どもに伝える責務があります。家庭が子どもたちにものごとを教えるのは当たり前、学校が子どもたちにものごとを教えるのは当たり前、社会が子どもたちにものごとを教えるのは当たり前。

太古の昔から生物の情報は、遺伝子によって世代間を伝達されてきました。しかし、人間は、言語その他のコミュニケーションによって情報の世代間移転を行なう術を身につけたのです。したがって、情報を年少者に伝えるのはすべての年長者の責務です。

「なんだおまえ、そんなことも知らないのか」
という態度で生徒に接する教師に会ったこともありますが、それは教師として最も不適切な態度です。人にものごとを教える立場に立ったら、「相手は何も知らなくて当たり前」という前提から始めるべき。そして、もし知っていたらそれをほめる。「プラス指向」です。相手が知っている部分をどんどん引き出してゆくことによって、何を知っていて何を知らないかを明らかにする。そのあとで、知らない部分について直接教えたり、ヒントを与えて考えさせたり……という様々な教育手法が生きてくる。

いつも言っておりますが、「知らない」というのは何ら問題にならない。知らなければ知ればいい。知らない人がいれば教えればいい。それだけの話です。教えることによって「知識」を共有し、その上でお互いにどんな「知恵」をを出すか。そこが大切で楽しいところです。いい知恵を出せるように導いてゆくのが教育です。知識の伝授なんて教師であろうと親であろうと本であろうとネットであろうと、どこからでも可能です。知恵を出す前提となる知識は、知らなければ知ればいい。知らい人がいれば教えればいい。それを教えるのに、役割分担なんてありません。これは学校が教えること、これが家庭が教えること、これは本から教わること……、なんていう分担はあり得ません。ナンセンスです。
大切なのは、知識の多寡ではなく、いかに知恵を出すか、です。

子どもは家庭、学校、社会のすべてから教えを受けて育ちます。
したがって子どもは、家庭、学校をふくめた社会全体の鏡です。

322:050226 結婚式

アスキー原稿完成、送信。
それ以外に事務作業たくさん。

帰宅してヴァイオリンを出し、30分程弾いて横浜ランドマークタワーへ。
友人の結婚式。30年来の友人たちと語りました。
驚く企画の連続で、花嫁さんは終始よろこびの涙にあふれていました。
shioもヴァイオリンで企画に参画。
喜んでいただけてなによりです。

congratulations!!

このblogを書いているソフトMacJournalが有償になってから、躊躇しておりましたが、試用してみるといくつか改善がなされていることに気づきました。毎日使わせていただいていることですし、2月いっぱいは20ドル以下で買えるので、買いました。

こころなしか、文字入力の安定度が増したような気がします。

321:050225 危機管理

Iさんと会議。
I、K来訪。
危機管理セミナーに出席。
「危機管理」という名称がいかめしくて好みではありません。「危機への備え」とか「危機に強い学園」などの方が好き。

shioが考える危機への備えとして平時から重要なのは以下の3点です(もちろん細かいことはこれ以外にたくさんあります)。
(1) ミスの発生を前提とした組織づくり。人間は間違える動物です。ミスが起きにくいシステム、ミスが起きても早期に回復・吸収できる組織、ミスが起きたときにそれを受け入れ柔軟に対応できる組織、などです。
(2) 平素からの情報発信。ありのままを伝え続けることが嘘のない(法)人格を形成します。形式的な「広報」だけでなく、組織の構成員が相互に、対内的、対外的に多くの情報を出し続けることが大切です。
(3) すべての人が誇りを持って勤務(教職員)、勉学・研究(学生)できる学園に。プライドを醸成することが、魅力的な組織の持続的発展の基礎です。

そして、これらすべての基本はコミュニケーションです。
教職員同士のコミュニケーション、学生同士のコミュニケーション、教職員と学生とのコミュニケーション、学園と社会とのコミュニケーション……。すべてのフェイズでコミュニケーションを深化させてゆくことが肝要です。

Pagesでアスキー原稿執筆。
WYSIWYGっていい。行番号から解放されました。
やはり、行番号で原稿の分量を把握して、「あと何行」と考えながら書くよりも、画面上に書くべきスペースが目に見えている方が、はるかに感覚的に書いてゆくことができます。

いうなれば、キャンバスに文字で文章を描いて行くような感じです。
やっぱり右脳派のshioには、この方が合っています。

320:050224 対談

<追記>
この記事をお読みになって、mixiに招待して欲しいとのメールを頻繁にいただきます。しかし、mixiのしくみ上、shioが招待をしてしまうとshioの日記(友人のみに公開)をすべて読むことができるようになってしまいますから、shioが直接存じ上げている方だけ、招待いたします。ご理解くださいませ。
<追記終わり>

月刊アスキーの企画でアスキー編集部へ。
柴田文彦さんと対談。

非常に楽しい対談でした。月刊アスキー次号(4月号)に掲載されます。おたのしみに!!

mixiの日記をshiologyから切り離しました。mixi日記は独立させ、そこからshiologyにリンクを張ります。理由は3つ。
(1) blogをアップしてからそれがmixiに反映されるのにかなり時間がかかる。
(2) 外部のblogを日記にしている場合、「外部のサイトが開かれる」旨の注意書きが出されるので、リンク方式にしても実質は同じ。
(3) コメントを書きたいけどblogにコメントを書くことに躊躇がある、という意見をいただいた。

というわけです。
ただ、mixiにコメントをいただくと、mixi以外の人は読むことができないのはしかたのないところです。コメントを書きたいけれど書けない、という方からのコメントがいただける方が価値があります。

2005.02.24

319:050223「子は親の鏡」か?

皇太子殿下がご紹介された詩。
Dorothy Law Nolteさんのもの。
非常に素晴らしい詩です。

殿下がお読みになったのは短いバージョンだったようですが、元は19節からなる詩。
原文を読んでみたところ、翻訳との相違にいろいろと気づくことがありました。

たとえば、原文には「しかし」はない。
翻訳した方はなぜ、原文にない接続詞を挿入したのでしょうか。確かに「しかし」の前後で内容が否定的なものから肯定的なものに変わっています。でも、原作者は、それをあえて截然と線引きをせずに表現をなさったのではないかと思います。
もしかしたら、原文の異なるバージョン(「but」や「however」のある)が存在するのかもしれません。

また、長い方のバージョンの日本語訳をウェブで探して読んでみると、そこには「〜してあげれば、……」という表現が繰り返されています。しかし、原文の表現はすべて「If children live with 〜, ……」の繰り返しです。「〜してあげる」という甘やかした含意はありません。

以前、マラソンでメダルを取ったランナーが、直後のインタビューで、
「自分をほめてあげたい」
と言った、と様々なところで報道され、引用されていました。しかし中継を見ていたshioは、彼女はそんなことは言わなかったと思います。
「初めて自分をほめたいと思います」
とおっしゃったと思います。
メダルを取るほどの彼女に、「〜してあげる」などという甘やかしは、ありません。
やはり、原文(この場合は、原発言)にあたるべきです。

詩の話に戻って、さらにタイトル。
原文のタイトルは、「Children Learn what they live」です。翻訳は「子は親の鏡」となっています。趣旨は同じでしょうか。原文には「親」なんてどこにも出てこない。そもそもこの詩は親のみに向けられたものではないと思います。子どもは社会が育てるものですから、社会全体に向けられた詩だと思います。「子は親の鏡」ということばには、子どもがどんな風に育ったかは親の責任だ、というニュアンスがありますが、この詩はそんな狭隘なことをいわんとしているのではないと思います。

以前、中学で教員をしている友人と話をしていたら、彼の生徒の問題行動に話が及んだ際、彼は、
「こんなことは家庭で教えることでしょう?」
と同意を求めてきました。
shioは、「えっ!?」。

年少者にものごとを教えるのは、社会の責任です。これは親が教えること、これは学校が教えること、などという区分があるはずがありません。何かを知らない人が目の前にいたら、教えるのが教師です(もちろん教え方にはいろいろあります)。それが家庭で教えるべきことか学校で教えるべきことかなどという区分はナンセンス。もしかしたら教育指導要領にあることだけ教えていればいいと考える教師がいるのかもしれないけれど、そんなはずはない。そもそも子どもを育てるのは社会の責任。すべての大人の責任です。教師はその使命を一般の大人よりもはるかに強く負っているはずです。

さて、詩のはなし。
やはりこういうものは原文を読むのが一番。
ゼミの学生はぜひ原文を読んでください。ネットで探せばたくさんたくさん見つかりますので、あえてここでリンクは張らないことにします。(どうしても見つけられなければ、研究室にいらっしゃい。)

翻訳文は、翻訳者の理解の範囲で表現されています。しかし、原文は異なるものを表現しているかもしれません。いや、原作者と翻訳者が異なる人間である以上、その表現内容も異なると考える方が自然です。ですから、翻訳文を読んで魅力を感じたら、さらに原文を読む方が得です。翻訳文の価値は、原文の魅力を伝えるところにあります。原文を外国語で読むのには時間が余計にかかるかもしれないけれど、翻訳文を読んで「原文を読む価値」を感じた文章であれば、時間をかけることによって得られる価値も大きいと思います。

大切なのは、原文、一次情報、オリジナル。
二次情報、三次情報を疑えるリテラシーを身につけましょう。

2005.02.23

318:050222 Pagesの自由度とテンプレート

月刊アスキーの原稿。1行20字×112行。
毎回shioはこれをエディタで書いていました。Jedit Xまたはmi。しかしひとつ実現できない望みがありました。

1行20字に設定してエディタに文章を書いて行くと、画面の一番下まで書いたらあとはどんどんスクロールしていきます。それにつれて、最初の方に書いた部分は次々と画面上方に消えて行ってしまいます。コンピュータ的には当たり前。でもでも、できれば消えないで欲しい。全体を見渡しながら書きたいから。

1行20字に設定していると、その幅は狭い。Macの画面の左端だけしか使っていない。右側が広く空いている。画面最下部まで文章が来たら、スクロールしないで続きは右隣の一番上に表示することができれば、既に書いた部分を見ながら書き続けることができるのに……。

いままでは、「そんなことは無理」と考えて、真剣に工夫しませんでしたが、今日、Pagesで別の書類を作っていてふと気づきました。Pagesなら可能だ!!

まずカラム表示。いわゆる「段組み」です。2段組にすれば1ページに2カラム。2段組みにして、カラムの幅などはデフォルトのまま、文字を11ポイントにすると、ぴったり1行20字になります。次に2ページ表示。つまり見開きを1画面で表示します。そして表示を「ページに合わせる」にすると、見事、見開き2ページ4カラムが一覧できます。表示倍率が89%になるため、若干縮小されていますが、PowerBookG4 15インチの画面で見ても、その文字は十分可読。これがMacOS Xの表示のスバラシイところ。細かい文字もつぶれずにきれいに表示されます。

1行20字、それが42行で1カラム。
1ページに2カラム。2ページ表示にすると、4カラムが見渡せます。
行数にすると168行、文字数だと3,360字。
1回分の原稿は3カラムで十分表示できます。スバラシイ!!

ここまで来たら、さらにWYSIWYG(What You See Is What You Get. ウィズィウィグ)にしたくなりました。shioの連載「法律家が見るIT業界」の誌面を構成する3つのコラムの行数はそれぞれ34行、39行、39行。そこで、Pagesでヘッダを3行にし、そのフォントを18ポイントに。
すると各コラム、39行、39行、39行になりました!!

1カラム目だけ34行にするため、一番上に四角いオブジェクトをひとつ置けばOK。もちろんそのオブジェクトは、「塗りつぶし→なし」「線→なし」にすれば、全く存在を隠せます。文字は自動的に回り込みますから、1カラム目は34行になります。

これで、アスキー誌面と同じ状態を再現することができました。ほぼWYSIWYG。形式としては完璧にWYSIWYG。こうしたかったのですよ。ああ、うれしい!!

これらの作業をするとき、「あいうえおかきくけこさしすせそたちつてと」を112回繰り返す文字列を使いました。レイアウトの状態を把握しやすいです。それから設定で重要なことは、「テキスト」インスペクタの「詳細」で、「最初の行/最後の行だけを残さない」のチェックを外しておくことです。

さて、この話にはミソが3つあります。
その1。Pages特有の「インスペクタ」です。
実は原稿を書くときにエディタを使う最大の理由は「行番号表示」です。112行という指定があるため、その行数を目指して原稿を書いて行きますから、常に「今何行目を書いているか」を意識することが大切です。エディタには行番号表示がついていますから、まさに原稿執筆にうってつけ。一方、多くのワープロソフトには行番号表示機能がついていませんから、行数を指定された原稿を執筆するには向きません。メニューから「文書情報」などを選べば、その時点での文字数や行数が表示されますが、書きながらリアルタイムに行数を把握することはできません。

その点、Pagesには「インスペクタ」があります。パレットのように画面の好きなところに常時表示させておくことができます。このインスペクタで「書類」の「情報」を表示しておけば、文字数、行数などがリアルタイムで表示されます。これなら行番号表示は不要。他のワープロソフトでも段組みをしてカラム表示することはできますが、このインスペクタによる行数表示がPagesならではなのです。

その2。WYSIWYGです。
なぜ行番号表示が必要だったか。それはエディタでの執筆が文字列を並べてゆく作業だったから。でもWYSIWYGになったら、誌面と同じ状態が画面上にあるのですから、そもそも行番号表示は必要なくなります。行番号という数値で左脳的に原稿の分量を把握しながら書いてゆくか、常に表示されているWYSIWYGなレイアウトを見ながら右脳的に原稿の分量を把握しながら書いてゆくか。shioは断然、右脳派です。

その3。テンプレートです。
Pagesには、かっこいい書類が簡単に作れるようにあらかじめテンプレートがいくつも用意されています。そのテンプレート、自作して増やせるんです。今回作ったアスキー原稿用の書類を開いておいて、「ファイル」メニューにある「テンプレートとして保存……」を選ぶと、「法律家が見るIT業界用」などと名前をつけて保存することができます。次回、Pagesでこれを選べば、このテンプレートを使って原稿を書き始めることができるのです。

Macには昔から「ひな形」という保存形式があります(現在もあります)。shioは長らくその機能を使って様々な書式を保存し、書類作成に用いてきましたが、Pagesはそれをアプリケーションの中に持ったわけです。ちょっとしたことですが、便利です。

さあテンプレートはできました。
あとは原稿を書くのみ。

313:050216 絶対音感の不思議にカナさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。カナさんも歌詞の内容を把握していらっしゃらないとのこと。「音による表現」を自然に受け止めていらっしゃいます。音楽って「音を楽しむ」ものです。音って本当に楽しいですから。

学食でランチをとった後、ブックセンターで文房具を見て歩き。
uni-ballのSigno。ペン先の細さ0.18mmのゲルインクボールペン!! これは細い!! 世界一細いそうです。
ちょっと迷ったけれど、ピンクとパープルとグリーンを購入。それぞれ三色ボールペンの赤、青、緑に対応します。ほぼ日手帳にたくさん文字を書いてみました。0.7mmの三色ボールペンよりはるかにきれいに書けます。それに、shioが大好きな3色のとりあわせ。幸せ。

今日はステキな仲間が次々来訪。
A来訪。
RとMさん来訪。Mさん、いらしてくださってどうもありがとうございました。いただいたケーキ、美味。ごちそうさまでした。
M来訪。
shioゼミOG、Y来訪。久しぶり!! うれしいです。

Yさん来訪。Yさんは革カバーのほぼ日手帳をご持参!! おぉ、初めて見ました。ほぼ日手帳の話をすると、彼女は以前、ほぼ日のご関係者だったとのこと。気づくと、そのとき研究室にいた全員(R、Mさん、Y、Yさん、そしてshio。直後に来たMも!!)がほぼ日手帳愛用者!!

R、Mさん、Yと積もる話。一緒に夕食を食べに行き、スタバでお話。
・万年筆の価値
・万年筆とボールペンと筆圧
・モンブランのどんなところがいいか。
・セーラー万年筆のいいところ
・長刀研ぎの価値
・クリエィティヴィティーを喚起する道具を持つ意味
・shioはblogを書くのにどのくらいの時間をかけているか(実はあまり時間をかけていないのですが、その秘訣)
・白いシュワシュワって何?
・シャレとダジャレ
・ケンタッキーとセンタッキの関係は?
・○○力のチカラ
・mixiのコミュ、コミュ、コミュ……
などたくさんたくさん。

充実した一日でした。みなさんのご来訪、感謝!!

2005.02.21

318:050221 ココログ with Flickr

タンブラーに写真を入れました。
先日、RとMとともに入ったカフェで買って来たタンブラー。取っ手がついているマグカップ型。それに昨日スキャンした写真を2枚、印刷して入れました。オリジナルタンブラーの出来上がり!! はがきサイズでプリントして、タンブラー底から差し込みます。なかなかいい感じ。

313:050216 絶対音感の不思議に真紀さんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。真紀さんもスズキメソードでピアノを学んだのですね(うん、まさに「学ぶ」=「真似ぶ」がスズキメソードにはぴったり!!)。スコアから得る情報も貴重。聴いているだけでは気づかないパートの動きなどに気づかせてくれます。次に合わせるときにそのパートを意識して聴きながら演奏すると、そこでまた音楽の会話がひとつ増えますから、全体の一体感や厚みが増します。
ぜひいつか、ご一緒に音楽で遊びましょう!!

315:050218 iPodの一般名称・音楽はことばで、「shioは演奏する時、必ず聴いている人を見ながら弾きます。」と書きました。でもアンサンブルするときは、一緒に弾いている人のことも見ます。音楽で「会話」するのですから当然です。アドリブのときはもちろんのこと、譜面のある曲を弾くときでもそれが当たり前だと思います。たとえば、演劇をするとき、最初は台本を片手に持ったまま、台本をちらちら見ながら演じて練習してゆきます。しかし、本番でそれをすることはありません。台本など見ず、持たず、共に演ずる人を互いに見ながらperformしてゆきます。音楽も同じはず。

小澤征爾さんは本番で譜面を見ることはありません。だから「彼の表現」が聴衆に伝わります。
アンドレ・リューさんおよび彼とともに演奏している方々も、みんな譜面なし。それが人気の秘密なのではないかと思います。聴衆にダイレクトに音楽が伝わって来るからです。

講義、講演など、shioが人前で話をする時、原稿を一切作らないのも、「伝えたい」想いからです。

M来訪。ココログに登録したとのこと。
Flickrに写真をアップしてココログに張りこむ方法を教えるために、下記の写真をアップしてみせました。
tonga3

昨日スキャンした写真のうちのひとつです。6×7で撮影した写真。色に深みがあり、立体感を感じます。EPSON F-3200を買って本当によかった!! EPSONさんに感謝!!

shioがココログに写真を貼り込む手順。

(1) 掲載したい写真をiPhoto5からデスクトップに取り出す。(引きずって出すだけです)
(2) その写真ファイルをPhotoResizerのアイコンにドラッグアンドドロップすると、自動的に長辺が500ドットまたは480ドット(自由に設定できます)に変更されたファイルが作られる。
(3) Flickr Uploadr for Mac OS X 10.3を立ち上げ、そのウィンドウに(2)でできたファイルをドラッグアンドドロップ。アップロードボタンをクリック。
(4) Flickrのサイトが開くので、写真にタイトルを付けて保存。
(5) different sizesで希望のサイズを選んで、「2. Copy and paste this HTML into your webpage:」の囲みにある文字列をコピーして、自分のblog原稿にペースト。

以上です。
自分のblogで使っているディスクスペースを写真で占有せずに済みますし、FlickrはFlickrで写真のコミュニティーができるので一石二鳥です。最近、fotologのレスポンスが極端に悪化してしまっていた残念に思っている方にも、お勧めします。

317:050220 ブローニーフィルムをスキャン

終日、研究室でPagesを使って細かい作業。
Pagesでの作業は楽しい。見た目がシンプルかつきれいなので、ずーっと作業をしていても気持ちがいい。安定度も全く問題なし。

18時、Sに誘われて、M、Hとともにいせやへ。
shio語録:恋は需要、愛は供給。

研究室に戻ってMacで芸術劇場を見る。フリードリヒ・グルダ・メモリアルコンサートをMacで録画。オケは新日本フィル、ピアノはアルゲリッチさんとグルダの二人の息子。ピアノ3台プラスオケという編成ながら、うるさかったりせず、とても美しく優しい音楽でした。

ちなみにMacで2時間4分録画したファイルは1.74GB。MPEG1です。
Macではテレビが見られないと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、ちゃんと見られます。録画もできます。録画予約もできます。shioはPixela社のCaptyTV(Firewire接続)を使っています。

ただし、業務にメインで使っているMacには接続していません。
仕事中に気軽にテレビが見られてしまわないほうがいいから。
仕事に使わない私物のMacにつないであります。

芸術劇場を見ながら、仕事をしつつ、Epson F-3200を使って6×7のポジフィルムをスキャン。このフィルムスキャナ、11月に買ったまま箱の中で眠っていました。なかなか設置する機会がなかったのだけど、昨日の来客中に、おしゃべりしながらデスクの上に配置しました。今日はそれをMacにFirewireで接続して、ためしに使ってみたのです。

shioは20世紀の終わり頃、ブローニーフィルムで6×7や6×4.5の撮影をたくさんしておりました。ブローニーフィルムというのは、フィルムの幅が6cmあるフィルムのこと。それを長さ7cmで使うカメラを6×7(ロクナナ)、長さ4.5cmで使うカメラを6×4.5(ロクヨンゴ)と呼びます(他に、6×6、6×8、6×9があります)。特に6×7はお気に入り。6cm×7cmという微妙な矩形がイイんです。shioは縦位置の写真が好き。だけど縦位置にすると、当たり前だけど幅が狭くなる。その点、6×7というフォーマットは、縦位置で最も幅が広いフォーマット。そこがshioが好きなところ。

また6×4.5のカメラは、カメラを普通に構えたとき、縦長の写真が撮れる。それがイイ。普通のカメラで縦位置の写真を撮る場合、カメラをどちらかに90度回転させて構える必要があるけど、6×4.5はその必要がないんです。それがスバラシイ。

shioは6×7をMamiya7、6×4.5をFujifilmのカメラを使っていました。Mamiya7は研究室にありますが、Fujifilmの方はかなり前に売ってしまいました。なお今6×4.5を買うなら迷わずBRONICA RF645にゼンザノン45mmF4。フィルムでスナップ撮影する楽しさをとことん味わえます。220フィルム1本で32枚撮影できます。

さてMamiya7で撮影した大量の6×7写真。
F-3200で14枚程スキャンしました。うわー、きれい。
いろんな設定でスキャンしてみたけど、2400dpiの24bitカラーで十分。それでも約6400×5100ピクセルくらいになるので、3264万画素ということになります。EOS 20Dが約800万画素だから、約4倍。ちなみに3200dpiでスキャンしたら、8300×6800ピクセル、つまり5644万画素!! すごーい。空の高さとか雲の質感とか金属の冷たさとか……。やっぱり表現力が全然違います。うーむ、やっぱりフィルムはいいなあ。

というわけで今日の写真はスキャンしたものから2枚。

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tonga1

316:050219 MacがCreativityを喚起する

Aさん、Hさん、Sさん、Yさん来訪。
Macでどんなことができるかを、次々とご覧に入れました。
とくにGarageBandがめっちゃ楽しい。どんどんステキな曲ができあがっていく様を見て、みなさん驚き。音楽を作るってこんなに楽しいんだっていうことを、どんな人にも味わわせてくれる。こんなソフトが当たり前に付属しているMacってスバラシイ。iPhotoにしてもiMovieにしても、PagesにしてもKeynoteにしても、アップルが作るソフトはどれも簡単でクオリティーが高い。誰が見ても「きれい」って感じるものを、至極容易に作ることができる道具。「自分でも創りたい」「もっと創りたい」「かっこよく創りたい」……と、人々のcreativityを存分に喚起する道具。それがMac+Macのソフトです。

ScanSnapにもみなさん感激。すぐさまみなさんの会社に導入することを検討なさっていました。

2005.02.19

315:050218 iPodの一般名称・音楽はことば

午前中、財務省のOさんとOさん来訪。Hさん、Iさんとともに研修の内容について討議。
お昼、みなさんと大学前のイタリアンへ。ランチ1,000円。おいしい!!
午後、教授会。

今日は月刊アスキー3月号やMacPower3月号の発売日。
ブックセンターに行って購入しました。月刊アスキーのshioのコラム。読んでみたら「22gと計量なiPod shuffle」って書いてある!! 校正で「軽量な……」って挿入していただいたのですが。そんなわけで、iPod shuffleは22gの分銅としてもお使いいただけます (^_^)

この記事について、nobiさんが紹介してくださいました。どうもありがとうございました。
iTunes Music Store、楽しみです。この記事を書くときに迷ったのは、iPodのようにデジタル化した音楽ファイル(音声ファイル)を蓄積して聴くタイプの携帯型プレーヤーの「一般名称」。「iPod」のように急激な速度で人口に膾炙した商品の「商標」は、一般名称として誤用される危険があります。誤用を防ぐためにはきちんと一般名称を普及させる必要があります。アップルのiPod、東芝のGigabeat、ソニーのネットワークウォークマン、その他アイリバージャパンやリオジャパンなど、各社から発売されているこれらの商品を一括して呼ぶ一般名称。個々の商標と一般名称をきちんと峻別して使用することが大切です。そこで、編集者と相談して「デジタル・オーディオ・プレーヤー(DAP)」としました。この呼び方、かなり一般化しているようですが、まだ「ハードディスクオーディオ」「シリコンオーディオ」「デジタル音楽プレーヤー」など様々な呼び方があるようです。でも、ハードディスクやシリコンでは全体を言い表していないし、音楽以外の音声ファイルも聴けるので「音楽プレーヤー」では狭い。そう考えると、「デジタル・オーディオ・プレーヤー」とするのが妥当な線のように思います。徐々に統一されていくことでしょう。

一昨日のエントリー313:050216 絶対音感の不思議に、瀬尾和美さんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。
成蹊大学法学部出身のヴァイオリニスト!! スバラシイ!!
そのうえ、スズキメソードつながり。うれしいです。
mixiやblogでこういう「出逢い」があるたびに、ITのありがたさを感じます。
ドッペルコンチェルト、いいですね。
ぜひお目にかかりたいです。
音楽が色で感じられるとのこと。もっとお話を伺いたいです。
「音楽はことば」。まったく同感です。shioは演奏する時、必ず聴いている人を見ながら弾きます。しゃべるとき、相手を見ながら話をするのと同じです。「ことば」を伝えるのですから当然です。

ちょこっと拝見したところ、瀬尾和美さんはバロックをお弾きになるようですね。shioはバロックも大好き。とくにリコーダーフリークです。リコーダー(ブロックフレーテ)、大好き!! 素朴で温かくて明るい音。小学生のころ、休み時間のたびに吹いていました。アニメの主題歌とか流行っていた歌とか何でも吹いていました。最近は友人とアドリブでアンサンブルして遊んだりしております。

今日はマイミクリクエストも複数あって、ヴァーチャル人脈が広がる夜でした。

314:050217 MacOS Xの再インストール

午前中、業務。
お昼、民事法研究会。
午後、委員会。
M来訪。

S研究室からSOS。無事復旧。
こういうとき、無料で延々と「テレビ電話」し続けられるMacとiChatは本当にありがたい。たぶんこれがなかったら、復旧するためには実際にS研究室に行く必要があったと思います。iSightで相手のiMacの画面を映していただいて、それを見ながら操作を指示できます。

今回、念のためMacOS Xを再インストールしました。
Macって、インストールされているアプリケーションや既存のデータを全く消さずにOSを再インストールできるんですね。だから、「復旧」といってもOSのインストールディスクからインストールが終わって再起動したら、本当に「復旧」しているんです。これはスバラシイ。諸設定をやり直したり、たくさんのアプリケーションをインストールしなおしたりする必要ゼロなんです。

昨日のエントリーに、you-wishさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。blog、始めたのですね。また研究室にどうぞ。音楽も語りましょう。

イクトスさんにお送りしたマンダラートのフォーマット、その使い勝手をレポートしてくださいました。お役に立てたようでうれしいです。

今日もPagesで新しい書類を作りました。ついでにshioの連絡先の入ったレターヘッドを作成。Pagesでの仕事環境がつぎつぎと揃っていきます。ちなみにいままではOmniGraffleでレターヘッド用紙を作って使っていました。本当のことを言うと、従来からレターヘッドはファイルメーカーで作っており、それで多くの書類やレターを書いてきました。ですが、ファイルメーカーがなかなかCocoaにならないため、しかたなくOmniGraffleを使っていたのです。やはりCocoaソフトで作る書類は仕上がりが美しい。画面上も美しい。アルファチャンネルを扱えるのでロゴに影を付けるのも簡単。文字のレイアウトもきれい。MacOS Xは高品位な文書を手軽に作るための環境として非常に優れていると思います。

2005.02.16

313:050216 絶対音感の不思議

アップルストアが渋谷にできる?
楽しみ!!

308:050211 写真日和にshihoshiからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。
お魚の写真。これは吉祥寺上空500mで、並んで飛んでるお魚を撮影したものです。遠く地上の町並みが光に滲んできれいですね。
そういう世界を描けるshihoshiがステキ!!

友人の結婚式で平原綾香さんのJupiterをヴァイオリンで弾いて欲しいとのご依頼なので、今日は一日研究室でずーっとこの曲をエンドレスでかけています。もちろん、Macで。帰りはiPod shuffleで聴きます。

いいですねぇ、この曲。ホルストさんは偉大です。
Gustav Holstさんは1934年に亡くなっているので、著作権は消滅していますから、こういう編曲も自由に楽しめます。

shioはありがたいことに絶対音感が身に付いております。
おかげで、たいがいの曲は聴けば弾けます。絶対音感について様々なことがいわれますが、これは明らかに後天的に獲得するものだと思います。才能の問題ではありません。shioは幸いなことに、幼少時に絶対音感を身につける教育を受けることができたため絶対音感をもっております。

絶対音感とは。たとえると色。虹を思い浮かべてください。
色は光の波長によって連続的に変化します。そのある範囲を捉えて、「赤」とか「青」とか認識します。絶対音感も同じです。連続的に周波数の変化する音について、そのうちのある範囲を「ド」、「ド#」と認識することです。色はそれを識別することが生活上必須だからその識別能力を後天的に獲得していくわけですが、音程を識別する能力は生活に必ずしも必要ではないので、それを獲得しない人が多い、というだけのことだと思います。

なお、譜面を見ずに楽器を弾ける能力は、絶対音感とは直接の関係はありません。
相対音感さえあれば、「あの音と同じ音」を出すことはできますから、演奏する技術さえあれば音を聞いただけで演奏することは十分可能です。多くの人々がカラオケで楽譜を見ずに歌うことができるのと全く同じ。それを楽器でやっているだけです。

日本の音楽教育は、多くの場合まず楽譜ありき。
でもそれでいいのでしょうか。音楽は音です。言語も音です。子どもは周囲の人が話す言語を耳で聞いてそれを真似しながら言語を獲得して行きます。文字の習得を始めるのは後。文法なんてもっともっと後。言語を用いてコミュニケーションする能力を身につけるのに、文字は副次的な機能を持つに過ぎません。音声言語という音によるコミュニケーションが先、文字は後。音楽も同じです。音が先、楽譜は後。

言語によるコミュニケーションは、音声言語による表現と理解が基本です。
音楽も、音による表現と理解が基本です。楽譜はその記録でしかありません。

楽譜を見ながら楽器を弾くというのは、文字を見ながら朗読しているのと同じです。
でも、人は文字の朗読以前に日常会話ができる。音楽でも本来、同じはず。楽譜を見ながら演奏できる以前に、音楽による「日常会話」ができるべき。実際、世界のフォークロアはすべて、口伝です。周囲の人々が歌ったり演奏したりしているのを聴いて、子どもは自然に歌えるようになり、演奏できるようになります。「音楽教育」はその延長であるべきだと思います。

鈴木鎮一先生は、スズキメソードでそれを実践されました。
shioがヴァイオリンを弾けるようになったのも、その後たくさんの楽器を弾けるようになったのも、音楽教育に上記のような考え方を持つようになったのも、なによりいま音楽を楽しんでいられるのも、すべて鈴木鎮一先生とスズキメソードのおかげです。「すべての子どもはよく育つ」「才能は生まれつきじゃない」との信念のもと、母語(母国語)を子どもが身につけるがごとく音楽も身につけることができるはず。そして世界が平和になるはず。鈴木鎮一先生は1998年に亡くなってしまいましたが、その御遺志はスズキメソードで受け継がれ、その教えを受けた多くの人々の中に息づいています。

一方、絶対音感を身につけることができたのは、三枝成彰先生のおかげです。心から感謝しております。

絶対音感があると、音楽をする上では便利この上ないのですが、不思議なこともあります。
ひとつは、歌詞が音にしか聞こえないこと。今日既に平原綾香さんが歌うJupiterを42回聴いておりますが(こういうとき、iTunesは再生回数がわかって便利)、何を歌った歌詞なのか、全く知りません(把握していません)。他の歌も全部そうです。「あの歌、いい歌だよね」って言われると困ります。何度も聞いたことがある歌でも、歌詞の内容は全く把握していないからです。

歌詞の意味を知るのは、つぎの3つの場合。
(1) 歌詞の意味を把握するつもりになってよく集中して聴いたとき
(2) カラオケに行って画面に出る歌詞を見たとき
(3) 記憶している「音」を自分で声に出して歌ってみたとき
そんなときにはじめて「へー、この曲ってこういう歌だったんだ」と知るのです。普段は歌に乗っている言語は音にしか聞こえないんです。音楽の方が「意味」を持っているので、歌詞の言語的意味は全く捉えていません。

不思議なことはもうひとつ。
雑音の多いところで相手の話し声が聞き取りにくい。いや、声は聞こえているのだけど、それを言語として把握しにくい。以前からこのことに気づいていて、自分は耳が悪いのかも、とずーっと思ってきたのですが、どうやらこれは絶対音感がある人になかば共通する特質であるらしいことをmixiの「絶対音感」コミュニティーで知りました。ちょっと安心しました。
shioがよく聞き返すことに気づいている人がいるかもしれません。本当に申し訳なく思っていますがそんな理由だそうです。どうぞご理解ください。

絶対音感って意外と不便かもしれません。

312:050215 AED:自動体外式除細動器と命の尊さ

2月9日放映の「ためしてガッテン:死なないための心臓学」(録画)を見ました。山瀬まみさんの「小論文」がすばらしかった。最も大切なことをおっしゃっていました。助けようとする気持ちが最も大切だと。山瀬まみさん、ステキです。
番組を見てない学生は研究室に録画がありますので、どうぞいらしてください。

AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)の普及が進むことを願います。成蹊学園はすでに昨年より、学内の6カ所にAEDを設置しております。これもひとえに保健管理センター長Dr. Sのご尽力と学園理事各位のご理解の賜物です。心より感謝申し上げます。またshioが顧問をさせていただきDR. Sの厚いご指導をいただいているABCRescue@seikeiも、AEDを含めた総合的な人命救助・応急手当技術の普及とその精神の尊さ・普遍性を伝えるべく、頻繁に講習会を開くなど、精力的に活動しています。ご関心のある方はどうぞご連絡ください。

本日の写真。
カメラはCaplio GX。
三日月(リサイズしたらほとんど見えませんが……)
tree with a crescent

ひだまり
Hidamari

2005.02.15

311:050214 Pagesでマンダラートのフォーマット作成

終日業務。

夕方、T先生来訪。iBookG4ご注文。
つづいてY先生来訪。

成蹊大学法学部のサイトに、教員のプロフィールが公開されました。shioのプロフィールも紹介されていますので、どうぞご覧ください。記載されている担当科目は次年度(2005年度)のものです。

shiositeの「articles」に、最近の原稿をアップしました。

nimbusさんから309:050212 Pagesの資質にコメントをいただきました。どうもありがとうございました。Pages、いろいろ使って気づいたことがあったらぜひ教えてください。shioもblogに書きます。

イクトスさんのblogを読んで、マンダラートのフォーマットをPagesで作ってみました。PDFにしてあります。必要な方にさしあげます。

2005.02.13

310:050213 ことえりの鍛え方

注文してあった「しげとくまのロマの歌」が入荷したとの連絡!!
さっそく買いに行きました。
いま聴きながらこれを書いています。
ステキ。
音の透明感が東欧的空気を感じさせます。
パワーがあって繊細。
shioもこんなに自在にヴァイオリンを弾きたいなぁ。
しばらく毎日、これを聴かせていただきます。
もちろんiPod shuffleに入れて!!

一番のお気に入りは9曲目の「おひさまのように」。甘くて聴き惚れます。熊澤洋子さんのオリジナル。
のびやかで澄んでいて美しーーーい。
くまさま。どうもありがとうございました。

さて、050210 ことえりに戻しましたの続き。ことえりの辞書登録のお話。
ことえりは辞書を鍛えれば鍛える程、効率が上がって行きます。
shioの辞書登録には3つの目的があります。
(1) 語彙の増強
(2) 入力の高速化
(3) 固有名詞の正確性確保

(1) 語彙の増強
とくに専門用語です。shioの場合、法律用語がスラスラ入力できると、それだけで快適になります。shioは法学部に入学してすぐ、コンパクト六法の索引を最初から最後まで見ながら、使いそうな法律用語は片っ端から登録しました。読みと単語と品詞とからなるテキストファイルを作って、一気に読み込みました。「被担保債権」とか「誤想過剰防衛」とか、普段よく使うものも使わないものも。ちょっとでも使う可能性があったらすべて登録しました。その辞書をさらに鍛えつつ、ATOK、MacVJE、EGBridge、ことえりへと読み込みながら長年使ってきています。

そのような手間をかけなくても、たとえばATOK用に有斐閣法律法学用語変換辞書のような専門用語辞書が売られています。でも、法学部の学生はぜひ自分で登録してください。そのリストを作るだけで法律用語に馴染むことができますし、そもそも自分が今後使ってゆく仮名漢字変換辞書に何の単語がどのように登録されているのかをわかって使えば、変換の予測がつきますから、余計に速く入力できます。

(2) 入力の高速化。
頻繁に使う単語や表現は、省略した読みで登録しています。
ちょじんけん→著作者人格権(学問上、この単語を「ちょじんけん」と省略することはありません。以下同じ。)
しひょうけん→氏名表示権
どうほけん→同一性保持権
ちょりんけん→著作隣接権
める→メール

ぱま→PowerMacG5(もちろん以前はこの読みで「PowerMacG4」と変換していました。)
ぱぶ→PowerBookG4
あいわーく→iWork'05

このように、複合語を省略読みで登録してあります。
その際、登録する読みには基本的なルールがあります。複合語の各単語の頭を採って読みにするのです。それなら至極自然ですから忘れることもないです(忘れてもすぐわかる)。読み1文字では絶対に登録しないこと、登録する際にその読みでいったん変換をして、同音異義語で重要なものがないかを確認することが大切です。

これら以外にも「じゅうしょ」で職場や自宅の住所が出たり、「でんわ」で電話番号に変換するなど、いろいろと登録しています。
さらに頻出表現は文章自体を登録しています。

しで→塩澤一洋です。
どあ→「どうもありがとうございました。」「どうもありがとうございます。」「どうもありがとう!!」

などです。
たとえば「しでめるどあ」と打って変換すると、
塩澤一洋です。メールどうもありがとうございました。
と変換できるのです。便利!!

(3) 固有名詞の正確性確保
たとえば人名は、苗字の読みだけでフルネームが出るように登録しています。登録する目安はだいたいメールを3回以上送り将来も送るであろう相手。もちろん成蹊大学法学部の教員はすべて登録してあります。あと機関の名称とか法律のタイトルとか、日常使う読みでフルネームが出ます。

せいけい→成蹊大学
せんたんけん→先端科学技術研究センター
ぐり→政策研究大学院大学
どっきんほう→私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
こうとり→公正取引委員会

という感じです。
基本は(1)ですが、(2)や(3)を併用すると、確実で効率的な変換ができます。
ご参考になりましたでしょうか。
みなさんの工夫もぜひ教えていただければうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。(←「どよ」で変換しました。)

309:050212 Pagesの資質

終日業務。

昨日のエントリーにnimbusさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。
Pagesについて。

>shioさん、Pagesを絶賛されているのを見て、刺激を受け、わたしも積極的に使ってみよう!と思っています。
>しかし、「はじめにレイアウトあり」とい文書作成にまだなじめないでいます。

とのことですが、実はshio、「テンプレート」を使っておりません。つまり、いままで約2週間に作った書類のほぼすべては「白紙」から作っています(テンプレートは試しに使ってみた程度です)。レイアウトは、書類の内容を書いた後からすべて自分で行なっております。ですので、Pagesは「始めにレイアウトありき」という使い方「も」できるけれども、基本は単なる普通のワープロソフトです。確かにアップルは、テンプレートを使った簡単な書類作成を売りにしています。でもそれはアップル流の売り出し方。iPod shuffleについて、「シャッフルして聴く」聴き方を前面に打ち出しているけれどもストレート(曲順通り)に聴くことももちろんできる、というのと同じです。

PagesはDTPソフト的だとの評価もありますが、やはり「DTP的にも使える」だけです。Pagesを普通に白紙から使う限り、テキストボックスを先に作っておいてテキストを流し込む、というDTP的発想はまったくありません。あくまでも、先に文字を打って行って、あとから装飾やレイアウトを施してゆくという普通の使い方です。iPod shuffleについて、知人の中に「シャッフルしかできない」と思い込んでいる人がいましたが、それと同じことだと思います。

フォントの選択をフォントパネルで行なうのは、MacOS XのCocoaソフトに共通の仕様です。たとえばMacOS X標準装備のテキストエディットはこの方式。shioはMacOS XになってからPages入手まで、簡単なレイアウト書類はすべてテキストエディットで作成しています。またMacOS XSafariの環境設定で「表示」を選ぶと行なえるフォントの選択などもすべてこのフォントパネル方式です。従来のプルダウンメニューより試行錯誤しやすくなっていますから、これは「改善」だと思います。

フォントを設定したい文字列を選択した後、フォントパネルで希望のフォントをクリックすれば、即時にそのフォントが文字列に反映されます。気に入らなければそのまま別のフォントをクリック。また別のフォントをクリック……。というように、簡単に試行錯誤できるのです。プルダウンメニューだと、毎回メニューをプルダウンする手間がかかります。MacOS Xのインターフェイス(=人と機械の接点)はこういう細かいところまで気を配ってあるのです。

このように、従来のワープロソフトと操作が異なる点もありますが、それは考えられた上での変更。shioも最初はフォントパネルに違和感を覚えましたが、しばらく使うとこの方が便利と感じるようになりました。そしてインターフェイスに新規なところがありますけれども、Pagesは立派な「ワープロソフト」であり、レイアウトを先に考えるDTPソフトではないと思います。

次にATOK。
shioが使っているヴァージョンはATOK17です。最新です。
ATOKはMac版の黎明期から使ってきました。ATOK8がいままでで最も好きでした。
でも11を過ぎたあたりから不安定感が払拭できず、買い控えをするようになりました。今回のATOK17もしばらく様子を見ていたのですが、あまりトラブルの報告を聞かないので、昨年10月に購入。その様子は、
210:041101 ATOK17をインストール
213:041104 iSightの効用
をご覧ください。

以来3ヶ月、ATOK17をメインに使ってきましたが、213:041104で書いたように「かな」や「英数」キーの二度押しで再変換されないのが非常に不便。そのうえ、307:050210 ことえりに戻しましたに書いたように、いくつかのソフトで入力が異様に遅くなる不具合が不定期に発生し、その度に不快な思いをします。というわけでATOK17はshioには合いませんでした。やっぱりことえりが一番。

ことえりの鍛え方についてはまた明日!!

カテゴリーに「Pages」「iPhoto」「Scansnap」を作りました。過去の記事を登録してあります。

2005.02.11

308:050211 写真日和

今日はおでかけ。よいお天気。
100枚くらい写真を撮りました。
以下はそのうちの5枚です。
カメラはEOS 20D EF24mm F1.4。

frog

fish

leaves

swan

yellow

MacOS Xの10.3.8がでたので、早速アップデートしました。
(画面左上の青いアップルメニューから「ソフトウェア・アップデート……」を選べば可能です)

結果。
問題なし。いろいろと改善されたらしいですが、マイナーな変化が2点。

・PowerBookG4の画面がチラチラするときがあります。
そこで環境光センサーをオフにしました。実際のところいままでも画面の明るさは手動で(F1とF2)変えていたので、事実上、使い勝手に変化はありません。文字を打つときは暗めに、写真を扱うときは一番明るく……といった使い分けをしております。

・PowerMacG5のファンが回る頻度が上がりました。
10.3.7までは1日1回、あるかないか、くらいだったのですが、10.3.8にしたら、1日3回くらい回ります。もちろん、タスクと無関係に回るのではなくて、ProAtlasで地図と航空写真をオーバーレイ表示した状態でガンガンスクロールしたときなど、明らかに負荷がかかっているときだけですが。いずれにしても、一瞬回ってすぐ止まるので、耳障りなことはありません。

・2本指でスクロールできるように……なりませんでした。
淡い期待をいだいたのはshioだけではないかもしれません。既存のPowerBookG4でもドライバのアップデートだけで2本指スクロールができるようになったりしないかなぁ。しないだろうなぁ。

307:050210 ことえりに戻しました

Eがbrand newなPowerBookG4 12inchを持ってきました!!
さっそくトラックパッドでのスクロールを試す。
こりゃ快適。上下左右斜め、自由自在に動きます。アップルのこういうインターフェイス(=人間と機械との接点)の実装のしかたはスバラシイ。

E先生、PowerBookG4のご購入をご検討中とのことで、EのPowerBookG4をご覧になりにいらっしゃいました。
PowerBookG4 12インチのメモリを768MBにし、ワープロ・プレゼンソフトとしてiWork'05(8,190円。アカデミックでは)を買えば、文系の研究者が必要とする環境はそろってしまいます。アウトラインプロセッサーのOmniOutlinerや図表やチャートを描くOmniGraffleもPowerBookG4には標準で搭載されています。PDFに書き出す機能もMacOS Xはシステムレベルで標準搭載していますから、どのソフトからでも簡単にPDF化することができますので、特別なソフトは不要。

研究者にとってワープロソフトと呼べるのは、脚注が打てるものだけ。
iWork'05がリリースされたことによって、研究者にも安心してMacを勧められるようになりました。
iWork'05に含まれるワープロソフト「Pages」は脚注がうてるのは当然のこと、レイアウトなども美しい。もちろんMacOS Xが標準で備えるヒラギノ2万文字種もすべて利用可能ですから、旧漢字のオンパレードな明治時代の文献を引用するにも、英語以外の諸言語の文献を引用するにも、まったく原文のまま、表記できます。

1月29日に届いて以来、さまざまな原稿をPagesで書いているのですが、使いやすい、わかりやすい、美しい、安定している、……。全く問題ありません(お金を取って売る商品たるもの、不具合がないのが当然ですが)。ずっと使い続けます。

さて、Pagesを使っていて感じる問題は別のところにあります。
ATOK。
ATOKを使ってPagesに文字入力していると、入力が異様に遅くなることがあります。実はATOK、別のソフトを使っていても同じように異様に遅くなるときがあるのですが、Pagesでもその症状が現れました。これでは使えない。で、ATOKは使用をやめました。もちろん、Macに標準装備の「ことえり」に戻したのです。ことえりでは遅くなることもなく何の問題もなく快適に入力できますから、問題はATOKにあるはず。ATOKも今回こそは……と思っていたのですが、……残念。

ことえり。
論文を書いていてもメールを書いていても、全く困ることはありません。十分実用的です。
では、ATOKとことえりと、どちらが賢いか?
あまり変わらないと思います。ATOKもまちがえる。ことえりもまちがえる。ただその間違え方が異なるだけ。どちらの場合もその癖を知っていればすむレベルの話です。
さらに、辞書を鍛えることによって、どんどん「自分用のことえり」になっていきます。shioのことえりには、現在587語、登録されています。すべて自分で登録したものです。日々、増えています。これが、「ことえりを賢く使う」術です

辞書の登録には様々な工夫をしていますが、それはまたの機会に。

306:050209 展覧会三昧

朝研究室で一仕事した後、井の頭線に乗ったら、Aにバッタリ会う。
初台のオペラシティーにあるICCで行なわれている「アート・ミーツ・メディア 知覚の冒険」へ。先日shioのところにインタビューにいらっしゃったOさんがご招待くださったので、RとMとともに見に行きました。

とても面白い作品がいっぱい。
shio的にはおっきなお部屋で自分の陰によってラジオの受信再生状態を制御するのが面白かった。あと、3人で近未来的な道具を身につけて、お互いの距離や心拍が映像や音に反映される作品も面白かった。もっとも身体的かつコミュニケーション的。そのほか、ちょっと不気味なものもあったけど、総じて楽しめました。

RとMとお茶しながら感想などを交わして、ちょっとヨドバシカメラに寄った後、御茶ノ水へ。
Kさんがアシスタントをしているキャンドルの展示。
「胎内」のような中で思索にふけること1時間。おかげさまでアイディアがたくさん出ました。
終わった後は辛い刀削麺を食べる。もっちりもっちりした麺はメン食いshioにはたまらない食感でした。
ぎょうざもおいし。

表現と解釈についていろいろと考えました。近いうちに書きます。

2005.02.09

305:050208 今日は短く

終日、政策研究大学院大学で論文報告会に出席。
みなさんの報告、非常に興味深く拝聴いたしました。
1年で仕上げたと思えない程、ツールをうまく使いこなしていたと思います。
スバラシイです。

院生の方々から、いつもshiologyを読んでいます、との声。
感謝です。

終了後、みなさんと打ち上げ。
韓国料理に舌鼓。
shioのiPod shuffleは一周旅しました。

帰りにヨドバシカメラに寄って、miniSDカード(128MB)とカードリーダーなどを購入。ついでにFirewire 800接続のLaCie製250GBハードディスクを購入。PowerMacG5に接続してバックアップに使います。

Aさんからステキなメールをいただきました。どうもありがとうございました。

最近、shiologyが長いので、今日は短くおしまい!!

2005.02.07

304:050207 iPhoto5の写真検索はスバラシイ!!

今日はiPhoto5の検索機能について書きましょう。

イクトスさんの日記に「shioさんに倣って、火曜日に集める予定の生徒達のマインドマップを、デジカメで撮ってみようと思う。」とあるので、コメントを書かせていただきました。

そのコメント全文
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デジタルカメラで資料保存

キャンプに行くと私も、子どもたちの作品をデジタルカメラで撮影いたします。平面的な絵画だけでなく、それに木の枝や葉っぱを付けたりと立体的な作品も多いので、カメラで撮影するのが一番だからです。ひとつひとつ撮影する場合もあるし、グループごとにまとめて1枚の写真に撮ることも多いです。一緒に作業をしたグループ内の影響関係もありますから、「グループの個性」も見えてきます。

あと、本人に作品を持ってもらって、顔と作品を一緒に撮影することもあります。作っている途中の写真も撮っています。デジタルカメラは撮影日時情報が自動的に付加されますから、子どもたちの作品アーカイブかつ成長記録として最適です。またこのように何でもデジタルカメラで撮影するようになると、その写真を閲覧・管理するソフトの快適性が非常に重要ですが、iPhoto5はそのニーズに十分応えてくれています。今日の私のblogにはそのことを書きます。お楽しみに!!
─────────────────────────

というわけで、iPhoto5のお話です。

iLife'05を購入して以来愛用しているiPhoto5。本日現在18,573枚の写真およびムービーが入っていますので、そのすべてを一括して閲覧、管理できるiPhoto5は極めて有用です。大量の写真やムービーファイルをこんなにイージーに一覧したりスライドショーしたりして楽しむことができるiPhoto5はすごくアップルらしい秀逸なソフトだと思います。

さて、写真が増えると目的の一枚を探し出すのが難しくなってくるのも事実。iPhoto5はそのために、大きく分けて3つの方法を提供してくれています。
(1) 全部を目で見て探す。
(2) 年月日で探す。
(3) キーワード検索する。

(1)は、iPhotoが最初にできたときから最大の眼目にしてきた機能です。写真を目で見て探すというのは、実際の(紙の)アルバムに写真を貼って整理している場合には当たり前の探し方。それなのに、デジタル化されたアルバムでは従来、それを快適に行なうことができるソフトがあまり存在しませんでした。そんななかでiPhotoは、「目で見て探す」という当たり前のことをデジタル写真でも実現した画期的なソフトです。その理想が高いため(アップルの歴代のソフトのご多分に漏れず)、当初のバージョンは動作が重く、とても快適ではありませんでしたが、iPhotoのバージョンが上がるに連れて速度が改善され、快適に「一覧」あるいは「全覧」できるようになりました。iPhoto5でもiPhoto4に比べてさらにその速度は快適になっています。この「全覧性」こそ、iPhotoの真骨頂です。

しかし全覧できるだけでは、日々増加し続け、1万枚を超える写真の中から目的の一枚を見つけ出すのが楽ではなくなってくるのも事実。そこで、(2)、(3)の機能が必要になってきます。

(2)はiPhoto5から盛り込まれた機能。年→月→日と写真を絞り込んで行くことによって、目的の写真にたどり着く方法です。非常に便利。カレンダー型の表示手法はすでに他の写真管理ソフトでは実現されていた機能ですので、iPhoto5に盛り込まれたのも必然でしょう。でも、他のソフトと違ってiPhoto5の場合は年→月→日と写真を絞り込んで行くインターフェイスに特徴があります。それがアップル的。わかりやすいし使いやすいです。

最後。(3)の検索機能です。
iPhoto5の検索機能は2種類あります。「キーワード」と「検索」です。

「キーワード」は、予めiPhoto5の環境設定で、自分が頻繁に使うキーワードを登録しておきます。するとiPhoto5の基本画面左下の鍵マークを押すことによって登録したキーワードのパネルが現れます。あとは、そのキーワードに合致する写真をそのキーワードパネルにドラッグするだけ。非常に容易にキーワードを付けてゆくことができます。もちろん、ひとつの写真に複数のキーワードを付けるのもOK。キーワードを付けてしまえば、そのキーワードに合致する写真を一覧したければ、キーワードパネルのキーワードをクリックするだけ。瞬時にそのキーワードがついた写真がすべて表示されます。たとえば、図書館で梅謙次郎の『民法要義』を複写した写真のキーワードには「資料」を選んであるので、「資料」をクリックすると、他の資料写真とともに民法要義の写真が表示されます。

この「キーワード」、いうなればblogの「カテゴリー」のようなものです。「キーワード」と考えるより、「カテゴリー」と思った方が理解しやすいと思います。shioの場合は、家族の名前の他、「shio」、「学生」、「花」、「friends」、「料理」、「風景」、「講義」、「資料」……などをキーワードとして登録してあります。追加も削除も簡単です。なおあらかじめ登録されているキーワードのうち「ムービー」だけは削除しない方がいいと思います。ムービーファイルを読み込むと、自動的にこのキーワードが付加されるように設定されているからです。

もうひとつの検索機能である「検索」は自由な単語で検索する機能です。iPhoto5の画面右下にある「検索」という入力欄を使います。個別の写真のタイトルやコメント欄、写真ロールのタイトルやコメント欄に、その写真やロールに関する説明を書いておけば、そのいずれにあることばであっても、「検索」から探し出すことができます。

たとえば、前述の梅謙次郎の『民法要義』を複写した写真のロールには、「梅謙次郎 民法要義」とコメントを入れてあります。すると、検索欄に「梅」といれても「謙次郎」と入れても「民法」と入れても「要義」と入れても、きちんとその資料が表示されます。この検索、超強力です(Macの次期OS、Tigerではこの超強力な検索機能がMac全体に拡大されます。楽しみ!!)。

いままでiPhoto4までは検索語を付けたりロール名やコメントを入れるということをしてこなかったけれど、これからはキーワードを付けたりコメントを付けたりしようと思います。

今日のshioは終日研究室。
A来訪。2ヶ月前に悩みながら研究室に来たときとは全く違う朗らかな表情。決断をして進路を決め、実際に仕事を始めたとのこと。将来へのビジョンも明確になったとのことです。こういう報告、うれしいです。
shioはいつもみんなのこと、応援してます。

303:050206 ヴァーチャルな知人からリアルな友人へ

昨晩、いつものようにたくさんのblogを読んでいたら、あべたかさんのblog 「明日は、「授業づくりネットワーク・連続ワークショップセミナー/第18回  Q-Uを活用した学級経営」のため、東京は吉祥寺の成蹊大学へ行ってきます。」と書いてある!! おぉ、それは会いに行きましょう。

午前中、楽しく買い出し。
お弁当を買って研究室へ。
14:20、あべたかさんが出席しているセミナーが休憩時間に入る時間を見計らって、その教室へ。ほどなく休憩時間になったので教室に入り、成蹊大学のK先生に声をかけてあべたかさんをご紹介いただく。さわやかなステキな方でした。blogから受ける印象と同じ。お話ししていると、さらにIさんが「いつもblog読んでます」とおっしゃって声をかけてくださいました。うれしいです。戻って早速マイミクさせていただきました。おふたりとも教育を真剣に考えていらっしゃる方。そしてMacユーザー。「Macは文房具」で意気投合しました。もっともっとお話ししたいです。

あべたかさんから大粒のとちおとめをいただいて、かじりながら教室をあとにしました。ごちそうさまでした。

blogを書いていてよかったなあ、と思います。
次々と新しく人との出会いを生みます。
リアルでコミュニケーションするためのヴァーチャル。
shioにとってヴァーチャルな媒体とは、常に、リアルな何かのための手段です。
おふたりとまた3月にお目にかかるのを楽しみにしております。
こんどはぜひ、研究室においでくださいませ。

夕方、DさんMさんご夫妻がいらっしゃる。
みんなで楽しくホームパーティーしました。
いただいたイタリアワインもおいしい。
オードブルもおいしい。
チーズもおいしい。
パスタもおいしい。
たくさん語りました。

iPod shuffle。今日も一日使いました。
首から下げて使うには、付属しているヘッドフォンはケーブルがちょっと長過ぎ。
そこで、以前に第2世代iPodの為に買ったaudio-technicaのATH-EM7に替えてみた。ヘッドフォンから延びるケーブルは50cm。まさにおあつらえ向きです。iPod shuffleから耳まで延びるケーブルは、張らず余らずぴったり。ちょうどいい長さです。もちろん音もいい。しばらくこれで聴くことにします。

本日のオードブル。Nさん作。
カメラはEOS 20D EF24mmF1.4。
hors d'oeuvre

302:050205 写真の取り込み方

有斐閣から本が届きました。
池田真朗編「新しい民法—現代語化の経緯と解説」〔有斐閣ジュリストブック〕
です。全面改正された民法がどのような経緯でどのように変わったか。
新旧対照表もついていてわかりやすい本です。
お薦めです。

mixiで知り合ったKさんの演奏をどうしても聴きたくて、CD販売店リストにあったお店に電話しましたが、あいにく在庫切れ。もちろん注文しました。

E先生来訪。楽しいお話をたくさんうかがいました。shioも知財のことやMacについて語りました。ありがとうございました。
夕方R来訪。土曜日のこんな時間に学生が来ることはほとんどないので、ちょっとびっくり。語学のお話など。

今日一日(ずーっとではないけど)、iPod shuffleで音楽を聴いてみました。いい感じです。kikchyのところにも届いたそうですね。

まあやさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございます。
以下ずっぴょんより。
おっしゃるとおり、複数のカメラを使うとファイル番号がバラバラになってしまって、面倒ですね。自分のところで見る分にはiPhotoでアルバムを作ったりして日付順に表示すれば何の問題もないのですが、それをCD-ROMに焼いて人に渡すと、渡した先で適切なソフトを使って見ない限り、ファイル番号順になって、時間順には表示されません。どのような環境でも時間順に見てもらうためにはやはりファイル番号を通しで打ち直すしかないと思います。

昨日書いたLEAFO 2.0、実は写真をメモリカードから読み込む際に毎日使っています。結婚式では1日に1200枚、キャンプのとき多い日は1日800枚と、大量に撮影するshioは、普段からカメラからの読み込みにLEAFOを使っています。魅力はふたつ。

(1) ファインダ上でのフォルダ構成と対応している点。大量なだけに、ファインダーでファイルを操作したり、LEAFOで作業したりと、どちらで作業をしてもいい、というところが便利です。
(2) 日常的な使用においては、自動的に日にち毎のフォルダを作って取り込んでくれるところがありがたい。3日分くらいまとめて読み込む際に重宝です。そのようにして読み込んでから、iPhotoに取り込みます。スライドショーなど、その後の「見る」や「見せる」にはiPhotoが最適なのです。

詳しくはまた会ったときにお話しします。

2005.02.05

301:050204 資料の複写・iPod shuffle到着!!

朝、有斐閣からポケット六法の補遺が届きました。新民法の条文が載っています。

Mとランチ。
shioのやり方や考え方や使っている道具などをMが真似しているという話。
教師は真似されるために教師をしています。
「学ぶ」は「真似ぶ」。
すべて成長は真似に始まります。たくさんたくさん真似をすることによって摂取し、いつしか独自性をあぶり出していきます。
shioはいつも学生たちに対して「俺を疑え」と言っています。それが学問の出発点であると同時に、学生たちがshioの様々な面を批判的に見て、考えて、その上で共感できる部分を真似る。真似してやってみて、徐々に独自の世界を拓いてゆく。成長してゆく。それをshioは願っています。
気に入ったところは遠慮なく真似してください。
気に入らないところは遠慮なく真似しないでください。

教育の現場は真似です。だから教育の場で「著作権があるから……」と言うのは基本的に間違っています。
著作権法35条は以下のように規定しています。複製していいのです。

─────────────────────────
(学校その他の教育機関における複製等)
第三十五条
1項 学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)において教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程における使用に供することを目的とする場合には、必要と認められる限度において、公表された著作物を複製することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

2項 公表された著作物については、前項の教育機関における授業の過程において、当該授業を直接受ける者に対して当該著作物をその原作品若しくは複製物を提供し、若しくは提示して利用する場合又は当該著作物を第三十八条第一項の規定により上演し、演奏し、上映し、若しくは口述して利用する場合には、当該授業が行われる場所以外の場所において当該授業を同時に受ける者に対して公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行うことができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該公衆送信の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。
─────────────────────────
また語りましょう。

K来訪。
昨年前期にshioが講義した民法2のノートを複写させていただきました。
Kは全く別件で来訪したのだけど、shioが「そうだ、こんど民法2のノート、写させて」と言ったら「今持ってます!!」と。「先生に会うから、もしかしたら必要かもしれないと思ってなんとなく持ってきました。」とのこと。
驚きましたがなんだかふたりでうれしくて、楽しく複写しました。

複写といってもコピーではありません。Kのノートは三色ボールペンで書かれているので、白黒のコピー機でコピーしても無意味。カラーでとりたい。しかし、研究室にあるカラー複合機はA4サイズ、共同研究室にあるコピー機は白黒。別の場所に行けばカラーコピー機はありますが、shioは使いません。
デジタルカメラで撮影しました。Caplio GXで。

実はshioは従来から、資料の複写にデジタルカメラを多用しております。
一昨日も図書館の書庫で、明治時代の書物(梅謙次郎著『民法要義』)を撮影しておりました。梅謙次郎氏は民法を起草した3人のうちのひとり(あとふたりは、富井正章氏と穂積陳重(ほづみのぶしげ)氏)。彼は1910年に韓国の京城(今のソウル)で亡くなっていますので、彼の著書の著作権はすでに消滅しています。したがって、その複写は著作権の問題が生じません。著作権法31条(図書館等における複製)も無関係です。

撮影した写真はiPhoto5に読み込みます。
iPhoto5で、読み込んだ各写真に対して3つの作業を行います。
(1) 「補正」ボタンをクリック。自動的にコントラストと明るさが調整されます。ノートや資料の複写として見やすい状態にしてくれます。なお場合によってはシャープネスをちょっと上げると文字がくっきりします。
(2) 傾き補正。iPhoto5から盛り込まれた機能のひとつ。スライダを持つと自動的に格子状の補助線が表れるので、スライダを動かして写真を左右に回転させて傾きを補正します。普通の写真を撮影したときにはこの機能を使うことはありませんが、資料を複写した際には重宝です。
(3) トリミング。周囲の不要な部分を取り去ります。これも普通に写真を撮影した際に使うことはありませんが資料の複写の場合は大切な機能です。

コピーやカラーコピーと大きく異なるのは、質感まで写し取れること。
コピーをしてしまうと、たとえカラーであってものっぺりとした平板な複製物になってしまいます。でも写真でとると、元の質感も生きます。ことに100年も前の資料を複製する場合、その時代性まで取り込むことができます。さらに、資料にもやさしい。コピーをする場合にはどうしても無理に180度開いてコピー機に押しつけることになりますが、それは資料を傷めます(180度開かずにコピーする機械も図書館にあります)。一方、デジタルカメラで古い資料を撮影する場合は、片方のページずつ撮れば、90度プラスアルファだけ開けばいいので、資料にやさしいのです。

デジタルカメラで複写するコツは、明るいところで行うこと。これが結構難しい。図書館の書庫はだいたい暗いし、ライトの下で撮影しようとすると資料に影が出てしまう。光の当てる方向を工夫して、明るくして撮影するのがコツです。

S誌から電話取材。
すぐにはお答えできないので大変申し訳ございませんがお断りさせていただきました。
これからよーく考えさせていただきます。

Kのノートを撮影していると、内線が鳴る。
「先生、アップルからお荷物が届きましたよ。」

とうとう来ました。iPod shuffle 1GB。
小さい!! 軽い!!
さっそくMacに挿して充電。

Kと夕食を食べに行ってから研究室に戻り、帰宅時に首から提げてi Musiciを聴きながら帰りました。
存在を忘れる軽さ。軽薄短小って、スバラシイ!!

一昨日のエントリーにあべたかさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。
もうすぐ卒業の季節ですね。6年生の担任をされていると、感慨も大きいことでしょう。
チューリップを受け取る親御さんたちはさらに喜びがこみあげてくることでしょう。
みんなのチューリップが咲くことをお祈りしております。

昨日のエントリーにまあやさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。
以下ずっぴょんより。

ずっぴょん方式ということは、iPhoto4を使っているという意味ですね?
ずっぴょんは、ファイル名を付ける(変える)ということは全くしていません。
カメラが自動的に連番を振るので、そのままです。その方が、そのカメラを使い始めてから何枚目の写真かがわかるし、絶対にファイル名が重複することがないので便利です。

普段はそのように全くファイル名に手を加えませんが、キャンプの写真を配布用のCD-ROMに焼くときは別。連番を振ります。
その際に利用しているソフトは、LEAFO 2.0です。4,515円とちょっとお高めのソフトですが、使い勝手はいいです。
詳しくは次回に会ったときにでも操作をご覧に入れながらお話しします。

2005.02.04

300:050203 ファイル名の付け方

shioのMacには夥しい(おびただしい)数のファイルが入っています。そのファイル名の付け方のお話。

まず、ファイル名は何のために付けるか。
それは、検索のためです。
これだけファイルが増えると、フォルダで分類して保存……などという悠長なことは不可能になってきます。不可能ではないけれど、その整理に時間がかかりすぎるのは「無精をするためにMacを使っている」意味がありません。そもそも野口先生の「超整理法」が出版される以前から、shioはMacの中で、すべて時系列でファイルを管理しております。つまり整理しないためにMacを使っているのです。

しかし整理しないにしても検索で「パッ」と見つかってこそ、Macを使う意味があります。
すなわちファイル名は検索するための道具(一種のmetadata)なのです。
したがって、あとで自分が検索しそうだと思う単語をファイル名(タイトル)に盛り込んでおくことが最も重要です。ファイル名は255文字までOKです。

ではファイル名に盛り込む要素は何か。
「作成日」と「タイトル(上記の検索語となることば)」です。

タイトルについては上記の通りですので、「作成日」について書きましょう。
Macでファイルを作成すれば、自動的に作成日情報は付加されますし、ファインダでリスト表示にして表示オプションで作成日を表示するようにチェックを入れれば、作成日が表示され、ソートもかけられます。でもここでshioがいう「作成日」はその「ファイルの作成日」ではなく、「書類の作成日」なのです。

たとえば、昨日(2月2日)に行われた委員会で配付された資料を今日(2月3日)にスキャンスナップでスキャンしたとします。すると、「ファイルの作成日」は2月3日ですが、「書類の作成日」は2月2日です(この場合、厳密には作成されたのは2月2日以前かもしれませんが委員会開催日に効力を持ったということで)。そこでファイル名には2005年2月2日の書類であるという情報を盛り込むことになります。

その「書類の作成日」の付け方は2種類あります。
今日であれば、「050203」と「20050203」です。
前者は西暦の後半2桁表示で計6桁、後者は西暦の4桁表示で計8桁です。

その使い分け。
6桁は「自分が作った書類」に、8桁は「資料」に付けます。

「自分が作った書類」の方は単純に作成日を6桁で、「050203」のように標記します。
8桁にしない理由はふたつ。
・shioは2100年までは生きていません。だから「2000年問題」のときのような「2100年問題」は生じないのです。したがって西暦を4桁で表示する必要がありません。
・「自分が作った書類」と「資料」を区別するためです。

ただし6桁表示を使っていると、「2100年問題」には遭遇しないといっても「2020年問題」には遭遇します。たとえば2020年10月01日は、「201001」になります。2010年と見間違える可能性あり。でも2020年には2010年は一昔前のこと。問題ないでしょう(と、いまのところ楽観的に考えています)。

次に資料の8桁。
仕事柄、過去の判例や法令をファイルでたくさん持っています。そのファイル名には頭に判決年月日や公布日、改正日を8桁表示で記載しています。
例:「19461103憲法」「20030716著作権法」
スキャンスナップで生成されたPDFファイルにもすべてこの容量でファイル名を付けています。
例:「20050203教授会」

なお、Macのファインダでさまざまなファイルを検索して使っており、現状でも十分実用レベルですが、次期MacOS X 10.4(Tiger)ではSpotlightと呼ばれる超強力な検索機能が用意されます。一日何十回もMacの中に検索をかけているshioにとって、まさに垂涎の機能です。Tigerを心待ちにしております。

2005.02.02

299:050202 今朝のチューリップ

tulip 2

298:050201 ゼミ新年会

今日、ゼミのみなさんから気持ちのこもったことばがたくさん連ねられたカードと花束をいただきました。どうもありがとうございました。感謝!! カードは宝物です。
今年も楽しく語りましょう!!

tulip

今日はPagesで長い書類を作ってみました。まだ作りかけですが、ヒラギノフォントと相まって美しいです。様々な機能を試していますが、非常に安定しています。

Eが昨晩、PowerBookG4が新型になったと同時に注文したとのこと!! 超早業!!
待った甲斐がありましたね。見せていただくのを楽しみにしています。

2005.02.01

297:050131 「書式」は日本のココロ、か?

PowerBookG4が新しくなりました!!
トラックパッドがスクロールに対応したし、Bluetoothは標準装備だし、衝撃に対応したし、512MBメモリと5400回転の高速なハードディスクを標準装備だし。スバラシイ!!

昨日、ほぼ日手帳のカバーを革に換えました。
実家に行ったおり、親が持っている文庫サイズの革カバーの中から、気に入ったものをもらってきたのです。ほぼ日手帳についていたカバーには何も入れずに使っていましたから、それである必要はありません。反対に、単純な革カバーにすることによってスリムになりました。これでポケットに入る普通の文庫本サイズになりました(ほぼ日手帳純正カバーは文庫本サイズより若干大きいので、ポケットに入れにくいのです)。shioは手ぶらで出かけるのが好きなので、ポケットに入るかどうかは重要です。

しおりはついていませんが、革カバーの右側の折り込みを今日のページに挟めばOKです。問題はペン。でもたいがいジャケットの内ポケットにペンをさしていますから、困ることは少ないでしょう。

今日も Pages で書類作成など。
Pages、きれいです。
いろいろな設定を「インスペクタ」で行うところなど、従来から使っているKeynoteにそっくり。少し使っていれば操作体系を理解できます。
アイコンが万年筆とインクウェルなのもステキ。

今日作った書類のうちに、予め決められた「書式」が印刷されている紙が渡されて、その枠の中に文字を書き込むものがありました。shioは以前からこういう書類もMacで作成しています。どうするか。

まずその書式が印刷された書類をスキャンします。
ここでScanSnapが活躍。ScanSnapに書類を置いてスキャンボタンを押すだけ。すると画面上にPDFファイルとして表示されます。そこから「書式」に該当する部分をマウスで範囲指定して「コピー」。それをPagesで開いた白い紙に「ペースト」します。張り込んだ書式の位置を紙の真ん中にするのはPagesは簡単。真ん中に来たときに、パッとガイドラインが表れてくれるからです。これがPagesやKeynoteの使いやすさの真骨頂。

次に、張り込んだ書式部分を「ロック」。これで何をしても動きません。
その上に、枠にしたがって、テキストを埋めていきます。その場で書いてもいいし、長い文章の場合は予め別のソフトで書いてあった文章をペーストしてもOK。これできれいな「書類」のできあがりです。インクジェットプリンタで印刷すれば完了。このとき、レーザープリンタは使いません。なぜなら、レーザープリンタでトナーを用いて印刷したものの品質は「コピー」と同等だから。やっぱり、書類はインクによる印刷によるべきです。

shioは10年以上前からこの方法で「書式」に文字を埋める「書類」を作成していますが、それを提出すると決まって、「これ、どうやって作ったんですか?」ときかれます。すっごくきれいに仕上がるからです。スキャンスナップを入手する前は普通のフラットベッドスキャナで、Pagesを入手する前(つまり一昨日以前ということですが)はAppleWorksで。

しかし、このような作業をしなければならない元凶を考えると、それは「書式文化」ともいえる書類作成方法にあります。予め定められた書式があって、そこに文字を埋めていくという文化。
先に枠が決まっていて、あとから中を埋める。
外が先、内が後。
外郭を策定した後、内容を決める。
形式が先で実質が後。
枠先中後方式(ワクサキナカアトホウシキ)。

原稿用紙にマス目があって、そこに文字を埋める。
400字の原稿用紙があって、そこに文章を埋める。
書式があって、そこに申請内容を埋める。
これについては270:050104 作文とは何か、作文指導とは何か。に書きましたのでご参照ください。

実は日本の考え方ってすべてこの順番。
枠があることが大切。
外と内をわける境界が大切。
鬼は外、福は内。
外枠を作っておいてから中を埋める。でも中が埋まればまだいい。なかにはなかなか埋まらないことも。たとえば、補助金で豪華なホールを建てておいて、コンサートを開く予算が足りないとか、お客が埋まらないとか。制度は作ったけど上手く機能しないとか。形骸化。

外枠か考えるからうまくいかないんです。
外枠から考えると、内へ、内へ、こもっていきます。収束的。まとまりはあるかもしれないけど、開かれていない、クローズドな、閉鎖的な状態に落ち着く。スタティック。

大切なのは外枠や形式や形ではなくて、中身。核心。本質。醍醐。コア。エッセンス。

shioが言っていることはいつも同じです。
本質が最も大切。核心からものごとを考える。中心が定まれば、あとはそこから発散的に周辺を描いてゆく。「プラス指向」。ダイナミック。オープン。 マインドマップ 。写真の構成。法解釈。Mac。ネットワーク。コミュニティー。成長。発展。

外枠を決めることで得られる安心感と引き替えに、発展を失っていませんか?

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