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2005.01.04

269:050103 リアルとヴァーチャル

スターバックスで仕事。
11時に入店して本日のコーヒー、コロンビアのtallを買って席に着いてからPowerBookG4で仕事を始め、バッテリーがなくなったのが15:08。検索をかけたりハードディスクを回す作業をしたけれども4時間ほど使えました。

262:041227 shio的マインドマップ利用法──MacPeople記事連動にnimbusさんからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。

マインドマップ。手書きの方がはるかにその威力を発揮すると思います。せっかく時間を使って作業をするのなら、その効果がより大きい方法を選択すべき。だからMacでヴァーチャルなマインドマップを描くよりも紙とペンでリアルなマインドマップを描く方がいい。それが本当の「頭脳の外部化」だと思います。

ともすると、何でもコンピュータで行う方が「進んで」いて、コンピュータでできる方が「偉」くて、コンピュータでやると「効率的」で、コンピュータを使うと「格好良く」て、コンピュータで見せると「効果的」で……、などという錯覚に陥る危険があります。でもそんなことはない。コンピュータはヴァーチャルな世界しか描くことができない。リアルには絶対にかなわないはず。

大学にいると、ときどき授業の「改善」と称して、ある種の法人などからアンケートを依頼されることがあります。しかし、そういったアンケートの設問はおしなべて、「コンピュータを使うことが授業の改善につながる」「コンピュータを使っていないあなたは遅れている」という主張が色濃くにじみ出ています。shioは聴衆から望まれている場合以外コンピュータを使った講義(スライドなど)を行うことはしませんし、少なくとも私が担当している分野においてはリアルなやりとりの方がはるかに価値があり、効果的な講義ができると考えております。しかし、アンケートにそういう設問を作る人たちに何を回答しても無意味だし、そもそもshioが回答したい選択肢は全く用意されていない(「その他」の欄さえない)ので、shioはそのようなアンケートを受け取ったらその場でゴミ箱に捨てております。見方を変えると、毎年のようにそのようなアンケートが全国規模で行われている現実こそ、まだコンピュータというものの教育における在りようが模索の途上にあることの表れでしょう。コンピュータなんて大した機械ではありません。コンピュータはうまく使えば確かに講義の補完にはなります。しかし、あくまでも教師のことばや身振りなどが主。「語る」ことで学生(聴衆)をエンターテインすることこそが、教師の仕事だと思います。

コンピュータをを使うべきでない分野は多い、と262:041227 shio的マインドマップ利用法──MacPeople記事連動に書きました。Macを日常的に使えば使うほど、「これは紙とペンでやろう」という場面が出てきます。
コンピュータは現実の世界をシミュレートするだけ。シミュレーションにリアリティーがあればあるほど、体験した気持ちになれる。だけど実は何も体験していない。ヴァーチャルな体験はホンモノではないからです。

ヴァーチャルな体験が手軽にできるようになればなるほど、リアルな体験の価値が相対的に増していきます。リアルの体験が豊富な人ほど、ヴァーチャルな体験からリアリティーを想像できます。リアリティーを想像できるから、ヴァーチャルな体験の欠点も見えます。欠落している情報が何かもわかります。つまりリアルな世界の方が明らかに情報量が圧倒的に多いのです。それを五感を駆使して受け止めることの楽しさ。気持ちよさ。

もちろんシミュレーションでなければわからない、見ることのできないものはたくさんあります。そういう分野には大いにコンピュータを利用すべきです。しかし、それを見たときにも、やはりリアリティーを知っている人のみが真の意味を見て取ることができるのではないでしょうか。

shioはMacが大好きです。日々、縦横に使っています。でもリアルなものはもっと好き。たとえば、手紙はMacで下書きをするけれども万年筆で清書します。音楽はMacにキーボードをつないで音を出すのも面白いしGarageBandで手軽に音楽を作るのは本当に楽しいけれど、ヴァイオリンやフルートやピアノを弾のもたまらなく楽しいです。いまや撮影する写真はすべてデジタルだけれども、気に入った写真は必ず写真屋さんでプリントしてもらいます。

リアルとヴァーチャル。
両者の良さを理解して、うまく使い分けていきたいと思います。

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Comments

マインドマップに関しては、以前からインスピレーションというソフトを使っていろいろと書いていたのですけれど、できあがったものを見ても何だかぴんとこないんですね。自分が自分でないような。やっぱり手で書いてその紙の上にどんどん自分が書き足していく。この作業が何ともいえない楽しみでもあるし、そこに思考が生まれるのだと思います。

コンピュータ教育の中でプレゼンテーションソフト、パワーポイントなどを使って子どもたちが学習をまとめ発表するという授業があります。でも、僕はこの授業に否定的です。こういう授業をしても、結局、パワーポイントの派手さだけが目につき、肝心の学習してきた内容についてはあまり深まってこないのです。

やっぱり、紙と鉛筆(筆記用具)を使って、手を使って考えるというのが昔からの理にかなった学習方法だと感じます。

もちろん、コンピュータ教育を否定するわけではありません。コンピュータにはコンピュータにしかできないこともがあるし、また、コンピュータを使った方が思考や、自分の伝えたいことがよりよく分かるということもあります。

例えば、デジタルストーリーテリングという手法があります。これは簡単にいうとBGMつき電子紙芝居です。
学習した内容をiMovieを使ってスライドショーにまとめるんですね。
http://project.web.infoseek.co.jp/sakubun/archives/2004/02/aaaaaaaaaaaaa.html
これをすると、デジカメで撮った数ある写真の中から自分のテーマに必要な写真を選び、構成するというという作業が発生します。その作業を通して自分の伝えたいことを表現することができるようになるのです。

このような授業はコンピュータなしにはできないでしょう。でも、この授業でも学習のまとめを「作文に書く」という、根幹にあるものはやっぱりアナログ思考だと思います。

行き着くところは、「使い分けが大切」ってことになるのですが、この使い分けを子どもたちにどう教えて行けばいいのかが、コンピュータ教育の中でも大切な一分野となってくるはずですね。

長くなりました。

マトスンです。
あけましておめでとうございます。

タイトルは忘れましたが、少し前に東大経済の先生が出した本の内容が、
「日本はこれだけ IT を導入したが、結局、生産性は上がらなかった」でした。

リアルとバーチャルの使い分けの失敗こそ、
彼ら多くの日本企業が失敗した理由と思います。

そして今、北陸の大学院 JAIST 始め産官学の様々な研究機関で、
人間の知識活動を如何に IT 化するかって研究が行われてます。

でも、その成果はもしかしたら全く役に立たないかもしれないって思います。
とはいえ、そのプロセスで得られた知見は、きっと非常に役立つと信じてます。


さておき、アンケートの話題の感想です。

どうして(特に企業が)コンピュータ上で何でもかんでもしたがるかって言ったら、
そこに「仕事」を発生させたいからって思います。ソフトウェア製作のお仕事です。

おそらくは彼らにとって「対象」は何でも良いのでしょう。
とにかく製品が出来て、売ることが出来れば OK な世界と思われます。

そしてクズみたいな代物でも何とかすれば売れたりする世の中だったりします。
「3流の製品でも私だったら売ってみせる」と有名なマーケッターは言ってます。

ともあれ、そんな会社は速攻ツブれますが、とにかくお金は循環し経済は回って、
マクロで見ると「良かった」の結論となるのが、資本主義なのかと思ったりしました。


ちなみにボクは授業を聴くのが好きな変人ですが、
特に面白い人の面白い授業を聴講するのが大好きです。

#だから Shio 先生の授業に潜ってます

一方で、そういった先生方の本を読むのは、バーチャルな授業です。
彼らが授業で発信してる内容がテキストには入っていますから。

書籍も授業も、少なくとも学問的な部分においては、情報量は同じかもしれない。
だけど書籍と生授業では情報の質が違うって思っています。

言うなれば「世界の中心で愛を叫ぶ」には、小説とマンガとドラマがあるのですが、
情報を受け取りやすいのはドラマ、マンガ、小説の順じゃないかな?って感じです。

こういうこと考えるのをメディア学って言うのでしょうか。
であればボクの研究したい分野はそこになります。

ではでは。
今年も楽しみです。
 

shioさん、こんばんは。
「リアルとヴァーチャル」、いいテーマですね。
コンピュータを使っている人間がある時期に来ると、ぶつかるテーマではないでしょうか。そこで立ち止まってみるかどうかというところがこの分かれ道なのでしょうか。
以前2年ほど、アメリカで生活する機会があったのですが、アメリカの人たちは筆記具に鉛筆をよく使うのですね。わたしも、シャーペンをやめてその時期、鉛筆をしっかり使いました。小学校中学年以来です。そうすると、紙に黒鉛がこすれる摩擦、音、筆圧の加減、という懐かしい感覚に出会うことができました(右手のへりが真っ黒になるんですね。これも懐かしい感覚でした)。
さらに、書いている最中にいろいろな考えが頭の中に行き来していることにも気がつきました。
ちょうど、散歩しているといろいろ考えが浮かぶように、そして、車の運転だとそうはいかないように・・・
そのへんだと思うのです。

明日というか、今朝、2日間ほど家族旅行に行くのですが、今回は初めてPDAを持って行くのをやめました。去年から用意してあるお気に入りのノートと、気に入っているペンを持って旅行日記を書くつもりです。

こんなこと、今まではありませんでした。

「リアルとヴァーチャル」、わたしにはちょうど旬な話題(感覚)なのだなと改めて思いました。

>手紙はMacで下書きをするけれども万年筆で清書します。

私も同じようにしています。嬉しいです。出した手紙をきちんと残しておけると言うことで始めたのですが、私の場合は漢字を思いだせない事が多く、辞書を引くより早いし、正確と言うことも大きな理由です。

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