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2005.02.01

297:050131 「書式」は日本のココロ、か?

PowerBookG4が新しくなりました!!
トラックパッドがスクロールに対応したし、Bluetoothは標準装備だし、衝撃に対応したし、512MBメモリと5400回転の高速なハードディスクを標準装備だし。スバラシイ!!

昨日、ほぼ日手帳のカバーを革に換えました。
実家に行ったおり、親が持っている文庫サイズの革カバーの中から、気に入ったものをもらってきたのです。ほぼ日手帳についていたカバーには何も入れずに使っていましたから、それである必要はありません。反対に、単純な革カバーにすることによってスリムになりました。これでポケットに入る普通の文庫本サイズになりました(ほぼ日手帳純正カバーは文庫本サイズより若干大きいので、ポケットに入れにくいのです)。shioは手ぶらで出かけるのが好きなので、ポケットに入るかどうかは重要です。

しおりはついていませんが、革カバーの右側の折り込みを今日のページに挟めばOKです。問題はペン。でもたいがいジャケットの内ポケットにペンをさしていますから、困ることは少ないでしょう。

今日も Pages で書類作成など。
Pages、きれいです。
いろいろな設定を「インスペクタ」で行うところなど、従来から使っているKeynoteにそっくり。少し使っていれば操作体系を理解できます。
アイコンが万年筆とインクウェルなのもステキ。

今日作った書類のうちに、予め決められた「書式」が印刷されている紙が渡されて、その枠の中に文字を書き込むものがありました。shioは以前からこういう書類もMacで作成しています。どうするか。

まずその書式が印刷された書類をスキャンします。
ここでScanSnapが活躍。ScanSnapに書類を置いてスキャンボタンを押すだけ。すると画面上にPDFファイルとして表示されます。そこから「書式」に該当する部分をマウスで範囲指定して「コピー」。それをPagesで開いた白い紙に「ペースト」します。張り込んだ書式の位置を紙の真ん中にするのはPagesは簡単。真ん中に来たときに、パッとガイドラインが表れてくれるからです。これがPagesやKeynoteの使いやすさの真骨頂。

次に、張り込んだ書式部分を「ロック」。これで何をしても動きません。
その上に、枠にしたがって、テキストを埋めていきます。その場で書いてもいいし、長い文章の場合は予め別のソフトで書いてあった文章をペーストしてもOK。これできれいな「書類」のできあがりです。インクジェットプリンタで印刷すれば完了。このとき、レーザープリンタは使いません。なぜなら、レーザープリンタでトナーを用いて印刷したものの品質は「コピー」と同等だから。やっぱり、書類はインクによる印刷によるべきです。

shioは10年以上前からこの方法で「書式」に文字を埋める「書類」を作成していますが、それを提出すると決まって、「これ、どうやって作ったんですか?」ときかれます。すっごくきれいに仕上がるからです。スキャンスナップを入手する前は普通のフラットベッドスキャナで、Pagesを入手する前(つまり一昨日以前ということですが)はAppleWorksで。

しかし、このような作業をしなければならない元凶を考えると、それは「書式文化」ともいえる書類作成方法にあります。予め定められた書式があって、そこに文字を埋めていくという文化。
先に枠が決まっていて、あとから中を埋める。
外が先、内が後。
外郭を策定した後、内容を決める。
形式が先で実質が後。
枠先中後方式(ワクサキナカアトホウシキ)。

原稿用紙にマス目があって、そこに文字を埋める。
400字の原稿用紙があって、そこに文章を埋める。
書式があって、そこに申請内容を埋める。
これについては270:050104 作文とは何か、作文指導とは何か。に書きましたのでご参照ください。

実は日本の考え方ってすべてこの順番。
枠があることが大切。
外と内をわける境界が大切。
鬼は外、福は内。
外枠を作っておいてから中を埋める。でも中が埋まればまだいい。なかにはなかなか埋まらないことも。たとえば、補助金で豪華なホールを建てておいて、コンサートを開く予算が足りないとか、お客が埋まらないとか。制度は作ったけど上手く機能しないとか。形骸化。

外枠か考えるからうまくいかないんです。
外枠から考えると、内へ、内へ、こもっていきます。収束的。まとまりはあるかもしれないけど、開かれていない、クローズドな、閉鎖的な状態に落ち着く。スタティック。

大切なのは外枠や形式や形ではなくて、中身。核心。本質。醍醐。コア。エッセンス。

shioが言っていることはいつも同じです。
本質が最も大切。核心からものごとを考える。中心が定まれば、あとはそこから発散的に周辺を描いてゆく。「プラス指向」。ダイナミック。オープン。 マインドマップ 。写真の構成。法解釈。Mac。ネットワーク。コミュニティー。成長。発展。

外枠を決めることで得られる安心感と引き替えに、発展を失っていませんか?

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Comments

Pages。確かに美しいですね。見せる文章を作成するとき、うまく活用できるように工夫したいです。書式に埋め込む方法。新発見です。わたしもぜひ真似してみます。

授業で初めて、Keynoteを使いました。パワーポイントに慣れた自分にとって操作での戸惑いがありますが、美しさでは比較になりませんね。子どもたちはそんなことあまり感じないのかもしれませんが、わたしは授業中でも見入ってしまいました。単に背景に文章を打ち込んだだけのものなのですが。
トランジションもよくて「ページめくり」なんて、何度も繰り返してみたいくらいです。

「本質」確かにそうだと思いました。
わたしはすぐに外見に目が行ってしまいがちですので、視点を外さないように見ていきたいです。


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