313:050216 絶対音感の不思議
アップルストアが渋谷にできる?
楽しみ!!
308:050211 写真日和にshihoshiからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。
お魚の写真。これは吉祥寺上空500mで、並んで飛んでるお魚を撮影したものです。遠く地上の町並みが光に滲んできれいですね。
そういう世界を描けるshihoshiがステキ!!
友人の結婚式で平原綾香さんのJupiterをヴァイオリンで弾いて欲しいとのご依頼なので、今日は一日研究室でずーっとこの曲をエンドレスでかけています。もちろん、Macで。帰りはiPod shuffleで聴きます。
いいですねぇ、この曲。ホルストさんは偉大です。
Gustav Holstさんは1934年に亡くなっているので、著作権は消滅していますから、こういう編曲も自由に楽しめます。
shioはありがたいことに絶対音感が身に付いております。
おかげで、たいがいの曲は聴けば弾けます。絶対音感について様々なことがいわれますが、これは明らかに後天的に獲得するものだと思います。才能の問題ではありません。shioは幸いなことに、幼少時に絶対音感を身につける教育を受けることができたため絶対音感をもっております。
絶対音感とは。たとえると色。虹を思い浮かべてください。
色は光の波長によって連続的に変化します。そのある範囲を捉えて、「赤」とか「青」とか認識します。絶対音感も同じです。連続的に周波数の変化する音について、そのうちのある範囲を「ド」、「ド#」と認識することです。色はそれを識別することが生活上必須だからその識別能力を後天的に獲得していくわけですが、音程を識別する能力は生活に必ずしも必要ではないので、それを獲得しない人が多い、というだけのことだと思います。
なお、譜面を見ずに楽器を弾ける能力は、絶対音感とは直接の関係はありません。
相対音感さえあれば、「あの音と同じ音」を出すことはできますから、演奏する技術さえあれば音を聞いただけで演奏することは十分可能です。多くの人々がカラオケで楽譜を見ずに歌うことができるのと全く同じ。それを楽器でやっているだけです。
日本の音楽教育は、多くの場合まず楽譜ありき。
でもそれでいいのでしょうか。音楽は音です。言語も音です。子どもは周囲の人が話す言語を耳で聞いてそれを真似しながら言語を獲得して行きます。文字の習得を始めるのは後。文法なんてもっともっと後。言語を用いてコミュニケーションする能力を身につけるのに、文字は副次的な機能を持つに過ぎません。音声言語という音によるコミュニケーションが先、文字は後。音楽も同じです。音が先、楽譜は後。
言語によるコミュニケーションは、音声言語による表現と理解が基本です。
音楽も、音による表現と理解が基本です。楽譜はその記録でしかありません。
楽譜を見ながら楽器を弾くというのは、文字を見ながら朗読しているのと同じです。
でも、人は文字の朗読以前に日常会話ができる。音楽でも本来、同じはず。楽譜を見ながら演奏できる以前に、音楽による「日常会話」ができるべき。実際、世界のフォークロアはすべて、口伝です。周囲の人々が歌ったり演奏したりしているのを聴いて、子どもは自然に歌えるようになり、演奏できるようになります。「音楽教育」はその延長であるべきだと思います。
鈴木鎮一先生は、スズキメソードでそれを実践されました。
shioがヴァイオリンを弾けるようになったのも、その後たくさんの楽器を弾けるようになったのも、音楽教育に上記のような考え方を持つようになったのも、なによりいま音楽を楽しんでいられるのも、すべて鈴木鎮一先生とスズキメソードのおかげです。「すべての子どもはよく育つ」「才能は生まれつきじゃない」との信念のもと、母語(母国語)を子どもが身につけるがごとく音楽も身につけることができるはず。そして世界が平和になるはず。鈴木鎮一先生は1998年に亡くなってしまいましたが、その御遺志はスズキメソードで受け継がれ、その教えを受けた多くの人々の中に息づいています。
一方、絶対音感を身につけることができたのは、三枝成彰先生のおかげです。心から感謝しております。
絶対音感があると、音楽をする上では便利この上ないのですが、不思議なこともあります。
ひとつは、歌詞が音にしか聞こえないこと。今日既に平原綾香さんが歌うJupiterを42回聴いておりますが(こういうとき、iTunesは再生回数がわかって便利)、何を歌った歌詞なのか、全く知りません(把握していません)。他の歌も全部そうです。「あの歌、いい歌だよね」って言われると困ります。何度も聞いたことがある歌でも、歌詞の内容は全く把握していないからです。
歌詞の意味を知るのは、つぎの3つの場合。
(1) 歌詞の意味を把握するつもりになってよく集中して聴いたとき
(2) カラオケに行って画面に出る歌詞を見たとき
(3) 記憶している「音」を自分で声に出して歌ってみたとき
そんなときにはじめて「へー、この曲ってこういう歌だったんだ」と知るのです。普段は歌に乗っている言語は音にしか聞こえないんです。音楽の方が「意味」を持っているので、歌詞の言語的意味は全く捉えていません。
不思議なことはもうひとつ。
雑音の多いところで相手の話し声が聞き取りにくい。いや、声は聞こえているのだけど、それを言語として把握しにくい。以前からこのことに気づいていて、自分は耳が悪いのかも、とずーっと思ってきたのですが、どうやらこれは絶対音感がある人になかば共通する特質であるらしいことをmixiの「絶対音感」コミュニティーで知りました。ちょっと安心しました。
shioがよく聞き返すことに気づいている人がいるかもしれません。本当に申し訳なく思っていますがそんな理由だそうです。どうぞご理解ください。
絶対音感って意外と不便かもしれません。
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Comments
初コメントです。よろしくお願いいたしますm(_ _)m
1年間、民法の授業ではお世話になりました!ありがとうございました☆
絶対音感ですか…、ついていてうらやましいです。僕は、6歳のときからピアノを習っており相対音感は身についている(と思われる)のですが、絶対音感はついておりません。最近、絶対音感がついていて良いなぁと思うときは、主として楽譜が出版されていない楽曲をすぐに(ほぼ即興に近いかたちで)弾きたいと思うときです。だいたい僕が楽譜を持っていない楽曲を弾くときは、家でピアノの前に座り、まず主旋律と低音をはじめにとり、その後で対旋律(もしくは和音)や基音の和音に含まれている音をとって分散和音や単純和音などにして弾いたりして、楽譜の(持ってい)ない楽曲を弾いています。
たしかに、絶対音感がついている方のお話を聞く際、日常の生活の中で不便に思うことがあるというのを聞きます。個人的には相対音感がついているだけでも十分うれしいのですが(カラオケやその他にも歌を歌うときにオリジナルの調でなくても音をはずさずに歌え、また、大概ハーモニーをつけられるので、そのような点で十分ありがたいです)、オリジナルを聴いて即座に弾くというのはできないので、良いなぁと思います。
文章が長くなってしまいましたが、機会がありましたら、音楽についてのお話を聞かせていただきたいです。研究室に伺わせていただいたときには、よろしくお願いいたします。
Posted by: you-wish | 2005.02.17 at 21:54
Mixiからお邪魔します。
成蹊大法法卒ヴァイオリニストのミーナです。
絶対音感の話、とても興味深いです。
私は単音よりも曲調が色で感じられます。
実は私も鈴木メソード出身で、成蹊管弦楽団にて譜面が読めるようになりました。
日本の音楽教育に関しても同感です。初めに文法を教わったら、音楽そのものを楽しむ事から一気に遠ざかってしまう気がします。
色々な音楽に携わって思うことは、音楽はことばだということです。形にならない感じる言葉。
この言葉を駆使するべく、未だ勉強中です。
先生もヴァイオリン弾きなんですね!いつか一緒にドッペルでも♪
Posted by: 瀬尾 和美 | 2005.02.19 at 00:16
私は鈴木メソードでピアノを習いました。
まだ小さかった頃に、毎晩CDを聴きながら寝て、譜面よりも音で憶えた記憶は鮮明に残っています。鈴木先生のおかげで、音楽を身につける方法を知ることが出来ました。
マンドリンのオーケストラに参加してからは、オケのスコアを見て学ぶこともたくさんあると実感しました。ただ弾くだけではなく、他のパートの動きを知る大切さを学んだ気がします。
音楽って深いですね。
いつかshioさんと一緒に何か演奏してみたいです!
Posted by: 真紀 | 2005.02.21 at 15:16
こんにちは。
「歌詞が、音にしか聞こえない」、私もそうかもしれません。そして、「何度も聞いたことがある歌でも、歌詞の内容は全く把握していない」ということも。
歌詞カードは一回さらっと目を通すくらい。昔は、歌詞の内容とかもけっこう重視していたんですけどね・・^^;
聴いていて心地よい、ということを最近は重視しているような気がします、自然と。
Posted by: カナ | 2005.02.22 at 14:50